227 / 278
第四章 第一部
仕事始め、そして新しい役職
しおりを挟む
「ルボルさん、あなたは本日をもって首席ギルド長になります。略称は首席でいいでしょう。今後はもっと頑張ってもらいますね、首席」
「マジだったのか……」
年が明けて一月の二日。ギルドの大会議室では人事異動が発表されていた。発表しているのは僕だけど。ぼやいているのはもちろんルボルさん。
「僕が冗談でこんなことを言うわけがないでしょう」
「お前の冗談は冗談に聞こえないことが多いんだよ!」
僕がまだ領主じゃなかった一昨年の年末は何もしなかった。形としては、僕はあくまで代行のような立場だったから、屋敷の方でちょっとしたパーティーをしたくらいだった。でも去年は新しい領地ができた記念の年で、しかも僕に子供が生まれたから、年末から年明けにかけての四日間、年越祭を行った。
その時のギルド職員だけの立食パーティーでルボルさんを持ち上げる話になっていたので、僕がそれに乗っかった。キヴィオ子爵から、ルボルさんは煽てられると嫌とは言えない性格なので上手くそういう雰囲気へ持っていけばいい、とアドバイスを受けたのでその通りにしたら上手く行った。本人は渋い顔をしているけど。
首席ギルド長。文字通りすべてのギルドの上に立つ存在。それが投票で第一位だった。二番目が「陰の領主」だった。この二つは組織票だろう。
「たしかに迷惑はかけますが、実際にやってもらう仕事はほとんどこれまでと変わりがないんですよ。僕の相談役とギルドのまとめ役ですから」
「それは分かってるんだが、あまり偉そうな地位というのも落ち着かなくてな」
「よっ、首席‼ かっこいいですよ‼」
「お前が余計なことを言ったからだろう!」
はやし立てるのは他の誰でもないミリヤさん。彼女の発言が今の状況に繋がったと言っても過言ではない。
「でも適材適所じゃないですか。ギルドがもっと効率よくなりますって‼」
「くっ。なまじ仕事がよくできる自分が恨めしい」
「まあそのあたりにしておきましょう。ルボルさんの部屋はそのまま首席ギルド長の部屋にしましょう。下手に移動させるとややこしくなりますので」
むしろ僕が間違えそうだからね。
「それで、ルボルさんの後任となる冒険者ギルドの新しいギルド長ですが……これはミリヤさんになります」
「は⁉ 私ですか⁉⁉ レナーテさんじゃなくて⁉⁉」
いきなり名前を呼ばれて驚いているミリヤさんを、ルボルさんはニヤニヤしながら見ている。お前も大変な思いをしてみろって顔だね。でも僕の持っていく仕事の大半はルボルさんに行くと思うよ。
「レナーテさんではなくミリヤさんです。ミリヤさんも能力的には問題ないはずです。仕事の流れも大丈夫でしょう」
「そりゃまあ、それなりにやってますから」
「お給料もグッと上がりますよ」
「頑張ります‼」
ほぼ毎回ノロケ話を聞かされるけど、ジャンとは上手くいっているようだ。彼が二〇歳になったら結婚するらしい。僕が初めてユーヴィ市に来た時、たしか一七って言っていたから、あの年に一八になって去年で一九だから今年の後半あたりかな?
ミリヤさんが名前を挙げたレナーテさんは冒険者ギルドを中心にこれまでずっと頑張ってくれていたけど、お腹が大きくなってきたのでしばらくお休みすることになっている。実は僕が農畜水産物ギルドのギルド長を最初に任せようとしたのはハンナさんじゃなくてレナーテさんだった。そりゃ普通なら自分のところのギルド職員を優先するよ。
でも彼女は結婚相手が衛兵だったこともあり、春以降はやや仕事を抑えめにしていた。有休とか産休とか、そういう考えがない国だから、必要があれば休むのが普通。職場にもよるけどね。システムとしての有休も産休もないから、休みたい時は休めるように代わりの人を増やしておくのが精一杯。
そしてルボルさん。元々僕が領主になる前は代官の次くらいに優秀で、代官が夜逃げしてしばらくの間は代行をしていた。だからやる気を出せばできる。やる気がないわけじゃないんだけど、どう言ったらいいのかな……ちょい悪親父? ちょっと違うか。
でもよく考えると、こういう上司もいたんだよね。口では「ああ、面倒面倒」と言っているけど真面目に仕事はする。仕事を終わらせてから「どうしてこんなに仕事があるんだ」と文句を言う。何にでも文句を言うけど、仕事ぶりには文句のつけようがない。聞いてほしいわけじゃないらしいけど、何か一言くらい言いたいんだろうね。
ルボルさんが頑張ってくれれば僕に来る仕事は減る。そうなれば僕が町を離れても大きな問題はない。そうは言ってもいきなり丸投げするわけにはいかないから、いわゆるマニュアルは作ってある。離れると言ってもせいぜい一、二泊くらいだから問題ないとは思うし、困った時の最終手段としてサラン経由で僕に連絡することはできる。つまり僕はユーヴィ市にいなくても困らない。
「就任の時にも言ったように、異動という仕組みが今年から始まります。最初は数年で別の仕事をと言っていましたが、事情が変わって、もっと早く異動になります。今年からは町の数がさらに増えることになるからです」
街道の途中に作ることは決まっている。ユーヴィ市より西側はまだ決定ではなくて検討中。
「今年は南街道を通します。ここはそれほど長くありませんので、日数的には中央街道と同じか、それよりも少しかかるくらいでしょう。その間に、北街道に二か所、中央街道に一か所、それぞれ宿場町を作ります。そこにも職員が必要になります」
現在はユーヴィ市を含めて八つ。まずは三つ、南街道が完成したらそこに一つ。西側の三つを作るとすれば七つ増える。そうなるといずれは一五になる予定。当然だけど職員を分散させることになる。
「このユーヴィ市が領都であり、現在は最大の町でもありますが、他の町も規模を大きくしたいと思っています。もちろんそのままでは単にユーヴィ市の人口が減るだけになってしまいますので、新しくここに来てくれる人を増やします。そのためには他の町との連携も重要になります」
もちろんユーヴィ市が中心だけど、他の町も人口が増えてきたので、公営商店も兼ねたギルドの出張所の人数を増やすことになる。今後は新しいことはユーヴィ市以外で行うことになると思う。このままではユーヴィ市が他の町から住民を吸い上げてしまいかねない。そうならないようにもっと仕事を振り分ける必要がある。
「そのためにはどこに行ってもすぐに働ける職員が必要になります。つまりどのような仕事でもできる万能な職員を増やす必要があります。そのために一年、もしくは半年で異動してもらうこともあります」
便利屋や何でも屋いう言い方はあまり良く思えないことがあるけど、万能という言い方をすると急に変わるね。
「一方で、特定の分野についてはどのような些細なことでも知っているような専門職員も必要になります。そのような職員には何年も同じ仕事をしてもらいます」
もちろん特定の分野に強い人は必要になる。
「これまではギルド長、主任、役職なしの職員となっていましたが、今年からはギルド長、副ギルド長、係長、主任、係員という五段階になります。昨年まで主任だった人の中から副ギルド長と係長が選ばれます。係長まではそのギルド専属、主任は三年から五年で別のギルドへ異動、係員は最短で半年から長くて二年くらいで異動となります」
公務員っぽいけど、半分公務員だからね。
「今回の異動の詳細に関しては、各ギルドにこれから配布しますので、それを確認してから本日中に新しい部署に移ってください。なお、主任から副ギルド長と係長になる人がいますが、この違いはこれまでの勤務態度も含めて上からの推薦となっています。僕個人の好き嫌いは一切入っていませんので安心してください」
今回の異動に関してましては、各ギルド長からの推薦となっている。少し厄介なのがレナーテさん。彼女は仕事ぶりは問題ないけどしばらくお休みとなる。今年は休職扱いとし、戻り次第係長か副ギルド長になってもらってミリヤさんのサポートをしてもらう。
役職を増やした結果、女性の登用が増えた。意図して増やしたつもりもないけど結果的に。女性のギルド長は冒険者ギルドのミリヤさんと農畜水産物ギルドのハンナさん、市民生活ギルドのイルジナさん、服飾ギルドのペトラさん、魔道具技術者ギルドのアニエッタ。
服飾ギルドの例の三人、シュチェパーンカさん、オフェリアさん、レンカさん、それに薬剤師ギルドほセニヤさん、魔道具技術者ギルドのユディタたちもそれぞれ役職が付いた。
ここで名前が出た人たちは優秀だけど少々性格に癖があるから、目に入るところに置いておこうかという目的もあるとかないとか。
ちなみにアニエッタとユディタだけ呼び捨てなのは僕とカロリッタの弟子だからであって、何か関係があるとかじゃないよ。あのギルドは少し特殊だから。
「マジだったのか……」
年が明けて一月の二日。ギルドの大会議室では人事異動が発表されていた。発表しているのは僕だけど。ぼやいているのはもちろんルボルさん。
「僕が冗談でこんなことを言うわけがないでしょう」
「お前の冗談は冗談に聞こえないことが多いんだよ!」
僕がまだ領主じゃなかった一昨年の年末は何もしなかった。形としては、僕はあくまで代行のような立場だったから、屋敷の方でちょっとしたパーティーをしたくらいだった。でも去年は新しい領地ができた記念の年で、しかも僕に子供が生まれたから、年末から年明けにかけての四日間、年越祭を行った。
その時のギルド職員だけの立食パーティーでルボルさんを持ち上げる話になっていたので、僕がそれに乗っかった。キヴィオ子爵から、ルボルさんは煽てられると嫌とは言えない性格なので上手くそういう雰囲気へ持っていけばいい、とアドバイスを受けたのでその通りにしたら上手く行った。本人は渋い顔をしているけど。
首席ギルド長。文字通りすべてのギルドの上に立つ存在。それが投票で第一位だった。二番目が「陰の領主」だった。この二つは組織票だろう。
「たしかに迷惑はかけますが、実際にやってもらう仕事はほとんどこれまでと変わりがないんですよ。僕の相談役とギルドのまとめ役ですから」
「それは分かってるんだが、あまり偉そうな地位というのも落ち着かなくてな」
「よっ、首席‼ かっこいいですよ‼」
「お前が余計なことを言ったからだろう!」
はやし立てるのは他の誰でもないミリヤさん。彼女の発言が今の状況に繋がったと言っても過言ではない。
「でも適材適所じゃないですか。ギルドがもっと効率よくなりますって‼」
「くっ。なまじ仕事がよくできる自分が恨めしい」
「まあそのあたりにしておきましょう。ルボルさんの部屋はそのまま首席ギルド長の部屋にしましょう。下手に移動させるとややこしくなりますので」
むしろ僕が間違えそうだからね。
「それで、ルボルさんの後任となる冒険者ギルドの新しいギルド長ですが……これはミリヤさんになります」
「は⁉ 私ですか⁉⁉ レナーテさんじゃなくて⁉⁉」
いきなり名前を呼ばれて驚いているミリヤさんを、ルボルさんはニヤニヤしながら見ている。お前も大変な思いをしてみろって顔だね。でも僕の持っていく仕事の大半はルボルさんに行くと思うよ。
「レナーテさんではなくミリヤさんです。ミリヤさんも能力的には問題ないはずです。仕事の流れも大丈夫でしょう」
「そりゃまあ、それなりにやってますから」
「お給料もグッと上がりますよ」
「頑張ります‼」
ほぼ毎回ノロケ話を聞かされるけど、ジャンとは上手くいっているようだ。彼が二〇歳になったら結婚するらしい。僕が初めてユーヴィ市に来た時、たしか一七って言っていたから、あの年に一八になって去年で一九だから今年の後半あたりかな?
ミリヤさんが名前を挙げたレナーテさんは冒険者ギルドを中心にこれまでずっと頑張ってくれていたけど、お腹が大きくなってきたのでしばらくお休みすることになっている。実は僕が農畜水産物ギルドのギルド長を最初に任せようとしたのはハンナさんじゃなくてレナーテさんだった。そりゃ普通なら自分のところのギルド職員を優先するよ。
でも彼女は結婚相手が衛兵だったこともあり、春以降はやや仕事を抑えめにしていた。有休とか産休とか、そういう考えがない国だから、必要があれば休むのが普通。職場にもよるけどね。システムとしての有休も産休もないから、休みたい時は休めるように代わりの人を増やしておくのが精一杯。
そしてルボルさん。元々僕が領主になる前は代官の次くらいに優秀で、代官が夜逃げしてしばらくの間は代行をしていた。だからやる気を出せばできる。やる気がないわけじゃないんだけど、どう言ったらいいのかな……ちょい悪親父? ちょっと違うか。
でもよく考えると、こういう上司もいたんだよね。口では「ああ、面倒面倒」と言っているけど真面目に仕事はする。仕事を終わらせてから「どうしてこんなに仕事があるんだ」と文句を言う。何にでも文句を言うけど、仕事ぶりには文句のつけようがない。聞いてほしいわけじゃないらしいけど、何か一言くらい言いたいんだろうね。
ルボルさんが頑張ってくれれば僕に来る仕事は減る。そうなれば僕が町を離れても大きな問題はない。そうは言ってもいきなり丸投げするわけにはいかないから、いわゆるマニュアルは作ってある。離れると言ってもせいぜい一、二泊くらいだから問題ないとは思うし、困った時の最終手段としてサラン経由で僕に連絡することはできる。つまり僕はユーヴィ市にいなくても困らない。
「就任の時にも言ったように、異動という仕組みが今年から始まります。最初は数年で別の仕事をと言っていましたが、事情が変わって、もっと早く異動になります。今年からは町の数がさらに増えることになるからです」
街道の途中に作ることは決まっている。ユーヴィ市より西側はまだ決定ではなくて検討中。
「今年は南街道を通します。ここはそれほど長くありませんので、日数的には中央街道と同じか、それよりも少しかかるくらいでしょう。その間に、北街道に二か所、中央街道に一か所、それぞれ宿場町を作ります。そこにも職員が必要になります」
現在はユーヴィ市を含めて八つ。まずは三つ、南街道が完成したらそこに一つ。西側の三つを作るとすれば七つ増える。そうなるといずれは一五になる予定。当然だけど職員を分散させることになる。
「このユーヴィ市が領都であり、現在は最大の町でもありますが、他の町も規模を大きくしたいと思っています。もちろんそのままでは単にユーヴィ市の人口が減るだけになってしまいますので、新しくここに来てくれる人を増やします。そのためには他の町との連携も重要になります」
もちろんユーヴィ市が中心だけど、他の町も人口が増えてきたので、公営商店も兼ねたギルドの出張所の人数を増やすことになる。今後は新しいことはユーヴィ市以外で行うことになると思う。このままではユーヴィ市が他の町から住民を吸い上げてしまいかねない。そうならないようにもっと仕事を振り分ける必要がある。
「そのためにはどこに行ってもすぐに働ける職員が必要になります。つまりどのような仕事でもできる万能な職員を増やす必要があります。そのために一年、もしくは半年で異動してもらうこともあります」
便利屋や何でも屋いう言い方はあまり良く思えないことがあるけど、万能という言い方をすると急に変わるね。
「一方で、特定の分野についてはどのような些細なことでも知っているような専門職員も必要になります。そのような職員には何年も同じ仕事をしてもらいます」
もちろん特定の分野に強い人は必要になる。
「これまではギルド長、主任、役職なしの職員となっていましたが、今年からはギルド長、副ギルド長、係長、主任、係員という五段階になります。昨年まで主任だった人の中から副ギルド長と係長が選ばれます。係長まではそのギルド専属、主任は三年から五年で別のギルドへ異動、係員は最短で半年から長くて二年くらいで異動となります」
公務員っぽいけど、半分公務員だからね。
「今回の異動の詳細に関しては、各ギルドにこれから配布しますので、それを確認してから本日中に新しい部署に移ってください。なお、主任から副ギルド長と係長になる人がいますが、この違いはこれまでの勤務態度も含めて上からの推薦となっています。僕個人の好き嫌いは一切入っていませんので安心してください」
今回の異動に関してましては、各ギルド長からの推薦となっている。少し厄介なのがレナーテさん。彼女は仕事ぶりは問題ないけどしばらくお休みとなる。今年は休職扱いとし、戻り次第係長か副ギルド長になってもらってミリヤさんのサポートをしてもらう。
役職を増やした結果、女性の登用が増えた。意図して増やしたつもりもないけど結果的に。女性のギルド長は冒険者ギルドのミリヤさんと農畜水産物ギルドのハンナさん、市民生活ギルドのイルジナさん、服飾ギルドのペトラさん、魔道具技術者ギルドのアニエッタ。
服飾ギルドの例の三人、シュチェパーンカさん、オフェリアさん、レンカさん、それに薬剤師ギルドほセニヤさん、魔道具技術者ギルドのユディタたちもそれぞれ役職が付いた。
ここで名前が出た人たちは優秀だけど少々性格に癖があるから、目に入るところに置いておこうかという目的もあるとかないとか。
ちなみにアニエッタとユディタだけ呼び捨てなのは僕とカロリッタの弟子だからであって、何か関係があるとかじゃないよ。あのギルドは少し特殊だから。
1
あなたにおすすめの小説
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる