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第一章 第二部
独白:ある少女の夢の話
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マイカです。犬人です。最近八歳になりました。少し前から時々おかしな夢を見るようになりました。見たことのない、真っ平らな壁をした建物の中にいます。王宮の中を見ることはありますけど、もっと柱があって凸凹しています。教会や聖堂とも違うようです。
父はラクヴィ伯爵で、王都の王宮で働いていてそれなりの地位にあるそうです。財務大臣のすぐ下だと言ってました。私はその娘として、小さな頃から読み書き計算を教わってきました。父は私のことを天才だと褒めてくれます。下の弟妹たちには私が教えてます。
運動はそれほど得意ではありません。もちろん犬人ですので人間よりは足が速いと思いますけど、犬人の中ではどんくさい方でしょうか。手先は器用だと思います。料理もそこそこできるようになりました。母たちは「いいお嫁さんになるわね」と言ってくれました。でもなんだかモヤモヤしました。
父はいつも、「娘が欲しいなら、まずは力だ。俺を倒せるくらいの力があるかどうかだ。次は甲斐性だ。妻の二人や三人養えるくらいでないとな。最後は人柄だ。妻たちを平等に愛せるかどうかだ。それができるなら考えてやる」と言っていつも母たちに、「子離れしなさい」って殴られてます。ちなみに私の母は三人います。母たちの方が立場が上のようです。
父は普段は王都にいますので、領地は兄たちが経営してます。私たちは領都ラクヴィ市で暮らしてます。代官をしている一番上の兄は父に似てるそうです。「妹が欲しいと言うならまずは力。僕を倒せるくらいの力を見せてほしい。次は甲斐性。妻の二人や三人くらいは養えるくらいの経済力が必要だね。最後は人柄。妻たちを平等に愛せる心の豊かさはなくてはならない。それができるなら妹との結婚を認めよう」と言って、やっぱり奥さんたちに、「妹離れしなさい」って殴られてます。
夢を見始めたのがいつなのかは覚えてません。去年だったのかもっと前だったのか。ものすごく高い建物がたくさん出てきます。王宮どころか、王宮の何倍もあるような建物です。それがいっぱいです。父に言ったら笑ってました。「そんな大きな建物は作れないぞ、おとぎ話じゃないんだからな」って。
そんな夢を、もちろん毎日ではないですけど、見る回数が増えてきた気がします。気にし始めたからそう思うようになったのかもしれませんけど。
ある時はものすごく人が多い場所にいました。どうすればこんなに人が多いのか、どこから来たのか分かりません。戦争でもあるんでしょうか。それくらい人が集まってました。
でもみんな鮮やかな服を着てました。戦争に行くにしては武器も防具もありませんでした。取っ手のある黒色や茶色の盾のようなものを手に下げたり肩から掛けたりしてましたけど、あれが武器か防具なんでしょうか? 背嚢を背負っている人もたくさんいます。そもそもどこなんでしょう。おとぎ話の中なんでしょうか?
ある時は部屋の中で机を前にして座ってました。机の上に板のようなものがあって、そこに文字らしきものや数字が映ってました。文字は読めませんでしたけど、数字は分かりました。そして凸凹のある板のようなものを叩いたり、丸っこいものを掴んで動かしてました。
ある時は家にいました。自分しかいなさそうです。保存庫の中から食材を取り出して切ったり焼いたり、オーブンのような箱に入れたりしてました。おとぎ話でも食事の作り方は同じみたいです。
父はラクヴィ伯爵で、王都の王宮で働いていてそれなりの地位にあるそうです。財務大臣のすぐ下だと言ってました。私はその娘として、小さな頃から読み書き計算を教わってきました。父は私のことを天才だと褒めてくれます。下の弟妹たちには私が教えてます。
運動はそれほど得意ではありません。もちろん犬人ですので人間よりは足が速いと思いますけど、犬人の中ではどんくさい方でしょうか。手先は器用だと思います。料理もそこそこできるようになりました。母たちは「いいお嫁さんになるわね」と言ってくれました。でもなんだかモヤモヤしました。
父はいつも、「娘が欲しいなら、まずは力だ。俺を倒せるくらいの力があるかどうかだ。次は甲斐性だ。妻の二人や三人養えるくらいでないとな。最後は人柄だ。妻たちを平等に愛せるかどうかだ。それができるなら考えてやる」と言っていつも母たちに、「子離れしなさい」って殴られてます。ちなみに私の母は三人います。母たちの方が立場が上のようです。
父は普段は王都にいますので、領地は兄たちが経営してます。私たちは領都ラクヴィ市で暮らしてます。代官をしている一番上の兄は父に似てるそうです。「妹が欲しいと言うならまずは力。僕を倒せるくらいの力を見せてほしい。次は甲斐性。妻の二人や三人くらいは養えるくらいの経済力が必要だね。最後は人柄。妻たちを平等に愛せる心の豊かさはなくてはならない。それができるなら妹との結婚を認めよう」と言って、やっぱり奥さんたちに、「妹離れしなさい」って殴られてます。
夢を見始めたのがいつなのかは覚えてません。去年だったのかもっと前だったのか。ものすごく高い建物がたくさん出てきます。王宮どころか、王宮の何倍もあるような建物です。それがいっぱいです。父に言ったら笑ってました。「そんな大きな建物は作れないぞ、おとぎ話じゃないんだからな」って。
そんな夢を、もちろん毎日ではないですけど、見る回数が増えてきた気がします。気にし始めたからそう思うようになったのかもしれませんけど。
ある時はものすごく人が多い場所にいました。どうすればこんなに人が多いのか、どこから来たのか分かりません。戦争でもあるんでしょうか。それくらい人が集まってました。
でもみんな鮮やかな服を着てました。戦争に行くにしては武器も防具もありませんでした。取っ手のある黒色や茶色の盾のようなものを手に下げたり肩から掛けたりしてましたけど、あれが武器か防具なんでしょうか? 背嚢を背負っている人もたくさんいます。そもそもどこなんでしょう。おとぎ話の中なんでしょうか?
ある時は部屋の中で机を前にして座ってました。机の上に板のようなものがあって、そこに文字らしきものや数字が映ってました。文字は読めませんでしたけど、数字は分かりました。そして凸凹のある板のようなものを叩いたり、丸っこいものを掴んで動かしてました。
ある時は家にいました。自分しかいなさそうです。保存庫の中から食材を取り出して切ったり焼いたり、オーブンのような箱に入れたりしてました。おとぎ話でも食事の作り方は同じみたいです。
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