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第四章 第一部
パルニ公爵領から南へ
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去年はパルニ公爵領に馬の調査に来たから、今年はそこから先に進む。パルニ公爵領の一番南にある大きな町はハーデム市。そこから南東に街道が伸びていて、一番海沿いにあるアナージ子爵領の領都アナージ市に繋がっている。アナージ市には大きな港があり、海を挟んで南西にはクルディ王国のロッジーヤ市がある。
今回は船は使わずに陸路で行くつもりだけど、そうすると時間がかかりすぎる。だから町には寄るけど、基本的には途中は飛ばしていくことになる。でも[転移]では行ったことのある場所にしか行けない。だから[隠密]で姿を消して[飛翔]で空を飛ぶということになるんだけど、ジェナも連れて行くからどうなっているかと言うと……
「閣下、最高の眺めです」
「そう?」
「はい、すぐ横には閣下の顔があり、少し横を見れば遠くの風景が視界に入ります」
彼女の希望もあってお姫様抱っこをしている。やや前傾姿勢だけど、それは仕方がない。高さは二〇〇メートルくらい。あまり高い場所だと下で何かがあっても気付かないかもしれないので、とりあえずそのくらいになっている。
「それにしても、高い場所から見るというのはまったく違いますね」
「普通に生活していたら地面から足を離す必要はないからね」
空を飛ぶ魔法やスキルはいくつかあるらしく、僕は[飛翔]という魔法を使っている。[飛行]も中身は同じ。同じ名前の[飛行]というスキルもあるけど、こちらは羽のある種族などに付いているらしい。魔法じゃなくてスキルだからね。
それで、この[飛翔]や[飛行]という魔法だけど、使う人はあまりいない。僕とリゼッタ、カローラ、カロリッタ、マリアンは使えるけど、他に使う人のことを聞いたことがない。
理由は簡単。魔力が続かないから。飛んでいて魔力が切れたら重力に引かれて地面に落ちるからね。パラシュートなどはないから、確実に硬着陸。軟着陸はどうやってもできない。魔力切れで意識を失っていればそのまま……と考えれば、高く飛ぼうと考える人はまずいない。
そしてもう一つ理由がある。無防備になるから。高すぎると魔力切れの場合に地面に叩きつけられてあの世行き。低い位置を飛んで敵に遭遇すれば絶好の的になる。慣性が働く上に踏ん張れないから、急に何かが飛んできても避けられない。
大森林の暴走のときには上から攻撃魔法をばら撒いたけど、あれは上への攻撃手段がない魔獣がほとんどだからだったからできたこと。
例えば戦場で上から攻撃しようとすると確実に目立つから、間違いなく真っ先に攻撃されることになる。うっかり敵の上に移動したら、その瞬間にハリネズミか丸焦げのどちらか。
だから[飛翔]を使うとすれば高い壁を越えたりとか川を渡ったりとか、緊急時の移動手段となることが多い。もしくはどうしても高い位置から攻撃する必要がある時とか。それよりも[浮遊]の方がよく使われる。これは物を浮かせるために使われる。
荷物の積み下ろしなら人手がいれば大丈夫なことが多いけど、例えば船に積み込む場合とか、足場が悪い場合などにバランスを崩すとかなり危険なことになる。だから[浮遊]を使える人が雇われていることが多い。
「閣下はいつもこのような景色を見ていたのですね」
どうしても[転移]の欠点を補うために、[隠密]と[飛翔]の組み合わせで高速移動をする必要がある。さらに[結界]も使わないと風がひどくてジェナの声も聞こえない。
「僕のいた世界では飛行機という乗り物で空を飛んで別の大陸へ行くことが多かったから、空を飛ぶことには慣れてるかな」
「やはり速いのですか?」
「かなりね。今は速さがだいたい時速四〇キロから五〇キロくらいだから、普通に歩いて一日かかるところを一時間かもう少し短い時間で進んでいるところ。高さは二〇〇メートルくらいだね。飛行機の速度は時速八〇〇キロから九〇〇キロくらいだから二〇倍くらい、高さは一万メートルくらいだから五〇倍くらいかな」
「え?」
ジェット旅客機の巡航高度は三万フィート前後、キロに直すと一万メートル。その高さまで上がれば空気抵抗が減るから巡航速度が上がる。でもそれ以上高くなると空気の密度が下がりすぎてエンジンを燃焼させる酸素が十分に得られないことになる。結果として燃費が悪くなる。そのバランスが絶妙なのが一万メートル前後になる。
「人や荷物を運ぶ飛行機は色々な種類があったけど、大きさは三〇メートルから七〇メートルくらいが一般的かな。大きい飛行機なら何百人も一度に運べるね」
「すごいですね」
「それでも竜に戻ったマリアンよりも小さいけど」
「そう聞くと、どちらがすごいのか分からなくなります」
「世界が違えば基準が違うんだよ」
地球の動物の中で一番大きなシロナガスクジラで三〇メートルくらい。水中だからあの巨大でも動くことができる。ちなみにマリアンは九七メートル。二五億年以上生きているから、この惑星上で最大なんじゃない?
「ただ、そこまで速く移動する必要もないから、今日のところはとりあえずこれくらいで移動することにするよ。小さな町は飛ばすけど、領都などには寄るからね」
「はい」
◆ ◆ ◆
「というわけで、これがウリッサ市のお土産ね」
「ケネス、これは茸ですか?」
「松茸っぽい茸かな。種類は違うみたいなんだけど、香りは似ていると思う」
「先輩、土瓶蒸しにしますか?」
「渋すぎない? 炊き込みご飯でいいと思うよ」
ウリッサ市はパルニ公爵領の一番南の市であるハーデム市から、通商路に沿って南東に五日から六日くらい進んだところにあるウリッサ男爵領の領都。町そのものは特に特徴はなかったかな。ただ王都から南に延びる通商路の途中にあるので、それなりに物は運ばれていた。
その先にはアナージ子爵領のオライエ市があって、そこからアナージ市、同じくアナージ子爵領のトレマン市。さらに東へ進んでラーシ男爵領の領都ラーシ市、その先がシグルド辺境伯領になる。
ウリッサ市はまだ海からは遠いけど、それでもアナージ市から海産物の一部は入ってくるらしい。それと東の方にはには大きな山がある。この山は直轄領の東にある山の一部、つまり僕がセラとキラを連れて王都から東へ向かってディキリ町へ行くのに端の方を通った山と同じ。一番南はこんなところまで続いている。南北は一八〇〇キロくらいあるかな。
この山は南北に繋がった双子山で、落花生を縦に割ったような形になっている。だから真ん中あたりがやや低いので東西に通り抜けることもできる。抜けられるとは言っても標高で言えば六〇〇メートルくらいはあるけど。ちょうどその真ん中を西へ抜けるとパルニ公爵領の真ん中よりやや北あたり、馬を買ったあたりに出る。東はラマタ男爵領がある。
「ところでジェナ、旅はどうですか?」
リゼッタがクリスに授乳しながらそんなことを聞く。正妻としてドンと構えるのが普通になっている。
「はい、リゼッタ様。最高です」
「うーん、まだまだ硬いですね。ケネス、ジェナがもっとくだけた感じになるように頑張ってください」
「頑張ってどうなるものでもないと思うよ」
「胸は柔らかくなったようですから、頑張れば性格も変わるでしょう」
「あの、リゼッタ様。日の高いうちから胸の話をされるとさすがに恥ずかしいのですが」
「何が恥ずかしいのですか? ここにいるのはみんな妻か、あるいはいずれ妻になる女性ばかりです。あなたもいずれはケネスの子供を産むのでしょう」
ジェナが真っ赤になっている。持って生まれた真面目な性格みたいだからね。ジェナがいきなり「ウェーイ」とか言ったりしたらビックリするから。
一応ジェナは妻候補の扱いだけど、本人が愛人でも使用人でも何でもいいから置いてほしいと言っているので、あくまで候補止まり。
「リゼッタだってそう簡単には性格は変わらないでしょ? 以前からジェナ並みに硬いじゃない」
「……そうですね。言いすぎました。すみません、ジェナ」
「いえ、気分を害したとかではありませんので」
「ですが、もう少し軽い感じで話してもいいと思います。今は結婚前の帰省という名目ですが、たまにはミシェルちゃんを連れて行ってはどうですか? 一緒にいればもう少し柔らかくなるのではないでしょうか」
「そうだねえ。ディキリに向かう山の中は一緒に歩いたね。ミシェルも行きたい?」
「ジェナお姉ちゃんが嫌じゃなければ」
「もちろん嫌ではありません」
「カリンとリーセは一緒じゃダメ?」
「え、五人で?」
「どうせなら一緒に旅行したい」
「うーん……」
五人でってことは、ジェナを背負って、ミシェルを前にしがみ付かせて、カリンとリーセを両脇に抱えるの?
「どうやって運ぶ? 前後と両脇?」
「閣下、無理に空を飛ばなくてもいいのではないでしょうか」
「あ、そうだね。町の近くにいたら三人を呼べばいいのか」
今回は船は使わずに陸路で行くつもりだけど、そうすると時間がかかりすぎる。だから町には寄るけど、基本的には途中は飛ばしていくことになる。でも[転移]では行ったことのある場所にしか行けない。だから[隠密]で姿を消して[飛翔]で空を飛ぶということになるんだけど、ジェナも連れて行くからどうなっているかと言うと……
「閣下、最高の眺めです」
「そう?」
「はい、すぐ横には閣下の顔があり、少し横を見れば遠くの風景が視界に入ります」
彼女の希望もあってお姫様抱っこをしている。やや前傾姿勢だけど、それは仕方がない。高さは二〇〇メートルくらい。あまり高い場所だと下で何かがあっても気付かないかもしれないので、とりあえずそのくらいになっている。
「それにしても、高い場所から見るというのはまったく違いますね」
「普通に生活していたら地面から足を離す必要はないからね」
空を飛ぶ魔法やスキルはいくつかあるらしく、僕は[飛翔]という魔法を使っている。[飛行]も中身は同じ。同じ名前の[飛行]というスキルもあるけど、こちらは羽のある種族などに付いているらしい。魔法じゃなくてスキルだからね。
それで、この[飛翔]や[飛行]という魔法だけど、使う人はあまりいない。僕とリゼッタ、カローラ、カロリッタ、マリアンは使えるけど、他に使う人のことを聞いたことがない。
理由は簡単。魔力が続かないから。飛んでいて魔力が切れたら重力に引かれて地面に落ちるからね。パラシュートなどはないから、確実に硬着陸。軟着陸はどうやってもできない。魔力切れで意識を失っていればそのまま……と考えれば、高く飛ぼうと考える人はまずいない。
そしてもう一つ理由がある。無防備になるから。高すぎると魔力切れの場合に地面に叩きつけられてあの世行き。低い位置を飛んで敵に遭遇すれば絶好の的になる。慣性が働く上に踏ん張れないから、急に何かが飛んできても避けられない。
大森林の暴走のときには上から攻撃魔法をばら撒いたけど、あれは上への攻撃手段がない魔獣がほとんどだからだったからできたこと。
例えば戦場で上から攻撃しようとすると確実に目立つから、間違いなく真っ先に攻撃されることになる。うっかり敵の上に移動したら、その瞬間にハリネズミか丸焦げのどちらか。
だから[飛翔]を使うとすれば高い壁を越えたりとか川を渡ったりとか、緊急時の移動手段となることが多い。もしくはどうしても高い位置から攻撃する必要がある時とか。それよりも[浮遊]の方がよく使われる。これは物を浮かせるために使われる。
荷物の積み下ろしなら人手がいれば大丈夫なことが多いけど、例えば船に積み込む場合とか、足場が悪い場合などにバランスを崩すとかなり危険なことになる。だから[浮遊]を使える人が雇われていることが多い。
「閣下はいつもこのような景色を見ていたのですね」
どうしても[転移]の欠点を補うために、[隠密]と[飛翔]の組み合わせで高速移動をする必要がある。さらに[結界]も使わないと風がひどくてジェナの声も聞こえない。
「僕のいた世界では飛行機という乗り物で空を飛んで別の大陸へ行くことが多かったから、空を飛ぶことには慣れてるかな」
「やはり速いのですか?」
「かなりね。今は速さがだいたい時速四〇キロから五〇キロくらいだから、普通に歩いて一日かかるところを一時間かもう少し短い時間で進んでいるところ。高さは二〇〇メートルくらいだね。飛行機の速度は時速八〇〇キロから九〇〇キロくらいだから二〇倍くらい、高さは一万メートルくらいだから五〇倍くらいかな」
「え?」
ジェット旅客機の巡航高度は三万フィート前後、キロに直すと一万メートル。その高さまで上がれば空気抵抗が減るから巡航速度が上がる。でもそれ以上高くなると空気の密度が下がりすぎてエンジンを燃焼させる酸素が十分に得られないことになる。結果として燃費が悪くなる。そのバランスが絶妙なのが一万メートル前後になる。
「人や荷物を運ぶ飛行機は色々な種類があったけど、大きさは三〇メートルから七〇メートルくらいが一般的かな。大きい飛行機なら何百人も一度に運べるね」
「すごいですね」
「それでも竜に戻ったマリアンよりも小さいけど」
「そう聞くと、どちらがすごいのか分からなくなります」
「世界が違えば基準が違うんだよ」
地球の動物の中で一番大きなシロナガスクジラで三〇メートルくらい。水中だからあの巨大でも動くことができる。ちなみにマリアンは九七メートル。二五億年以上生きているから、この惑星上で最大なんじゃない?
「ただ、そこまで速く移動する必要もないから、今日のところはとりあえずこれくらいで移動することにするよ。小さな町は飛ばすけど、領都などには寄るからね」
「はい」
◆ ◆ ◆
「というわけで、これがウリッサ市のお土産ね」
「ケネス、これは茸ですか?」
「松茸っぽい茸かな。種類は違うみたいなんだけど、香りは似ていると思う」
「先輩、土瓶蒸しにしますか?」
「渋すぎない? 炊き込みご飯でいいと思うよ」
ウリッサ市はパルニ公爵領の一番南の市であるハーデム市から、通商路に沿って南東に五日から六日くらい進んだところにあるウリッサ男爵領の領都。町そのものは特に特徴はなかったかな。ただ王都から南に延びる通商路の途中にあるので、それなりに物は運ばれていた。
その先にはアナージ子爵領のオライエ市があって、そこからアナージ市、同じくアナージ子爵領のトレマン市。さらに東へ進んでラーシ男爵領の領都ラーシ市、その先がシグルド辺境伯領になる。
ウリッサ市はまだ海からは遠いけど、それでもアナージ市から海産物の一部は入ってくるらしい。それと東の方にはには大きな山がある。この山は直轄領の東にある山の一部、つまり僕がセラとキラを連れて王都から東へ向かってディキリ町へ行くのに端の方を通った山と同じ。一番南はこんなところまで続いている。南北は一八〇〇キロくらいあるかな。
この山は南北に繋がった双子山で、落花生を縦に割ったような形になっている。だから真ん中あたりがやや低いので東西に通り抜けることもできる。抜けられるとは言っても標高で言えば六〇〇メートルくらいはあるけど。ちょうどその真ん中を西へ抜けるとパルニ公爵領の真ん中よりやや北あたり、馬を買ったあたりに出る。東はラマタ男爵領がある。
「ところでジェナ、旅はどうですか?」
リゼッタがクリスに授乳しながらそんなことを聞く。正妻としてドンと構えるのが普通になっている。
「はい、リゼッタ様。最高です」
「うーん、まだまだ硬いですね。ケネス、ジェナがもっとくだけた感じになるように頑張ってください」
「頑張ってどうなるものでもないと思うよ」
「胸は柔らかくなったようですから、頑張れば性格も変わるでしょう」
「あの、リゼッタ様。日の高いうちから胸の話をされるとさすがに恥ずかしいのですが」
「何が恥ずかしいのですか? ここにいるのはみんな妻か、あるいはいずれ妻になる女性ばかりです。あなたもいずれはケネスの子供を産むのでしょう」
ジェナが真っ赤になっている。持って生まれた真面目な性格みたいだからね。ジェナがいきなり「ウェーイ」とか言ったりしたらビックリするから。
一応ジェナは妻候補の扱いだけど、本人が愛人でも使用人でも何でもいいから置いてほしいと言っているので、あくまで候補止まり。
「リゼッタだってそう簡単には性格は変わらないでしょ? 以前からジェナ並みに硬いじゃない」
「……そうですね。言いすぎました。すみません、ジェナ」
「いえ、気分を害したとかではありませんので」
「ですが、もう少し軽い感じで話してもいいと思います。今は結婚前の帰省という名目ですが、たまにはミシェルちゃんを連れて行ってはどうですか? 一緒にいればもう少し柔らかくなるのではないでしょうか」
「そうだねえ。ディキリに向かう山の中は一緒に歩いたね。ミシェルも行きたい?」
「ジェナお姉ちゃんが嫌じゃなければ」
「もちろん嫌ではありません」
「カリンとリーセは一緒じゃダメ?」
「え、五人で?」
「どうせなら一緒に旅行したい」
「うーん……」
五人でってことは、ジェナを背負って、ミシェルを前にしがみ付かせて、カリンとリーセを両脇に抱えるの?
「どうやって運ぶ? 前後と両脇?」
「閣下、無理に空を飛ばなくてもいいのではないでしょうか」
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