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第四章 第一部
代理
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かつてこの惑星に来ていた管理者が色々と迷惑になるようなことをしていた。僕が知っているだけでも、大森林のとんでもない魔素の量、ナルヴァ町から西にある麦がやたらとよく育つ場所、ウース市の南東にある男性が生まれにくかった地域、ポドマー市周辺にある馬に知恵と知識を与える農場。役に立つものもあれば役に立たないものもあった。
これまで行ったことのある町をチェックした限りではこれ以上おかしなところはなさそうなので、次は北か南の方を調べることにした。先にどちらに行くかという話だけど、ジェナの実家に行くついでにチェックをしようと思う。だから馬を買いに行ったパルニ公爵領から南東に進むことにした。
進むと言っても、二日に一度は戻るからね。僕は領主だし、家族がユーヴィ市にいるし、長期出張はあり得ない。子供の顔を見たいから僕がするのは日帰りか、せいぜい一泊のみ。もちろんギルドか屋敷で仕事をする。そうしたらまた先に進む。
マイカが「先輩ならおかしなフラグがあってもへし折りそうですよね」と言っていたけど、別に意識してへし折っているつもりはないけどね。気が付いたら折れていることはあるかもしれないけど。
もちろん街道は一直線ではないので、海の近くまで南東に移動したらそこから今度は東へ向かい、地峡を南西に向かって渡ればクルディ王国に入る。言葉では簡単に言えるけど、相変わらず距離がおかしい。
とりあえずパルニ公爵領から地峡の手前のシグルド市まで、およそ四〇〇〇キロ。さすがに何か月もかけられないから多少はショートカットする予定。でもあまり飛ばしてしまうと[転移]で行けないから、大きめの町はあまり飛ばさないことにする。
そういうわけで、以前なら僕がユーヴィ市を離れるのは珍しかったけど、しばらくの間は週の半分程度は不在になる。だからギルドにある僕の執務室には代理を置いている。
◆ ◆ ◆
「何だこれは?」
「はっ、代理のゴーレムであります」
「話でしか聞いたことがないが、ゴーレムって動くものじゃないのか?」
「閣下がこれをゴーレムだと言えばこれはゴーレムであります。閣下が白だと言えば黒くても白です」
「いや、お前らはそれでいいが、俺たちが困る」
◆ ◆ ◆
サランたちは言葉は理解できるし筆談もできるけど、言葉は話せない。字はきれいだしサラサラと書くけどタイムラグがある。だから彼女たちができる限りリアルタイムでコミュニケーションが取れるようにと考えたのがこのゴーレム、というかモノリス(プロトタイプ)。大きさはドアくらい。三つの機能が内蔵されている。
このモノリスには椅子の肘掛けのように突き出した部分があり、そこにサランが乗る。するとわざわざ異空間に行かなくても僕に[念話]で連絡できる。これが一つ目の機能。家族に渡している魔道具を大きくした物と考えればいい。
そしてサランからの連絡を受けた僕は彼女に直接伝えるだけではなく、モノリスの表面に文字を書くこともできる。これは去年開発した[チャット]と同じシステムを使っている。これが二つ目の機能。いやあ、何が役に立つか分からないね。
最初はサランが上に乗るようにしようと思ったけど、そうするとサランからは表面に表示された文字が見えなくなる。だからわざわざ出っ張りを付けた。
そして最後の機能はサランの声の再現。サランの声がモノリスから聞こえるようになっている。この声は[念話]で聞こえるイメージをできる限り忠実に再現したもので、これについてはマイカもかなり頑張った。
このモノリスは今のところは無印サラン専用のプロトタイプなので、[念話]と[チャット]の機能を無理やり同居させたやっつけ感満載の物体になっている。いずれはそれぞれの機能を分離させ、サランには擬似的に声を出せる機能を持った魔道具を持ってもらえばいいかもしれない。でも数が多いからね。すでに五〇〇〇匹を超えているから。あとはうっかり隠密行動中に声を出してしまわないかどうかの心配もある。
今のところ電話やメールのように誰もが相手を選んで連絡を取るというのは技術的に難しい。転移ドアが実際には[転移]ではなくて単に空間をねじ曲げて繋いでいるだけで、決まった二点間を移動することしかできないのと同じ。それを使って小さな荷物や書類を送る魔道具を作って何か所かに渡しているけど、あれも実は魔力的にはかなり厳しい。小さいと魔力を集めるのに限界があるからね。だからあれにはマリアンの鱗を使わせてもらった。
マリアンの鱗は大気中の魔素を集めて溜める働きがある。どうも屋敷の魔素が多いなと思っていたら、原因が哺乳瓶だと分かった時の驚きはねえ。鱗は魔石と同じ働きをするし、しかも勝手に魔素を集めて魔力に変換しているし、魔道具の魔力切れを心配しなくてもいいようになる。
その鱗はかつてマリアンの家に大量に積まれていた。いくらでも持って行ってもいいと言われたけど、あまりばら撒くものでもないと思うので、ごく一部にしか使っていない。
魔道具には魔石は必ずしも必要ではないけど、ある程度の出力が必要な物には付けた方がいい。逆にじわじわ効果を発揮するような物、例えば殿下たちの指輪など、あれには魔石は使っていない。あれは見た目は普通の五連の指輪だけど、素材の金を薄く伸ばし、そこにそれぞれの魔法の術式と魔力を集める術式を書き込んで丸めるという力技を使っている。他にも宝石の裏にも術式を書き込んでいる。
話がズレたけど、魔道具はタイプによってはかなりの魔力が必要になる。そして移動についてはもっと難しい。[転移]は自分が行ったことのある場所にしか行けないから。既存の[転移]を改造して新しい魔法を作ることはできるけど、転移先をどう決定するかが分からないから、今のところは保留中。
◆ ◆ ◆
『僕の声を出すこともできなくはないですが、あまり意味がないので文字だけになっています。そしてこのように書き込めますが、僕にはルボルさんの声は聞こえません。サランから聞いたことに返信しますので、どうしてもズレます』
「まあ連絡が付くならいいが」
『とりあえずサランに伝えてくれれば返事はしますので』
「ところで今はどこにいるんだ?」
『パルニ侯爵領を出たあたりです。個人的な用事も含めて、とりあえずクルディ王国でしばらくは活動しますが、二日に一度は帰りますので、その時にギルドに寄りますよ』
「あまり無茶はするなよ」
『家族もいるので無茶はしません。大丈夫ですよ』
「いや、いきなりクルディ王国を併呑するとか、そういう話になったら困ると思っただけだ」
『僕は穏健派ですが』
「そう思っているのはお前だけだろう」
『……後日きっちり話し合いましょう』
「あれで良かったのでありますか?」
「ああ、あいつは好き勝手に動いていた方が良い結果になることが多い。多少は煽ってやるのも部下の役目だろう」
「本気で併呑の心配をされているのでありますか?」
「あいつはそんなことをするつもりはないだろうが、場合によってはあり得ると俺は思っている。どんなことがあっても驚いてはいけないと分からされたからな」
「閣下の薫陶のお陰でありますね」
「お前はブレないな」
◆ ◆ ◆
「いかがでしたか?」
「問題ないよ。サランは聞くと同時に僕に話を内容を伝えてくれているみたいだね。ただ、口調がね」
「彼女の口調が問題ですか?」
「サランは言葉遣いが丁寧でしょ。しかも小さな女の子のような可愛い系の声。その声で『そう思っているのはお前だけだろう、だそうです』とか言われると違和感があるんだよ。しかも口調まで真似しようとするから」
「真面目ですからね」
さて、どれだけ離れてもサランを通じてギルドとやりとりできることは確認できた。急用で呼び出されたらすぐに帰るつもりだけど、それだと旅の意味がないからね。少なくとも二日に一度は家に帰るのは違うのかと言われれば、それは全然違うと言いたい。
これまで行ったことのある町をチェックした限りではこれ以上おかしなところはなさそうなので、次は北か南の方を調べることにした。先にどちらに行くかという話だけど、ジェナの実家に行くついでにチェックをしようと思う。だから馬を買いに行ったパルニ公爵領から南東に進むことにした。
進むと言っても、二日に一度は戻るからね。僕は領主だし、家族がユーヴィ市にいるし、長期出張はあり得ない。子供の顔を見たいから僕がするのは日帰りか、せいぜい一泊のみ。もちろんギルドか屋敷で仕事をする。そうしたらまた先に進む。
マイカが「先輩ならおかしなフラグがあってもへし折りそうですよね」と言っていたけど、別に意識してへし折っているつもりはないけどね。気が付いたら折れていることはあるかもしれないけど。
もちろん街道は一直線ではないので、海の近くまで南東に移動したらそこから今度は東へ向かい、地峡を南西に向かって渡ればクルディ王国に入る。言葉では簡単に言えるけど、相変わらず距離がおかしい。
とりあえずパルニ公爵領から地峡の手前のシグルド市まで、およそ四〇〇〇キロ。さすがに何か月もかけられないから多少はショートカットする予定。でもあまり飛ばしてしまうと[転移]で行けないから、大きめの町はあまり飛ばさないことにする。
そういうわけで、以前なら僕がユーヴィ市を離れるのは珍しかったけど、しばらくの間は週の半分程度は不在になる。だからギルドにある僕の執務室には代理を置いている。
◆ ◆ ◆
「何だこれは?」
「はっ、代理のゴーレムであります」
「話でしか聞いたことがないが、ゴーレムって動くものじゃないのか?」
「閣下がこれをゴーレムだと言えばこれはゴーレムであります。閣下が白だと言えば黒くても白です」
「いや、お前らはそれでいいが、俺たちが困る」
◆ ◆ ◆
サランたちは言葉は理解できるし筆談もできるけど、言葉は話せない。字はきれいだしサラサラと書くけどタイムラグがある。だから彼女たちができる限りリアルタイムでコミュニケーションが取れるようにと考えたのがこのゴーレム、というかモノリス(プロトタイプ)。大きさはドアくらい。三つの機能が内蔵されている。
このモノリスには椅子の肘掛けのように突き出した部分があり、そこにサランが乗る。するとわざわざ異空間に行かなくても僕に[念話]で連絡できる。これが一つ目の機能。家族に渡している魔道具を大きくした物と考えればいい。
そしてサランからの連絡を受けた僕は彼女に直接伝えるだけではなく、モノリスの表面に文字を書くこともできる。これは去年開発した[チャット]と同じシステムを使っている。これが二つ目の機能。いやあ、何が役に立つか分からないね。
最初はサランが上に乗るようにしようと思ったけど、そうするとサランからは表面に表示された文字が見えなくなる。だからわざわざ出っ張りを付けた。
そして最後の機能はサランの声の再現。サランの声がモノリスから聞こえるようになっている。この声は[念話]で聞こえるイメージをできる限り忠実に再現したもので、これについてはマイカもかなり頑張った。
このモノリスは今のところは無印サラン専用のプロトタイプなので、[念話]と[チャット]の機能を無理やり同居させたやっつけ感満載の物体になっている。いずれはそれぞれの機能を分離させ、サランには擬似的に声を出せる機能を持った魔道具を持ってもらえばいいかもしれない。でも数が多いからね。すでに五〇〇〇匹を超えているから。あとはうっかり隠密行動中に声を出してしまわないかどうかの心配もある。
今のところ電話やメールのように誰もが相手を選んで連絡を取るというのは技術的に難しい。転移ドアが実際には[転移]ではなくて単に空間をねじ曲げて繋いでいるだけで、決まった二点間を移動することしかできないのと同じ。それを使って小さな荷物や書類を送る魔道具を作って何か所かに渡しているけど、あれも実は魔力的にはかなり厳しい。小さいと魔力を集めるのに限界があるからね。だからあれにはマリアンの鱗を使わせてもらった。
マリアンの鱗は大気中の魔素を集めて溜める働きがある。どうも屋敷の魔素が多いなと思っていたら、原因が哺乳瓶だと分かった時の驚きはねえ。鱗は魔石と同じ働きをするし、しかも勝手に魔素を集めて魔力に変換しているし、魔道具の魔力切れを心配しなくてもいいようになる。
その鱗はかつてマリアンの家に大量に積まれていた。いくらでも持って行ってもいいと言われたけど、あまりばら撒くものでもないと思うので、ごく一部にしか使っていない。
魔道具には魔石は必ずしも必要ではないけど、ある程度の出力が必要な物には付けた方がいい。逆にじわじわ効果を発揮するような物、例えば殿下たちの指輪など、あれには魔石は使っていない。あれは見た目は普通の五連の指輪だけど、素材の金を薄く伸ばし、そこにそれぞれの魔法の術式と魔力を集める術式を書き込んで丸めるという力技を使っている。他にも宝石の裏にも術式を書き込んでいる。
話がズレたけど、魔道具はタイプによってはかなりの魔力が必要になる。そして移動についてはもっと難しい。[転移]は自分が行ったことのある場所にしか行けないから。既存の[転移]を改造して新しい魔法を作ることはできるけど、転移先をどう決定するかが分からないから、今のところは保留中。
◆ ◆ ◆
『僕の声を出すこともできなくはないですが、あまり意味がないので文字だけになっています。そしてこのように書き込めますが、僕にはルボルさんの声は聞こえません。サランから聞いたことに返信しますので、どうしてもズレます』
「まあ連絡が付くならいいが」
『とりあえずサランに伝えてくれれば返事はしますので』
「ところで今はどこにいるんだ?」
『パルニ侯爵領を出たあたりです。個人的な用事も含めて、とりあえずクルディ王国でしばらくは活動しますが、二日に一度は帰りますので、その時にギルドに寄りますよ』
「あまり無茶はするなよ」
『家族もいるので無茶はしません。大丈夫ですよ』
「いや、いきなりクルディ王国を併呑するとか、そういう話になったら困ると思っただけだ」
『僕は穏健派ですが』
「そう思っているのはお前だけだろう」
『……後日きっちり話し合いましょう』
「あれで良かったのでありますか?」
「ああ、あいつは好き勝手に動いていた方が良い結果になることが多い。多少は煽ってやるのも部下の役目だろう」
「本気で併呑の心配をされているのでありますか?」
「あいつはそんなことをするつもりはないだろうが、場合によってはあり得ると俺は思っている。どんなことがあっても驚いてはいけないと分からされたからな」
「閣下の薫陶のお陰でありますね」
「お前はブレないな」
◆ ◆ ◆
「いかがでしたか?」
「問題ないよ。サランは聞くと同時に僕に話を内容を伝えてくれているみたいだね。ただ、口調がね」
「彼女の口調が問題ですか?」
「サランは言葉遣いが丁寧でしょ。しかも小さな女の子のような可愛い系の声。その声で『そう思っているのはお前だけだろう、だそうです』とか言われると違和感があるんだよ。しかも口調まで真似しようとするから」
「真面目ですからね」
さて、どれだけ離れてもサランを通じてギルドとやりとりできることは確認できた。急用で呼び出されたらすぐに帰るつもりだけど、それだと旅の意味がないからね。少なくとも二日に一度は家に帰るのは違うのかと言われれば、それは全然違うと言いたい。
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