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第六部:公爵邸披露パーティー
秘密の調査
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俺はコレットさんの実家がやってる商店の場所を聞き、帰る前に立ち寄ることにした。馬車は先に帰しているので、いつものように変装して買い物をする。
貴族が立ち寄っちゃダメな店でもないんだけど、日報紙の見出しが『勇者様がお買い求めになったアダルトグッズがこれだ‼』のようになったら困る。どこで見られているか分からない。
屋敷に引っ越して以降、俺が正式に出かけたことはほとんどない。先日リュシエンヌが新しい本棚が欲しいと言ったので一緒に行ったくらいだ。その時は『勇者様は本棚を購入された』という見出しだった。
そういうこともあって、普通に出かければ記事になることは分かった。でも変装して出かけた場合にはされない。巧く誤魔化せてるのか、それとも見逃してくれてるだけなのか。
まあそれよりも買い物だ。コレットさんの実家はセドラン商会という独立系の大規模商会で、元々は貴族の家系らしい。
独立系というのは貴族が直接経営する商会じゃないってことだ。俺が持とうとしてるのは直営の商会ということになる。俺の家名を使ってコワレ商会という名前にする予定だ。
この店の今の商会長はコレットさんの父親で、初代がオリヴィエ男爵家の五男エリック・セドランだったそうだ。彼が家を出て立ち上げ、その時の家名が商会名として残っているらしい。最初の頃はオリヴィエ男爵家の商会と提携してたそうだけど、三代目の時に提携を解消して独立した。
コレットさんはピトル伯爵夫人ということになるけど、あくまでここが実家なだけで、経営に関わってるわけじゃない。でもケントさんは妻の実家に対して何か援助をと考えた時にアダルトグッズを思いついた。自分の工房で売るのはやめた方がいいと言われたからだ。
結局ケントさんがアダルトグッズのアイデアを無償で提供する代わりに、ケントさんの工房で作った魔道具の販売と流通の一部任せているそうだ。
「いらっしゃいませ」
店に入ると丁寧な挨拶で迎えられた。おそらくそれなりの客が来ることを想定してるんだろう。かなり大きめでこざっぱりとした店だ。アダルトグッズも扱ってるだけで、もちろん普通の商品の方が多い。
「初めてだから少し見せてもらっていいかな?」
「はい。ごゆっくりお選びください」
商会ってのは商品を買い付ける調達部門と、それを売る販売部門がある。販売の方も卸と小売りがある。卸販売があるかないかが商会と商店の違いだろう。日本風に言えば商社と商店だろう。どんな商品を調達するかで特徴が出るわけなんだけど、ここは何でもあるみたいだから、店としては雑貨屋になるんだろう。
食品はない。武器や防具はない。回復用のポーションなんかもない。冒険者向きの商品はほとんど扱ってないようだ。
食器や衣料品はある。家具も小さいのはある。雑貨は雑貨でも、主に家庭用品だな。服を仕立てる布類もある。庶民は布を買って自分で仕立てることが多いそうだけど、手間を省きたいなら少し値段は高いけど既製品もある。いくつかのサイズがあり、追加料金を払えばサイズ直しもしてくれるようだ。それがあるということは庶民向けの高級店だ。
ただ服に関しては庶民向けのものが中心だから地味だ。男なら上はチュニックやシャツ、ベストなど、下は紐で締めるゆったり目のチノパンみたいなものがメインだ。さらに腰の上から紐やベルトを巻いたりする。それに靴やブーツを履く。女はブラウスとスカートがほとんどで、やっぱり足元は靴かブーツ。
服に関してはどれもこれも単色が多い。染めてはあるけど色がやや薄い。シャーベットカラーと言えば聞こえはいいか? 革もあるからナチュラルカラーという言い方もできるな。オフホワイト、ベージュ、ピーチ、ミントグリーン、アクアグリーン、ライトイエロー、ラベンダー、そのあたりが中心だ。
ベルトや靴に革が多いのは、それが一番丈夫だからだ。動物や魔物の素材で、柔らかい部分はコートなどになり、硬い部分は防具やブーツなどになる。
「もう少し濃い目の色はないか?」
「濃い色はかなり高くなりますので、当店ではこれくらいまでとなります」
「そうか」
素材を調べると、使われてるのは羊毛、亜麻、麻、木綿、絹など。当たり前だけど化繊はない。昔は濃い紫は高貴な色って考えがあったらしいから、どうしても濃く染めると高くなるんだろうな。
うちの使用人の場合、メイドたちにはメイド服を与えている。貴族の屋敷で働く仕事着なので質は高い。色も濃い紺色に染め上げられている。門衛たちが普段から身に付ける武器や防具や服なども支給品だ。
逆にそれ以外は私服で働くということになる。庭師のユーグ、荷運びのブリス、馬番のトビの三人は屋外での仕事も多いのでどうしても服が汚れたり傷んだりする。だから彼らの服は消耗品だと考えて、安いのばかりだが多めに渡している。今日も庭の片付けを頑張っているはずだ。
ダヴィドを始め、主に屋敷の中にいることが多い者たちは給料が高い。自分で調達できるだろうけど、それでもたまには買い与えることも必要だ。主人から使用人にそんなにポンポンと渡すもんじゃないと言われたけど、ケチな主人よりも気前がいい主人の方が働きがいがあるだろう。やる気を出させるために与えるのは無駄遣いじゃないはずだ。
ヨーロッパのどこの国の話かは忘れたけど、出先から戻った主人の荷物を受け取った使用人がいた。主人はチップを渡そうとしたら手持ちがなかった。ポケットを探ってこれでいいかと使用人に手渡したのが、ある城の権利書だった。その使用人は城を譲り受け、何代にも渡って裕福な暮らしができた。そういう話を聞いたことがある。
さすがに城を贈ろうなんて思わないけど、この国にもチップの習慣があるから俺もそれに従う。例えば荷物を持ってもらった時とか何か用事を頼む時とか、ちょっとしたことなら中銅貨を渡すのが一般的で、気分で大銅貨を渡すこともある。いくらかという決まりはないそうだ。気分次第だな。
個人的に俺が一番チップを渡したいのは七人のメイドたちだ。俺は彼女たちのスカートの中や下着に中をほぼ毎日見ている。いや、見せられているというのに近いか。俺も嫌じゃないから遠慮なく見ているわけだ。それなら礼の一つくらいはしたいだろう。
これがストリップならサービスに対してチップを渡すのはおかしくはないんだけど、彼女たちはメイドだ。俺に肌を見せることは労働じゃないからチップを渡すのはおかしい。渡したらダメってわけじゃないんだけど、あくまで仕事中にうっかりメイド服の中が見えてしまって、そこに俺が偶然居合わせてしまったという体だ。そう、全ては偶然なんだ。偶然も毎日なら必然と言われるけど、これは必然じゃない。あくまで偶然。
もしチップを渡したとすれば、一番稼いだのはアネットだな。最近は俺が見上げた瞬間、紐が解けた紐パンが俺の手の中に落ちてくるという技まで覚えたくらいだ。紐の結び目は左右にある。それが掃除をしてるのに同時に解けるって、練習したんじゃないかと疑うくらいだ。他のメイドたちはそこまで上手じゃない。
他に問題があるとすると、俺の行動を先読みできたメイドばかりがチップを受け取ることになるということだ。そうすると仕事をする場所が偏ってしまう。
まあ眼福なのは間違いないけど、そのままだと仕事の手が止まってしまう。仕事の手を止めないようにするために、俺が作業台の途中まで上がって紐パンを履かせる。メイドたちは掃除道具を手にしてるからな。履かせるためには両脚を開いてもらわないと履かせられない。鼻にフサフサしたものが当たることがあるけど仕方がない。ああ仕方がない仕方がない。
そうしてるうちにシュザンヌが飛んできてメイドを連れていって尻をハリセンで叩く。そして戻ってきたシュザンヌにメイドたちを甘やかせすぎだと小言を言われる。そんな流れがすでにできている。
普通ならアネットはクビになるんだろうけど、今はメイドをクビにする余裕はない。まあ俺が許可しないけどな。
貴族が立ち寄っちゃダメな店でもないんだけど、日報紙の見出しが『勇者様がお買い求めになったアダルトグッズがこれだ‼』のようになったら困る。どこで見られているか分からない。
屋敷に引っ越して以降、俺が正式に出かけたことはほとんどない。先日リュシエンヌが新しい本棚が欲しいと言ったので一緒に行ったくらいだ。その時は『勇者様は本棚を購入された』という見出しだった。
そういうこともあって、普通に出かければ記事になることは分かった。でも変装して出かけた場合にはされない。巧く誤魔化せてるのか、それとも見逃してくれてるだけなのか。
まあそれよりも買い物だ。コレットさんの実家はセドラン商会という独立系の大規模商会で、元々は貴族の家系らしい。
独立系というのは貴族が直接経営する商会じゃないってことだ。俺が持とうとしてるのは直営の商会ということになる。俺の家名を使ってコワレ商会という名前にする予定だ。
この店の今の商会長はコレットさんの父親で、初代がオリヴィエ男爵家の五男エリック・セドランだったそうだ。彼が家を出て立ち上げ、その時の家名が商会名として残っているらしい。最初の頃はオリヴィエ男爵家の商会と提携してたそうだけど、三代目の時に提携を解消して独立した。
コレットさんはピトル伯爵夫人ということになるけど、あくまでここが実家なだけで、経営に関わってるわけじゃない。でもケントさんは妻の実家に対して何か援助をと考えた時にアダルトグッズを思いついた。自分の工房で売るのはやめた方がいいと言われたからだ。
結局ケントさんがアダルトグッズのアイデアを無償で提供する代わりに、ケントさんの工房で作った魔道具の販売と流通の一部任せているそうだ。
「いらっしゃいませ」
店に入ると丁寧な挨拶で迎えられた。おそらくそれなりの客が来ることを想定してるんだろう。かなり大きめでこざっぱりとした店だ。アダルトグッズも扱ってるだけで、もちろん普通の商品の方が多い。
「初めてだから少し見せてもらっていいかな?」
「はい。ごゆっくりお選びください」
商会ってのは商品を買い付ける調達部門と、それを売る販売部門がある。販売の方も卸と小売りがある。卸販売があるかないかが商会と商店の違いだろう。日本風に言えば商社と商店だろう。どんな商品を調達するかで特徴が出るわけなんだけど、ここは何でもあるみたいだから、店としては雑貨屋になるんだろう。
食品はない。武器や防具はない。回復用のポーションなんかもない。冒険者向きの商品はほとんど扱ってないようだ。
食器や衣料品はある。家具も小さいのはある。雑貨は雑貨でも、主に家庭用品だな。服を仕立てる布類もある。庶民は布を買って自分で仕立てることが多いそうだけど、手間を省きたいなら少し値段は高いけど既製品もある。いくつかのサイズがあり、追加料金を払えばサイズ直しもしてくれるようだ。それがあるということは庶民向けの高級店だ。
ただ服に関しては庶民向けのものが中心だから地味だ。男なら上はチュニックやシャツ、ベストなど、下は紐で締めるゆったり目のチノパンみたいなものがメインだ。さらに腰の上から紐やベルトを巻いたりする。それに靴やブーツを履く。女はブラウスとスカートがほとんどで、やっぱり足元は靴かブーツ。
服に関してはどれもこれも単色が多い。染めてはあるけど色がやや薄い。シャーベットカラーと言えば聞こえはいいか? 革もあるからナチュラルカラーという言い方もできるな。オフホワイト、ベージュ、ピーチ、ミントグリーン、アクアグリーン、ライトイエロー、ラベンダー、そのあたりが中心だ。
ベルトや靴に革が多いのは、それが一番丈夫だからだ。動物や魔物の素材で、柔らかい部分はコートなどになり、硬い部分は防具やブーツなどになる。
「もう少し濃い目の色はないか?」
「濃い色はかなり高くなりますので、当店ではこれくらいまでとなります」
「そうか」
素材を調べると、使われてるのは羊毛、亜麻、麻、木綿、絹など。当たり前だけど化繊はない。昔は濃い紫は高貴な色って考えがあったらしいから、どうしても濃く染めると高くなるんだろうな。
うちの使用人の場合、メイドたちにはメイド服を与えている。貴族の屋敷で働く仕事着なので質は高い。色も濃い紺色に染め上げられている。門衛たちが普段から身に付ける武器や防具や服なども支給品だ。
逆にそれ以外は私服で働くということになる。庭師のユーグ、荷運びのブリス、馬番のトビの三人は屋外での仕事も多いのでどうしても服が汚れたり傷んだりする。だから彼らの服は消耗品だと考えて、安いのばかりだが多めに渡している。今日も庭の片付けを頑張っているはずだ。
ダヴィドを始め、主に屋敷の中にいることが多い者たちは給料が高い。自分で調達できるだろうけど、それでもたまには買い与えることも必要だ。主人から使用人にそんなにポンポンと渡すもんじゃないと言われたけど、ケチな主人よりも気前がいい主人の方が働きがいがあるだろう。やる気を出させるために与えるのは無駄遣いじゃないはずだ。
ヨーロッパのどこの国の話かは忘れたけど、出先から戻った主人の荷物を受け取った使用人がいた。主人はチップを渡そうとしたら手持ちがなかった。ポケットを探ってこれでいいかと使用人に手渡したのが、ある城の権利書だった。その使用人は城を譲り受け、何代にも渡って裕福な暮らしができた。そういう話を聞いたことがある。
さすがに城を贈ろうなんて思わないけど、この国にもチップの習慣があるから俺もそれに従う。例えば荷物を持ってもらった時とか何か用事を頼む時とか、ちょっとしたことなら中銅貨を渡すのが一般的で、気分で大銅貨を渡すこともある。いくらかという決まりはないそうだ。気分次第だな。
個人的に俺が一番チップを渡したいのは七人のメイドたちだ。俺は彼女たちのスカートの中や下着に中をほぼ毎日見ている。いや、見せられているというのに近いか。俺も嫌じゃないから遠慮なく見ているわけだ。それなら礼の一つくらいはしたいだろう。
これがストリップならサービスに対してチップを渡すのはおかしくはないんだけど、彼女たちはメイドだ。俺に肌を見せることは労働じゃないからチップを渡すのはおかしい。渡したらダメってわけじゃないんだけど、あくまで仕事中にうっかりメイド服の中が見えてしまって、そこに俺が偶然居合わせてしまったという体だ。そう、全ては偶然なんだ。偶然も毎日なら必然と言われるけど、これは必然じゃない。あくまで偶然。
もしチップを渡したとすれば、一番稼いだのはアネットだな。最近は俺が見上げた瞬間、紐が解けた紐パンが俺の手の中に落ちてくるという技まで覚えたくらいだ。紐の結び目は左右にある。それが掃除をしてるのに同時に解けるって、練習したんじゃないかと疑うくらいだ。他のメイドたちはそこまで上手じゃない。
他に問題があるとすると、俺の行動を先読みできたメイドばかりがチップを受け取ることになるということだ。そうすると仕事をする場所が偏ってしまう。
まあ眼福なのは間違いないけど、そのままだと仕事の手が止まってしまう。仕事の手を止めないようにするために、俺が作業台の途中まで上がって紐パンを履かせる。メイドたちは掃除道具を手にしてるからな。履かせるためには両脚を開いてもらわないと履かせられない。鼻にフサフサしたものが当たることがあるけど仕方がない。ああ仕方がない仕方がない。
そうしてるうちにシュザンヌが飛んできてメイドを連れていって尻をハリセンで叩く。そして戻ってきたシュザンヌにメイドたちを甘やかせすぎだと小言を言われる。そんな流れがすでにできている。
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