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第二章 第二部
年末に向けて、そして一旦エピローグ
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「「「「お帰りなさいませ「お帰りなさいませ「お帰りなさいませ」」」」
店のスタッフからいつものように挨拶があった。もう慣れたけど、軍隊並みの揃い具合だよね。
「オーナー、この店はこれからどうなりますか? 奥様たちから店の形を変えるという話を聞きましたが」
「ああ、それは……ってセニヤさん、あなたは薬剤師ギルドの職員だよね?」
「はい。でもできればこの店に食い込め、できればオーナーを#くわえ込め__・__とギルド長から言われています」
「あの人もか……。でも一応言いますけど、僕は店員には手を出しませんよ?」
「「「「えっ?」」」」
どうしてそこで悲鳴のような疑問が上がるのかな?
「まあ、みんなに聞いてもらおうかな」
この時間になると客はほとんどいないので、閉店にしてスタッフを集めた。今日は雇われ店員しかいない。
「では今後のこの店について説明します」
「「「「はい「はい「はい」」」」
「まず、この店は年明けからしばらくの間は領主の直営、つまり僕個人の店のままということになります。でもいずれは公営、つまりユーヴィ市の運営に切り替わります」
「あの、領主様がオーナーなら同じなのではないでしょうか?」
「そう見えるけど少し違います。直営の場合、賃金も僕の懐から出して利益も僕が懐に入ります。でも公営の場合はユーヴィ市からみんなに賃金が支払われ、売り上げはユーヴィ市に入ります」
「どこが違うのですか?」
「動く金額だけを考えればそれほど違いはありません。でも直営の場合、例えば僕が急にいなくなれば、誰も賃金を受け取れなくなります」
「あ、たしかに」
「公営の場合はユーヴィ市そのものが雇い主だから、僕がいようがいまいが賃金はきちんと支払われます。この店の店員はギルド職員や門衛と同じく、つまり役人のようにこの町に雇われている形になります」
そう言うとみんなの顔を確認した。話には付いて行けているようだ。
「それでここからが本題です。ここで働いている人の中には、服飾や化粧品に興味がある人もあるでしょう。でもそれ以外に、純粋にお金が必要だから働いている人もいると思います」
もう一度みんなの顔を見回す。
「だから希望者をギルド職員として雇います。年明けからはギルドがかなり拡張されます。どれだけ人がいても足りなくなる恐れがありますので、ぜひぜひギルドで働いてほしいと思います。ギルドが募集をして、この店で読み書き計算を教える新人研修をして、それからギルド職員になるという流れが年明けからはできます」
ふんふんと頷いている人がいる。
「今のところ、この店にはギルドから派遣で来ている人もいますのでここで言ってしまいますけど、ギルドの給料は年明けから上がると言っておきます。ここの店員の給料よりもかなり高くなります。ここは技術を身につけるための場所ですから、あまり給料はよくないですからね」
「ちなみに、どれくらいですか?」
「それを今日説明してきたところですが、役職のない職員の場合、今までからおよそ三割から三割半アップします」
「ええ? そんなにですか?」
「そんなにです。もちろん仕事は増えますけどね。それとユーヴィ市以外の一町四村にも公営商店兼ギルド出張所を設置して、期間限定でそこで働いてもらうこともあります。一か所に二人くらいなので忙しいかもしれません。なので、その期間は出張手当も出します。そのような手当を受け取るとすると、五割増しくらいになるかもしれません」
「はいはーい! では、ギルドに入って出張所で働けば、お給料はガッツリ増えても、領主様とは会う機会はガッツリ減るということでいいですか?」
「そこで僕が出てくるのはよく分からないけど、僕だって各地を視察しますよ」
「大勢の中の一人という立場を甘受するか、二対一のチャンスを狙うかということですね?」
「……」
◆ ◆ ◆
「ああ、疲れた……」
「お疲れ様です」
屋敷に戻ってリビングで少しぐったりする。先に戻っていたリゼッタがお茶を入れてくれた。
「リゼッタ、美容店の店員さんたちに何か言った?」
「いえ、特に何も」
「何人かが押し売りしてくるんだけど」
「それはエリーさんとカローラ様の担当ですね。今日の特別講座は『妻と愛人との違いについて:愛人とはどうあるべきか』というテーマだったはずです」
「あの二人か……」
「でもケネス、この町のことを考えたら、女性が置かれている立場が分かりますよね?」
「まあ働く場所が少ないのは分かるよ」
少なくない人数がこの店の店員に募集している。つまり働く場所が少ないということ。例えば、初期の店員のヘルガさんは夫が雑貨屋をしている。だからその店は夫が店主で妻が店員という、地方都市ではごく当たり前のパターン。でも売り上げにそこまで余裕があるわけじゃないから、この店のように店員を雇う余裕はない。だからヘルガさんはパートで働きに来ていた。
ユーヴィ市にだって店はいくつもある。宿屋だっていくつもある。人だって来ることは来る。朝市だって開かれているし、露店の数も一〇や二〇じゃない。ユーヴィ市の人口も少しずつ増えている。人間の平均寿命は長く、地球の倍くらいある。でも産めや増やせやでどんどん増えることがないのは、種族の問題があるけど、そこまでは生活に余裕がないこと。
パンなどの必需品は安いんだけど、嗜好品はかなり高い。肉は以前から野獣の肉を中心に店で買えたけど、それを加工した燻製などは嗜好品だから高い。加工に手間も時間もかかるからね。だから初めてユーヴィ市に冒険者として来た時、ルボルさんに燻製をあげたらかなり喜んでくれた。
小麦が安いからパンは安いし肉も買える。でも肉を焼くためには薪が必要だから、何日か分まとめて焼いてしまう。つまり同じものを毎日食べることになる。そうしなくてもいいようなもう一つ上の生活を目指そうとすると、急にお金がかかるようになる。
服飾美容店だって、広さを考えればあんなに店員は必要ない。広いことは広いけどね。最初は店員も客も慣れていなかったから混雑もあったけど、本来なら五人もいれば十分回せるくらいの広さしかない。でも実際にはその五倍も一〇倍も雇っている。空いた時間に一時間だけ働きに来る人もいるから、合計人数だけはすごい。もう店の裏の方は完全に職業訓練学校みたいになっている。
挨拶や接客などの最低限の礼儀作法から始め、独立して店を持つのに必要な読み書き計算、それから仕立てや化粧品作り、料理などの個々の技術を学びたいところまで学ぶ。勉強するのにお金は取らず、店の方に出られるようになれば賃金も支払っている。僕の持ち出しになっているけど、そのお金はリゼッタたちが魔獣を狩って色々な町の冒険者ギルドで売って、その資金にしている。
「はい。手に職がある人ならともかく、そうでなければ一番の就職先は有力者の愛人です。フェナさんもそうだったらしいですよ。子も孫もできたから幸せだとは言っていましたが」
「フェナがねえ……」
優しそうなおばあちゃんという見た目で、すでに一〇〇歳は超えているそうだね。この世界では人生一五〇年だから、日本人が思い浮かべる一〇〇歳よりはかなり若く見える。日本人の感覚的にはおばあちゃんと言うには早いけど、七〇くらいだろうか。上品なマダム?
「リゼッタ。僕は手当たり次第に妻や愛人を増やしたいとは全く思っていない。結婚を希望する人が結婚相手を無理なく見つけられるような環境を作りたいと思っている。そうしなければこの領地には先がないからね。僕は年が開けたら正式に領主になる。リゼッタも、今後は領主の正妻として、そういったことにも目を向けてほしい」
「でもケネス、領民の話をする以前に、領主に子供ができなければみんなが不安になります。領主に跡継ぎが生まれるのは最大の祝い事になりますから」
「うん。それも忘れてないから。まずはリゼッタからね。でも望んだからには、子供が生まれるまで、一〇か月くらいは派手に動けないのは覚悟してね」
「はい。マイカさんの言い方を真似するなら、さあどんと来いです」
そう言うとリゼッタは両腕を広げて「さあどうぞ」と言いたげなポーズを取った。いや、まだ時間的に早いからね。
こっちに来てからまだ一年も経ってないんだよね。なんとなくここまでのことを思い出す。
最初からリゼッタがいて、ユーヴィ市でカロリッタが現れ、一か月も経たずにエリーとミシェルが来て、三か月経つ前にマイカとマリアンが合流して、五か月と少し前にセラとキラとカローラが加わった。途中で一度ナルヴァ村に戻ったら魔獣の暴走があって、それでしばらく向こうにも顔を出していたらマノンがやって来た。マノンが来た頃が半年少し手前くらいだったかな。
アシルさんという元アメリカ人にも会った。来年にはこっちに引っ越してくる予定だ。まあ色々な人に出会ったね。一番驚いたのは妻がどんどん増えたことだけど。
恋人を複数持つという考えも、妻を複数持つという考えも最初はなかった。最初は慣れなかったけど、いつの間にかねえ。ここまで子供を作るという実感もあまりなかった。いずれは……とは思っていたけど、旅をしている間は大変だからと思ってたんだよね。それに僕は、普通なら当分は子供ができないみたいだから。
でもこの世界に来たならこの世界のやり方に慣れていきたいと思うし、リゼッタを始めとして妻たちのことはもちろん大事だ。それに領主になるなら領民のこともしっかり考えたい。
領主になって、領地を豊かにして、子供を作って……。マイカが言ったように、しばらくはこの国のために時間を使おうか。僕自身、決して落ち着きのある性格じゃないから、いつまでじっとしていられるかは分からないけど。
店のスタッフからいつものように挨拶があった。もう慣れたけど、軍隊並みの揃い具合だよね。
「オーナー、この店はこれからどうなりますか? 奥様たちから店の形を変えるという話を聞きましたが」
「ああ、それは……ってセニヤさん、あなたは薬剤師ギルドの職員だよね?」
「はい。でもできればこの店に食い込め、できればオーナーを#くわえ込め__・__とギルド長から言われています」
「あの人もか……。でも一応言いますけど、僕は店員には手を出しませんよ?」
「「「「えっ?」」」」
どうしてそこで悲鳴のような疑問が上がるのかな?
「まあ、みんなに聞いてもらおうかな」
この時間になると客はほとんどいないので、閉店にしてスタッフを集めた。今日は雇われ店員しかいない。
「では今後のこの店について説明します」
「「「「はい「はい「はい」」」」
「まず、この店は年明けからしばらくの間は領主の直営、つまり僕個人の店のままということになります。でもいずれは公営、つまりユーヴィ市の運営に切り替わります」
「あの、領主様がオーナーなら同じなのではないでしょうか?」
「そう見えるけど少し違います。直営の場合、賃金も僕の懐から出して利益も僕が懐に入ります。でも公営の場合はユーヴィ市からみんなに賃金が支払われ、売り上げはユーヴィ市に入ります」
「どこが違うのですか?」
「動く金額だけを考えればそれほど違いはありません。でも直営の場合、例えば僕が急にいなくなれば、誰も賃金を受け取れなくなります」
「あ、たしかに」
「公営の場合はユーヴィ市そのものが雇い主だから、僕がいようがいまいが賃金はきちんと支払われます。この店の店員はギルド職員や門衛と同じく、つまり役人のようにこの町に雇われている形になります」
そう言うとみんなの顔を確認した。話には付いて行けているようだ。
「それでここからが本題です。ここで働いている人の中には、服飾や化粧品に興味がある人もあるでしょう。でもそれ以外に、純粋にお金が必要だから働いている人もいると思います」
もう一度みんなの顔を見回す。
「だから希望者をギルド職員として雇います。年明けからはギルドがかなり拡張されます。どれだけ人がいても足りなくなる恐れがありますので、ぜひぜひギルドで働いてほしいと思います。ギルドが募集をして、この店で読み書き計算を教える新人研修をして、それからギルド職員になるという流れが年明けからはできます」
ふんふんと頷いている人がいる。
「今のところ、この店にはギルドから派遣で来ている人もいますのでここで言ってしまいますけど、ギルドの給料は年明けから上がると言っておきます。ここの店員の給料よりもかなり高くなります。ここは技術を身につけるための場所ですから、あまり給料はよくないですからね」
「ちなみに、どれくらいですか?」
「それを今日説明してきたところですが、役職のない職員の場合、今までからおよそ三割から三割半アップします」
「ええ? そんなにですか?」
「そんなにです。もちろん仕事は増えますけどね。それとユーヴィ市以外の一町四村にも公営商店兼ギルド出張所を設置して、期間限定でそこで働いてもらうこともあります。一か所に二人くらいなので忙しいかもしれません。なので、その期間は出張手当も出します。そのような手当を受け取るとすると、五割増しくらいになるかもしれません」
「はいはーい! では、ギルドに入って出張所で働けば、お給料はガッツリ増えても、領主様とは会う機会はガッツリ減るということでいいですか?」
「そこで僕が出てくるのはよく分からないけど、僕だって各地を視察しますよ」
「大勢の中の一人という立場を甘受するか、二対一のチャンスを狙うかということですね?」
「……」
◆ ◆ ◆
「ああ、疲れた……」
「お疲れ様です」
屋敷に戻ってリビングで少しぐったりする。先に戻っていたリゼッタがお茶を入れてくれた。
「リゼッタ、美容店の店員さんたちに何か言った?」
「いえ、特に何も」
「何人かが押し売りしてくるんだけど」
「それはエリーさんとカローラ様の担当ですね。今日の特別講座は『妻と愛人との違いについて:愛人とはどうあるべきか』というテーマだったはずです」
「あの二人か……」
「でもケネス、この町のことを考えたら、女性が置かれている立場が分かりますよね?」
「まあ働く場所が少ないのは分かるよ」
少なくない人数がこの店の店員に募集している。つまり働く場所が少ないということ。例えば、初期の店員のヘルガさんは夫が雑貨屋をしている。だからその店は夫が店主で妻が店員という、地方都市ではごく当たり前のパターン。でも売り上げにそこまで余裕があるわけじゃないから、この店のように店員を雇う余裕はない。だからヘルガさんはパートで働きに来ていた。
ユーヴィ市にだって店はいくつもある。宿屋だっていくつもある。人だって来ることは来る。朝市だって開かれているし、露店の数も一〇や二〇じゃない。ユーヴィ市の人口も少しずつ増えている。人間の平均寿命は長く、地球の倍くらいある。でも産めや増やせやでどんどん増えることがないのは、種族の問題があるけど、そこまでは生活に余裕がないこと。
パンなどの必需品は安いんだけど、嗜好品はかなり高い。肉は以前から野獣の肉を中心に店で買えたけど、それを加工した燻製などは嗜好品だから高い。加工に手間も時間もかかるからね。だから初めてユーヴィ市に冒険者として来た時、ルボルさんに燻製をあげたらかなり喜んでくれた。
小麦が安いからパンは安いし肉も買える。でも肉を焼くためには薪が必要だから、何日か分まとめて焼いてしまう。つまり同じものを毎日食べることになる。そうしなくてもいいようなもう一つ上の生活を目指そうとすると、急にお金がかかるようになる。
服飾美容店だって、広さを考えればあんなに店員は必要ない。広いことは広いけどね。最初は店員も客も慣れていなかったから混雑もあったけど、本来なら五人もいれば十分回せるくらいの広さしかない。でも実際にはその五倍も一〇倍も雇っている。空いた時間に一時間だけ働きに来る人もいるから、合計人数だけはすごい。もう店の裏の方は完全に職業訓練学校みたいになっている。
挨拶や接客などの最低限の礼儀作法から始め、独立して店を持つのに必要な読み書き計算、それから仕立てや化粧品作り、料理などの個々の技術を学びたいところまで学ぶ。勉強するのにお金は取らず、店の方に出られるようになれば賃金も支払っている。僕の持ち出しになっているけど、そのお金はリゼッタたちが魔獣を狩って色々な町の冒険者ギルドで売って、その資金にしている。
「はい。手に職がある人ならともかく、そうでなければ一番の就職先は有力者の愛人です。フェナさんもそうだったらしいですよ。子も孫もできたから幸せだとは言っていましたが」
「フェナがねえ……」
優しそうなおばあちゃんという見た目で、すでに一〇〇歳は超えているそうだね。この世界では人生一五〇年だから、日本人が思い浮かべる一〇〇歳よりはかなり若く見える。日本人の感覚的にはおばあちゃんと言うには早いけど、七〇くらいだろうか。上品なマダム?
「リゼッタ。僕は手当たり次第に妻や愛人を増やしたいとは全く思っていない。結婚を希望する人が結婚相手を無理なく見つけられるような環境を作りたいと思っている。そうしなければこの領地には先がないからね。僕は年が開けたら正式に領主になる。リゼッタも、今後は領主の正妻として、そういったことにも目を向けてほしい」
「でもケネス、領民の話をする以前に、領主に子供ができなければみんなが不安になります。領主に跡継ぎが生まれるのは最大の祝い事になりますから」
「うん。それも忘れてないから。まずはリゼッタからね。でも望んだからには、子供が生まれるまで、一〇か月くらいは派手に動けないのは覚悟してね」
「はい。マイカさんの言い方を真似するなら、さあどんと来いです」
そう言うとリゼッタは両腕を広げて「さあどうぞ」と言いたげなポーズを取った。いや、まだ時間的に早いからね。
こっちに来てからまだ一年も経ってないんだよね。なんとなくここまでのことを思い出す。
最初からリゼッタがいて、ユーヴィ市でカロリッタが現れ、一か月も経たずにエリーとミシェルが来て、三か月経つ前にマイカとマリアンが合流して、五か月と少し前にセラとキラとカローラが加わった。途中で一度ナルヴァ村に戻ったら魔獣の暴走があって、それでしばらく向こうにも顔を出していたらマノンがやって来た。マノンが来た頃が半年少し手前くらいだったかな。
アシルさんという元アメリカ人にも会った。来年にはこっちに引っ越してくる予定だ。まあ色々な人に出会ったね。一番驚いたのは妻がどんどん増えたことだけど。
恋人を複数持つという考えも、妻を複数持つという考えも最初はなかった。最初は慣れなかったけど、いつの間にかねえ。ここまで子供を作るという実感もあまりなかった。いずれは……とは思っていたけど、旅をしている間は大変だからと思ってたんだよね。それに僕は、普通なら当分は子供ができないみたいだから。
でもこの世界に来たならこの世界のやり方に慣れていきたいと思うし、リゼッタを始めとして妻たちのことはもちろん大事だ。それに領主になるなら領民のこともしっかり考えたい。
領主になって、領地を豊かにして、子供を作って……。マイカが言ったように、しばらくはこの国のために時間を使おうか。僕自身、決して落ち着きのある性格じゃないから、いつまでじっとしていられるかは分からないけど。
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