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第一章 第三部
教会の少女たち
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うちの家族は離宮の離れでしばらく滞在させてもらうことになった。さすが王子の暮らす離宮だけあって、離れですらものすごい広さだね。
昨日はそのまま離れでゆっくりして、僕は今日は王都を回ることにした。マイカたちは今日は離宮にいるらしい。姉妹で話すこともあるだろうしね。殿下は今日は元気そうだった。両手を掴まれてブンブン振られた。びっくりするくらい嬉しそうだったから、これでもう大丈夫だろう。金貨が詰まった小袋を渡されたけど、あまりにも多いから一枚だけ貰うことにした。
朝食後、門衛に挨拶して離宮を出たら、少し急いで商業エリアに向かった。なぜ急いだかというと、やたらと遠いから。住んでいるのは身分の高い人達ばかりだから、このエリアまでそう簡単に不審者に侵入させないようにするためだろうか? ぐるっと回って、ここだけで何キロあるの? [転移]もあるけど、あまり人前で使うものでもないだろうし、町中では使うのを躊躇ってしまう。
貴族の屋敷があるあたりを抜けたら[地図]で通れそうな道を選びながら進むと、途中で壁が崩れかけた大きな教会があった。実際ところどころ崩れている。石組が崩れて木で補強してある感じだ。『孤児院』とも書いてあるから、後ろ側が孤児院なのかな? そちらもボロボロで廃墟に近い。
人は誰もいなさそう……あ、いた。シスターっぽい格好をした女性、というか女の子と、その向こうにもっと小さな女の子。一度目が合ったら逸らすのもおかしいよね。一応こちらから声をかけるか。
「こんにちは」
「あ、こんにちは。何か御用です?」
「いえ、たまたまここを通っていたら見かけただけです。王都に初めて来ましたので少々不案内で」
「そうですか。もしよろしければ中でお茶でもどうです? 崩れそうなのでもうすぐ閉鎖になる予定ですが、テーブルと椅子くらいはありますので、お茶も出せますよ?」
断りづらいな。
「ではお邪魔します」
「はいどうぞ」
僕の向かいにはシスターが座り、女の子は僕の隣に座っている。なんで?
「いきなり聞くのも失礼な話ですが、閉鎖というのは教会と孤児院のどちらですか?」
「両方です。神父さんもシスターも他には誰もいないです。今は私とこのキラだけです。私も実はまだシスター見習いです。」
「閉鎖されたら子供たちの行き場所が必要ですよね?」
「いえ、もうここに残っているのは二人だけです」
んー。孤児院はどこでも大変だろうなあ。寄付が集まらなければやっていけないしね。殿下という伝手ができたけど、縁も所縁もなければさすがになあ。さっきの金貨を使わせてもらうのはありかもしれないけど、僕らはずっといるわけじゃないし、丸投げするのも申し訳ないしね。
「うっかり忘れていました。私はセラフィマと言います。お名前を伺ってもよろしいです?」
「あ、すみません。ケネスといいます。旅の者です」
「ケネスさん、もっと楽に話してくれてもいいですよ。それと一つ質問してもいいです?」
「はい」
「キラを引き取るつもりはありません?」
「え? いきなりなんで?」
初めて入った教会でいきなり孤児の引き取りの話。初対面だよ。
「こんな廃墟のようなボロボロの孤児院にわざわざ立ち寄ってお茶を飲んで話まで聞いてくれる人は、なかなかいないですよ? 行き場がないか、変わり者か、頭がおかしいか、よっぽどいい人か、どれかですよ? どれです?」
「どれでも大概だね。まあ時間があったからと言えばそれまでだけど。ところで予算という話だけど、普通は寄付で賄ってるよね。それが入らなくなったということ?」
「もう打ち切られているです」
「それでもセラフィマさんはここに残ったということだよね」
「私にもキラにも、他に行くところがないです」
孤児院や養護施設って、セーフティーネットのはずなんだよね。日本でもこの世界でも同じだと思うんだけど。
「そもそも寄付はどこから集めてくるの? 寄付集めのアイデアくらいなら出なくはないと思うけど」
「王都の教会の多くは貴族の寄付で運営されているです。王都に教会を作り、そこに寄付をして孤児院を運営するのが一般的です。寄付が減れば孤児院の運営費も減ります。この教会は寄付が打ち切られたので、実際はもう潰れてるです。そろそろ建物も限界です。神父さんは『売るも壊すも立て直すも自由』と言っていましたので、キラと一緒にどこかに身を寄せようかと思っていたところです」
「ちなみに、ここを運営してる貴族は誰?」
「パルツィ子爵です」
「あー」
「ひょっとしてお知り合いです?」
「知り合いではないけどね。知っているだけで」
……こんなところで話を聞くとはなあ。できれば忘れたかったけど。
「セラフィマさん、今日のところは一度帰ります。必ず明日また来ますから、その時に何かいい話を持って来ます」
「分かりました。お待ちしています」
キラちゃんは最後まで何も言わずに僕を見上げているだけだった。
とえりあえず一度離宮に戻ってみんなに相談だね。正直なところ、さっき殿下が渡そうとした金貨やカローラ資金を投入すれば当分は大丈夫だと思うけど、小さなシスター見習いと小さな女の子が一人ずつでは大変だろうからね。そこは殿下に相談かな。丸投げはしないけど。
離宮に戻ると居間へ入った。ここにはマイカと殿下とロシータさんだけ。みんなはどこに行ったんだろ?
「だだいま」
「おお、ケネス殿。今日はゆっくり見て回ると言っていたようだが?」
「いえ、少し気になることがあって戻ってきました」
「あらあら、気になる女性がいなかったのでしょうねえ」
「いつもナンパしてるみたいに言わないでください。ええと、レオンツィオ殿に少し話を聞いてもらいたいのですが」
「何かな?」
先ほど見かけた教会と孤児院の話をした。問題点はパルツィ子爵が予算を打ち切ったこと、そのために閉鎖予定であること。
「残念だが、貴族の運営する孤児院に関しては、国がどうこう言うことはできなくてなあ」
「そうなのですか?」
「ああ、教会と孤児院は、国が建てたものについては当然国が責任を持って運営する。ただし貴族が建てたものはあくまでその貴族の責任で運営される。土地も予算もな。見栄を張るためだけに建てる貴族が多いな」
公営じゃないなら難しいか。
「先輩、でもその件についてはなんとかなりそうですよ」
「どういうこと?」
「はい、先ほど話してたんですが、先日アレがいきなりサランを奪おうとしてきたんですよね。そういう行為がかなり多いらしく、陳情書がかなり提出されているそうです。場合によっては挿げ替えもありえるとか」
「たしか世襲じゃないとか」
「そういうことだ。基本は世襲だが、不適格だと見なされれば挿げ替えは普通にある。私に貴族をどうこうする権限があるわけではないが、陛下へ伝えることはできるからな。ただ話を聞いた限りでは、その教会と孤児院を立て直すのは難しいとは思うが」
「やはりそうですか」
「ちなみに、そのシスター見習いは『もう神父はいない』と言っていたのは間違いないのか?」
「はい。『売るも壊すも立て直すも自由』と言って出て行ったそうです。それでも行き場がないので留まっていたそうです」
「ふむ。先ほど教会は貴族が寄付をすると言っただろう。土地はその貴族のもので、そこに建った建物などは全て寄付を受けた管理者のものになる。今はそのシスター見習いが管理者と考えていい。だから彼女が教会と孤児院を閉じるならそれでいい。パルツィ子爵が教会を管理しきれなかっただけだな」
「全ては寄付した貴族の責任ということですか?」
「そういうことだ。きちんと管理できればそれでよし。管理できないようなら管理者を任命した貴族が評価を落とすだけだな」
「ではシスター見習いが責任を取らされることはないのですか?」
「貴族によっては管理者を責めることもあるだろうが、今回は金を出さなかったことが原因だからな。何も言えないだろう」
「いざとなれば先輩が面倒を見ればいいんですよ」
「なんでもかんでもそこへ持っていくのはどうかと思うよ?」
そりゃ、やろうと思えばできるよ。でも最終手段を初手から使うのはねえ。
「国のことに口を出すのは気が引けるのですが、貴族が運営する教会や孤児院に対しての調査をレオンツィオ殿から国王陛下に進言してもらえないでいょうか?」
「もちろんそれは引き受けよう」
「ありがとうございます。あ、そう言えば、パルツィ子爵の件ですが、屋敷の周辺をごそっと掘った件はマイカから聞きましたか?」
「ああ、死ぬことはない壮大ないたずらをしたようだな。笑わせてもらったぞ」
「ええ、あれは埋めれば問題のないものですが、放っておいても……ええと……もう二週間も経てば解除されます。もしそれまでに調査が入るなら、『見た目は怖いけど中に入っても大丈夫』と伝えてください」
「分かった。それも担当者に伝えよう」
さて、これでパルツィ子爵のことはもういいか。で、孤児院にはまた明日行くとして、どうするかは決めないとなあ。
「ところでみんなは?」
「おそらく厨房に行っていると思います。うちの食事の話をしたら、料理長が興味を持ったようでして」
「なかなか他にはないものが多いからねえ」
「ケネス殿、ぜひうちの料理人たちに教えてほしいのだが。レシピ代と指導代はもちろん払う」
「いえ、お金はいりませんよ。ただ、食材の関係で無理なものもあるかもしれませんけど」
「その工夫は彼らが上手くやるだろう。それが仕事だからな」
「では厨房の方を少し見てきますね」
昨日はそのまま離れでゆっくりして、僕は今日は王都を回ることにした。マイカたちは今日は離宮にいるらしい。姉妹で話すこともあるだろうしね。殿下は今日は元気そうだった。両手を掴まれてブンブン振られた。びっくりするくらい嬉しそうだったから、これでもう大丈夫だろう。金貨が詰まった小袋を渡されたけど、あまりにも多いから一枚だけ貰うことにした。
朝食後、門衛に挨拶して離宮を出たら、少し急いで商業エリアに向かった。なぜ急いだかというと、やたらと遠いから。住んでいるのは身分の高い人達ばかりだから、このエリアまでそう簡単に不審者に侵入させないようにするためだろうか? ぐるっと回って、ここだけで何キロあるの? [転移]もあるけど、あまり人前で使うものでもないだろうし、町中では使うのを躊躇ってしまう。
貴族の屋敷があるあたりを抜けたら[地図]で通れそうな道を選びながら進むと、途中で壁が崩れかけた大きな教会があった。実際ところどころ崩れている。石組が崩れて木で補強してある感じだ。『孤児院』とも書いてあるから、後ろ側が孤児院なのかな? そちらもボロボロで廃墟に近い。
人は誰もいなさそう……あ、いた。シスターっぽい格好をした女性、というか女の子と、その向こうにもっと小さな女の子。一度目が合ったら逸らすのもおかしいよね。一応こちらから声をかけるか。
「こんにちは」
「あ、こんにちは。何か御用です?」
「いえ、たまたまここを通っていたら見かけただけです。王都に初めて来ましたので少々不案内で」
「そうですか。もしよろしければ中でお茶でもどうです? 崩れそうなのでもうすぐ閉鎖になる予定ですが、テーブルと椅子くらいはありますので、お茶も出せますよ?」
断りづらいな。
「ではお邪魔します」
「はいどうぞ」
僕の向かいにはシスターが座り、女の子は僕の隣に座っている。なんで?
「いきなり聞くのも失礼な話ですが、閉鎖というのは教会と孤児院のどちらですか?」
「両方です。神父さんもシスターも他には誰もいないです。今は私とこのキラだけです。私も実はまだシスター見習いです。」
「閉鎖されたら子供たちの行き場所が必要ですよね?」
「いえ、もうここに残っているのは二人だけです」
んー。孤児院はどこでも大変だろうなあ。寄付が集まらなければやっていけないしね。殿下という伝手ができたけど、縁も所縁もなければさすがになあ。さっきの金貨を使わせてもらうのはありかもしれないけど、僕らはずっといるわけじゃないし、丸投げするのも申し訳ないしね。
「うっかり忘れていました。私はセラフィマと言います。お名前を伺ってもよろしいです?」
「あ、すみません。ケネスといいます。旅の者です」
「ケネスさん、もっと楽に話してくれてもいいですよ。それと一つ質問してもいいです?」
「はい」
「キラを引き取るつもりはありません?」
「え? いきなりなんで?」
初めて入った教会でいきなり孤児の引き取りの話。初対面だよ。
「こんな廃墟のようなボロボロの孤児院にわざわざ立ち寄ってお茶を飲んで話まで聞いてくれる人は、なかなかいないですよ? 行き場がないか、変わり者か、頭がおかしいか、よっぽどいい人か、どれかですよ? どれです?」
「どれでも大概だね。まあ時間があったからと言えばそれまでだけど。ところで予算という話だけど、普通は寄付で賄ってるよね。それが入らなくなったということ?」
「もう打ち切られているです」
「それでもセラフィマさんはここに残ったということだよね」
「私にもキラにも、他に行くところがないです」
孤児院や養護施設って、セーフティーネットのはずなんだよね。日本でもこの世界でも同じだと思うんだけど。
「そもそも寄付はどこから集めてくるの? 寄付集めのアイデアくらいなら出なくはないと思うけど」
「王都の教会の多くは貴族の寄付で運営されているです。王都に教会を作り、そこに寄付をして孤児院を運営するのが一般的です。寄付が減れば孤児院の運営費も減ります。この教会は寄付が打ち切られたので、実際はもう潰れてるです。そろそろ建物も限界です。神父さんは『売るも壊すも立て直すも自由』と言っていましたので、キラと一緒にどこかに身を寄せようかと思っていたところです」
「ちなみに、ここを運営してる貴族は誰?」
「パルツィ子爵です」
「あー」
「ひょっとしてお知り合いです?」
「知り合いではないけどね。知っているだけで」
……こんなところで話を聞くとはなあ。できれば忘れたかったけど。
「セラフィマさん、今日のところは一度帰ります。必ず明日また来ますから、その時に何かいい話を持って来ます」
「分かりました。お待ちしています」
キラちゃんは最後まで何も言わずに僕を見上げているだけだった。
とえりあえず一度離宮に戻ってみんなに相談だね。正直なところ、さっき殿下が渡そうとした金貨やカローラ資金を投入すれば当分は大丈夫だと思うけど、小さなシスター見習いと小さな女の子が一人ずつでは大変だろうからね。そこは殿下に相談かな。丸投げはしないけど。
離宮に戻ると居間へ入った。ここにはマイカと殿下とロシータさんだけ。みんなはどこに行ったんだろ?
「だだいま」
「おお、ケネス殿。今日はゆっくり見て回ると言っていたようだが?」
「いえ、少し気になることがあって戻ってきました」
「あらあら、気になる女性がいなかったのでしょうねえ」
「いつもナンパしてるみたいに言わないでください。ええと、レオンツィオ殿に少し話を聞いてもらいたいのですが」
「何かな?」
先ほど見かけた教会と孤児院の話をした。問題点はパルツィ子爵が予算を打ち切ったこと、そのために閉鎖予定であること。
「残念だが、貴族の運営する孤児院に関しては、国がどうこう言うことはできなくてなあ」
「そうなのですか?」
「ああ、教会と孤児院は、国が建てたものについては当然国が責任を持って運営する。ただし貴族が建てたものはあくまでその貴族の責任で運営される。土地も予算もな。見栄を張るためだけに建てる貴族が多いな」
公営じゃないなら難しいか。
「先輩、でもその件についてはなんとかなりそうですよ」
「どういうこと?」
「はい、先ほど話してたんですが、先日アレがいきなりサランを奪おうとしてきたんですよね。そういう行為がかなり多いらしく、陳情書がかなり提出されているそうです。場合によっては挿げ替えもありえるとか」
「たしか世襲じゃないとか」
「そういうことだ。基本は世襲だが、不適格だと見なされれば挿げ替えは普通にある。私に貴族をどうこうする権限があるわけではないが、陛下へ伝えることはできるからな。ただ話を聞いた限りでは、その教会と孤児院を立て直すのは難しいとは思うが」
「やはりそうですか」
「ちなみに、そのシスター見習いは『もう神父はいない』と言っていたのは間違いないのか?」
「はい。『売るも壊すも立て直すも自由』と言って出て行ったそうです。それでも行き場がないので留まっていたそうです」
「ふむ。先ほど教会は貴族が寄付をすると言っただろう。土地はその貴族のもので、そこに建った建物などは全て寄付を受けた管理者のものになる。今はそのシスター見習いが管理者と考えていい。だから彼女が教会と孤児院を閉じるならそれでいい。パルツィ子爵が教会を管理しきれなかっただけだな」
「全ては寄付した貴族の責任ということですか?」
「そういうことだ。きちんと管理できればそれでよし。管理できないようなら管理者を任命した貴族が評価を落とすだけだな」
「ではシスター見習いが責任を取らされることはないのですか?」
「貴族によっては管理者を責めることもあるだろうが、今回は金を出さなかったことが原因だからな。何も言えないだろう」
「いざとなれば先輩が面倒を見ればいいんですよ」
「なんでもかんでもそこへ持っていくのはどうかと思うよ?」
そりゃ、やろうと思えばできるよ。でも最終手段を初手から使うのはねえ。
「国のことに口を出すのは気が引けるのですが、貴族が運営する教会や孤児院に対しての調査をレオンツィオ殿から国王陛下に進言してもらえないでいょうか?」
「もちろんそれは引き受けよう」
「ありがとうございます。あ、そう言えば、パルツィ子爵の件ですが、屋敷の周辺をごそっと掘った件はマイカから聞きましたか?」
「ああ、死ぬことはない壮大ないたずらをしたようだな。笑わせてもらったぞ」
「ええ、あれは埋めれば問題のないものですが、放っておいても……ええと……もう二週間も経てば解除されます。もしそれまでに調査が入るなら、『見た目は怖いけど中に入っても大丈夫』と伝えてください」
「分かった。それも担当者に伝えよう」
さて、これでパルツィ子爵のことはもういいか。で、孤児院にはまた明日行くとして、どうするかは決めないとなあ。
「ところでみんなは?」
「おそらく厨房に行っていると思います。うちの食事の話をしたら、料理長が興味を持ったようでして」
「なかなか他にはないものが多いからねえ」
「ケネス殿、ぜひうちの料理人たちに教えてほしいのだが。レシピ代と指導代はもちろん払う」
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