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第三章 第二部
独白:我が職場について
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ヤーヒムと申します。レオンツィオ殿下の離宮で料理長をしています。名前で呼ばれることはほとんどありませんが、むしろ料理長と立場で呼ばれることに誇りを持っています。
私が王宮で働き始めたのは、殿下がそれこそまだ物心がついたかどうかの頃でした。殿下のことはの離宮で働く以前から知っています。
レオンツィオ殿下は兄である第一王子のジャンパオロ殿下や第二王子のピエランジェロ殿下と比べてもたいそう出来が良く、国を引っ張るならこの方だろうと私ですら昔から思っていました。ですが、一部の貴族のせいで王位継承権を返上されました。そして奥様を迎えてこの離宮に引きこもるとおっしゃいました。殿下からここで働かないかと声をかけられたのもその時でした。
この離宮での食事は私が監督しています。朝昼夜、過不足なく用意し、かつ使用人の賄いのことも考えなければなりません。もちろんそれを作るのは入りたての見習いたちに任せることになります。
レオンツィオ殿下は離宮に引きこもっているとは言え、さすがに王家の一員です。多少の付き合いはあり、パーティーなどに出かけることもありますが、基本はこの離宮にいます。その時に口にした食事などを聞いて参考にしますが、正直まあひどいものが多いです。
貴族は見栄っ張りです。他の貴族が食したことがなさそうな珍しい食材、簡単に購入できないほど高価な食材や香辛料、これまでになかったような奇抜な料理法や味つけや盛りつけ方法など、珍しいという点ではたしかに珍しいですが、口に入れるとなるとなかなか大変なものが多いのが殿下の言葉から分かります。せめてこの離宮では口当たりのいいものを食べていただきたいと思います。
さて、殿下の生活に大きな変化があったのは昨年の夏でした。殿下に迷惑をかけていたパルツィ子爵が問題を起こし、そこから芋づる式に大貴族の不正が見つかりました。それによって直轄領の中の二重都市群の三分の一ほどは領主が変わることになりました。その外側の複数の貴族、さらには直轄領の北に大領地を持つタルティ公爵も爵位と領地の召し上げになりました。
タルティ公爵はどうやら欲をかきすぎたというべきでしょう。公爵というのは最も王家と繋がりの強い貴族です。すでに自分の娘を第一王子と第二王子に嫁がせて、さらに第三王子のレオンツィオ殿下には派閥の貴族の娘を当てがおうとしていました。
さらには派閥にいる貴族たちを使って盗賊たちと手を組ませ、主要な街道で商人を襲わせることで、派閥にいない貴族の領地を干上がらせようとしていたようです。パルツィ子爵が派閥の取りまとめを行っていたようで、そこからすべて露見した形です。
え? どうして私がそんなことまで知っているかということですか? たしかに私は普段はこの離宮からは出ることはあまりありません。食材もほとんどが運ばれてきます。その私ですら知っているということは、すでに誰でも知っていることです。王宮の中だけではなく、市井の人々の間でも知られたことです。
不正貴族たちの摘発を行なったのはラクヴィ伯爵で、財務大臣の下で働いていますが基本的には武闘派で、この上なく張り切っていたそうです。どうも娘の一人が結婚したらしく、それで荒れていただけという話もありますが、不正貴族たちを一掃したこと自体はラクヴィ伯爵の功績でしょう。
それらすべてのきっかけとなったのがケネスという名前のエルフの男性でした。殿下の奥様はラクヴィ伯爵の娘のロシータ様で、その腹違いの妹の結婚相手となる方です。殿下にとっては義理の弟となります。その方がこの離宮に来てから、中の雰囲気がかなり変わりました。
まずはっきりと分かることは、殿下がかなり元気になられました。先のパルツィ子爵のことなどもあり、心身ともにお疲れだったようですが、ケネス殿と知り合って以降は見違えるようです。食欲も旺盛で、引きこもっていたのが嘘のように王宮の方に顔を出すようになっています。
また、これは私も大いに関係していますが、ケネス殿に教えてもらった数々のレシピによって、この離宮で出す食事が華やかになりました。私は腕には自信がありました。そう簡単に私よりも腕のいい料理人はいないと思っていましたが、上には上がいました。それも遙か見上げるほどの高みに。
ケネス殿が初めて離宮を訪れた時、ロシータ様の妹のマイカ殿が、普段食べている料理の話をしていました。どうもこの国で食べられているものとはかなり違うようです。何か作ってもらえないかと聞いたところ、奥様の一人であるエリー殿が作ってくれることになりました。
私としてもエルフの料理というのはどのようなものだろうと興味があり、他の料理人たちと一緒に作っているところを見せてもらいました。そこで見せてもらったのはごく普通の料理に見えて普通ではありませんでした。
彼女はマジックバッグから取り出した肉を切って小さくすると、挽き肉にしてしまいました。挽き肉は硬い筋の部分などを何とかして食べる時に使いますが、普通は食べません。さらに別の肉も同じように挽き肉にして、その二つの肉を混ぜ合わせ、そこにタマネギのみじん切りを加えました。
挽き肉の塊をパンパンとしばらく両手の間を行き来させると、小麦粉をまぶしてから鉄板で焼き始めました。しばらくするとなんとも胃を刺激する脂の香りが漂いました。
エリー殿は挽き肉をひっくり返して両面を焼くと、残った肉汁を使ってソースを作り始めました。
「これはハンバーグという料理です」
エリー殿から受け取った皿に乗っていたのは先ほどまで焼かれていた挽き肉と、それにかかっている茶色いソース。先ほどからお腹が鳴りっぱなしになっているのはみんな同じようです。
挽き肉にナイフを入れる——必要もないほど柔らかい。すっとナイフの重みで肉が切れる。
口に入れてみると、まずソースの香りが鼻から突き抜け、噛むとジュワッと肉汁が、そして圧倒的な旨味が押し寄せてくる。あまりのことに横を見ると、他の料理人たちもコクコクと頷いている。これは絶品。
「エリー殿、これはエルフに伝わる料理でしょうか?」
「いえ、それは違うと思います。旦那様に教えていただいたものですが、エルフのものではなかったはずです。こんな偉そうに言っている私も、実は少し前まではこの国のごく普通の料理しか作れませんでしたが」
なんと!
「エリー殿、他の料理も教えていただけないでしょうか?」
「もちろんかまいませんよ。それなら……いくつか我が家の定番料理を作りましょうか」
それからはエリー殿を先生役として、立場の上下に関係なく教わることになりました。
それからしばらくするとケネス殿が厨房に現れました。彼はエリー殿に声をかけるとデザートを作り始めました。娘のミシェルちゃんに何を食べたいかを聞き、それを作ることになったようです。その時ケネス殿に聞かれたのが、焼かないケーキはあるかということでした。
普通ケーキは焼くでしょう。クッキーにせよケーキにせよ。デザートとして食べるものの中で焼かないのは果物をそのまま出す時だけではないでしょうか。そう言うとケネス殿はこの厨房にある食材を聞き、これから使うものを用意してほしいと言いました。
彼が作ったティラミスというケーキは、コーヒーを作る際には火を使いますが、それ以外はむしろ冷やしながら作っていて、たしかに焼かないケーキでした。その場でいただきましたが、ひんやりとしていて甘すぎず、これなら甘いものがそれほど得意でない人でも食べられそうです。
その滞在中にケネス殿から山のようにレシピをいただきましたが、殿下によると彼は銅貨一枚すら受け取らなかったそうです。もし何かあれば手を貸してほしいという口約束だけだったそうです。
それからケネス殿はたびたびこの離宮を訪れるようになりました。その度に私が顔を見せるからでしょうか、私の顔を見ると新しいレシピを渡してくれるようになりました。今後も精進して、あなたに少しでも近付きたいと思います、師匠。
私が王宮で働き始めたのは、殿下がそれこそまだ物心がついたかどうかの頃でした。殿下のことはの離宮で働く以前から知っています。
レオンツィオ殿下は兄である第一王子のジャンパオロ殿下や第二王子のピエランジェロ殿下と比べてもたいそう出来が良く、国を引っ張るならこの方だろうと私ですら昔から思っていました。ですが、一部の貴族のせいで王位継承権を返上されました。そして奥様を迎えてこの離宮に引きこもるとおっしゃいました。殿下からここで働かないかと声をかけられたのもその時でした。
この離宮での食事は私が監督しています。朝昼夜、過不足なく用意し、かつ使用人の賄いのことも考えなければなりません。もちろんそれを作るのは入りたての見習いたちに任せることになります。
レオンツィオ殿下は離宮に引きこもっているとは言え、さすがに王家の一員です。多少の付き合いはあり、パーティーなどに出かけることもありますが、基本はこの離宮にいます。その時に口にした食事などを聞いて参考にしますが、正直まあひどいものが多いです。
貴族は見栄っ張りです。他の貴族が食したことがなさそうな珍しい食材、簡単に購入できないほど高価な食材や香辛料、これまでになかったような奇抜な料理法や味つけや盛りつけ方法など、珍しいという点ではたしかに珍しいですが、口に入れるとなるとなかなか大変なものが多いのが殿下の言葉から分かります。せめてこの離宮では口当たりのいいものを食べていただきたいと思います。
さて、殿下の生活に大きな変化があったのは昨年の夏でした。殿下に迷惑をかけていたパルツィ子爵が問題を起こし、そこから芋づる式に大貴族の不正が見つかりました。それによって直轄領の中の二重都市群の三分の一ほどは領主が変わることになりました。その外側の複数の貴族、さらには直轄領の北に大領地を持つタルティ公爵も爵位と領地の召し上げになりました。
タルティ公爵はどうやら欲をかきすぎたというべきでしょう。公爵というのは最も王家と繋がりの強い貴族です。すでに自分の娘を第一王子と第二王子に嫁がせて、さらに第三王子のレオンツィオ殿下には派閥の貴族の娘を当てがおうとしていました。
さらには派閥にいる貴族たちを使って盗賊たちと手を組ませ、主要な街道で商人を襲わせることで、派閥にいない貴族の領地を干上がらせようとしていたようです。パルツィ子爵が派閥の取りまとめを行っていたようで、そこからすべて露見した形です。
え? どうして私がそんなことまで知っているかということですか? たしかに私は普段はこの離宮からは出ることはあまりありません。食材もほとんどが運ばれてきます。その私ですら知っているということは、すでに誰でも知っていることです。王宮の中だけではなく、市井の人々の間でも知られたことです。
不正貴族たちの摘発を行なったのはラクヴィ伯爵で、財務大臣の下で働いていますが基本的には武闘派で、この上なく張り切っていたそうです。どうも娘の一人が結婚したらしく、それで荒れていただけという話もありますが、不正貴族たちを一掃したこと自体はラクヴィ伯爵の功績でしょう。
それらすべてのきっかけとなったのがケネスという名前のエルフの男性でした。殿下の奥様はラクヴィ伯爵の娘のロシータ様で、その腹違いの妹の結婚相手となる方です。殿下にとっては義理の弟となります。その方がこの離宮に来てから、中の雰囲気がかなり変わりました。
まずはっきりと分かることは、殿下がかなり元気になられました。先のパルツィ子爵のことなどもあり、心身ともにお疲れだったようですが、ケネス殿と知り合って以降は見違えるようです。食欲も旺盛で、引きこもっていたのが嘘のように王宮の方に顔を出すようになっています。
また、これは私も大いに関係していますが、ケネス殿に教えてもらった数々のレシピによって、この離宮で出す食事が華やかになりました。私は腕には自信がありました。そう簡単に私よりも腕のいい料理人はいないと思っていましたが、上には上がいました。それも遙か見上げるほどの高みに。
ケネス殿が初めて離宮を訪れた時、ロシータ様の妹のマイカ殿が、普段食べている料理の話をしていました。どうもこの国で食べられているものとはかなり違うようです。何か作ってもらえないかと聞いたところ、奥様の一人であるエリー殿が作ってくれることになりました。
私としてもエルフの料理というのはどのようなものだろうと興味があり、他の料理人たちと一緒に作っているところを見せてもらいました。そこで見せてもらったのはごく普通の料理に見えて普通ではありませんでした。
彼女はマジックバッグから取り出した肉を切って小さくすると、挽き肉にしてしまいました。挽き肉は硬い筋の部分などを何とかして食べる時に使いますが、普通は食べません。さらに別の肉も同じように挽き肉にして、その二つの肉を混ぜ合わせ、そこにタマネギのみじん切りを加えました。
挽き肉の塊をパンパンとしばらく両手の間を行き来させると、小麦粉をまぶしてから鉄板で焼き始めました。しばらくするとなんとも胃を刺激する脂の香りが漂いました。
エリー殿は挽き肉をひっくり返して両面を焼くと、残った肉汁を使ってソースを作り始めました。
「これはハンバーグという料理です」
エリー殿から受け取った皿に乗っていたのは先ほどまで焼かれていた挽き肉と、それにかかっている茶色いソース。先ほどからお腹が鳴りっぱなしになっているのはみんな同じようです。
挽き肉にナイフを入れる——必要もないほど柔らかい。すっとナイフの重みで肉が切れる。
口に入れてみると、まずソースの香りが鼻から突き抜け、噛むとジュワッと肉汁が、そして圧倒的な旨味が押し寄せてくる。あまりのことに横を見ると、他の料理人たちもコクコクと頷いている。これは絶品。
「エリー殿、これはエルフに伝わる料理でしょうか?」
「いえ、それは違うと思います。旦那様に教えていただいたものですが、エルフのものではなかったはずです。こんな偉そうに言っている私も、実は少し前まではこの国のごく普通の料理しか作れませんでしたが」
なんと!
「エリー殿、他の料理も教えていただけないでしょうか?」
「もちろんかまいませんよ。それなら……いくつか我が家の定番料理を作りましょうか」
それからはエリー殿を先生役として、立場の上下に関係なく教わることになりました。
それからしばらくするとケネス殿が厨房に現れました。彼はエリー殿に声をかけるとデザートを作り始めました。娘のミシェルちゃんに何を食べたいかを聞き、それを作ることになったようです。その時ケネス殿に聞かれたのが、焼かないケーキはあるかということでした。
普通ケーキは焼くでしょう。クッキーにせよケーキにせよ。デザートとして食べるものの中で焼かないのは果物をそのまま出す時だけではないでしょうか。そう言うとケネス殿はこの厨房にある食材を聞き、これから使うものを用意してほしいと言いました。
彼が作ったティラミスというケーキは、コーヒーを作る際には火を使いますが、それ以外はむしろ冷やしながら作っていて、たしかに焼かないケーキでした。その場でいただきましたが、ひんやりとしていて甘すぎず、これなら甘いものがそれほど得意でない人でも食べられそうです。
その滞在中にケネス殿から山のようにレシピをいただきましたが、殿下によると彼は銅貨一枚すら受け取らなかったそうです。もし何かあれば手を貸してほしいという口約束だけだったそうです。
それからケネス殿はたびたびこの離宮を訪れるようになりました。その度に私が顔を見せるからでしょうか、私の顔を見ると新しいレシピを渡してくれるようになりました。今後も精進して、あなたに少しでも近付きたいと思います、師匠。
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