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第一章 第一部
身の回りの確認
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足元からジャリッという音がしたので目を開けるとそこは森の中だった。どうやら無事に転移が終わったらしい。近くに池が見えたので、岸にある岩に乗って覗き込む。肩にリス? たまに耳同士が触れ合うからかくすぐったい。
自分の顔を確認すると、想像していたよりも短いけど尖った耳、金髪、碧眼、そして美形。魂も名前も変わったからかな、あまりこの顔に違和感は感じない。
「冴えない日本人がなんともねえ。ところでこのリスは、もしかしてリゼッタ?」
《はい、私は人とリスの姿を行き来できる種族です》
! 頭の中に声が?
《[念話]です。ケネスも使えるようになっているはずです。エルフは精霊と[念話]で意思疎通ができますので》
「どこから突っ込んでいいのか分からないけど、なんで肩の上に?」
《人の姿をした場合、私はあまり背が高くありませんので目視による警戒には向きません。高い場所から見た方が警戒しやすいでしょう。それに地面を歩くよりも楽でしょうから、ここを私の定位置にさせていただきます》
これは降りるつもりは全然ないな。
「とりあえず森から出るのが一番だと思うけど、どうしたらいい?」
《ケネスにはカローラ様から力が与えられていると聞きましたが、それが使えませんか?》
「あ、そうか。ヘルプ付きって言われてたな。ええと、頭の中で知りたいことを思い浮かべればいいと……」
《Q> 》
「何か出た!」
《私には何も見えませんが、役に立ちそうですか?》
「Qとあるから、Q&A? コマンドプロンプト? 検索語句を入れるんじゃなくて、質問を入れるパターン? ちょっと試してみる」
《Q>このしゅうへんのちーずはひょうじできる?》
《A>チーズは見当たりません》
入力を間違えた。チーズって……新しい入力方式って難しいな。
《Q>この周辺の地図って表示できる?》
《A>可能です。[地図]を使用します。
お、すごい。目の前に地図が出た。
《A>現在は森や川、町、村などの基本的な項目だけですが、人や動物、魔獣など、追加で表示したい項目があれば増やすこともできます。害意の有無で色分けすることも可能です。だたし項目を追加しすぎると見づらくなりますのでご注意ください。なお常に視界の端に表示させることもできます》
穏やかなでものすごく丁寧な受け答え。カローラさんにはヘルプ付きって言われたから、これからはヘルプさんと呼ばせてもらおう。
《Q>ヘルプさんって呼んでいい?》
《A>はい。呼び方はお任せいたします》
よし、OKをもらった。
《A>ところで、私からはどのようにお呼びいたしましょうか? 『ご主人様』『旦那様』『貴方様』『ダーリン』『あ・な・た』『私のケネスさん』『マスター』から一つお選びください》
《Q>……マスター一択で》
《A>…………本当にそれでよろしいのでしょうか?」
《Q>はい》
《A>…………了解いたしました、マスター……》
不本意なんだろうか。
◆ ◆ ◆
さて[地図]は……ちょっとアップにしすぎ。森しか見えない。もう少し引こうか……もっともっと、そうそう……よし。これは上が北として、このままずっと東に行けば森の端。そこからさらに東に進めば村があるのか。
「ヘルプさんに地図を表示できるか確認したらできたから、とりあえずここに[地図]というのを表示させているけど、見える?」
《いえ、何も見えません》
右目の斜め前あたりを指差したがリゼッタには見えないらしい。これは自分だけか。
《Q>この[地図]を他人に見せることはできる?》
《A>現在の権限では不可能です》
《Q>現在の権限って?》
《A>マスターには『準管理者権限』が与えられています》
《Q>準管理者?》
《A>これは上級管理者もしくは中級管理者が自身の代わりに各世界に派遣する代行者です。準管理者は与えられた力を他者に使用させる権限を持っていません。なおこの[地図]はカローラ様からマスターに与えられた準管理者として力です。視察をするにはどこに何があるか把握することは必要ですので》
えーっと、言い方は回りくどいけど、いつの間にかカローラさんの代行者というのになっていて、[地図]は自分だけが見れて、他人には見せられないってことでいいんだろうな。
「準管理者権限というのが与えられているから、自分で[地図]を使って周囲は見れるけど、リゼッタに見せるのは無理だって」
《分かりました。ガイドとしてこのようなことを口にするのは失格かもしれませんが、そのヘルプさんの力は私よりも明らかに上です。この世界についてのごく一般的なことであれば私にも答えられますが、自分の力のことや他の世界にも関わることであれば、ヘルプさんに聞く方が正確だと思います》
「そうだね。じゃあ普段のことはリゼッタに聞くよ。それで今さらだけど、移動する前にした方がいいことってある?」
《持ち物の確認などはどうでしょうか。カバンを背負っているようでので中身の確認ですね》
ほんとに今さらだったね。
◆ ◆ ◆
外套の下にカバンを背負ってた。軽いので分からなかったらしい。下ろしてみると縦横三〇センチ、厚さ一五センチくらいの革のリュック。色は焦げ茶。中は……真っ黒?
「中が黒いけど。触っても大丈夫?」
《マジックバッグですね。時空間魔法で内部が拡張されています。物によっては中に入れたものの時間を遅らせたり止めたりできます。手を入れれば何が入っているか分かりますよ》
大丈夫って聞いても、黒いモヤのような中に手を入れるのはさすがに……えいっ……あ~これがマジックバッグか。中身が頭に浮かんできた。
このあたりがお金ね。金貨や銀貨、銅貨。宝石もあるのか。ツルツルの綺麗な小石もいっぱいある。
こっちは肉や野菜、魚、卵などの食材が一通り。米に小麦もある。定番の丸パンがすでに入っていた。調味料や香辛料もありがたい。テーブルや食器もあるのか。
武器は種類が多い。定番の剣や槍、斧など。エルフらしく弓と矢もある。これはトンファー? トンファーを構えるエルフ。
防具は所々に金属を当てて補強した革鎧、小型の丸盾や籠手、脛当てなど。
この薬瓶はいわゆるポーションか。肉体回復薬や魔力回復薬、毒消しのポーションも。蘇生用のポーションもあるけど、裏には〔注意:ただしエルフになります〕と書いてある。カローラさん謹製かな。
植物の種とか苗とかが入っているのはエルフっぽい。ついでにウェストバッグと斜めがけバッグも。バッグインバッグ? いや違う。両方ともマジックバッグか。ウェストバッグは腰に付けて、中身の一部はこっちにも入れておくか。斜めがけは今はとりあえずいいや。リゼッタが使うなら渡そう。あれ、この紙は?
#マジックバッグの中身は、スーパーとホームセンターとドラッグストアを足した、ロードサイドの複合施設のような感じ。しかもそれが持ち運べる。リゼッタに中身を伝えたら呆れていた。
《生きていくだけなら、もうその中身だけで十分では? どこかに引きこもりますか?》
「来てすぐに?」
◆ ◆ ◆
「これだけ量があるのはお詫びかな? どうしても他に必要なものが出てくれば買えばいいしね。ところで、リゼッタはこのあたりの通貨は知ってる?」
《はい。まず貨幣ですが、この世界の多くの国では、銅貨一〇〇枚で銀貨一枚、銀貨一〇〇枚で金貨一枚、と統一されています。価値の違いは採掘量の違いですね。金はかなり貴重です》
一〇〇枚で上の価値ね。マジックバッグがなければ持ち運びが大変だな。
《それ以外に、ほぼ地方限定の話ですが、より小額の貨幣があります。『地域貨』や『小貨』などと呼ばれる小さな金属片や綺麗に磨いた小石などです。厳密に言うと貨幣ではありませんが》
「これのこと?」
《そうです。場所によって違いますが、その大きさなら五個から一〇個くらいで銅貨一枚くらいの価値になります》
これがお金の代用品ねえ。小銭感覚だろうか。
《ちなみに、金貨を使うのは王族や貴族、裕福な商人や一部の有名な冒険者くらいのものです。平民は使わない以前にまず目にしないと言われています。いくつかの国には『平民に金貨』という言葉があります》
「『猫に小判』と一緒?」
《いえ。『盗んだに違いないから連れていって吐かせろ』という意味の標語で、警備隊の詰所などに貼ってあります》
「世知辛いな……」
ええと、銅貨より細かい貨幣もあるという前提で考えると、円とのレートは、
銅貨が一〇、銀貨が一〇〇〇、金貨が一〇万。
銅貨が一〇〇、銀貨が一万、金貨が一〇〇万。
銅貨が一〇〇〇、銀貨が一〇万、金貨が一〇〇〇万。
平民はまず金貨を目にしないということは、一〇〇万か一〇〇〇万あたりか。どっちにしても金貨は手で持ちたくないな。
「君の今年の年俸ね」とか言われてチャリンと金貨を数枚渡されたとしたら、絶対手が震えて落とす自信があるね。
「ちなみに、銅貨一枚でどれくらいの価値があるの?」
《地域によってかなり違いがありますが、地方の食材が豊富な場所で安い食事を取るなら銅貨一枚で十分です。単純に物の価値は比較できませんが、生きていくだけならケネスが元いた世界よりもかなり安いですね》
「分かった。いきなり金貨を出さないようにだけは注意する」
《ジャラジャラ出さなければ問題ないと思います。ちなみに単位としては銅貨一枚が一フローリンです》
「フローリン……オランダかな?」
《Q>この世界のフローリンってやっぱり地球から?》
《A>はい。オランダで生まれたエトヴィンという若者です。この世界に転生して、各国の経済にかなり貢献した商人でした》
自分の顔を確認すると、想像していたよりも短いけど尖った耳、金髪、碧眼、そして美形。魂も名前も変わったからかな、あまりこの顔に違和感は感じない。
「冴えない日本人がなんともねえ。ところでこのリスは、もしかしてリゼッタ?」
《はい、私は人とリスの姿を行き来できる種族です》
! 頭の中に声が?
《[念話]です。ケネスも使えるようになっているはずです。エルフは精霊と[念話]で意思疎通ができますので》
「どこから突っ込んでいいのか分からないけど、なんで肩の上に?」
《人の姿をした場合、私はあまり背が高くありませんので目視による警戒には向きません。高い場所から見た方が警戒しやすいでしょう。それに地面を歩くよりも楽でしょうから、ここを私の定位置にさせていただきます》
これは降りるつもりは全然ないな。
「とりあえず森から出るのが一番だと思うけど、どうしたらいい?」
《ケネスにはカローラ様から力が与えられていると聞きましたが、それが使えませんか?》
「あ、そうか。ヘルプ付きって言われてたな。ええと、頭の中で知りたいことを思い浮かべればいいと……」
《Q> 》
「何か出た!」
《私には何も見えませんが、役に立ちそうですか?》
「Qとあるから、Q&A? コマンドプロンプト? 検索語句を入れるんじゃなくて、質問を入れるパターン? ちょっと試してみる」
《Q>このしゅうへんのちーずはひょうじできる?》
《A>チーズは見当たりません》
入力を間違えた。チーズって……新しい入力方式って難しいな。
《Q>この周辺の地図って表示できる?》
《A>可能です。[地図]を使用します。
お、すごい。目の前に地図が出た。
《A>現在は森や川、町、村などの基本的な項目だけですが、人や動物、魔獣など、追加で表示したい項目があれば増やすこともできます。害意の有無で色分けすることも可能です。だたし項目を追加しすぎると見づらくなりますのでご注意ください。なお常に視界の端に表示させることもできます》
穏やかなでものすごく丁寧な受け答え。カローラさんにはヘルプ付きって言われたから、これからはヘルプさんと呼ばせてもらおう。
《Q>ヘルプさんって呼んでいい?》
《A>はい。呼び方はお任せいたします》
よし、OKをもらった。
《A>ところで、私からはどのようにお呼びいたしましょうか? 『ご主人様』『旦那様』『貴方様』『ダーリン』『あ・な・た』『私のケネスさん』『マスター』から一つお選びください》
《Q>……マスター一択で》
《A>…………本当にそれでよろしいのでしょうか?」
《Q>はい》
《A>…………了解いたしました、マスター……》
不本意なんだろうか。
◆ ◆ ◆
さて[地図]は……ちょっとアップにしすぎ。森しか見えない。もう少し引こうか……もっともっと、そうそう……よし。これは上が北として、このままずっと東に行けば森の端。そこからさらに東に進めば村があるのか。
「ヘルプさんに地図を表示できるか確認したらできたから、とりあえずここに[地図]というのを表示させているけど、見える?」
《いえ、何も見えません》
右目の斜め前あたりを指差したがリゼッタには見えないらしい。これは自分だけか。
《Q>この[地図]を他人に見せることはできる?》
《A>現在の権限では不可能です》
《Q>現在の権限って?》
《A>マスターには『準管理者権限』が与えられています》
《Q>準管理者?》
《A>これは上級管理者もしくは中級管理者が自身の代わりに各世界に派遣する代行者です。準管理者は与えられた力を他者に使用させる権限を持っていません。なおこの[地図]はカローラ様からマスターに与えられた準管理者として力です。視察をするにはどこに何があるか把握することは必要ですので》
えーっと、言い方は回りくどいけど、いつの間にかカローラさんの代行者というのになっていて、[地図]は自分だけが見れて、他人には見せられないってことでいいんだろうな。
「準管理者権限というのが与えられているから、自分で[地図]を使って周囲は見れるけど、リゼッタに見せるのは無理だって」
《分かりました。ガイドとしてこのようなことを口にするのは失格かもしれませんが、そのヘルプさんの力は私よりも明らかに上です。この世界についてのごく一般的なことであれば私にも答えられますが、自分の力のことや他の世界にも関わることであれば、ヘルプさんに聞く方が正確だと思います》
「そうだね。じゃあ普段のことはリゼッタに聞くよ。それで今さらだけど、移動する前にした方がいいことってある?」
《持ち物の確認などはどうでしょうか。カバンを背負っているようでので中身の確認ですね》
ほんとに今さらだったね。
◆ ◆ ◆
外套の下にカバンを背負ってた。軽いので分からなかったらしい。下ろしてみると縦横三〇センチ、厚さ一五センチくらいの革のリュック。色は焦げ茶。中は……真っ黒?
「中が黒いけど。触っても大丈夫?」
《マジックバッグですね。時空間魔法で内部が拡張されています。物によっては中に入れたものの時間を遅らせたり止めたりできます。手を入れれば何が入っているか分かりますよ》
大丈夫って聞いても、黒いモヤのような中に手を入れるのはさすがに……えいっ……あ~これがマジックバッグか。中身が頭に浮かんできた。
このあたりがお金ね。金貨や銀貨、銅貨。宝石もあるのか。ツルツルの綺麗な小石もいっぱいある。
こっちは肉や野菜、魚、卵などの食材が一通り。米に小麦もある。定番の丸パンがすでに入っていた。調味料や香辛料もありがたい。テーブルや食器もあるのか。
武器は種類が多い。定番の剣や槍、斧など。エルフらしく弓と矢もある。これはトンファー? トンファーを構えるエルフ。
防具は所々に金属を当てて補強した革鎧、小型の丸盾や籠手、脛当てなど。
この薬瓶はいわゆるポーションか。肉体回復薬や魔力回復薬、毒消しのポーションも。蘇生用のポーションもあるけど、裏には〔注意:ただしエルフになります〕と書いてある。カローラさん謹製かな。
植物の種とか苗とかが入っているのはエルフっぽい。ついでにウェストバッグと斜めがけバッグも。バッグインバッグ? いや違う。両方ともマジックバッグか。ウェストバッグは腰に付けて、中身の一部はこっちにも入れておくか。斜めがけは今はとりあえずいいや。リゼッタが使うなら渡そう。あれ、この紙は?
#マジックバッグの中身は、スーパーとホームセンターとドラッグストアを足した、ロードサイドの複合施設のような感じ。しかもそれが持ち運べる。リゼッタに中身を伝えたら呆れていた。
《生きていくだけなら、もうその中身だけで十分では? どこかに引きこもりますか?》
「来てすぐに?」
◆ ◆ ◆
「これだけ量があるのはお詫びかな? どうしても他に必要なものが出てくれば買えばいいしね。ところで、リゼッタはこのあたりの通貨は知ってる?」
《はい。まず貨幣ですが、この世界の多くの国では、銅貨一〇〇枚で銀貨一枚、銀貨一〇〇枚で金貨一枚、と統一されています。価値の違いは採掘量の違いですね。金はかなり貴重です》
一〇〇枚で上の価値ね。マジックバッグがなければ持ち運びが大変だな。
《それ以外に、ほぼ地方限定の話ですが、より小額の貨幣があります。『地域貨』や『小貨』などと呼ばれる小さな金属片や綺麗に磨いた小石などです。厳密に言うと貨幣ではありませんが》
「これのこと?」
《そうです。場所によって違いますが、その大きさなら五個から一〇個くらいで銅貨一枚くらいの価値になります》
これがお金の代用品ねえ。小銭感覚だろうか。
《ちなみに、金貨を使うのは王族や貴族、裕福な商人や一部の有名な冒険者くらいのものです。平民は使わない以前にまず目にしないと言われています。いくつかの国には『平民に金貨』という言葉があります》
「『猫に小判』と一緒?」
《いえ。『盗んだに違いないから連れていって吐かせろ』という意味の標語で、警備隊の詰所などに貼ってあります》
「世知辛いな……」
ええと、銅貨より細かい貨幣もあるという前提で考えると、円とのレートは、
銅貨が一〇、銀貨が一〇〇〇、金貨が一〇万。
銅貨が一〇〇、銀貨が一万、金貨が一〇〇万。
銅貨が一〇〇〇、銀貨が一〇万、金貨が一〇〇〇万。
平民はまず金貨を目にしないということは、一〇〇万か一〇〇〇万あたりか。どっちにしても金貨は手で持ちたくないな。
「君の今年の年俸ね」とか言われてチャリンと金貨を数枚渡されたとしたら、絶対手が震えて落とす自信があるね。
「ちなみに、銅貨一枚でどれくらいの価値があるの?」
《地域によってかなり違いがありますが、地方の食材が豊富な場所で安い食事を取るなら銅貨一枚で十分です。単純に物の価値は比較できませんが、生きていくだけならケネスが元いた世界よりもかなり安いですね》
「分かった。いきなり金貨を出さないようにだけは注意する」
《ジャラジャラ出さなければ問題ないと思います。ちなみに単位としては銅貨一枚が一フローリンです》
「フローリン……オランダかな?」
《Q>この世界のフローリンってやっぱり地球から?》
《A>はい。オランダで生まれたエトヴィンという若者です。この世界に転生して、各国の経済にかなり貢献した商人でした》
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