237 / 278
第四章 第一部
シグルド市から地峡を渡……
しおりを挟む
「ほほー」
「やはり閣下でもそのような顔になりますね」
「さすがになるね、これは」
ここはシグルド市の上空。眼下には運河が延々と続いている。この運河はシグルド市からクルディ王国の王都クルドゥスまで、南西に向かって文字通り一直線に伸びている。
後ろを見ればこの運河の始点になっているセシス市までも同じく一直線。セシス市からシグルド市、国境を越えてリーグ市から王都クルドゥスまで一直線に四〇〇〇キロほど続いている。
クルディ王国とフェリン王国との間は地峡になっていて、その地峡のど真ん中をペレクバ川の支流となる運河が通っている。地峡と言っても幅は一五〇キロくらいはあるけど。
ペレクバ川はフェリン王国と北のヴェリキ王国との間にある巨大なペレクバ湖から流れてきていて、その途中にはエリーの実家のあるヴァリガ市もある。川はヴァリガ市とシグルド市の間で大きく西に膨らんでからセシス市で二つに分かれ、一方は東へ向かって海へ流れ込み、一方は南西へと向かって半島にあるクルディ王国へと流れ込む。
シグルド市から南西に向かって地峡を渡ったクルディ王国側にあるのがリーグ市。その間は一〇日ほどかかるので、途中の運河沿いに小さな町がいくつかある。
この国が面白いのは、半島の中央にある王都クルドゥスを中心にして、東西南北と北東に五本の長大な運河がまっすぐに伸びていること。東西南北は一本あたり二〇〇〇キロくらいある。北東は四〇〇〇キロ近くあると思う。どうやって掘ったんだろうね。
東西南北の運河はそれぞれ東のサルディ市、西のヴェルピス市、南のリパーハ市、北のロッジーヤ市で海に繋がっている。ちなみにリーグ市のところ、つまり地峡のクルディ王国側の付け根の部分は、西の海から東の海までスエズ運河のように短い運河が横切っている。短い運河と言っても一五〇キロほどあるけど。
だから地峡の東西を行き来するために半島をぐるっと回らなくてもいいようになっている。だからリーグ市はさながら運河の中の交差点にあると言ってもいい。
「クルディ王国は海洋国です。ヴェリキ王国と交易をしたかったそうですが、西から回るのは難しいらしく、どうにかできないかと考えた挙げ句、このようになったそうです。私が当時聞いた話ですが」
「それがこの運河?」
「はい。フェリン王国ができる前は、この二か国の間の土地は魔獣が非常に多く、陸上での輸送は難しいため、川を使って交易をすることを考えたようです。それでセシス市が作られるずっと前の話ですが、そこから運河を掘ったそうです」
「フェリン王国がない時代だった訳だから、別にわざわざ地峡のど真ん中に運河を通さなくても、今のシグルド市のあたりとか、もっと近い場所で海に繋げばよかったんじゃないの?」
セシス市から南東に向かって一五〇キロくらい掘れば海があるんだけどね。距離は違うけど、例えばスイスのジュネーヴから運河で海に出たければイタリアのジェノヴァへ向かって掘ればいいのに、どうしてわざわざスペインのマドリードまで一直線に掘るのか、という疑問。
「この運河を掘った当時の国王が『余は曲がったことは嫌いだ』と言ったので真っ直ぐになったそうです」
「何その迷惑な人」
「土魔法が得意な国王だったらしく、自分で掘ったそうです」
「それなら……いいのかな?」
結果としてそれが国のためになっているのならいいことなんだろう。でも総延長が軽く一万二〇〇〇キロはあるから、僕なら全力で遠慮する。できなくはないけど。そもそもこの半島自体がかなり四角に近くて怪しいし、地峡もものすごく怪しい。探したら何かが出てきそう。探さないけど。
「それじゃそろそろ移動しようか」
「はい、あちらが乗り場のようですね」
◆ ◆ ◆
「……ほ、本当に申し訳ありません」
「こればっかりは仕方ないって」
僕は地面に布を敷いて足を伸ばして座り、ジェナに膝枕をしている。完全に船酔いだね。船が動き始めて三分もしないうちに顔が白を通り越して青くなり、船員に事情を説明して船から飛び降りて、それからこうやって寝かせている。時々[治癒]をかけているんだけどあまり効かない。
船酔いって揺れや不規則な動きが目や三半規管からの情報と食い違うから脳が戸惑うわけで、病気じゃないんだよね。だから食べ過ぎとかと同じで[治癒]もそれほど効き目がない。悪い部分があるわけじゃないから。でも何もしないよりはマシなので何度かかけている。
「うっかりと船が苦手なのを忘れていました。だからあの時私は歩いて地峡を渡ったのに……」
「アナージ市から船に乗らなかったのは、船が苦手だからじゃなかったんだね?」
「本当に忘れていただけです。うぅ……申し訳ありません。閣下に船旅を堪能していただくはずが。私の馬鹿馬鹿馬鹿……」
「また乗ればいいんだから。とりあえず気分が良くなるのを待つこと。いいね」
「はい……」
僕は飛行機も船も大丈夫だったけど、垂直にストンと落ちたりフワッと浮くのがやや苦手。胃がウッてなるから。
「もう少し休んでから移動しよう。今日はもう無理はしなくていいから」
「はい……」
「でも運河の見晴らしは良かったから、案内してくれたジェナに何かお礼をしたいんだけど、何かある?」
こう言ったら少し元気が出るかな? 返事は何となく想像できるけど、無理無茶無謀なことじゃないなら受け付ける方向で。
「それは何か贈り物をということですか?」
「物には限らないけど」
「では、両親に会った後でもかまいません。閣下との間に子供が欲しいのですが」
「やっぱりそれね」
「はい。ご迷惑ですか?」
「ジェナのことは好きだし、子供も嫌いじゃないよ。でもこの世界の女性って、不思議なくらい結婚相手と子供を欲しがるのが、僕にとってはずっと不思議でね。この世界の生まれじゃない僕からすると、ずっと謎なんだよ」
これは本当。はい結婚、はい子作りってなる。もちろん僕以外でもそう。テクラの息子のアーモスは、今年あたり代筆屋のダナと結婚するようだ。今年で一七と一五だったかな。
「自分でもよく分かりませんが、閣下を初めてお見かけした時に雷にでも打たれたかのような衝撃が走りました。それが合図と言いますか何と言いますか、この方と一緒にいたいと思うようになりました。子供を欲しいと思ったのはさすがにユーヴィ市に来てからでしたが」
直感? 第六感? そのあたりに何かあるのかな? マイカが僕をってのは、まあ社会人時代のことがありから理由としては分かる。でも何か腑に落ちない感がある。
顔が良くなったとは言っても顔の良い人は他にもいっぱいいるからね。背も一八〇センチとやや高い方だけど、これくらいなら他にもいる。貴族になったけど、なる前からそのような傾向はあった。
ステータスに何かあるんじゃないかと思ったけど、スキルとか特徴とかを見ても、もう数が多すぎて何が何か分からないので、絞り込むことすら大変。ジェナの方に何かおかしな表示でもあれば、それを僕の方で探すということはできるけど、そうでないなら鳥取砂丘で砂の中に混じった米粒一つを探し出すようなもの。
「そのあたりは帰ってからまた話し合おうか。とりあえず今日のところは一度戻ろう」
「はい」
◆ ◆ ◆
「ジェナ、よかったですね」
近いうちにジェナとの間に子供を作ることをリゼッタに報告した。僕としてはジェナの両親に会ってからあらためて話し合うつもりではいたんだけど、ちょっと順番が変わったかな。
「ありがとうございます、リゼッタ様」
「後はそれです」
「それとは何ですか?」
「その『様』です。正式に妻になれば今後は『様』は禁止です。妻同士は必ず『さん』で呼び合うこと。私もジェナさんと呼びますので」
ジェナが戸惑っている。これまで形としては使用人だったからね。根が真面目だし。
「そうですよ。妻になればみんな平等ですね。だから私もこれからはジェナさんと呼びますね」
「え? カ、カローラさ……ん」
「はい、合格です」
いきなりカローラがやって来て、ジェナがビックリしている。ジェナはカローラから魔法のことを教わっている弟子だから、いきなり同じ立場と言われてもなかなかねえ。
「それならこれからジェナは正式に妻になるとして、僕の手伝いはしばらくそのままやってもらおうか。ミシェルたちの家庭教師もできるならそのままで」
「はい。精一杯務めます」
「それで喫緊と言うほど喫緊でもないけど、クルディ王国にはどう入る? 僕は陸路でもいいけど」
「それでもいいのですが、できれば閣下にはあの運河を船で渡っていただきたいと思います。他ではできない体験だと思いますので」
「それなら地峡を渡るのは一人でいいかな。向こうに着いたらジェナを呼ぶってことで」
向こうが見えるなら[瞬間移動]でもいいからね。間に町はあるそうだけど、どれも同じような町らしいから、一つだけ入ればいいかな。
「そうですね、私の代わりにフロレスタさ……んと一緒はどうでしょうか?」
「フロレスタを?」
「はい。あの方は大森林に長くいて、外には出たことがなかったとか。それでしたら一度全く違うものを見るのも刺激になるのではないかと」
「それもそうだね。他のみんなは後日ゆっくり行くとして、先にフロレスタを連れて行こうか。こっちにいても日向ぼっこをしてるだけだし」
「やはり閣下でもそのような顔になりますね」
「さすがになるね、これは」
ここはシグルド市の上空。眼下には運河が延々と続いている。この運河はシグルド市からクルディ王国の王都クルドゥスまで、南西に向かって文字通り一直線に伸びている。
後ろを見ればこの運河の始点になっているセシス市までも同じく一直線。セシス市からシグルド市、国境を越えてリーグ市から王都クルドゥスまで一直線に四〇〇〇キロほど続いている。
クルディ王国とフェリン王国との間は地峡になっていて、その地峡のど真ん中をペレクバ川の支流となる運河が通っている。地峡と言っても幅は一五〇キロくらいはあるけど。
ペレクバ川はフェリン王国と北のヴェリキ王国との間にある巨大なペレクバ湖から流れてきていて、その途中にはエリーの実家のあるヴァリガ市もある。川はヴァリガ市とシグルド市の間で大きく西に膨らんでからセシス市で二つに分かれ、一方は東へ向かって海へ流れ込み、一方は南西へと向かって半島にあるクルディ王国へと流れ込む。
シグルド市から南西に向かって地峡を渡ったクルディ王国側にあるのがリーグ市。その間は一〇日ほどかかるので、途中の運河沿いに小さな町がいくつかある。
この国が面白いのは、半島の中央にある王都クルドゥスを中心にして、東西南北と北東に五本の長大な運河がまっすぐに伸びていること。東西南北は一本あたり二〇〇〇キロくらいある。北東は四〇〇〇キロ近くあると思う。どうやって掘ったんだろうね。
東西南北の運河はそれぞれ東のサルディ市、西のヴェルピス市、南のリパーハ市、北のロッジーヤ市で海に繋がっている。ちなみにリーグ市のところ、つまり地峡のクルディ王国側の付け根の部分は、西の海から東の海までスエズ運河のように短い運河が横切っている。短い運河と言っても一五〇キロほどあるけど。
だから地峡の東西を行き来するために半島をぐるっと回らなくてもいいようになっている。だからリーグ市はさながら運河の中の交差点にあると言ってもいい。
「クルディ王国は海洋国です。ヴェリキ王国と交易をしたかったそうですが、西から回るのは難しいらしく、どうにかできないかと考えた挙げ句、このようになったそうです。私が当時聞いた話ですが」
「それがこの運河?」
「はい。フェリン王国ができる前は、この二か国の間の土地は魔獣が非常に多く、陸上での輸送は難しいため、川を使って交易をすることを考えたようです。それでセシス市が作られるずっと前の話ですが、そこから運河を掘ったそうです」
「フェリン王国がない時代だった訳だから、別にわざわざ地峡のど真ん中に運河を通さなくても、今のシグルド市のあたりとか、もっと近い場所で海に繋げばよかったんじゃないの?」
セシス市から南東に向かって一五〇キロくらい掘れば海があるんだけどね。距離は違うけど、例えばスイスのジュネーヴから運河で海に出たければイタリアのジェノヴァへ向かって掘ればいいのに、どうしてわざわざスペインのマドリードまで一直線に掘るのか、という疑問。
「この運河を掘った当時の国王が『余は曲がったことは嫌いだ』と言ったので真っ直ぐになったそうです」
「何その迷惑な人」
「土魔法が得意な国王だったらしく、自分で掘ったそうです」
「それなら……いいのかな?」
結果としてそれが国のためになっているのならいいことなんだろう。でも総延長が軽く一万二〇〇〇キロはあるから、僕なら全力で遠慮する。できなくはないけど。そもそもこの半島自体がかなり四角に近くて怪しいし、地峡もものすごく怪しい。探したら何かが出てきそう。探さないけど。
「それじゃそろそろ移動しようか」
「はい、あちらが乗り場のようですね」
◆ ◆ ◆
「……ほ、本当に申し訳ありません」
「こればっかりは仕方ないって」
僕は地面に布を敷いて足を伸ばして座り、ジェナに膝枕をしている。完全に船酔いだね。船が動き始めて三分もしないうちに顔が白を通り越して青くなり、船員に事情を説明して船から飛び降りて、それからこうやって寝かせている。時々[治癒]をかけているんだけどあまり効かない。
船酔いって揺れや不規則な動きが目や三半規管からの情報と食い違うから脳が戸惑うわけで、病気じゃないんだよね。だから食べ過ぎとかと同じで[治癒]もそれほど効き目がない。悪い部分があるわけじゃないから。でも何もしないよりはマシなので何度かかけている。
「うっかりと船が苦手なのを忘れていました。だからあの時私は歩いて地峡を渡ったのに……」
「アナージ市から船に乗らなかったのは、船が苦手だからじゃなかったんだね?」
「本当に忘れていただけです。うぅ……申し訳ありません。閣下に船旅を堪能していただくはずが。私の馬鹿馬鹿馬鹿……」
「また乗ればいいんだから。とりあえず気分が良くなるのを待つこと。いいね」
「はい……」
僕は飛行機も船も大丈夫だったけど、垂直にストンと落ちたりフワッと浮くのがやや苦手。胃がウッてなるから。
「もう少し休んでから移動しよう。今日はもう無理はしなくていいから」
「はい……」
「でも運河の見晴らしは良かったから、案内してくれたジェナに何かお礼をしたいんだけど、何かある?」
こう言ったら少し元気が出るかな? 返事は何となく想像できるけど、無理無茶無謀なことじゃないなら受け付ける方向で。
「それは何か贈り物をということですか?」
「物には限らないけど」
「では、両親に会った後でもかまいません。閣下との間に子供が欲しいのですが」
「やっぱりそれね」
「はい。ご迷惑ですか?」
「ジェナのことは好きだし、子供も嫌いじゃないよ。でもこの世界の女性って、不思議なくらい結婚相手と子供を欲しがるのが、僕にとってはずっと不思議でね。この世界の生まれじゃない僕からすると、ずっと謎なんだよ」
これは本当。はい結婚、はい子作りってなる。もちろん僕以外でもそう。テクラの息子のアーモスは、今年あたり代筆屋のダナと結婚するようだ。今年で一七と一五だったかな。
「自分でもよく分かりませんが、閣下を初めてお見かけした時に雷にでも打たれたかのような衝撃が走りました。それが合図と言いますか何と言いますか、この方と一緒にいたいと思うようになりました。子供を欲しいと思ったのはさすがにユーヴィ市に来てからでしたが」
直感? 第六感? そのあたりに何かあるのかな? マイカが僕をってのは、まあ社会人時代のことがありから理由としては分かる。でも何か腑に落ちない感がある。
顔が良くなったとは言っても顔の良い人は他にもいっぱいいるからね。背も一八〇センチとやや高い方だけど、これくらいなら他にもいる。貴族になったけど、なる前からそのような傾向はあった。
ステータスに何かあるんじゃないかと思ったけど、スキルとか特徴とかを見ても、もう数が多すぎて何が何か分からないので、絞り込むことすら大変。ジェナの方に何かおかしな表示でもあれば、それを僕の方で探すということはできるけど、そうでないなら鳥取砂丘で砂の中に混じった米粒一つを探し出すようなもの。
「そのあたりは帰ってからまた話し合おうか。とりあえず今日のところは一度戻ろう」
「はい」
◆ ◆ ◆
「ジェナ、よかったですね」
近いうちにジェナとの間に子供を作ることをリゼッタに報告した。僕としてはジェナの両親に会ってからあらためて話し合うつもりではいたんだけど、ちょっと順番が変わったかな。
「ありがとうございます、リゼッタ様」
「後はそれです」
「それとは何ですか?」
「その『様』です。正式に妻になれば今後は『様』は禁止です。妻同士は必ず『さん』で呼び合うこと。私もジェナさんと呼びますので」
ジェナが戸惑っている。これまで形としては使用人だったからね。根が真面目だし。
「そうですよ。妻になればみんな平等ですね。だから私もこれからはジェナさんと呼びますね」
「え? カ、カローラさ……ん」
「はい、合格です」
いきなりカローラがやって来て、ジェナがビックリしている。ジェナはカローラから魔法のことを教わっている弟子だから、いきなり同じ立場と言われてもなかなかねえ。
「それならこれからジェナは正式に妻になるとして、僕の手伝いはしばらくそのままやってもらおうか。ミシェルたちの家庭教師もできるならそのままで」
「はい。精一杯務めます」
「それで喫緊と言うほど喫緊でもないけど、クルディ王国にはどう入る? 僕は陸路でもいいけど」
「それでもいいのですが、できれば閣下にはあの運河を船で渡っていただきたいと思います。他ではできない体験だと思いますので」
「それなら地峡を渡るのは一人でいいかな。向こうに着いたらジェナを呼ぶってことで」
向こうが見えるなら[瞬間移動]でもいいからね。間に町はあるそうだけど、どれも同じような町らしいから、一つだけ入ればいいかな。
「そうですね、私の代わりにフロレスタさ……んと一緒はどうでしょうか?」
「フロレスタを?」
「はい。あの方は大森林に長くいて、外には出たことがなかったとか。それでしたら一度全く違うものを見るのも刺激になるのではないかと」
「それもそうだね。他のみんなは後日ゆっくり行くとして、先にフロレスタを連れて行こうか。こっちにいても日向ぼっこをしてるだけだし」
1
あなたにおすすめの小説
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
