新米エルフとぶらり旅

第一章 第三部

【資料：ケネスの家の内部】

　ケネスの家の見取り図です。

　なんとなくこのような感じだと思ってください。太陽が昇るわけではありませんので東西南北がありませんが、ケネスは玄関のある方を南としています。




　一階の部屋の配置図

　使用状況

　ケネスがイメージしたのはアメリカの家ですが、多くの点で日本風になっています。玄関、風呂、洗面所、トイレなど。

　まず、玄関からホールに入ったところで靴を脱いでスリッパかルームシューズに履き替えます。

　風呂はみんなが一度に入れるくらいの大きさのものが男女別に二つ作ってあります。手前がケネス用で、一人でゆっくりと入りたい時には札をかけます。かけ忘れるとリゼッタに背中を洗われます。

　風呂の横には温泉旅館へ抜ける通路があります。

　洗濯室に置いてある魔道具を使えば、ボタン一つで一瞬で洗濯が終わります。

　玄関の横の壁にはサランたち専用のペットドアも取り付けられていて、通る時には自動で［浄化］がかけられてきれいになります。裏口のドアの横にも同じようにペットドアがあります。

　畑へ出るドアがある部屋をケネスはバックヤードと呼んでいますが、ここはエリーとミシェルの休憩用の部屋で、テーブルと椅子が置いてあります。

　ケネスが頭の中で家の設計をした時、最後に調子に乗って部屋の数を増やしたり、リビングや風呂などを広げてしまいました。そのため、それまで考えていた図面が全体的にかなり引き延ばされ、不必要なくらい大きくなってしまいました。

　一見するとやや大きめの普通の家に見えるかもしれませんが、リビングが二四✕一二メートルあると思ってください。天井の高さはやや高めですが、常識の範囲内です。

　建物は玄関の出っ張りを除けば四八✕三六メートル。裏に庭があるので、それを入れれば四八メートル四方になります。






　二階の部屋の配置図

　第一章終了時の部屋割り

　外に向かって六ヶ所飛び出しているのはベランダです。

　家の東側には温泉旅館が建っています。

　部屋は一つ一つがおよそ六メートル四方の正方形（およそ二〇畳）。ケネスが一階部分を大きくしたので、二階も引き延ばされてこのサイズになりました。

　廊下の幅は三メートルありますが、みんなでロココ調のドレスを着るとつっかえます。

　角の四つの部屋だけは二ヶ所に窓があります。もっとも見える景色はあまり変わりません。

　マリアンの部屋だけは内部を少し拡張し、天蓋付きのベッドを入れるために天井が五メートルに上げられました。外から見ても分かりません。

　衣装室と図書室は最初は奥行き五〇メートルありましたが、その後は三五メートルに縮小されました。奥まで物を取りに行くのに時間がかかるとマリアンに言われたためです。部屋を縮めるにあたって、ドアが三つになりました。一番奥へ物を取りに行く場合、横のドアから入った方が早いからです。