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余談
座談会(表記編)
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この話はストーリーの進行とはまったく関係ありません。
ただ単にメタな視点で設定や裏話を座談会のようにダラダラ続けるという内容です。
ほぼ登場人物たちの会話で成り立っています。
それでもよろしければどうぞ。
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「ここからは、作品における様々な表記についてです。どなたか質問など——はい、リゼッタさん」
「ケネス、この作品では漢数字が使われていますが、これはなぜですか?」
「これを書いている人は、読むのも書くのも縦書きが好きだからだそうだよ。最初はアラビア数字を使って書き始めたけど、ものすごく違和感があって、それで漢数字に変えたって。アルファベットはバランスを考えて全角になっているはず」
「たしかに、アラビア数字を使って縦書きの表示にすると、数字だけが寝てしまいますね」
「まあ読んでいる環境によっても違うかもしれないけど、半角の5歳や全角の5歳、あるいは半角二桁の23歳なら縦書きでも普通に表示できると思うけど、全角で23歳とすると数字が一つずつ縦に並んでしまう。それに半角でも105歳のように三桁以上だと横に寝てしまう。登場時のマリアンの年齢はアラビア数字で書けば2,580,258,306歳、漢数字で書けば二、五八〇、二五八、三〇六歳。別の書き方なら二十五億八千二十五万八千三百六歳。アプリで読んでいるなら切り替えできるから、試してみるのも面白いと思います、ということらしい。小数点は一・五倍のように中黒が使われている」
「漢数字の横書きにも問題がありますが、それには気付いているのですか?」
「分かっているらしいよ。横書きで漢数字を使うと、漢数字(一)なのか長音(ー)なのか、それともEMダッシュ(—)なのか全角ハイフンマイナス(-)なのかが分かりにくい。さらに言えば一一月が読みにくい。でも漢字の『十』は『数十人』や『何十個』のような曖昧さを表す場合にしか使わないことにしているから、それは諦めたらしい。一部どうしてもアラビア数字を使うこともあるけど、その時は全角になっている。18-8ステンレスとか。ここを一八-八ステンレスと書くと、何のことか分からなくなるから」
「ルビはどうですか~?」
「ミードってとこだね。普通は逆にしそうだけどね」
「これもこだわりですか~?」
「いやー、どうだろう。この話の中では、実際に口にしたのが文字の方で、ルビの方は読み方や意味、細かなニュアンスを表現するために使っているらしい」
「それなら~腐女子と~カローラは~違うということですね~」
「そうそう。前の方は腐女子と言いながらカローラを思い浮かべていて、後ろの方はカローラと言いながら頭の中は腐女子になるらしい。腐女子が普通の使い方だね」
「ちょっとご主人様、せめてカローラにしてください」
「次は人名の表記についてですね。はい、マイカさん」
「名前に規則性があるのかないのか分かりませんよね。適当にヨーロッパの人名を使ってませんか?」
「一応基準があったそうなんだけど、ほとんど崩壊したからバツ印ばっかりだね。残っている設定としては、まず人名は基本的にチェコ語」
「……どうしてチェコ語なんですか?」
「発音しやすい名前が多いらしいよ。それにドイツ語はよく見かけるからちょっと違うものにしようとしたらしい」
「でももう一つ書いている方はドイツ語ですよね」
「一応あれはこの惑星にある別の大陸での別の時代の話というか、また別だからね。でも王族はイタリア語にしているらしい。隣国出身の初代国王が外国風に名乗ったという設定だからね」
「でも王族ってあまり出てきませんよね」
「そもそもこの話は僕が見たもの聞いたものが中心だからね。僕以外の一人称ってあまりないでしょ。閑話くらいじゃない? 他にはキヴィオ子爵と陛下に少しあったかな」
「旦那様、それで人名ですが、私の実家の家族やミシェルはフランス語になっていますね」
「フランス語だね。英語にもあるけど。ヴァリガ市は国境があるから、色々な国の名前が混ざっているイメージらしいよ。だからフランス語風の名前も外国から入ってきている、という設定」
「先生、私たちの名前はどうなっているです?」
「これによると、山の近くに住む人はロシア語っぽい名前にしているらしい。キラの家族とか」
「ドワーフだからじゃないのです?」
「両親は人間」
「そう、必ずしも種族は関係ないらしいよ。ヴェリキ王国の影響もあってロシア語っぽい名前も入ってきているらしい。ディキリはやや南寄りだけど」
「ご主人様、では私たちエルフはどうなっていますか?」
「特に何語ということはないかな。でもケネスとジェナは英語だね。カローラは一応オランダ語で、カロリッタはエルフじゃないけど、そもそも造語だから」
「即席の人造ですからね~」
「カローラが作ったということでカロリーンとかカロリーナも候補にあったそうだけど、最終的には語感の問題と小さなカローラの意味を持たせてカロリッタになった」
「カローラは~車からですか~?」
「いや、車の方はCarollaで綴りのLの数が違う。言語によって表記が違うだけなんだけどね。ヨーロッパではよくある女性名で、バリエーションもいっぱいあるから」
「サイトウさんの漢字表記が~いくらでもあるような感じですね~」
「先輩、獣人はどうですか?」
「獣人も特にないらしい。ちなみにマイカの名前は北欧かな。フィンランドやスウェーデンにはマイヤとかマイサがあるからマイカもありだろうってことらしい。部下にしたのは、会社員なら先輩も後輩もいるはずだから、一人くらい悲しんでくれる女性がいてもいいと思ったらしい。それがほぼストーカーだったけど。死んで初めて知るその事実」
「先輩についてなら知らないことはありません。元カノの住所とか」
「やめなさい」
「では最後に、簡単に地名についてです。はい、カローラさん」
「地名はどこを参考にしているのですか?」
「北ヨーロッパを参考にしてる、となっているけど、たまにそのままの名前も混じっているので、ちょっと調べれば分かるね」
「ああー、ナルヴァなんてそのままですね」
「位置関係は必ずしも正確じゃないけど、地図を回しながら見ればなんとなくそれっぽく見えるかもしれない、とメモには書いてある」
ただ単にメタな視点で設定や裏話を座談会のようにダラダラ続けるという内容です。
ほぼ登場人物たちの会話で成り立っています。
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「ここからは、作品における様々な表記についてです。どなたか質問など——はい、リゼッタさん」
「ケネス、この作品では漢数字が使われていますが、これはなぜですか?」
「これを書いている人は、読むのも書くのも縦書きが好きだからだそうだよ。最初はアラビア数字を使って書き始めたけど、ものすごく違和感があって、それで漢数字に変えたって。アルファベットはバランスを考えて全角になっているはず」
「たしかに、アラビア数字を使って縦書きの表示にすると、数字だけが寝てしまいますね」
「まあ読んでいる環境によっても違うかもしれないけど、半角の5歳や全角の5歳、あるいは半角二桁の23歳なら縦書きでも普通に表示できると思うけど、全角で23歳とすると数字が一つずつ縦に並んでしまう。それに半角でも105歳のように三桁以上だと横に寝てしまう。登場時のマリアンの年齢はアラビア数字で書けば2,580,258,306歳、漢数字で書けば二、五八〇、二五八、三〇六歳。別の書き方なら二十五億八千二十五万八千三百六歳。アプリで読んでいるなら切り替えできるから、試してみるのも面白いと思います、ということらしい。小数点は一・五倍のように中黒が使われている」
「漢数字の横書きにも問題がありますが、それには気付いているのですか?」
「分かっているらしいよ。横書きで漢数字を使うと、漢数字(一)なのか長音(ー)なのか、それともEMダッシュ(—)なのか全角ハイフンマイナス(-)なのかが分かりにくい。さらに言えば一一月が読みにくい。でも漢字の『十』は『数十人』や『何十個』のような曖昧さを表す場合にしか使わないことにしているから、それは諦めたらしい。一部どうしてもアラビア数字を使うこともあるけど、その時は全角になっている。18-8ステンレスとか。ここを一八-八ステンレスと書くと、何のことか分からなくなるから」
「ルビはどうですか~?」
「ミードってとこだね。普通は逆にしそうだけどね」
「これもこだわりですか~?」
「いやー、どうだろう。この話の中では、実際に口にしたのが文字の方で、ルビの方は読み方や意味、細かなニュアンスを表現するために使っているらしい」
「それなら~腐女子と~カローラは~違うということですね~」
「そうそう。前の方は腐女子と言いながらカローラを思い浮かべていて、後ろの方はカローラと言いながら頭の中は腐女子になるらしい。腐女子が普通の使い方だね」
「ちょっとご主人様、せめてカローラにしてください」
「次は人名の表記についてですね。はい、マイカさん」
「名前に規則性があるのかないのか分かりませんよね。適当にヨーロッパの人名を使ってませんか?」
「一応基準があったそうなんだけど、ほとんど崩壊したからバツ印ばっかりだね。残っている設定としては、まず人名は基本的にチェコ語」
「……どうしてチェコ語なんですか?」
「発音しやすい名前が多いらしいよ。それにドイツ語はよく見かけるからちょっと違うものにしようとしたらしい」
「でももう一つ書いている方はドイツ語ですよね」
「一応あれはこの惑星にある別の大陸での別の時代の話というか、また別だからね。でも王族はイタリア語にしているらしい。隣国出身の初代国王が外国風に名乗ったという設定だからね」
「でも王族ってあまり出てきませんよね」
「そもそもこの話は僕が見たもの聞いたものが中心だからね。僕以外の一人称ってあまりないでしょ。閑話くらいじゃない? 他にはキヴィオ子爵と陛下に少しあったかな」
「旦那様、それで人名ですが、私の実家の家族やミシェルはフランス語になっていますね」
「フランス語だね。英語にもあるけど。ヴァリガ市は国境があるから、色々な国の名前が混ざっているイメージらしいよ。だからフランス語風の名前も外国から入ってきている、という設定」
「先生、私たちの名前はどうなっているです?」
「これによると、山の近くに住む人はロシア語っぽい名前にしているらしい。キラの家族とか」
「ドワーフだからじゃないのです?」
「両親は人間」
「そう、必ずしも種族は関係ないらしいよ。ヴェリキ王国の影響もあってロシア語っぽい名前も入ってきているらしい。ディキリはやや南寄りだけど」
「ご主人様、では私たちエルフはどうなっていますか?」
「特に何語ということはないかな。でもケネスとジェナは英語だね。カローラは一応オランダ語で、カロリッタはエルフじゃないけど、そもそも造語だから」
「即席の人造ですからね~」
「カローラが作ったということでカロリーンとかカロリーナも候補にあったそうだけど、最終的には語感の問題と小さなカローラの意味を持たせてカロリッタになった」
「カローラは~車からですか~?」
「いや、車の方はCarollaで綴りのLの数が違う。言語によって表記が違うだけなんだけどね。ヨーロッパではよくある女性名で、バリエーションもいっぱいあるから」
「サイトウさんの漢字表記が~いくらでもあるような感じですね~」
「先輩、獣人はどうですか?」
「獣人も特にないらしい。ちなみにマイカの名前は北欧かな。フィンランドやスウェーデンにはマイヤとかマイサがあるからマイカもありだろうってことらしい。部下にしたのは、会社員なら先輩も後輩もいるはずだから、一人くらい悲しんでくれる女性がいてもいいと思ったらしい。それがほぼストーカーだったけど。死んで初めて知るその事実」
「先輩についてなら知らないことはありません。元カノの住所とか」
「やめなさい」
「では最後に、簡単に地名についてです。はい、カローラさん」
「地名はどこを参考にしているのですか?」
「北ヨーロッパを参考にしてる、となっているけど、たまにそのままの名前も混じっているので、ちょっと調べれば分かるね」
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