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第三章 第四部
多様性
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「しかし、最初からすべてのサイズを用意するわけにはいかないでしょう」
「ですが、手直しをすれば時間がかかります。できる限り流用できる部分を作って変更に対応できるデザインにすべきじゃないでしょうか?」
「でもケンタウロスとハーピーで同じようではできないでしょう。場合によってはこの店では作らないという選択肢もありではないでしょうか。可能であれば手直しで対応すればいいでしょう」
「落とし所はそのあたりでしょうか」
「作っても売れないのではもったいないですからね」
服飾美容店の方で新しい商品に関する話し合いが行われている。僕とマリーはここまで話し合いには参加せずに聞いているだけ。
今回のテーマは、増えた種族の服をどうするか。すべての種族用を作るか、それとも共通部分を作っておいて、種族ごとに違うパーツに変更して作るか。それでも無理な場合はどうするか。そのあたりだね。
これまでこの町にいる種族は多い方からドワーフ、人間、獣人、妖精、エルフだった。獣人は色々な種族がいるけどね。妖精とエルフはなかなか増えないね。
最初はユーヴィ市と他の五村を合わせても二六〇〇人くらいだった。そこからまずドワーフを中心とした作業員が三〇〇〇人弱増え、さらには移住希望者と追加の作業員が五五〇人ほど。それ以外にも、例えばハンナさん、ポリーナさん、ジェナたちのように少しずつ移住する人が増えているので、現在は六五〇〇人から七〇〇〇人ほどになっている。以前ほどではないけど、ドワーフは今でもあちこちからやって来ているらしい。
他にはミノタウロス、ケンタウロス、ハーピーたち亜人も働きに来ているようだ。あまり町では見かけないけど、街道工事で重宝されているらしい。彼らは直轄領から東の方に多く住んでいて、王都でも見かけたけど、うちの街道工事の話を聞いて機会があれば自分たちもと思っていたらしい。ラミアは来ていないみたいだね。
亜人と言っても会話は他の種族と同じようにできるし、この領地としては差別も何もない。ただ外見に特徴があるというだけ。ただしその影響で色々な変更をしなければいけない部分が出始めている。その一つが衣料品。
人間、獣人、エルフ、そして大きくなった妖精はほとんど身長は変わらない。もちろん個人差があるのでみんな同じじゃないけど、男性なら一六〇センチから一八〇センチくらい。女性なら一五〇センチから一七〇センチくらい。もちろんそれよりも低い人もいれば高い人もいる。それは当たり前。
ドワーフは見た目は少し髪の多くてがっしりした人間という感じで、人間よりも一〇センチくらい低いかな。でも背の高いドワーフと背の低い人間を並べたら、パッと見た目はほとんど分からない。ドワーフの方が少し耳が尖っているくらい。
ここまでなら妖精を除き、サイズを複数用意することで対応できた。ただし、どれだけ増えるのかは分からないけど、新しくやって来た種族は少し勝手が違った。
ミノタウロスはファンタジー作品に出てくる牛顔ではなく、顔も手足も人間と変わりはない。背丈は男女ともに人間よりも頭半分から一つ分くらい高く、こめかみあたりから水牛のような角が生えている。だから頭から被るような服は着ることが難しい。
ちなみにミノタウロスは顔も手足も人間と同じ、言葉も普通に話せるのにこの国では亜人扱いになっている。理由は角があるかららしい。だから人だとされる国もあれば亜人だとされる国もある。つまり人か亜人かの違いはその程度でしかないとも言える。
ケンタウロスは馬の首があるところに人間の腰から上がある。下半身はサラブレッドほど大きくはなく、アラブと呼ばれるサラブレッドの先祖のような、やや小柄な馬の体。それでも人の顔の位置は二メートルをはるかに超える。そして、これは考えれば当たり前なんだけど、馬の部分にも服を着る。
よくケンタウロスって聞くと、人間の部分だけ服を着て馬の部分はそのままって感じがするけど、あれだと下半身裸で歩いているようなものらしい。だから腰から下には尻尾まで覆う大きなスカートのようなものを付ける。尻尾にこだわりがある人は穴を開けて尻尾を出すそうだ。それを一人でするのは一苦労らしいけど。
中世後期くらいにはバーディングと呼ばれる馬用の甲冑があったけど、それを布で作ったような見た目かな。スカートの裾には重りが入っていて、走っても簡単にめくれないようになっている。
ハーピーは膝の少し下から足の先までが鳥の足になっていて、人間の腕に当たる部分も鳥の羽になっている。でも羽の先と付け根の真ん中あたり、ちょうど折れ曲がるところなんだけど、そこに爪のような骨がある。そして両手のそれを使って器用に服を着ることも食事をすることもできる。でも脱ぎ着する際には羽を通さなければならないので、腕を通す部分が大きく開いているベストのような服が多い。下はハーフパンツが多いそうだ。
とりあえず北街道の現場などで新しく働いている三種族だけど、その彼らの服をどうするか。工事が終われば町中で暮らすことも増えるだろう。そうすれば服だって買うだろう。
「オーナー、どうでしょうか?」
「そうだねえ……」
利益を出すことだけを考えれば間違いじゃないんだけどね。人口比を考えれば人間、ドワーフ、獣人を中心に考えればいい。獣人は尻尾穴を開ける必要があるけど、それはちょっとした手直しで問題ない。それくらいはどこでも普通だ。でもケンタウロスとハーピーについては、さすがに既存のに手を加えるのでは難しい。だからと言って販売しないというのはない。
「例えば君がハーピーだったとして、客としてこの店に来たとしよう。欲しいと思った服はあるのにハーピー用は置かれていない。作ってくれないかと尋ねてみたら、そこに置いてあった服の腕をはさみでチョキンと切り落としてパパッと手直しされた商品を『はいどうぞ』とポンと渡されたら、君ならどう思う?」
「……次からは少し考えますね」
「早く売りたいの? たくさん売りたいの? それとも自分たちが作った服を着てほしいの?」
「……すみません、思い違いをしていました」
少し言い方がキツかったかもしれないけど、この店がこの店であるためには妥協しないのが大事だからね。衣料品店も増えてきた。ファッションショーも始めたから、他人の目に触れるということに住民たちが敏感になってきた。だからこれまで以上に売るのが大変になっている。
この店は少し値段が高めの設定だけど、それは他の店の経営に影響を与えないため。儲けを出すのは二の次。大切なのは町をおしゃれにすること。そのためには常に新しいデザインを生み出すこと。
エリーやマイカいた時は彼女たちが先頭に立って指示していたけど、今はマリーが店長を務め、店員たちがアイデアを出し合って商品開発をしている。獣人のスカートやズボンにある尻尾穴だって、それがデザインに見えるようになっているからね。でも売れ行きだけを気にすると、売れればいいということになってしまう。たまには軌道修正も必要だろう。
「それが分かれば大丈夫。ただ、全種族にすべてのデザインを用意するというのは正直なところ難しいと思うし、これからはさらに難しくなることが予測できる。それならどうしたらいいかだけど、マリーならどうする?」
「そうねえ……。あたしなら……種族ごとに生地やデザインを絞るかなあ。例えばケンタウロス用として作られたデザインのものを、もしドワーフが欲しいと言ったら、その時は少し値段を上げて受注生産にすればいいと思う」
「僕としてもそのあたりが落とし所になると思う。どうしてもその一〇個のデザインをすべて使いたいなら、すべての種族で共通するデザインを四つくらいにして、それ以外に各種族に残り六つのうち三つくらい用意したら? それと製作数の話だけど、これはよく売れるサイズを中心にするのはいいと思う。でも売り切れたら追加すること。もちろんその布の在庫がある間はだけど」
なかなか難しいね。種族が増えるというのは。
今のところさほど問題にはなっていないけど、今後は町に修正を加えることになると思う。まずは集合住宅から。体格が違うなら生活様式も違う。
ミノタウロスは背が高い上に角がある。だから角が引っかからないようにドアを大きくし、ベッドも大きくしっかりしたものにする。基本的には広くすれば問題ない。
ケンタウロスは下半身が馬だから、かなり広くしないといけない。廊下で回れないことがあるからだ。下半身はサラブレッドほど大きくないけど、それでも頭の位置はミノタウロスよりもずっと上にある。ただし椅子は使わないので、その分のスペースは必要ない。さらに寝る時はベッドを使わず、床に布団を敷き、その上で足を畳んで寝ることが多いそうだ。
ハーピーは人によってバラバラで、ベッドで普通に上を向いて寝る人もいれば、止まり木の上で寝る人もいて、さらには止まり木にぶら下がって寝る人もいるらしい。
公的な場所は少しずつ変えていけばいいけど、問題は民間の建物。さすがに対応してねと言って無理やり変えさせるわけにもいかないから、新しく作る店にはお願いする形になるのかな。それでも全員同じ扱いにっていうのは無理だからね。線引きが難しい。
「ですが、手直しをすれば時間がかかります。できる限り流用できる部分を作って変更に対応できるデザインにすべきじゃないでしょうか?」
「でもケンタウロスとハーピーで同じようではできないでしょう。場合によってはこの店では作らないという選択肢もありではないでしょうか。可能であれば手直しで対応すればいいでしょう」
「落とし所はそのあたりでしょうか」
「作っても売れないのではもったいないですからね」
服飾美容店の方で新しい商品に関する話し合いが行われている。僕とマリーはここまで話し合いには参加せずに聞いているだけ。
今回のテーマは、増えた種族の服をどうするか。すべての種族用を作るか、それとも共通部分を作っておいて、種族ごとに違うパーツに変更して作るか。それでも無理な場合はどうするか。そのあたりだね。
これまでこの町にいる種族は多い方からドワーフ、人間、獣人、妖精、エルフだった。獣人は色々な種族がいるけどね。妖精とエルフはなかなか増えないね。
最初はユーヴィ市と他の五村を合わせても二六〇〇人くらいだった。そこからまずドワーフを中心とした作業員が三〇〇〇人弱増え、さらには移住希望者と追加の作業員が五五〇人ほど。それ以外にも、例えばハンナさん、ポリーナさん、ジェナたちのように少しずつ移住する人が増えているので、現在は六五〇〇人から七〇〇〇人ほどになっている。以前ほどではないけど、ドワーフは今でもあちこちからやって来ているらしい。
他にはミノタウロス、ケンタウロス、ハーピーたち亜人も働きに来ているようだ。あまり町では見かけないけど、街道工事で重宝されているらしい。彼らは直轄領から東の方に多く住んでいて、王都でも見かけたけど、うちの街道工事の話を聞いて機会があれば自分たちもと思っていたらしい。ラミアは来ていないみたいだね。
亜人と言っても会話は他の種族と同じようにできるし、この領地としては差別も何もない。ただ外見に特徴があるというだけ。ただしその影響で色々な変更をしなければいけない部分が出始めている。その一つが衣料品。
人間、獣人、エルフ、そして大きくなった妖精はほとんど身長は変わらない。もちろん個人差があるのでみんな同じじゃないけど、男性なら一六〇センチから一八〇センチくらい。女性なら一五〇センチから一七〇センチくらい。もちろんそれよりも低い人もいれば高い人もいる。それは当たり前。
ドワーフは見た目は少し髪の多くてがっしりした人間という感じで、人間よりも一〇センチくらい低いかな。でも背の高いドワーフと背の低い人間を並べたら、パッと見た目はほとんど分からない。ドワーフの方が少し耳が尖っているくらい。
ここまでなら妖精を除き、サイズを複数用意することで対応できた。ただし、どれだけ増えるのかは分からないけど、新しくやって来た種族は少し勝手が違った。
ミノタウロスはファンタジー作品に出てくる牛顔ではなく、顔も手足も人間と変わりはない。背丈は男女ともに人間よりも頭半分から一つ分くらい高く、こめかみあたりから水牛のような角が生えている。だから頭から被るような服は着ることが難しい。
ちなみにミノタウロスは顔も手足も人間と同じ、言葉も普通に話せるのにこの国では亜人扱いになっている。理由は角があるかららしい。だから人だとされる国もあれば亜人だとされる国もある。つまり人か亜人かの違いはその程度でしかないとも言える。
ケンタウロスは馬の首があるところに人間の腰から上がある。下半身はサラブレッドほど大きくはなく、アラブと呼ばれるサラブレッドの先祖のような、やや小柄な馬の体。それでも人の顔の位置は二メートルをはるかに超える。そして、これは考えれば当たり前なんだけど、馬の部分にも服を着る。
よくケンタウロスって聞くと、人間の部分だけ服を着て馬の部分はそのままって感じがするけど、あれだと下半身裸で歩いているようなものらしい。だから腰から下には尻尾まで覆う大きなスカートのようなものを付ける。尻尾にこだわりがある人は穴を開けて尻尾を出すそうだ。それを一人でするのは一苦労らしいけど。
中世後期くらいにはバーディングと呼ばれる馬用の甲冑があったけど、それを布で作ったような見た目かな。スカートの裾には重りが入っていて、走っても簡単にめくれないようになっている。
