95 / 278
第二章 第二部
東へ、そして北へ
しおりを挟む
あらためて考えたら、街道を一人で歩くというのはほとんどなかったなあ。最初からリゼッタがいたし、それからはカロリッタが加わって、カローラがこっちに来てからはカローラ、セラ、キラ、ミシェルと一緒に歩くことが多かった。日本人時代は一人で黙々と歩いたものだったけど。
昨日の夜にみんなで話し合った結果、僕は一日ごとに東のルジェーナ市と北のアイドゥ町に向かうことになり、みんなは交代で屋台とお店の方をすることになった。
屋台はマノンを店長にして、ミシェルがお手伝い。お店の方はエリーを店長、マリアンを副店長。それ以外は屋台とお店を交互に手伝う。おそらく商人ギルドの広告を見てやってくる店員希望の人がいるだろうから、その研修はエリーかマリアンが行う。
エリーも元はと言えば商人だし、接客をしている方が楽しいんだろうね。マリアンは町の工房などで働いたこともあったらしい。マイカとカローラは心配していない。セラとキラも戦力になってきたそうだ。
リゼッタとカロリッタには店員兼用心棒をしてもらう。実力的にはリゼッタよりもカローラの方が強いんだけど、カローラは戦闘向きの性格じゃないからね。やたらと屋外をアピールされるんだけど、基本は引きこもりだから。
任せっぱなしで申し訳ないと思ったら、これまでこのような経験はないから楽しいそうだ。とりあえず無理はしないように、危ない真似はしないようにだけは言っておいた。
◆ ◆ ◆
ディキリ町からルジェーナ市に向けて歩いている。この国は西よりも東の方が都市の数は多い。市や町の間には街道が通り、網のようにあちこちが結ばれているけど、ちょうどこのあたりは大きな都市はない。ルジェーナ市まで行けば、南のクルディ王国との通商に使われる大きな街道があるけど、このあたりは大きな山のせいで小さな町や村が点在しているだけだ。
日本なら山に名前が付いているけど、この国の山には名前がない。そもそもあまり人が移動しないわけだから、山と言えば自分が住んでいるところから見える山のこと。だから固有名があろうがなかろうが誰も困らない。
マリアンが住んでいた山はシムーナ市では『北の山』と呼ばれているらしいけど、山の北側に住んでいる人にはおそらく『南の山』と呼ばれているだろう。ディキリ町の西にある山は、ディキリ町の人からは『西の山』と呼ばれているけど、山の北にあるポーリ市の人からはおそらく『南の山』と呼ばれているはず。
ここから東に一〇日ほどでコニー町、そこから五日ほどでルジェーナ市。北の方はキヴィオ市から二週間ほどでレブ市、さらに一週間ほどでアイドゥ町。アイドゥ町に着く方が少し遅くなるかな。まあ毎日の進み具合によるけど。
これまで一週間とか二週間とか言っているけど、この世界にも週はある。一週間は七日。魔法の属性と同じく火水風土光闇無。地方によっては火水木土白黒無と呼ぶこともあるらしい。これが四週間で一か月が二八日。一年は一二か月で三三六日。日本よりもやや短い。一日の長さは比べようがないから分からない。
◆ ◆ ◆
一〇日ほど東、北、東、北と交互に進んだけど、特に何も起こらず、たまに疎林から飛び出してきた魔獣を狩ったり鳥を落としたりしている。身体能力が向上したし、魔法の使い方も上達したのはあるけど、体がほとんど自動で反応してしまう。でも油断はしないよ。何があるか分からないからね。
コニー町に着くのは明日くらいだろうかと思っていたら、進行方向から商隊が近付いてきた。邪魔にならないように脇にどくと、荷馬車が僕の近くで止まった。こちらが一人で歩いているから警戒でもしたのだろうか。向こうから槍を持った護衛が一人近付いてきた。
「ディキリから来たのかい?」
「ええ、そうです。この先はコニー町ですよね? 何か出ますか?」
「ああ、そうだ。今日中は難しいけど、明日には着くぞ。コニー町から東は安全だ」
「ありがとうございます」
「ディキリまではどうだった? 何か出たか?」
「魔獣が少々出ましたね。ヘラジカを三頭、狼を三頭、それと鳥を五羽かな。見かけたものは狩っておきましたので、あまり危険はないはずです」
「そりゃ助かる。このあたりはヘラジカがよく出るし、やつらは暴れると手が付けられないしな。じゃあ気を付けてな」
「そちらこそ、お気を付けて」
簡単な情報交換をすると護衛の人は戻っていった。僕は向こうの商隊に手を振ると、先に進んだ。
向こうの護衛が言っていたのは大きなヘラジカ、レイクエルク。レイクは湖ではなく熊手。体も大きいけど武器となる枝角も大きい。その枝角全体が自由に動いて凶悪な熊手のように襲ってくる。しかも先端が刺さるだけじゃなくて、細かい棘のようなものが全体に付いているから、距離を取ったと思っても切られることもある。
もちろん弱点もちゃんとあって、突進したり枝角を振り回したりして攻撃するわけだから、足を狙えば問題ない。ただ、普通に矢で狙っても枝角で弾かれるだけだから、そこは土魔法のトラップだろう。魔獣を狩るには土魔法が最強かもしれない。
◆ ◆ ◆
「「「「お帰りなさいませ「お帰りなさいませ「お帰りなさいませ」」」」
かなり増えてない?
