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第一章 第一部
独白:リゼッタ
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リゼッタです。以前は下級管理者をしていました。すでにその任は解かれていますので、今では準管理者補佐という一番下っ端になります。とは言っても手を抜くことはありません。失敗続きだった私に仕事があるだけでもマシというものです。常に仕事に対しては常に全力で向かう、それが私のモットーです。
私はデュオという種族の生まれで、人と動物の姿を切り替えることができます。人と動物ですので、必ずしも人間と動物に限られているわけではありません。まれにエルフと動物やドワーフと動物もあるようです。もっとも私は会ったことはありませんが。
種族について言えば、カローラ様はエルフですし、コンラート様は人間です。もちろん世界によってある程度の偏りがあることは分かっていますが、大抵の世界では人間が一番多く、次が獣人、そしてドワーフ、エルフ、妖精の順でしょうか。ちなみにリザードマンやハルピュイア、ラミアは亜人扱いされる世界もあれば、魔物や魔獣のような扱いをされる世界もあります。下級管理者時代の同僚にリザードマンがいましたが、彼は管理者になって命を狙われることがなくなり、ようやく安心して暮らせると言っていました。
ちなみに世界は数多くあります。そのため、種族の呼び方には方言がたくさんあります。エルフはアールヴ、エルフェン、エルヴェン、ドワーフはドヴェルグ、ツヴェルク、妖精はフェアリー、フェー、ハルピュイアはハーピー、ハルピーなど、様々な呼び方がされています。場合によっては転生者や転移者が異なった呼び方を広め、それが定着することもあります。
さて、私は人間とリスのデュオですので、人間の町に行く時には人間の姿に、森の中ではリスの姿になっていることがほとんどでした。人間の町の中でリスの姿だと踏み潰される危険があります。また森の中では人間は機敏に動けません。そして食事のこと一つ考えてもリスのほうがかなり効率的なのです。
このデュオという種族が存在する世界はそれほど数がないそうで、私が下級管理者になった時、管理者の中にはデュオは一人もいませんでした。下級管理者の人数は全部で一〇〇万人どころではないはずです。それでも他には一人もいないそうです。
魔法で姿を変えるというのはよくあることですが、スキルでとなると、高位の魔獣が人間の姿になるくらいしかありません。高位の知恵ある竜が人の姿になるというのはよくある話ですが、そのような高位の魔獣と仲良くできる人はほとんどいませんので、実質いないのと同じです。つまり私は珍しがられたわけです。
そうなると当然ですが、人間の姿を見せてほしいと頼まれます。すると返ってくるのは「ああ~(納得)」という声です。なにが「ああ~(納得)」なのか最初は分かりませんでした。何を納得しているのだろうと疑問に思っていましたが、どうやら私の外見についてのようでした。
私は背がそれほど高くありません……とすら言えないほどの身長です。どうして一五〇センチに達しなかったのでしょうか。正確には一四七・八センチです。髪は焦茶色で肩にかかるくらいの長さです。少し薄茶色のメッシュが入っているのはリスの特徴が出ているようです。
顔の方は……悪いとは思いませんが、飛び抜けて美人とも思えません。ただし目が大きいのが特徴です。少しつり目でしょうか、気が強そうと言われたことがあります。はい、実際に気が強いと思います。
何ごともテキパキと行い、ダラダラするのは好きではありません。もちろん私だってゆっくりすることはありますが、それはやるべきことを全てやった後です。順番を間違えてはいけません。そのようなことを言っていると、いつの間にか『委員長』と呼ばれるようになりました。委員長っぽいそうです。あまりに言われるので、人間の姿を見せるのが嫌になってしまいました。
そうして下級管理者として働いているうちに立て続けに失敗をしてしまいました。そして降格です。正規の管理者から準管理者補佐という非正規扱いになりました。もちろん自分の失敗が原因ですので、その処遇に不満はありません。
新しい仕事はケネスの案内役兼護衛兼話し相手です。死なせてしまっただけではなく魂まで潰してしまい、あやうく存在が消え去ってしまうところでした。しかし彼は私に怒ることもせずに普通に接してくれましたが、かえって申し訳なくなります。彼と一緒に向かう世界では、何としてでも彼の役に立たなければなりません。
向こうの世界に着いて、彼が異空間に家を建てました。異空間も家も普通では考えられないような広さです。私も一室使わせてもらえることになりました。そもそもリスのままなら場所を取りませんし、食事も少量でいいのですが、彼はなぜか私の人間の姿にこだわりがあるようで、彼に乗せられて人間の姿で生活することになりました。それ以降、彼が私の頭をよく撫でるようになりました。私は背が低いので撫でやすいのかもしれませんが……まあ嫌いではないですね。
それからしばらくして、決して気を抜いたわけではありませんが、彼に気を許し始めたのでしょうか、酒場で飲んだ時に酔っ払ってしまいました。酔うほど飲んだことはありませんし、そもそもほとんど飲むことがありませんでした。さらには彼に抱きついて何度もキスをねだるということまでしてしまいました。
目が覚めてからそのことを思い出して慌てましたが、酔った勢いのキスだけでは嫌だったので、普通にしてもらいました。以前の私なら酔った勢いでキスをするなんて大失態だと思ったでしょうが、ケネスが相手ならそれほど嫌ではなかったので、あの頃にはもう惹かれていたのでしょう。
それから別の町へ移動する間にステータスの話になり、彼が自分と私のステータスを比べたいと言いました。こっそり見たらいいと思うのですが、聞いてくるあたり律儀ですね。特に不都合もないので見てもらいましたが、そうしたら彼の特徴に[リゼッタの恋人]、私の特徴に[ケネスの恋人]と表示されていたようです。間違いなくあのキスが原因でしょう。
すると彼は真面目な顔で大切な話があるから人間の姿になってほしいと言ってきました。その内容は私が聞いたことがないものでした。カローラ様がケネスに言ったことは、できる限り私にかまってほしい、この世界に来たのは仕事ではなく休暇である、どこかのタイミングで私にこのことを言ってほしいと。
それを聞いた瞬間、カローラ様から頼まれたから私にかまっていたのかと思いましたが、彼はすぐにそれを否定してくれました。いつの間にか私を好きになっていたと。だから私も言いました。いつの間にか彼を好きになっていたと。そして私が彼の耳にこっそりキスをしていたのもバレていました。いいじゃないですか、嬉しかったんですから。これから私は彼の恋人として、そして同行者として、彼のために尽くしたいと思います。常に全力が私のモットーです。
リスという動物は多くの世界で多産と多幸、つまり子孫繁栄と吉祥をもたらす動物だと考えられています。実際にはそこまで多産な動物ではありませんが、イメージは大切です。つまり彼とたくさん子を成し、彼を幸せにすることが私がすべきことです。
そんな時にカロリッタさんが現れました。彼女はケネスの頭の中に入っていた守護妖精で、彼がヘルプさんと呼んでいた存在の正体でした。しかもカローラ様がお作りになったそうで、外見も妖精だけに非常に綺麗です。少し言葉はアレですが。
私はそんなカロリッタさんを最初は警戒してしまいましたが、彼女もまたケネスに惹かれているそうです。彼女はカロリッタ様に作られた存在というだけではなく、カローラ様の分身でもあると。つまりカローラ様がケネスを大切に思っているようにカロリッタさんもケネスを大切に思っていることを聞きました。
そこで気付かされました。ケネスのことを一番に考えるべきだと。最初は彼の役に立とう、彼に尽くそう、そう考えていたではありませんか。なぜ私は自分を中心にして考えてしまったのでしょうか。
方針は決まりました。多産・多幸。そのためには私もカロリッタさんも全力を尽くします。まずは彼の本心を聞きたい。そして彼のために彼を愛してくれる女性をたくさん見つける。そしてみんなで彼の子供を生んでみんなで幸せになる。
するとカロリッタさんから提案がありました。そのようなことに相応しいお酒がある。かなり高価なお酒なので高級な宿屋にしか置いていない。そしてそれがこの宿屋の食堂にはある。ケネスから私に与えられたマジックバッグにはかなりの物資、そしてかなりのお金が入っています。万が一に備えて分けておこうと彼は言いましたが、今がそれを使う時でしょう。ここが正念場です。
カロリッタさんと話し合った結果、ケネスは以前の世界の価値観にかなり縛られているそうなので、この世界の価値観に慣れてもらおうということになりました。この世界は一夫一妻ではなく一夫多妻です。カローラ様はそれほど危険な国ではないと言っていましたが、それはかつて彼が暮らしていた国と比べての話です。あの世界ほど穏やかでもなければ安全でもありません。寡婦や孤児も当たり前のようにいます。生活にゆとりのある者が複数の妻を迎え入れるというのは普通のことなのです。一人でも多くが幸せになるためです。さあカロリッタさん、私の方の準備はできました。ではそろそろいいですね?
私はデュオという種族の生まれで、人と動物の姿を切り替えることができます。人と動物ですので、必ずしも人間と動物に限られているわけではありません。まれにエルフと動物やドワーフと動物もあるようです。もっとも私は会ったことはありませんが。
種族について言えば、カローラ様はエルフですし、コンラート様は人間です。もちろん世界によってある程度の偏りがあることは分かっていますが、大抵の世界では人間が一番多く、次が獣人、そしてドワーフ、エルフ、妖精の順でしょうか。ちなみにリザードマンやハルピュイア、ラミアは亜人扱いされる世界もあれば、魔物や魔獣のような扱いをされる世界もあります。下級管理者時代の同僚にリザードマンがいましたが、彼は管理者になって命を狙われることがなくなり、ようやく安心して暮らせると言っていました。
ちなみに世界は数多くあります。そのため、種族の呼び方には方言がたくさんあります。エルフはアールヴ、エルフェン、エルヴェン、ドワーフはドヴェルグ、ツヴェルク、妖精はフェアリー、フェー、ハルピュイアはハーピー、ハルピーなど、様々な呼び方がされています。場合によっては転生者や転移者が異なった呼び方を広め、それが定着することもあります。
さて、私は人間とリスのデュオですので、人間の町に行く時には人間の姿に、森の中ではリスの姿になっていることがほとんどでした。人間の町の中でリスの姿だと踏み潰される危険があります。また森の中では人間は機敏に動けません。そして食事のこと一つ考えてもリスのほうがかなり効率的なのです。
このデュオという種族が存在する世界はそれほど数がないそうで、私が下級管理者になった時、管理者の中にはデュオは一人もいませんでした。下級管理者の人数は全部で一〇〇万人どころではないはずです。それでも他には一人もいないそうです。
魔法で姿を変えるというのはよくあることですが、スキルでとなると、高位の魔獣が人間の姿になるくらいしかありません。高位の知恵ある竜が人の姿になるというのはよくある話ですが、そのような高位の魔獣と仲良くできる人はほとんどいませんので、実質いないのと同じです。つまり私は珍しがられたわけです。
そうなると当然ですが、人間の姿を見せてほしいと頼まれます。すると返ってくるのは「ああ~(納得)」という声です。なにが「ああ~(納得)」なのか最初は分かりませんでした。何を納得しているのだろうと疑問に思っていましたが、どうやら私の外見についてのようでした。
私は背がそれほど高くありません……とすら言えないほどの身長です。どうして一五〇センチに達しなかったのでしょうか。正確には一四七・八センチです。髪は焦茶色で肩にかかるくらいの長さです。少し薄茶色のメッシュが入っているのはリスの特徴が出ているようです。
顔の方は……悪いとは思いませんが、飛び抜けて美人とも思えません。ただし目が大きいのが特徴です。少しつり目でしょうか、気が強そうと言われたことがあります。はい、実際に気が強いと思います。
何ごともテキパキと行い、ダラダラするのは好きではありません。もちろん私だってゆっくりすることはありますが、それはやるべきことを全てやった後です。順番を間違えてはいけません。そのようなことを言っていると、いつの間にか『委員長』と呼ばれるようになりました。委員長っぽいそうです。あまりに言われるので、人間の姿を見せるのが嫌になってしまいました。
そうして下級管理者として働いているうちに立て続けに失敗をしてしまいました。そして降格です。正規の管理者から準管理者補佐という非正規扱いになりました。もちろん自分の失敗が原因ですので、その処遇に不満はありません。
新しい仕事はケネスの案内役兼護衛兼話し相手です。死なせてしまっただけではなく魂まで潰してしまい、あやうく存在が消え去ってしまうところでした。しかし彼は私に怒ることもせずに普通に接してくれましたが、かえって申し訳なくなります。彼と一緒に向かう世界では、何としてでも彼の役に立たなければなりません。
向こうの世界に着いて、彼が異空間に家を建てました。異空間も家も普通では考えられないような広さです。私も一室使わせてもらえることになりました。そもそもリスのままなら場所を取りませんし、食事も少量でいいのですが、彼はなぜか私の人間の姿にこだわりがあるようで、彼に乗せられて人間の姿で生活することになりました。それ以降、彼が私の頭をよく撫でるようになりました。私は背が低いので撫でやすいのかもしれませんが……まあ嫌いではないですね。
それからしばらくして、決して気を抜いたわけではありませんが、彼に気を許し始めたのでしょうか、酒場で飲んだ時に酔っ払ってしまいました。酔うほど飲んだことはありませんし、そもそもほとんど飲むことがありませんでした。さらには彼に抱きついて何度もキスをねだるということまでしてしまいました。
目が覚めてからそのことを思い出して慌てましたが、酔った勢いのキスだけでは嫌だったので、普通にしてもらいました。以前の私なら酔った勢いでキスをするなんて大失態だと思ったでしょうが、ケネスが相手ならそれほど嫌ではなかったので、あの頃にはもう惹かれていたのでしょう。
それから別の町へ移動する間にステータスの話になり、彼が自分と私のステータスを比べたいと言いました。こっそり見たらいいと思うのですが、聞いてくるあたり律儀ですね。特に不都合もないので見てもらいましたが、そうしたら彼の特徴に[リゼッタの恋人]、私の特徴に[ケネスの恋人]と表示されていたようです。間違いなくあのキスが原因でしょう。
すると彼は真面目な顔で大切な話があるから人間の姿になってほしいと言ってきました。その内容は私が聞いたことがないものでした。カローラ様がケネスに言ったことは、できる限り私にかまってほしい、この世界に来たのは仕事ではなく休暇である、どこかのタイミングで私にこのことを言ってほしいと。
それを聞いた瞬間、カローラ様から頼まれたから私にかまっていたのかと思いましたが、彼はすぐにそれを否定してくれました。いつの間にか私を好きになっていたと。だから私も言いました。いつの間にか彼を好きになっていたと。そして私が彼の耳にこっそりキスをしていたのもバレていました。いいじゃないですか、嬉しかったんですから。これから私は彼の恋人として、そして同行者として、彼のために尽くしたいと思います。常に全力が私のモットーです。
リスという動物は多くの世界で多産と多幸、つまり子孫繁栄と吉祥をもたらす動物だと考えられています。実際にはそこまで多産な動物ではありませんが、イメージは大切です。つまり彼とたくさん子を成し、彼を幸せにすることが私がすべきことです。
そんな時にカロリッタさんが現れました。彼女はケネスの頭の中に入っていた守護妖精で、彼がヘルプさんと呼んでいた存在の正体でした。しかもカローラ様がお作りになったそうで、外見も妖精だけに非常に綺麗です。少し言葉はアレですが。
私はそんなカロリッタさんを最初は警戒してしまいましたが、彼女もまたケネスに惹かれているそうです。彼女はカロリッタ様に作られた存在というだけではなく、カローラ様の分身でもあると。つまりカローラ様がケネスを大切に思っているようにカロリッタさんもケネスを大切に思っていることを聞きました。
そこで気付かされました。ケネスのことを一番に考えるべきだと。最初は彼の役に立とう、彼に尽くそう、そう考えていたではありませんか。なぜ私は自分を中心にして考えてしまったのでしょうか。
方針は決まりました。多産・多幸。そのためには私もカロリッタさんも全力を尽くします。まずは彼の本心を聞きたい。そして彼のために彼を愛してくれる女性をたくさん見つける。そしてみんなで彼の子供を生んでみんなで幸せになる。
するとカロリッタさんから提案がありました。そのようなことに相応しいお酒がある。かなり高価なお酒なので高級な宿屋にしか置いていない。そしてそれがこの宿屋の食堂にはある。ケネスから私に与えられたマジックバッグにはかなりの物資、そしてかなりのお金が入っています。万が一に備えて分けておこうと彼は言いましたが、今がそれを使う時でしょう。ここが正念場です。
カロリッタさんと話し合った結果、ケネスは以前の世界の価値観にかなり縛られているそうなので、この世界の価値観に慣れてもらおうということになりました。この世界は一夫一妻ではなく一夫多妻です。カローラ様はそれほど危険な国ではないと言っていましたが、それはかつて彼が暮らしていた国と比べての話です。あの世界ほど穏やかでもなければ安全でもありません。寡婦や孤児も当たり前のようにいます。生活にゆとりのある者が複数の妻を迎え入れるというのは普通のことなのです。一人でも多くが幸せになるためです。さあカロリッタさん、私の方の準備はできました。ではそろそろいいですね?
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