ハーピーは膝の少し下から足の先までが鳥の足になっていて、人間の腕に当たる部分も鳥の羽になっている。でも羽の先と付け根の真ん中あたり、ちょうど折れ曲がるところなんだけど、そこに爪のような骨がある。そして両手のそれを使って器用に服を着ることも食事をすることもできる。でも脱ぎ着する際には羽を通さなければならないので、腕を通す部分が大きく開いているベストのような服が多い。下はハーフパンツが多いそうだ。
とりあえず北街道の現場などで新しく働いている三種族だけど、その彼らの服をどうするか。工事が終われば町中で暮らすことも増えるだろう。そうすれば服だって買うだろう。
「オーナー、どうでしょうか?」
「そうだねえ……」
利益を出すことだけを考えれば間違いじゃないんだけどね。人口比を考えれば人間、ドワーフ、獣人を中心に考えればいい。獣人は尻尾穴を開ける必要があるけど、それはちょっとした手直しで問題ない。それくらいはどこでも普通だ。でもケンタウロスとハーピーについては、さすがに既存のに手を加えるのでは難しい。だからと言って販売しないというのはない。
「例えば君がハーピーだったとして、客としてこの店に来たとしよう。欲しいと思った服はあるのにハーピー用は置かれていない。作ってくれないかと尋ねてみたら、そこに置いてあった服の腕をはさみでチョキンと切り落としてパパッと手直しされた商品を『はいどうぞ』とポンと渡されたら、君ならどう思う?」
「……次からは少し考えますね」
「早く売りたいの? たくさん売りたいの? それとも自分たちが作った服を着てほしいの?」
「……すみません、思い違いをしていました」
少し言い方がキツかったかもしれないけど、この店がこの店であるためには妥協しないのが大事だからね。衣料品店も増えてきた。ファッションショーも始めたから、他人の目に触れるということに住民たちが敏感になってきた。だからこれまで以上に売るのが大変になっている。
この店は少し値段が高めの設定だけど、それは他の店の経営に影響を与えないため。儲けを出すのは二の次。大切なのは町をおしゃれにすること。そのためには常に新しいデザインを生み出すこと。
エリーやマイカいた時は彼女たちが先頭に立って指示していたけど、今はマリーが店長を務め、店員たちがアイデアを出し合って商品開発をしている。獣人のスカートやズボンにある尻尾穴だって、それがデザインに見えるようになっているからね。でも売れ行きだけを気にすると、売れればいいということになってしまう。たまには軌道修正も必要だろう。
「それが分かれば大丈夫。ただ、全種族にすべてのデザインを用意するというのは正直なところ難しいと思うし、これからはさらに難しくなることが予測できる。それならどうしたらいいかだけど、マリーならどうする?」
「そうねえ……。あたしなら……種族ごとに生地やデザインを絞るかなあ。例えばケンタウロス用として作られたデザインのものを、もしドワーフが欲しいと言ったら、その時は少し値段を上げて受注生産にすればいいと思う」
「僕としてもそのあたりが落とし所になると思う。どうしてもその一〇個のデザインをすべて使いたいなら、すべての種族で共通するデザインを四つくらいにして、それ以外に各種族に残り六つのうち三つくらい用意したら? それと製作数の話だけど、これはよく売れるサイズを中心にするのはいいと思う。でも売り切れたら追加すること。もちろんその布の在庫がある間はだけど」
なかなか難しいね。種族が増えるというのは。
今のところさほど問題にはなっていないけど、今後は町に修正を加えることになると思う。まずは集合住宅から。体格が違うなら生活様式も違う。
ミノタウロスは背が高い上に角がある。だから角が引っかからないようにドアを大きくし、ベッドも大きくしっかりしたものにする。基本的には広くすれば問題ない。
ケンタウロスは下半身が馬だから、かなり広くしないといけない。廊下で回れないことがあるからだ。下半身はサラブレッドほど大きくないけど、それでも頭の位置はミノタウロスよりもずっと上にある。ただし椅子は使わないので、その分のスペースは必要ない。さらに寝る時はベッドを使わず、床に布団を敷き、その上で足を畳んで寝ることが多いそうだ。
ハーピーは人によってバラバラで、ベッドで普通に上を向いて寝る人もいれば、止まり木の上で寝る人もいて、さらには止まり木にぶら下がって寝る人もいるらしい。
公的な場所は少しずつ変えていけばいいけど、問題は民間の建物。さすがに対応してねと言って無理やり変えさせるわけにもいかないから、新しく作る店にはお願いする形になるのかな。それでも全員同じ扱いにっていうのは無理だからね。線引きが難しい。
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