127 / 278
第三章 第二部
独白:あるエルフの留学生(一)
しおりを挟む
ジェナと申します。フェリン王国で魔道具製作について教えていました。いました、と言うのはすでに辞めているからです。
私が生まれ育ったのはこの国のずっと南にあるクルディ王国、そこにある森の一つです。このフェリン王国にもエルフが暮らす森がいくつかできているようですが、比較的新しい国だそうで、まだ数は多くありません。新しい国とは言え、エルフの寿命を軽く超えるほどの歴史はあります。
私が生まれ育った森を飛び出したのは、よく聞くように、そこが退屈だったからです。外へ出てみてあらためて分かりました。エルフという種族は穏やかなのではなく、退屈に耐えられる種族なのだと。一〇〇〇年近い寿命、変化のない森、変わらない人々、そこで暮らしていけるのは良くも悪くも変化を望まない退屈な人たちだと気付きました。
森から出てしばらくはクルディ王国の様々な町を渡り歩き、冒険者として活躍していました。はい、活躍したと言えるほどの結果は残したと自信を持って言えます。超一流かどうかまでは分かりませんが、魔獣や魔物の討伐したり、盗賊団を潰して回ったり、その結果として王宮に招待されることもありました。
しかしあの程度で活躍したと言えるのは、当時の自分がいかに世間知らずだったかを思い知らされます。
さすがに竜を狩るようなことはありませんでしたが、ゴブリンやオークに始まり、サイクロプスなど、通常の魔物に後れを取ることはありませんでした。今考えれば、一番調子に乗っていた頃ですね。
その後は三顧の礼をもって王宮に迎え入れられ、しばらく宮仕えをしました。この国の魔法使いに魔法を教えたり、魔道具作りを指導したり、そのようにしてしばらく過ごしました、何人もの弟子を持つようになりました。この国の魔法技術、魔道具技術の向上にかなり貢献したと思います。ある程度弟子の数も増え、弟子がその弟子に教えられるようになると、私は自分の役目は終わったとばかりにクルディ王国を出ました。
あらためて考えると、この時も調子に乗っていますね。自分の役目は終わったとは何様のつもりでしょうか。あの頃の自分を殴り倒したい気分です。
クルディ王国の北側にはフェリン王国があります。海を渡って行くことも、ペレクバ川を遡って行くこともできましたが、私は地峡を通って行くことにしました。地峡と言っていますが、実際にはペレクバ川の西岸と海の間の陸地です。
両国は仲は悪くありませんので、国境はありますが厳密ではありません。クルディ王国側のリーグ市を北に向かい、地峡を渡るとフェリン王国側のシグルド市があります。この町を拠点にしてしばらく活動し、しばらく経つと別の町へ移動し、そのように過ごしていました。
フェリン王国に入ってまず気付いたのが、大きな町の数が圧倒的に少ないことです。この国は建国から二〇〇〇年は経っていないようですが、それにしても少ない。大きめの町の近くに小さな町や村がポツポツと存在し、隣の大きな町までは歩いて五日から一〇日ほどかかるようです。大きな町と大きな町の間には小さめの町がある場合もあります。大きな町や貴族領の領都は市と呼ばれ、もう少し小さなものは町、もっと小さいと村になっているようですね。
ずっと北上してフェリン王国とレトモ王国の間の国境の町ヴァリガ市まで来ました。ここはかなり栄えている町ですので、ここでこの国の情報を集めました。
初代国王はレトモ王国の北にかつて存在した国の貴族だったそうです。才能がありすぎて他の貴族に疎まれ、追われて領民と一緒にこの地にやって来て建国したそうです。おそらく祖国のイメージでいきなり国作りを始めたのではないでしょうか?
ある程度人口が増えてから町を増やしていけば、もう少し町も人口も増えたと思いますが、少人数ずつ振り分けられたので、増えようがなかったのでしょう。先が見えすぎるというのも問題ですね。どうしていきなりこの広大な領土の全部に町を配置しようと思ったのかは謎です。
それからそれぞれの町で数か月、あるいは数年ずつ活動しながらこの国の王都までやって来ました。
直轄領を見ながら思ったのは、やはり王都近辺に町が集中しすぎです。もっと分散させるか、あるいはもっと集中させるかのどちらかです。この国はものすごく中途半端になっています。
王都は物の値段は高いですが、仕事の実入りもいいので、生活に困ることはありません。仕事は商隊の護衛が多いですが、たまに魔獣の討伐もあります。
この国には魔物はほとんどいないそうです。魔獣ばかりだとか。正直なところ、魔物よりも魔獣の方がやっかいです。行動のパターンが読みづらいからです。これは経験が物を言いますが、人型の魔物は、結局は武器を使って攻撃してきます。剣や棒を持てば殴りかかってきます。石を掴めば投げてきます。一方で魔獣は種族ごとに特徴があり、四本足だからといって行動が同じではありません。正直なところ、あの兎にはかなり冷や汗を掻かされました。
冒険者として活動を続けているうちに、王都で魔法の指導と魔道具製作の指導を頼まれました。この国の魔道具作成はかなり遅れています。周辺国から色々と入ってきているようですが、国内で作れる技術者が少ないので、どうしても輸入品に頼らざるを得ません。もちろん私は自分で魔道具を作りつつ、指導者を鍛え、この国をクルディ王国ほどではなくても、一流の技術者のいる国に育てたい、そう思うようになりました。
はい、ここ最近で一番調子に乗っていたところです。一流の技術者のいる国に育てたいとはどの口が言ったのでしょうか。はい、この口です。
なぜこのようなことを振り返っているかというと、先日出会いがあったからです。
この国の一番西には大森林があり、そこにはあの兎ですら雑魚と思えるような凶悪な魔獣が山ほどいるという噂です。その森に入って帰ってくるだけでも冒険者としては栄誉あることだと考えられています。さらには五年から一〇年ごとに魔獣の暴走があり、一番近くの村が魔獣に囲まれることもあります。近くの町から冒険者や兵士が討伐に向かいますが、毎回大きな被害が出るようです。
そんな大森林を抜けてきた人がいて、さらにその人は先日の魔獣の暴走をたった四人で食い止めたそうです。しかもこの国の第三王子であるレオンツィオ殿下の義理の弟になるとか。殿下の妻の妹と結婚しているようです。どうやらラクヴィ伯爵の娘だそうです。それで先日から苦々しい顔をしているのですね。大人しく義理の息子を褒めればいいと思うのですが。
その人はエルフの冒険者だそうですが、キヴィオ子爵領の西部の土地を領地として拝領し、新しい男爵領を立ち上げることになるそうです。私も王宮務めの一人として、謁見の間に並んでいました。
謁見の間に響いた「ケネス殿、入場」のかけ声とともに、その人が入ってきました。真っ黒に金と白というこの国では見かけない服装。たしかにケネス殿は見た目はエルフです。ですが、この方はエルフではありません。エルフではない何かです。私は体の震えが止まりませんでした。
彼が殿下の横で立ち止まり、いつものように謁見が始まるかと思えば、いきなり陛下が階段から下り、無言でケネス殿に頭を下げました。ケネス殿が慌てたように陛下に声をかけると、陛下はまくし立てるように話を進めて謁見の間を出て行きました。この間、たったの二分。あまりにも短い謁見でした。
謁見が終わって下がると、宰相が謁見の間にいたエルフを集めました。いえ、あの、その、下半身が冷たいので早く着替えたいのですが……。
ケネス殿を見てどう思ったのかを聞きたかったようですが、みんなから出た意見は「あれはエルフではあるがエルフではない」「自分たちとはまったく違う存在だ」「あれは神々しい何かだ」「自分たちと同じだとは恐れ多くて口にできない」「少し漏らした」などというものでした。よかった、私以外にも仲間がいましたか。
その場で聞いたのは、ケネス殿はレオンツィオ殿下のところに滞在したことがあり、そこには彼が作った魔道具が残されているそうです。宰相閣下の取りなしで、後日見せてもらえることになりました。
その前に、まずは自室に帰って着替えです。
私が生まれ育ったのはこの国のずっと南にあるクルディ王国、そこにある森の一つです。このフェリン王国にもエルフが暮らす森がいくつかできているようですが、比較的新しい国だそうで、まだ数は多くありません。新しい国とは言え、エルフの寿命を軽く超えるほどの歴史はあります。
私が生まれ育った森を飛び出したのは、よく聞くように、そこが退屈だったからです。外へ出てみてあらためて分かりました。エルフという種族は穏やかなのではなく、退屈に耐えられる種族なのだと。一〇〇〇年近い寿命、変化のない森、変わらない人々、そこで暮らしていけるのは良くも悪くも変化を望まない退屈な人たちだと気付きました。
森から出てしばらくはクルディ王国の様々な町を渡り歩き、冒険者として活躍していました。はい、活躍したと言えるほどの結果は残したと自信を持って言えます。超一流かどうかまでは分かりませんが、魔獣や魔物の討伐したり、盗賊団を潰して回ったり、その結果として王宮に招待されることもありました。
しかしあの程度で活躍したと言えるのは、当時の自分がいかに世間知らずだったかを思い知らされます。
さすがに竜を狩るようなことはありませんでしたが、ゴブリンやオークに始まり、サイクロプスなど、通常の魔物に後れを取ることはありませんでした。今考えれば、一番調子に乗っていた頃ですね。
その後は三顧の礼をもって王宮に迎え入れられ、しばらく宮仕えをしました。この国の魔法使いに魔法を教えたり、魔道具作りを指導したり、そのようにしてしばらく過ごしました、何人もの弟子を持つようになりました。この国の魔法技術、魔道具技術の向上にかなり貢献したと思います。ある程度弟子の数も増え、弟子がその弟子に教えられるようになると、私は自分の役目は終わったとばかりにクルディ王国を出ました。
あらためて考えると、この時も調子に乗っていますね。自分の役目は終わったとは何様のつもりでしょうか。あの頃の自分を殴り倒したい気分です。
クルディ王国の北側にはフェリン王国があります。海を渡って行くことも、ペレクバ川を遡って行くこともできましたが、私は地峡を通って行くことにしました。地峡と言っていますが、実際にはペレクバ川の西岸と海の間の陸地です。
両国は仲は悪くありませんので、国境はありますが厳密ではありません。クルディ王国側のリーグ市を北に向かい、地峡を渡るとフェリン王国側のシグルド市があります。この町を拠点にしてしばらく活動し、しばらく経つと別の町へ移動し、そのように過ごしていました。
フェリン王国に入ってまず気付いたのが、大きな町の数が圧倒的に少ないことです。この国は建国から二〇〇〇年は経っていないようですが、それにしても少ない。大きめの町の近くに小さな町や村がポツポツと存在し、隣の大きな町までは歩いて五日から一〇日ほどかかるようです。大きな町と大きな町の間には小さめの町がある場合もあります。大きな町や貴族領の領都は市と呼ばれ、もう少し小さなものは町、もっと小さいと村になっているようですね。
ずっと北上してフェリン王国とレトモ王国の間の国境の町ヴァリガ市まで来ました。ここはかなり栄えている町ですので、ここでこの国の情報を集めました。
初代国王はレトモ王国の北にかつて存在した国の貴族だったそうです。才能がありすぎて他の貴族に疎まれ、追われて領民と一緒にこの地にやって来て建国したそうです。おそらく祖国のイメージでいきなり国作りを始めたのではないでしょうか?
ある程度人口が増えてから町を増やしていけば、もう少し町も人口も増えたと思いますが、少人数ずつ振り分けられたので、増えようがなかったのでしょう。先が見えすぎるというのも問題ですね。どうしていきなりこの広大な領土の全部に町を配置しようと思ったのかは謎です。
それからそれぞれの町で数か月、あるいは数年ずつ活動しながらこの国の王都までやって来ました。
直轄領を見ながら思ったのは、やはり王都近辺に町が集中しすぎです。もっと分散させるか、あるいはもっと集中させるかのどちらかです。この国はものすごく中途半端になっています。
王都は物の値段は高いですが、仕事の実入りもいいので、生活に困ることはありません。仕事は商隊の護衛が多いですが、たまに魔獣の討伐もあります。
この国には魔物はほとんどいないそうです。魔獣ばかりだとか。正直なところ、魔物よりも魔獣の方がやっかいです。行動のパターンが読みづらいからです。これは経験が物を言いますが、人型の魔物は、結局は武器を使って攻撃してきます。剣や棒を持てば殴りかかってきます。石を掴めば投げてきます。一方で魔獣は種族ごとに特徴があり、四本足だからといって行動が同じではありません。正直なところ、あの兎にはかなり冷や汗を掻かされました。
冒険者として活動を続けているうちに、王都で魔法の指導と魔道具製作の指導を頼まれました。この国の魔道具作成はかなり遅れています。周辺国から色々と入ってきているようですが、国内で作れる技術者が少ないので、どうしても輸入品に頼らざるを得ません。もちろん私は自分で魔道具を作りつつ、指導者を鍛え、この国をクルディ王国ほどではなくても、一流の技術者のいる国に育てたい、そう思うようになりました。
はい、ここ最近で一番調子に乗っていたところです。一流の技術者のいる国に育てたいとはどの口が言ったのでしょうか。はい、この口です。
なぜこのようなことを振り返っているかというと、先日出会いがあったからです。
この国の一番西には大森林があり、そこにはあの兎ですら雑魚と思えるような凶悪な魔獣が山ほどいるという噂です。その森に入って帰ってくるだけでも冒険者としては栄誉あることだと考えられています。さらには五年から一〇年ごとに魔獣の暴走があり、一番近くの村が魔獣に囲まれることもあります。近くの町から冒険者や兵士が討伐に向かいますが、毎回大きな被害が出るようです。
そんな大森林を抜けてきた人がいて、さらにその人は先日の魔獣の暴走をたった四人で食い止めたそうです。しかもこの国の第三王子であるレオンツィオ殿下の義理の弟になるとか。殿下の妻の妹と結婚しているようです。どうやらラクヴィ伯爵の娘だそうです。それで先日から苦々しい顔をしているのですね。大人しく義理の息子を褒めればいいと思うのですが。
その人はエルフの冒険者だそうですが、キヴィオ子爵領の西部の土地を領地として拝領し、新しい男爵領を立ち上げることになるそうです。私も王宮務めの一人として、謁見の間に並んでいました。
謁見の間に響いた「ケネス殿、入場」のかけ声とともに、その人が入ってきました。真っ黒に金と白というこの国では見かけない服装。たしかにケネス殿は見た目はエルフです。ですが、この方はエルフではありません。エルフではない何かです。私は体の震えが止まりませんでした。
彼が殿下の横で立ち止まり、いつものように謁見が始まるかと思えば、いきなり陛下が階段から下り、無言でケネス殿に頭を下げました。ケネス殿が慌てたように陛下に声をかけると、陛下はまくし立てるように話を進めて謁見の間を出て行きました。この間、たったの二分。あまりにも短い謁見でした。
謁見が終わって下がると、宰相が謁見の間にいたエルフを集めました。いえ、あの、その、下半身が冷たいので早く着替えたいのですが……。
ケネス殿を見てどう思ったのかを聞きたかったようですが、みんなから出た意見は「あれはエルフではあるがエルフではない」「自分たちとはまったく違う存在だ」「あれは神々しい何かだ」「自分たちと同じだとは恐れ多くて口にできない」「少し漏らした」などというものでした。よかった、私以外にも仲間がいましたか。
その場で聞いたのは、ケネス殿はレオンツィオ殿下のところに滞在したことがあり、そこには彼が作った魔道具が残されているそうです。宰相閣下の取りなしで、後日見せてもらえることになりました。
その前に、まずは自室に帰って着替えです。
1
あなたにおすすめの小説
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる