126 / 278
第三章 第二部
魔道具製作の実践
しおりを挟む
ジェナさんたちに魔道具作りの指導を始めてしばらく経ち、ようやく僕とカロリッタのやり方が身に付いてきた。
彼女たちを鍛えるために、僕とカロリッタは魔道具を複製するように指示してきた。まずは基本的な家庭用品であるハンドミキサーや掃除機や魔力ケトル。中心機能としては、ハンドミキサーは回る、掃除機は吸い込む、魔力ケトルは加熱する。一言で言えばこれだけなんだけど、もちろん細かな部分にもこだわっている。
例えばハンドミキサーは手が触れそうになれば止まるし、掃除機も吸引口に手が近付けば止まる。ケトルは内部の水が一定量以下なら熱しないようになっている。いわゆる安全装置だね。焼き肉用の鉄板だって同じ。温度を上げて肉が焼けるのは当たり前。その上で必要以上に手が近付いたらその部分の温度を下げるなどして、できる限り怪我をしないようにしている。
彼女たちは魔力量の点では十分じゃないけど、基本的な技術の点では及第点というのがカロリッタの見立て。でも安全対策などについては不十分なところが目立っている。
当たり前のことではあるんだけど、この世界では怪我をした方が悪いというのが基本的な考えで、よほどの欠陥商品でなければ問題にもならない。火を使っていて火傷をするのは使う側が悪い。もちろんそれは理解できる。でも火傷をしないに越したことはない。だからそこに対策を施す。
実際に使ってみて、自分が買うとすればこの点をを改善してほしい、ここはこのように修正したらどうだろうか、そういったことをお互いに話し合わせるようにしている。そこにはこれまでのキャリアや種族は関係ない。そして最近では魔道具以外にも様々なものについても質問が出るようになってきた。
「閣下、車体と客室の間にバネとダンパーを取る付けるだけではダメなのでしょうか?」
「ジェナさん、馬車はどういう場所を通ると思う?」
「道ですが……」
「ではその道が右に傾いているとして、何かのはずみで馬車が跳ねてしまったらどうなる?」
「……あっ! そのまま弾んで右に倒れることもあり得ます」
「そういうこと。独立懸架の場合、車輪が上下することで車体をできる限り水平に保つから、車体は地面と平行に近くなる。だから思い切り跳ねても、真上に近い方向に跳ねることになる」
「単に乗り心地の問題ではなかったのですね」
「それはもちろん。例えばある馬車が右に傾いた道を走っていて、上に重い荷物を載せていれば重心が高くなる。そうすれば左に曲がる瞬間に勢いがついて右に倒れやすくなる。もしそれが崖の近くだったら?」
「そのまま崖下に……」
「そう。だから馬車はできる限り傾かないようにする必要がある。もちろん四輪独立懸架でなくても方法はあるけど、四輪を独立させれば車体の場所は変わらずに車輪だけが動いて車体が安定する。限度はあるけどね」
「……勉強になります!」
この世界、いやこの国だけかもしれないけど、魔法があるからか、物理法則がやや雑に扱われている気がする。だからといって魔法がものすごく発達しているわけでもない。一部に使える人はいるけど、大多数は使えない。剣と魔法のファンタジーの世界であることには間違いないけど、今のところ大冒険はしていない。そもそも大冒険を希望していたわけじゃないからね。貴族になることを希望していたわけでもないけど。
馬車はある。ダンパーもある。日本人だけじゃなくてアシルさんのようにアメリカ人も来ているわけで、様々な技術が入ってきている。おそらく別の世界からも入ってきてるんだろう。でも技術が文化に馴染んでいない気がする。いずれはここにいる留学生たちに指導者になってもらい、魔道具を作れる人を増やしたい。そうすればもっと値段が下げられると思う。
魔道具製作者は数が少なくて貴重だから待遇がいい。だからあくせく働かなくても生活できるから、あまり数を作らない人が多い。その結果として、どうしても一つ一つが高価になる。それなら魔道具製作者を増やせばいい。増えたからと言って既存の魔道具製作者が生活に困ることはない。作れば売れるんだから。要するに数が足りていないのが問題。特に日常生活を便利にするものが。
これまでの魔道具製作者が作ってきたものは、主に時空間魔法を使ったマジックバッグや保存庫などが多い。これらは一つ一つが高価だから、一つ売れればしばらく遊んで暮らせる。時空間魔法が使えない魔道具製作者は、それ以外の家庭用のものを作っていた。それでも値段が高すぎるから買う人が少なかった。どうしてそこに気付かないのか。
例えば泡立て器は日本なら数百円で買える。ハンドミキサーも数千円で買える。もちろん高性能で高価なものもあるけど、一般的には値段の差はせいぜい一〇倍だ。でもこの国では魔道具になると最低でも一〇〇〇倍はする。五〇〇円で買えたものが五〇万円だ。日本でハンドミキサーを買って軽く月給が吹き飛ぶことはありえない。でもそれがあるのがこの世界。
魔道具製作者たちが胡座をかいているとは言いたくないけど、普及させるつもりがあるなら、ある程度は価格を下げるのは必要。もちろん自分たちの価値を落とさない程度に、というのは当然だけど。
「では次の段階に進みます。いきなり難易度が上がるかもしれませんが、時空間魔法をみんなに習得してもらいます。すぐには無理でしょう。でもいずれは可能だと思っています。カロリッタはどう?」
「もちろんできますよ~。無属性魔法は~やってみないと分からないと言いますけど~基本的には頑張ればどれでもできます~。要するに~辛抱が足りないんですよね~」
「先生、ここにいるみんなが習得できる可能性があるということですか?」
「習得できる可能性があるのではなくて~きっちりやれば習得できます~。前にも言ったと思いますが~魔法には本来は属性なんてありません~。勝手に属性があると決めてかかっているだけなんですよね~。どれだって同じです~。火だろうが~水だろうが~無属性だろうが~魔力をどのように変換するかの違いだけです~。魔力をどのように使えばどうなるかがきちんと理解できれば~どんな魔法だって使えるんです~」
カロリッタは緩いしゃべり方のまま熱く指導を続けている。このしゃべり方はカロリッタにしかできないんだよね。マイカが試しに真似しようとしたことがあるけど、単に眠そうなしゃべり方になっただけだった。
僕たちに教わるにあたって彼女たちには思い込みを捨てるように言っている。特に魔法の属性について。魔法には本来属性はない。エルフに馴染みのある精霊の中で一番有名なのが火水風土の四つだから、それがそのまま魔法の属性として信じられているだけ。それに生と死のイメージを持つ光と闇を加えた六つが属性魔法になっている。それで勝手に属性があると思い込んでいるだけ。
よく使われる魔法って基本的には物理なんだよね。火属性の魔法は酸素がある状況で温度を高くすればいいんだよ。水属性の魔法は大気中の水分を抽出する。それなら砂漠じゃ水魔法は使えないのかって疑問が出るかもしれないけど、砂漠だって水分がゼロじゃないから少しなら使える。ただ当然だけど水の中では火魔法や風魔法は使えない。水の中で土属性の魔法は使えるのかどうかと言うと、海底や川底に近くないと[石弾]などは使えない。でも実は水の中のカルシウムやナトリウムを抽出して固めることはできる。
魔法を分析してみると、例えば土魔法の[石弾]は、近くにある土や砂や石を[抽出]で手元に集めてから風を使って飛ばしているだけだから、地面がないところではほとんど意味がない。石造の建物の中で[石弾]を使い続ければ、そのうち建物がなくなるんじゃないかな。いくら魔法でも無から有は生み出せない。あるものを使うしかないから。
そのあたり、属性を気にしすぎると境目が難しくなる。極端な話、海に落ちたら[石弾]は使えなくても[塩化ナトリウム弾]はやろうと思えばできる。結局のところ基本となるのは[抽出]という魔法。これは無属性魔法だと考えられているけど、考えようによっては水魔法でもあり土魔法でもあり、そして風魔法でもある。コーラに使う炭酸ガスは[抽出]を使っている。大気中から抽出するから風魔法とも考えられる。属性に囚われるとわけが分からなくなる。
僕だって魔法には属性はないという話をすんなり理解できたわけじゃない。でもゼロからのスタートだったから、違和感を感じる前にそのまま覚え込むだけだった。ここにいる留学生たちにはこれまで学んできたものがあるので、それが間違いだと言われても「はいそうですか」と切り替えるのはなかなか難しそうだね。エルフにですら魔法には属性があると思われているんだから、その考えを捨てることは簡単じゃない。急いで身に付ける必要はないけど、今後のために属性を意識しない魔法の使い方を学んでほしい。
彼女たちを鍛えるために、僕とカロリッタは魔道具を複製するように指示してきた。まずは基本的な家庭用品であるハンドミキサーや掃除機や魔力ケトル。中心機能としては、ハンドミキサーは回る、掃除機は吸い込む、魔力ケトルは加熱する。一言で言えばこれだけなんだけど、もちろん細かな部分にもこだわっている。
例えばハンドミキサーは手が触れそうになれば止まるし、掃除機も吸引口に手が近付けば止まる。ケトルは内部の水が一定量以下なら熱しないようになっている。いわゆる安全装置だね。焼き肉用の鉄板だって同じ。温度を上げて肉が焼けるのは当たり前。その上で必要以上に手が近付いたらその部分の温度を下げるなどして、できる限り怪我をしないようにしている。
彼女たちは魔力量の点では十分じゃないけど、基本的な技術の点では及第点というのがカロリッタの見立て。でも安全対策などについては不十分なところが目立っている。
当たり前のことではあるんだけど、この世界では怪我をした方が悪いというのが基本的な考えで、よほどの欠陥商品でなければ問題にもならない。火を使っていて火傷をするのは使う側が悪い。もちろんそれは理解できる。でも火傷をしないに越したことはない。だからそこに対策を施す。
実際に使ってみて、自分が買うとすればこの点をを改善してほしい、ここはこのように修正したらどうだろうか、そういったことをお互いに話し合わせるようにしている。そこにはこれまでのキャリアや種族は関係ない。そして最近では魔道具以外にも様々なものについても質問が出るようになってきた。
「閣下、車体と客室の間にバネとダンパーを取る付けるだけではダメなのでしょうか?」
「ジェナさん、馬車はどういう場所を通ると思う?」
「道ですが……」
「ではその道が右に傾いているとして、何かのはずみで馬車が跳ねてしまったらどうなる?」
「……あっ! そのまま弾んで右に倒れることもあり得ます」
「そういうこと。独立懸架の場合、車輪が上下することで車体をできる限り水平に保つから、車体は地面と平行に近くなる。だから思い切り跳ねても、真上に近い方向に跳ねることになる」
「単に乗り心地の問題ではなかったのですね」
「それはもちろん。例えばある馬車が右に傾いた道を走っていて、上に重い荷物を載せていれば重心が高くなる。そうすれば左に曲がる瞬間に勢いがついて右に倒れやすくなる。もしそれが崖の近くだったら?」
「そのまま崖下に……」
「そう。だから馬車はできる限り傾かないようにする必要がある。もちろん四輪独立懸架でなくても方法はあるけど、四輪を独立させれば車体の場所は変わらずに車輪だけが動いて車体が安定する。限度はあるけどね」
「……勉強になります!」
この世界、いやこの国だけかもしれないけど、魔法があるからか、物理法則がやや雑に扱われている気がする。だからといって魔法がものすごく発達しているわけでもない。一部に使える人はいるけど、大多数は使えない。剣と魔法のファンタジーの世界であることには間違いないけど、今のところ大冒険はしていない。そもそも大冒険を希望していたわけじゃないからね。貴族になることを希望していたわけでもないけど。
馬車はある。ダンパーもある。日本人だけじゃなくてアシルさんのようにアメリカ人も来ているわけで、様々な技術が入ってきている。おそらく別の世界からも入ってきてるんだろう。でも技術が文化に馴染んでいない気がする。いずれはここにいる留学生たちに指導者になってもらい、魔道具を作れる人を増やしたい。そうすればもっと値段が下げられると思う。
魔道具製作者は数が少なくて貴重だから待遇がいい。だからあくせく働かなくても生活できるから、あまり数を作らない人が多い。その結果として、どうしても一つ一つが高価になる。それなら魔道具製作者を増やせばいい。増えたからと言って既存の魔道具製作者が生活に困ることはない。作れば売れるんだから。要するに数が足りていないのが問題。特に日常生活を便利にするものが。
これまでの魔道具製作者が作ってきたものは、主に時空間魔法を使ったマジックバッグや保存庫などが多い。これらは一つ一つが高価だから、一つ売れればしばらく遊んで暮らせる。時空間魔法が使えない魔道具製作者は、それ以外の家庭用のものを作っていた。それでも値段が高すぎるから買う人が少なかった。どうしてそこに気付かないのか。
例えば泡立て器は日本なら数百円で買える。ハンドミキサーも数千円で買える。もちろん高性能で高価なものもあるけど、一般的には値段の差はせいぜい一〇倍だ。でもこの国では魔道具になると最低でも一〇〇〇倍はする。五〇〇円で買えたものが五〇万円だ。日本でハンドミキサーを買って軽く月給が吹き飛ぶことはありえない。でもそれがあるのがこの世界。
魔道具製作者たちが胡座をかいているとは言いたくないけど、普及させるつもりがあるなら、ある程度は価格を下げるのは必要。もちろん自分たちの価値を落とさない程度に、というのは当然だけど。
「では次の段階に進みます。いきなり難易度が上がるかもしれませんが、時空間魔法をみんなに習得してもらいます。すぐには無理でしょう。でもいずれは可能だと思っています。カロリッタはどう?」
「もちろんできますよ~。無属性魔法は~やってみないと分からないと言いますけど~基本的には頑張ればどれでもできます~。要するに~辛抱が足りないんですよね~」
「先生、ここにいるみんなが習得できる可能性があるということですか?」
「習得できる可能性があるのではなくて~きっちりやれば習得できます~。前にも言ったと思いますが~魔法には本来は属性なんてありません~。勝手に属性があると決めてかかっているだけなんですよね~。どれだって同じです~。火だろうが~水だろうが~無属性だろうが~魔力をどのように変換するかの違いだけです~。魔力をどのように使えばどうなるかがきちんと理解できれば~どんな魔法だって使えるんです~」
カロリッタは緩いしゃべり方のまま熱く指導を続けている。このしゃべり方はカロリッタにしかできないんだよね。マイカが試しに真似しようとしたことがあるけど、単に眠そうなしゃべり方になっただけだった。
僕たちに教わるにあたって彼女たちには思い込みを捨てるように言っている。特に魔法の属性について。魔法には本来属性はない。エルフに馴染みのある精霊の中で一番有名なのが火水風土の四つだから、それがそのまま魔法の属性として信じられているだけ。それに生と死のイメージを持つ光と闇を加えた六つが属性魔法になっている。それで勝手に属性があると思い込んでいるだけ。
よく使われる魔法って基本的には物理なんだよね。火属性の魔法は酸素がある状況で温度を高くすればいいんだよ。水属性の魔法は大気中の水分を抽出する。それなら砂漠じゃ水魔法は使えないのかって疑問が出るかもしれないけど、砂漠だって水分がゼロじゃないから少しなら使える。ただ当然だけど水の中では火魔法や風魔法は使えない。水の中で土属性の魔法は使えるのかどうかと言うと、海底や川底に近くないと[石弾]などは使えない。でも実は水の中のカルシウムやナトリウムを抽出して固めることはできる。
魔法を分析してみると、例えば土魔法の[石弾]は、近くにある土や砂や石を[抽出]で手元に集めてから風を使って飛ばしているだけだから、地面がないところではほとんど意味がない。石造の建物の中で[石弾]を使い続ければ、そのうち建物がなくなるんじゃないかな。いくら魔法でも無から有は生み出せない。あるものを使うしかないから。
そのあたり、属性を気にしすぎると境目が難しくなる。極端な話、海に落ちたら[石弾]は使えなくても[塩化ナトリウム弾]はやろうと思えばできる。結局のところ基本となるのは[抽出]という魔法。これは無属性魔法だと考えられているけど、考えようによっては水魔法でもあり土魔法でもあり、そして風魔法でもある。コーラに使う炭酸ガスは[抽出]を使っている。大気中から抽出するから風魔法とも考えられる。属性に囚われるとわけが分からなくなる。
僕だって魔法には属性はないという話をすんなり理解できたわけじゃない。でもゼロからのスタートだったから、違和感を感じる前にそのまま覚え込むだけだった。ここにいる留学生たちにはこれまで学んできたものがあるので、それが間違いだと言われても「はいそうですか」と切り替えるのはなかなか難しそうだね。エルフにですら魔法には属性があると思われているんだから、その考えを捨てることは簡単じゃない。急いで身に付ける必要はないけど、今後のために属性を意識しない魔法の使い方を学んでほしい。
1
あなたにおすすめの小説
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる