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第十五部:勇者の活躍
先を急ぐ
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「とりあえず残り二〇階か。できる限り急ぐ」
「「「はいっ‼」」」
セイレーンの入った樽が三つになったけど、スキュラたちの力が強いから引っ張るのに必要な力はそれほど変わらない。そして魚の捕獲速度が向上した。セイレーンたちが歌に乗せた【魅了】を使って近づいた魚を落としてくれるからだ。
セイレーンの【魅了】で落ちた魚をスキュラから受け取って頭を落とすとストレージに入れる。シラスは直接樽にダイビングする。貧乏性と言われたらそうかもしれないけど、倒した魔物をそのままにしておくのはもったいない気がして、つい拾ってしまう。無視して進めばもう少し移動は速くなるんだろうけどな。それでも可能な限り急いでいる。そして地下四〇階。四つめのボス部屋にはセイレーンDがいた。
「マスター、ありがとう。生き返った」
セイレーンDは樽に入ったまま頭を下げた。
「どうせなら五人揃った方がいいだろう」
「それにしてもこれ、美味しいね」
「タイの幽庵焼きだ」
俺は醤油と酒と味醂を合わせたタレにつけ込んでおいたタイを焼いた。幽庵焼きと呼ばれるものだ。俺は甘めよりも醤油が利いた方が好きなので、醤油多め味醂少なめで漬け込んでいた。
それに合わせるのがインディカ米になってしまうので、こちらは白米じゃなくてタイを使った炊き込みご飯になった。タイがデカいから、幽庵焼きもデカい。
こうやって休憩中に仕込んでおいて、移動中に異空間の中で寝かせるわけだ。場合によっては特別室に化身を呼んで調理を任せる。
異空間はストレージと違って時間が経過する。だから鍋を火にかけて入れておけば、火事の心配もなく調理ができる。取り出さないと状態が分からないからそれが手間だけど、鍋とコンロを抱きかかえてダンジョンを移動するわけにもいかない。そのために鍋を入れておくだけの小さな異空間も作った。
「お前たちはどうだ?」
近くで浮いている子ダコだちに聞いてみると首を縦に振った。そうか、美味いか。少し大きくなったのは食事をしてるからか? 幽庵焼きを解してやったら足を器用に使って食べ始めた。鯛めしも食べている。
「やっぱりマスターは料理が上手だったんですね」
「あんまり振る舞ったことはなかったな」
スキュラたちには俺が作った料理を食べたことはほとんどない。屋敷では彼女たちは使用人たちと同じものを作ってもらって、それを自分たちで家に運んで食べるということをしていた。食事量は普通の人間くらいなのでそこまで負担にはならないということだった。犬たちには俺が肉や骨を与えていた。俺が作った料理を食べるのた第一ダンジョン以降か。
「ひょっとしていいマスターに拾われた?」
「いいマスターですよ。優しいし夜は気持ちよくしてくれるし」
「気持ちよく⁉」
ちょっと待て。すぐにソッチに話を振るんじゃない。いや、好きだけどな。おそらく五人まとめて抱くだろうけど、それは出てからの話だ。
「ブランディーヌ、その話はしなくていい。とりあえず五人揃ったら上に戻って、それから王都に帰る。場所はあるけど、どうやって暮らすか、そこは現地を見てから判断してくれ」
休憩が終わると先を急ぐ。いくらもったいないとはいえ、そろそろペースを上げた方がいいだろう。
「ここから先はできる限り魔物は無視していく。まずはセイレーンEを救助してからだ。帰りに狩ってもいいからな」
四つの樽をスキュラたちに引かせ、これまでよりもさらに急ぎ気味に進む。
◆◆◆
「あー、さっぱりした」
「あれだけ乾燥してたらな」
地下五〇階のボス部屋。ここでセイレーンEが樽の中でグタッとしている。体全体が乾いているような感じだった。特に下半身はひどかった。鱗のほとんどが割れていて、上半身の肌もカサカサになっていた。。
「もうとょっと乾いたら危なかったかも」
「すでに危なかったぞ」
人間なら完全に干からびてたレベルだ。乾死って餓死のことだよな? 乾燥して死ぬって何て言うんだ? 割れた鱗はしばらくすると生え替わるらしい。
五人とも無事だったのを確認したので、これから上に戻る……前に睡眠だ。今回はかなり飛ばした。ここは迷路じゃないから、下の階に移動する階段を見つけたら真っ直ぐにそこに向かった。おかげで第一ダンジョンよりは面積としては広いけど、移動距離が少なくて楽だった。
「それじゃ帰りは残りの魚を狩りつつ地上を目指す」
「「「はい」」」
「「「(コクコク)」」」
食事を終えた俺は、スキュラ五人、セイレーン五人、子ダコ五匹を引き連れて上を目指す。帰りは行きに刈り残した魚を狩る。でも無理して狩ることはない。
これまで戦った感じでは、魚は鳥とは違って高い場所は飛べない。高い場所を飛ぶのは遅い。多いのは水面から飛び出して突進してくるくらいだ。ダンジョンを出て町まで到達できても城壁を越えることはできなかった。だから上から矢を射かければいずれは全て倒せる。ただし数が多いのと、種類によってはかなり危険なものもある。
マグロは大きいもので二〇メートルを超える。突進を食らったら城門が壊れるくらいだから、人が体当たりを食らえば簡単にミンチになりそうだ。それにサンマは矢のように突き刺さりそうになるし、エイは刃物のように切れる。ありがたいことにクジラはいなかった。クジラは哺乳類だけど。
魚の魔物は俺の知っている魚の五倍はある。大きいのは一〇倍を軽く超える。シロナガスクジラって元々体長が三〇メートル、体高は五メートルくらいあるはずだから、その五倍のものが襲ってきたらどうなるのか。そう思ったけど、このダンジョンは高さに上限がある。一五〇メートルのクジラなら体高は二五メートルから三〇メートルくらいになるはずだ。そうなるとギリギリ天井につっかえるかどうかってところだ。少し盛り土でもしてやれば動けなくなるだろう。
俺たちだけに制限があって魔物には制限がない可能性もあったから、生きたままのシラスを天井に投げつけたら張り付いた。だから魔物でも三〇メートル制限に引っかかるはずだ。
「上は分かったけど、水の中はどうなってるんだ?」
「わりと透き通ってますよね?」
そもそもクジラが潜れる深さがあるのかという話だ。
「マスター、潜ってみようか?」
「頼めるか?」
「大丈夫。これでも水の中では強いから」
その言葉を信じることにしよう。セイレーンAを抱きかかえて水の中に運ぶと、そのままスイスイと沖の方へ泳いでいった。しばらくしたら海の中に潜り、それからしばらくしたら海岸近くまで戻ってきた。
「ええっとね。深さは三〇メートルくらいだった」
「それならざっと六〇メートルか」
「それで向こうは海岸から一キロくらいだって」
「だって?」
「魚たちに聞いたから」
「ああ、【魅了】か」
潜るのは自分で確認して、奥行きは魚に聞いたそうだ。
「そうすると、このダンジョンは二キロ四方か。一階分の高さは水中が三〇メートルで地上が三〇メートル。それが五〇階。やっぱり広いな」
「でもトゥーリアさんが自分好みの家を作ればそれくらいになりませんか?」
「なるだろうな。どこまでも掘りそうだ」
俺とスキュラたちは、トゥーリアが黙々と掘り続けているのを想像して思わず笑ってしまった。
「「「はいっ‼」」」
セイレーンの入った樽が三つになったけど、スキュラたちの力が強いから引っ張るのに必要な力はそれほど変わらない。そして魚の捕獲速度が向上した。セイレーンたちが歌に乗せた【魅了】を使って近づいた魚を落としてくれるからだ。
セイレーンの【魅了】で落ちた魚をスキュラから受け取って頭を落とすとストレージに入れる。シラスは直接樽にダイビングする。貧乏性と言われたらそうかもしれないけど、倒した魔物をそのままにしておくのはもったいない気がして、つい拾ってしまう。無視して進めばもう少し移動は速くなるんだろうけどな。それでも可能な限り急いでいる。そして地下四〇階。四つめのボス部屋にはセイレーンDがいた。
「マスター、ありがとう。生き返った」
セイレーンDは樽に入ったまま頭を下げた。
「どうせなら五人揃った方がいいだろう」
「それにしてもこれ、美味しいね」
「タイの幽庵焼きだ」
俺は醤油と酒と味醂を合わせたタレにつけ込んでおいたタイを焼いた。幽庵焼きと呼ばれるものだ。俺は甘めよりも醤油が利いた方が好きなので、醤油多め味醂少なめで漬け込んでいた。
それに合わせるのがインディカ米になってしまうので、こちらは白米じゃなくてタイを使った炊き込みご飯になった。タイがデカいから、幽庵焼きもデカい。
こうやって休憩中に仕込んでおいて、移動中に異空間の中で寝かせるわけだ。場合によっては特別室に化身を呼んで調理を任せる。
異空間はストレージと違って時間が経過する。だから鍋を火にかけて入れておけば、火事の心配もなく調理ができる。取り出さないと状態が分からないからそれが手間だけど、鍋とコンロを抱きかかえてダンジョンを移動するわけにもいかない。そのために鍋を入れておくだけの小さな異空間も作った。
「お前たちはどうだ?」
近くで浮いている子ダコだちに聞いてみると首を縦に振った。そうか、美味いか。少し大きくなったのは食事をしてるからか? 幽庵焼きを解してやったら足を器用に使って食べ始めた。鯛めしも食べている。
「やっぱりマスターは料理が上手だったんですね」
「あんまり振る舞ったことはなかったな」
スキュラたちには俺が作った料理を食べたことはほとんどない。屋敷では彼女たちは使用人たちと同じものを作ってもらって、それを自分たちで家に運んで食べるということをしていた。食事量は普通の人間くらいなのでそこまで負担にはならないということだった。犬たちには俺が肉や骨を与えていた。俺が作った料理を食べるのた第一ダンジョン以降か。
「ひょっとしていいマスターに拾われた?」
「いいマスターですよ。優しいし夜は気持ちよくしてくれるし」
「気持ちよく⁉」
ちょっと待て。すぐにソッチに話を振るんじゃない。いや、好きだけどな。おそらく五人まとめて抱くだろうけど、それは出てからの話だ。
「ブランディーヌ、その話はしなくていい。とりあえず五人揃ったら上に戻って、それから王都に帰る。場所はあるけど、どうやって暮らすか、そこは現地を見てから判断してくれ」
休憩が終わると先を急ぐ。いくらもったいないとはいえ、そろそろペースを上げた方がいいだろう。
「ここから先はできる限り魔物は無視していく。まずはセイレーンEを救助してからだ。帰りに狩ってもいいからな」
四つの樽をスキュラたちに引かせ、これまでよりもさらに急ぎ気味に進む。
◆◆◆
「あー、さっぱりした」
「あれだけ乾燥してたらな」
地下五〇階のボス部屋。ここでセイレーンEが樽の中でグタッとしている。体全体が乾いているような感じだった。特に下半身はひどかった。鱗のほとんどが割れていて、上半身の肌もカサカサになっていた。。
「もうとょっと乾いたら危なかったかも」
「すでに危なかったぞ」
人間なら完全に干からびてたレベルだ。乾死って餓死のことだよな? 乾燥して死ぬって何て言うんだ? 割れた鱗はしばらくすると生え替わるらしい。
五人とも無事だったのを確認したので、これから上に戻る……前に睡眠だ。今回はかなり飛ばした。ここは迷路じゃないから、下の階に移動する階段を見つけたら真っ直ぐにそこに向かった。おかげで第一ダンジョンよりは面積としては広いけど、移動距離が少なくて楽だった。
「それじゃ帰りは残りの魚を狩りつつ地上を目指す」
「「「はい」」」
「「「(コクコク)」」」
食事を終えた俺は、スキュラ五人、セイレーン五人、子ダコ五匹を引き連れて上を目指す。帰りは行きに刈り残した魚を狩る。でも無理して狩ることはない。
これまで戦った感じでは、魚は鳥とは違って高い場所は飛べない。高い場所を飛ぶのは遅い。多いのは水面から飛び出して突進してくるくらいだ。ダンジョンを出て町まで到達できても城壁を越えることはできなかった。だから上から矢を射かければいずれは全て倒せる。ただし数が多いのと、種類によってはかなり危険なものもある。
マグロは大きいもので二〇メートルを超える。突進を食らったら城門が壊れるくらいだから、人が体当たりを食らえば簡単にミンチになりそうだ。それにサンマは矢のように突き刺さりそうになるし、エイは刃物のように切れる。ありがたいことにクジラはいなかった。クジラは哺乳類だけど。
魚の魔物は俺の知っている魚の五倍はある。大きいのは一〇倍を軽く超える。シロナガスクジラって元々体長が三〇メートル、体高は五メートルくらいあるはずだから、その五倍のものが襲ってきたらどうなるのか。そう思ったけど、このダンジョンは高さに上限がある。一五〇メートルのクジラなら体高は二五メートルから三〇メートルくらいになるはずだ。そうなるとギリギリ天井につっかえるかどうかってところだ。少し盛り土でもしてやれば動けなくなるだろう。
俺たちだけに制限があって魔物には制限がない可能性もあったから、生きたままのシラスを天井に投げつけたら張り付いた。だから魔物でも三〇メートル制限に引っかかるはずだ。
「上は分かったけど、水の中はどうなってるんだ?」
「わりと透き通ってますよね?」
そもそもクジラが潜れる深さがあるのかという話だ。
「マスター、潜ってみようか?」
「頼めるか?」
「大丈夫。これでも水の中では強いから」
その言葉を信じることにしよう。セイレーンAを抱きかかえて水の中に運ぶと、そのままスイスイと沖の方へ泳いでいった。しばらくしたら海の中に潜り、それからしばらくしたら海岸近くまで戻ってきた。
「ええっとね。深さは三〇メートルくらいだった」
「それならざっと六〇メートルか」
「それで向こうは海岸から一キロくらいだって」
「だって?」
「魚たちに聞いたから」
「ああ、【魅了】か」
潜るのは自分で確認して、奥行きは魚に聞いたそうだ。
「そうすると、このダンジョンは二キロ四方か。一階分の高さは水中が三〇メートルで地上が三〇メートル。それが五〇階。やっぱり広いな」
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