「旦那様、お帰りなさいませ。クレープ屋と服飾美容店の方で合計一五人ほど雇うことになりました」
「あれ? 教えるんじゃなかったの?」
「それはもちろんですが、その間はどうしても接客の人員が減ってしまいます。向こうとこちらの掛け持ちで働いてもらいます。まずは接客と礼儀作法、そして読み書き計算を覚えてもらい、それから製作の方に回ってもらいます」
「きちんとした人を集めたとは思うけど、よく集まったね」
「それほど大きな町ではありませんので、女性が働ける場所は限られています。こちらのヘルガさんの夫は、この町の雑貨店を経営していますが、家計の足しになればと申し込んだそうです。経営のノウハウも学びたいと」
「そういう意欲がある人にたくさん来てもらいたいね」
「そう思いまして、積極的な女性を多く揃えるようにお願いしておきました。旦那様のために」
「新人のみんなが困ってるよ」
「冗談が過ぎました。でも満更ではない女性もいるようですね」
三、四人ほど顔を赤くしてるんだけど、この空気をどうしたらいいの?
「お前様、今日は商人ギルドへ行ってきたのじゃが、店舗を増やしてほしいと言われてのう。先ほどエリー殿も言っておったように、とにかく経済を回してほしいということじゃ」
「うちだけでどうにもならないと思うけど」
「だからこその二店めじゃ。この町の経済状態は思った以上によくない。人口は増えてきているようじゃが、経済基盤がもろい」
ナルヴァ村の麦のおかげで、この町でもパンは安い。食べるだけならそれほど困らない。キヴィオ市ほど薪が手に入らないわけでもないので、まだ温かい食事は食べやすい。
ただ特産品があるわけではない。子爵領は何年かに一度は魔獣の暴走があって討伐部隊を編成しているけど、その先鋒部隊はこの町の衛兵や冒険者で、被害が出れば当然人口は減る。
「お前様がこの町の領主にでもなれば、安心する者は多いと思うがのう」
「それって子爵にケンカを売るわけだよね」
「向こうは最初から後ろ足の間に尻尾を挟んでいる状態じゃぞ?」
「え? 何もした覚えはないけど……」
「ほれ、リゼッタ殿たちが大森林の魔獣をバカスカと狩ってポンポンと売ったじゃろう。それほどの実力の冒険者集団に逆らえば命がなくなるだけではないと思っておるようじゃ。もちろんお前様はそのような性格ではないとはギルドは知っておるが、この町にいる代官はお前様を恐れて逃げ出したらしい」
「思った以上に深刻な状態だった!」
狩った魔獣は売り払って自分の小遣いにしてもらえばいいと思って言ったんだけど、そこに制限をかけるのを忘れていた。
「おそらくじゃが、代官はお前様の後ろに何かを感じたのじゃろう。まあ後ろ暗いところがある者は、ちょっとした陰にすら怯えるものじゃ」
「じゃあ何か横領だの横流しだのをしてたってことかな?」
「可能性としてはのう。まあ領主の代官じゃからある程度の役得はあって当然じゃが、何もなければ逃げる必要はないじゃろう」
「うーん、近いうちにキヴィオ子爵と殿下のところにも顔を出した方がいいかな。何か連絡があるかもしれないし」
「それなら王都へはマイカ殿を連れていってやればどうじゃ?」
「そうだね」
先へ進むのは少し中断して、明日はギルドを回ろう。
昨日の夜にみんなで話し合った結果、僕は一日ごとに東のルジェーナ市と北のアイドゥ町に向かうことになり、みんなは交代で屋台とお店の方をすることになった。
屋台はマノンを店長にして、ミシェルがお手伝い。お店の方はエリーを店長、マリアンを副店長。それ以外は屋台とお店を交互に手伝う。おそらく商人ギルドの広告を見てやってくる店員希望の人がいるだろうから、その研修はエリーかマリアンが行う。
エリーも元はと言えば商人だし、接客をしている方が楽しいんだろうね。マリアンは町の工房などで働いたこともあったらしい。マイカとカローラは心配していない。セラとキラも戦力になってきたそうだ。
リゼッタとカロリッタには店員兼用心棒をしてもらう。実力的にはリゼッタよりもカローラの方が強いんだけど、カローラは戦闘向きの性格じゃないからね。やたらと屋外をアピールされるんだけど、基本は引きこもりだから。
任せっぱなしで申し訳ないと思ったら、これまでこのような経験はないから楽しいそうだ。とりあえず無理はしないように、危ない真似はしないようにだけは言っておいた。
◆ ◆ ◆
ディキリ町からルジェーナ市に向けて歩いている。この国は西よりも東の方が都市の数は多い。市や町の間には街道が通り、網のようにあちこちが結ばれているけど、ちょうどこのあたりは大きな都市はない。ルジェーナ市まで行けば、南のクルディ王国との通商に使われる大きな街道があるけど、このあたりは大きな山のせいで小さな町や村が点在しているだけだ。
日本なら山に名前が付いているけど、この国の山には名前がない。そもそもあまり人が移動しないわけだから、山と言えば自分が住んでいるところから見える山のこと。だから固有名があろうがなかろうが誰も困らない。
マリアンが住んでいた山はシムーナ市では『北の山』と呼ばれているらしいけど、山の北側に住んでいる人にはおそらく『南の山』と呼ばれているだろう。ディキリ町の西にある山は、ディキリ町の人からは『西の山』と呼ばれているけど、山の北にあるポーリ市の人からはおそらく『南の山』と呼ばれているはず。
ここから東に一〇日ほどでコニー町、そこから五日ほどでルジェーナ市。北の方はキヴィオ市から二週間ほどでレブ市、さらに一週間ほどでアイドゥ町。アイドゥ町に着く方が少し遅くなるかな。まあ毎日の進み具合によるけど。
これまで一週間とか二週間とか言っているけど、この世界にも週はある。一週間は七日。魔法の属性と同じく火水風土光闇無。地方によっては火水木土白黒無と呼ぶこともあるらしい。これが四週間で一か月が二八日。一年は一二か月で三三六日。日本よりもやや短い。一日の長さは比べようがないから分からない。
◆ ◆ ◆
一〇日ほど東、北、東、北と交互に進んだけど、特に何も起こらず、たまに疎林から飛び出してきた魔獣を狩ったり鳥を落としたりしている。身体能力が向上したし、魔法の使い方も上達したのはあるけど、体がほとんど自動で反応してしまう。でも油断はしないよ。何があるか分からないからね。
コニー町に着くのは明日くらいだろうかと思っていたら、進行方向から商隊が近付いてきた。邪魔にならないように脇にどくと、荷馬車が僕の近くで止まった。こちらが一人で歩いているから警戒でもしたのだろうか。向こうから槍を持った護衛が一人近付いてきた。
「ディキリから来たのかい?」
「ええ、そうです。この先はコニー町ですよね? 何か出ますか?」
「ああ、そうだ。今日中は難しいけど、明日には着くぞ。コニー町から東は安全だ」
「ありがとうございます」
「ディキリまではどうだった? 何か出たか?」
「魔獣が少々出ましたね。ヘラジカを三頭、狼を三頭、それと鳥を五羽かな。見かけたものは狩っておきましたので、あまり危険はないはずです」
「そりゃ助かる。このあたりはヘラジカがよく出るし、やつらは暴れると手が付けられないしな。じゃあ気を付けてな」
「そちらこそ、お気を付けて」
簡単な情報交換をすると護衛の人は戻っていった。僕は向こうの商隊に手を振ると、先に進んだ。
向こうの護衛が言っていたのは大きなヘラジカ、レイクエルク。レイクは湖ではなく熊手。体も大きいけど武器となる枝角も大きい。その枝角全体が自由に動いて凶悪な熊手のように襲ってくる。しかも先端が刺さるだけじゃなくて、細かい棘のようなものが全体に付いているから、距離を取ったと思っても切られることもある。
もちろん弱点もちゃんとあって、突進したり枝角を振り回したりして攻撃するわけだから、足を狙えば問題ない。ただ、普通に矢で狙っても枝角で弾かれるだけだから、そこは土魔法のトラップだろう。魔獣を狩るには土魔法が最強かもしれない。
◆ ◆ ◆
「「「「お帰りなさいませ「お帰りなさいませ「お帰りなさいませ」」」」
かなり増えてない?
「旦那様、お帰りなさいませ。クレープ屋と服飾美容店の方で合計一五人ほど雇うことになりました」
「あれ? 教えるんじゃなかったの?」
「それはもちろんですが、その間はどうしても接客の人員が減ってしまいます。向こうとこちらの掛け持ちで働いてもらいます。まずは接客と礼儀作法、そして読み書き計算を覚えてもらい、それから製作の方に回ってもらいます」
「きちんとした人を集めたとは思うけど、よく集まったね」
「それほど大きな町ではありませんので、女性が働ける場所は限られています。こちらのヘルガさんの夫は、この町の雑貨店を経営していますが、家計の足しになればと申し込んだそうです。経営のノウハウも学びたいと」
「そういう意欲がある人にたくさん来てもらいたいね」
「そう思いまして、積極的な女性を多く揃えるようにお願いしておきました。旦那様のために」
「新人のみんなが困ってるよ」
「冗談が過ぎました。でも満更ではない女性もいるようですね」
三、四人ほど顔を赤くしてるんだけど、この空気をどうしたらいいの?
「お前様、今日は商人ギルドへ行ってきたのじゃが、店舗を増やしてほしいと言われてのう。先ほどエリー殿も言っておったように、とにかく経済を回してほしいということじゃ」
「うちだけでどうにもならないと思うけど」
「だからこその二店めじゃ。この町の経済状態は思った以上によくない。人口は増えてきているようじゃが、経済基盤がもろい」
ナルヴァ村の麦のおかげで、この町でもパンは安い。食べるだけならそれほど困らない。キヴィオ市ほど薪が手に入らないわけでもないので、まだ温かい食事は食べやすい。
ただ特産品があるわけではない。子爵領は何年かに一度は魔獣の暴走があって討伐部隊を編成しているけど、その先鋒部隊はこの町の衛兵や冒険者で、被害が出れば当然人口は減る。
「お前様がこの町の領主にでもなれば、安心する者は多いと思うがのう」
「それって子爵にケンカを売るわけだよね」
「向こうは最初から後ろ足の間に尻尾を挟んでいる状態じゃぞ?」
「え? 何もした覚えはないけど……」
「ほれ、リゼッタ殿たちが大森林の魔獣をバカスカと狩ってポンポンと売ったじゃろう。それほどの実力の冒険者集団に逆らえば命がなくなるだけではないと思っておるようじゃ。もちろんお前様はそのような性格ではないとはギルドは知っておるが、この町にいる代官はお前様を恐れて逃げ出したらしい」
「思った以上に深刻な状態だった!」
狩った魔獣は売り払って自分の小遣いにしてもらえばいいと思って言ったんだけど、そこに制限をかけるのを忘れていた。
「おそらくじゃが、代官はお前様の後ろに何かを感じたのじゃろう。まあ後ろ暗いところがある者は、ちょっとした陰にすら怯えるものじゃ」
「じゃあ何か横領だの横流しだのをしてたってことかな?」
「可能性としてはのう。まあ領主の代官じゃからある程度の役得はあって当然じゃが、何もなければ逃げる必要はないじゃろう」
「うーん、近いうちにキヴィオ子爵と殿下のところにも顔を出した方がいいかな。何か連絡があるかもしれないし」
「それなら王都へはマイカ殿を連れていってやればどうじゃ?」
「そうだね」
先へ進むのは少し中断して、明日はギルドを回ろう。
1
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる