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第四章 第二部
サニティで人違い
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トゥークン市を出て一〇日ほど経った。もちろん歩いた日だけを考えてだけ。その間には仕事もする。さすがに連日で歩いている輪じゃない。
朝からしばらく歩くと森の中で急に視界が開けた。どうやらサニティに着いたらしい。
広大な森の中に、まるで盆地の中の平地のように、キロ単位で広く開けた場所があって、その中には城壁が立っていた。町の規模はユーヴィ市よりも大きいんじゃないかな。
城壁の外は木が生えていなくて、おそらく視界を確保しているんだと思う。魔物が現れたらすぐに分かるように。そして城壁や門の上には見張りをしているらしいエルフの男性がいた。家族以外でエルフって、ジェナしかいなかったね。王都で見かけたことはあったかな。
「ん? そこにいるのは……もしかしてジェナか?」
「はい。ただいま戻りました。ハリーですよね?」
門の上から門番がジェナに声をかけた。ハリーという名前らしい。
フェリン王国にもエルフはいるはずなんだけど、本当に森から出ないらしい。いくつか集落はあるそうなんだけどね。クルディ王国の方はもう少しマシらしいけど、それでも森から出る人は少ないらしい。
「ああ、久しぶりだな。隣の男の顔は見たことがないが、お前の相手か?」
「はい。フェリン王国でお会いしました」
「初めまして。ケネスといいます」
「そうか、良かった。今日はお屋敷にいるはずだ。早く報告するといい。元気な顔を見せれば喜ばれるだろう」
「ありがとうございます。ではまた後ほど」
ハリーと呼ばれた人に礼をすると、開けてもらった門を通って町の中に入った。
「思ったよりも気さくだね。さっきの人はハリーさんだっけ?」
「はい。大伯父です。子供のころにはお世話になりました。愛想に関してはみなさん悪いわけではないと思います」
ジェナと話をしながら門を通り抜けると町並みが見えた。町の中は木が多いけど、木の上に家があるわけではなかった。無理して木の上に住む必要はないか。
右手に並んでいるのは普通の家だけど……普通すぎるというか、見慣れた建築様式。江戸? 和風? 日本建築? 屋根とか壁とか細かいところは違うんだけど、方向性としては古き良き日本の古民家と土蔵を足して二で割った感じ。ただ、少し基礎が高めになっているので、玄関まではスロープになっている。
地域的には亜熱帯から熱帯の間くらいだろうか。まだ冬から春になりかけたくらいなので暑くはないけど、夏は蒸し暑くなりそう。
「ジェナ、家の壁は漆喰が多いんだね」
「はい。麦わらを混ぜた泥を塗って壁を作り、その上に漆喰を塗っているはずです。フェリン王国の住宅ではあまり見かけませんでしたね」
「そうだね。公共的の建物くらいかな。白い宿木亭は漆喰だったけど」
「一般の住居は昔からこうなっているそうです」
『徒然草』には「家のつくりようは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は堪へがたきことなり」とある。冬は着込めばいいけど、夏の蒸し暑さはどうしようもない。卜部兼好は京都の人だからね。
庇と簾で日差しを遮って、調湿性に優れた土壁を使うことで内部が快適になり、かつ熱が内部に伝わりにくくなっている。
ジェナから町の説明を受けながら長老の家に向かう。
◆ ◆ ◆
「閣下、ここが長老の家になります。話し合いなどもここで行われていました。おそらく今もそうだと思います」
目の前にあるのは、何だろうね。道場? 中で剣道をしてそうな建物に見える。はっぱりここも少し基礎が高くなっているので、入り口はスロープになっている。
「長老、ジェナです。ただいま戻りました」
開けっぱなしの玄関から入って靴を脱ぐ……ことはせずに靴のまま中に。中は和風じゃないと思ったけど、これはコンクリートじゃなくて三和土の土間だね。砂利と消石灰とにがり。和風と言ってもいいのかな。
ジェナは声をかけたけど、誰かが出てくることもない。礼儀みたいなものなんだろうか。
そのまま三和土の通路を進むと、何度か折れ曲がった先に、少し広めの広間があった。机と椅子があって、何人かが集まって将棋をしていた。
うーん、どこまでも和風……じゃない。日本の将棋じゃなくて中国の象棋だった。日本やアメリカから来ている人がいるんだから、中国から来ていてもおかしくないね。どこかで会うかも。
「長老、ジェナです。ただいま戻りました」
ジェナは先ほどと同じように声をかけると、象棋をしていた男性がこちらを向いた。長老と呼ばれるのに違和感があるほど若々しい。エルフは若い時代が非常に長いというのは間違いなさそうだ。
「お帰り、ジェナ。外でいい人を見つけたようだね」
「はい。フェリン王国の貴族、ユーヴィ男爵のケネス殿です。閣下、こちらが私の高祖父の高祖父の高祖父の兄であるアランです」
「初めまして、アラン殿。ケネスと申します」
「いやいや、弟の玄孫の玄孫の玄孫の相手だ。ケネス殿、もっと楽に話したらいい」
「これは性格だと思ってください」
高祖父の高祖父の高祖父ということは、ジェナの一二代前ということになる。一〇〇歳を超えれば子供ができやすくなるとすれば、ざっくり一四〇〇歳くらいにはなるのかな? 魔力量が多いと寿命も長くなるようだけど、アランさんは若く見えるから、魔力が多いんだろう。
「ジェナから聞きているかもしれないが、長老という立場は、王とか領主とか、そのような堅苦しいものではなく、ここで暮らす者たちのまとめ役のようなものだ。そもそもここはクルディ王国に正式に認められた町ではない。そのまとめ役をたまたま今は私がしているが、それほどありがたいものでもない。そろそろ誰かに譲りたいと思っているところだが……さすがに隣国の貴族では難しいか」
「それはさすがに問題になるでしょう」
本人同士が良くても、フェリン王国からすれば問題だからね。もちろん僕にはその気はないし。そもそもここに来たばかりなのにどうしてその話をするんだろうね。
「パッと見た目、なかなか良い目をしていると思ったので、もしかしたらと思ったが……ん? んん?」
「どうかしましたか?」
アラン殿が眉間に皺を寄せて僕を見て、こちらに近付いてくる。
「ケネス殿、ひょっとして君は……始祖様?」
しそ? 紫蘇? 紙塑? 私訴? 緇素?
「大葉のことですか?」
「いや、始祖。初代とかそういう意味の。そこでボケられても困る」
「おお、確かに似ているなあ」
「そうだそうだ。ふむ。目元が似ている」
象棋をしていた人たちが僕を見てそんなことを言い始めた。
「……どうして僕がその始祖だと思ったのですか? もちろん違いますけど」
「ふむ。二人ともこちらへ」
アランさんが首を捻りながら僕たちを案内してくれたのは、さらに奥にある道場のような場所だった。床は三和土の土間だけど。神棚があるね。
僕が神棚を見ていると、アランさんは中から何かを取り出した。お神札ではなさそう。
「ここに始祖様の姿絵の写真が飾ってある」
絵姿の写真というパワーワードが出た。
「姿絵の写真……ですか」
「さすがに始祖様の時代には写真機はなかったようで、姿絵が残されているだけだった。その姿絵も傷みが激しかったので、このように写真にした訳だ」
「ああ、なるほど」
石やガラスや金属と違って、紙や木などは[強化]の魔法が効きにくい。[強化]は最初からある程度硬い物に対してさらに強度を上げる魔法だけど、そもそも柔らかい素材にはあまり効果がない。それに色あせなどはどうしようもない。[修復]でも限度がある。
そこに写っていたのは一人の若いエルフ。僕に似ている……かな?
「私はこの写真は初めて見ましたが、たしかに閣下によく似ています」
「そう? でもジェナがそう言うのならそうなんだろうね」
意外に自分の写真ってあまり見ないからね。証明写真くらい?
「うーん、これについては僕には身に覚えがないので、今のところ何とも言えませんね」
「私としては君が始祖様の生まれ変わりと分かれば、喜んで長老の座を譲ろうと思うのだが。実は始祖様だったとか、生まれ変わりだったとか、そのような事実はないかな?」
生まれ変わったけど元々は日本人だから。前世はエルフじゃないし。
「それは遠慮します。それよりも、魔物の件で少し話があるのですが、お時間はありますか?」
「もちろんだ。大事なことなら、先ほど部屋にいた者たちにも聞かせてもいいだろうか?」
「ええ、もちろんです」
朝からしばらく歩くと森の中で急に視界が開けた。どうやらサニティに着いたらしい。
広大な森の中に、まるで盆地の中の平地のように、キロ単位で広く開けた場所があって、その中には城壁が立っていた。町の規模はユーヴィ市よりも大きいんじゃないかな。
城壁の外は木が生えていなくて、おそらく視界を確保しているんだと思う。魔物が現れたらすぐに分かるように。そして城壁や門の上には見張りをしているらしいエルフの男性がいた。家族以外でエルフって、ジェナしかいなかったね。王都で見かけたことはあったかな。
「ん? そこにいるのは……もしかしてジェナか?」
「はい。ただいま戻りました。ハリーですよね?」
門の上から門番がジェナに声をかけた。ハリーという名前らしい。
フェリン王国にもエルフはいるはずなんだけど、本当に森から出ないらしい。いくつか集落はあるそうなんだけどね。クルディ王国の方はもう少しマシらしいけど、それでも森から出る人は少ないらしい。
「ああ、久しぶりだな。隣の男の顔は見たことがないが、お前の相手か?」
「はい。フェリン王国でお会いしました」
「初めまして。ケネスといいます」
「そうか、良かった。今日はお屋敷にいるはずだ。早く報告するといい。元気な顔を見せれば喜ばれるだろう」
「ありがとうございます。ではまた後ほど」
ハリーと呼ばれた人に礼をすると、開けてもらった門を通って町の中に入った。
「思ったよりも気さくだね。さっきの人はハリーさんだっけ?」
「はい。大伯父です。子供のころにはお世話になりました。愛想に関してはみなさん悪いわけではないと思います」
ジェナと話をしながら門を通り抜けると町並みが見えた。町の中は木が多いけど、木の上に家があるわけではなかった。無理して木の上に住む必要はないか。
右手に並んでいるのは普通の家だけど……普通すぎるというか、見慣れた建築様式。江戸? 和風? 日本建築? 屋根とか壁とか細かいところは違うんだけど、方向性としては古き良き日本の古民家と土蔵を足して二で割った感じ。ただ、少し基礎が高めになっているので、玄関まではスロープになっている。
地域的には亜熱帯から熱帯の間くらいだろうか。まだ冬から春になりかけたくらいなので暑くはないけど、夏は蒸し暑くなりそう。
「ジェナ、家の壁は漆喰が多いんだね」
「はい。麦わらを混ぜた泥を塗って壁を作り、その上に漆喰を塗っているはずです。フェリン王国の住宅ではあまり見かけませんでしたね」
「そうだね。公共的の建物くらいかな。白い宿木亭は漆喰だったけど」
「一般の住居は昔からこうなっているそうです」
『徒然草』には「家のつくりようは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は堪へがたきことなり」とある。冬は着込めばいいけど、夏の蒸し暑さはどうしようもない。卜部兼好は京都の人だからね。
庇と簾で日差しを遮って、調湿性に優れた土壁を使うことで内部が快適になり、かつ熱が内部に伝わりにくくなっている。
ジェナから町の説明を受けながら長老の家に向かう。
◆ ◆ ◆
「閣下、ここが長老の家になります。話し合いなどもここで行われていました。おそらく今もそうだと思います」
目の前にあるのは、何だろうね。道場? 中で剣道をしてそうな建物に見える。はっぱりここも少し基礎が高くなっているので、入り口はスロープになっている。
「長老、ジェナです。ただいま戻りました」
開けっぱなしの玄関から入って靴を脱ぐ……ことはせずに靴のまま中に。中は和風じゃないと思ったけど、これはコンクリートじゃなくて三和土の土間だね。砂利と消石灰とにがり。和風と言ってもいいのかな。
ジェナは声をかけたけど、誰かが出てくることもない。礼儀みたいなものなんだろうか。
そのまま三和土の通路を進むと、何度か折れ曲がった先に、少し広めの広間があった。机と椅子があって、何人かが集まって将棋をしていた。
うーん、どこまでも和風……じゃない。日本の将棋じゃなくて中国の象棋だった。日本やアメリカから来ている人がいるんだから、中国から来ていてもおかしくないね。どこかで会うかも。
「長老、ジェナです。ただいま戻りました」
ジェナは先ほどと同じように声をかけると、象棋をしていた男性がこちらを向いた。長老と呼ばれるのに違和感があるほど若々しい。エルフは若い時代が非常に長いというのは間違いなさそうだ。
「お帰り、ジェナ。外でいい人を見つけたようだね」
「はい。フェリン王国の貴族、ユーヴィ男爵のケネス殿です。閣下、こちらが私の高祖父の高祖父の高祖父の兄であるアランです」
「初めまして、アラン殿。ケネスと申します」
「いやいや、弟の玄孫の玄孫の玄孫の相手だ。ケネス殿、もっと楽に話したらいい」
「これは性格だと思ってください」
高祖父の高祖父の高祖父ということは、ジェナの一二代前ということになる。一〇〇歳を超えれば子供ができやすくなるとすれば、ざっくり一四〇〇歳くらいにはなるのかな? 魔力量が多いと寿命も長くなるようだけど、アランさんは若く見えるから、魔力が多いんだろう。
「ジェナから聞きているかもしれないが、長老という立場は、王とか領主とか、そのような堅苦しいものではなく、ここで暮らす者たちのまとめ役のようなものだ。そもそもここはクルディ王国に正式に認められた町ではない。そのまとめ役をたまたま今は私がしているが、それほどありがたいものでもない。そろそろ誰かに譲りたいと思っているところだが……さすがに隣国の貴族では難しいか」
「それはさすがに問題になるでしょう」
本人同士が良くても、フェリン王国からすれば問題だからね。もちろん僕にはその気はないし。そもそもここに来たばかりなのにどうしてその話をするんだろうね。
「パッと見た目、なかなか良い目をしていると思ったので、もしかしたらと思ったが……ん? んん?」
「どうかしましたか?」
アラン殿が眉間に皺を寄せて僕を見て、こちらに近付いてくる。
「ケネス殿、ひょっとして君は……始祖様?」
しそ? 紫蘇? 紙塑? 私訴? 緇素?
「大葉のことですか?」
「いや、始祖。初代とかそういう意味の。そこでボケられても困る」
「おお、確かに似ているなあ」
「そうだそうだ。ふむ。目元が似ている」
象棋をしていた人たちが僕を見てそんなことを言い始めた。
「……どうして僕がその始祖だと思ったのですか? もちろん違いますけど」
「ふむ。二人ともこちらへ」
アランさんが首を捻りながら僕たちを案内してくれたのは、さらに奥にある道場のような場所だった。床は三和土の土間だけど。神棚があるね。
僕が神棚を見ていると、アランさんは中から何かを取り出した。お神札ではなさそう。
「ここに始祖様の姿絵の写真が飾ってある」
絵姿の写真というパワーワードが出た。
「姿絵の写真……ですか」
「さすがに始祖様の時代には写真機はなかったようで、姿絵が残されているだけだった。その姿絵も傷みが激しかったので、このように写真にした訳だ」
「ああ、なるほど」
石やガラスや金属と違って、紙や木などは[強化]の魔法が効きにくい。[強化]は最初からある程度硬い物に対してさらに強度を上げる魔法だけど、そもそも柔らかい素材にはあまり効果がない。それに色あせなどはどうしようもない。[修復]でも限度がある。
そこに写っていたのは一人の若いエルフ。僕に似ている……かな?
「私はこの写真は初めて見ましたが、たしかに閣下によく似ています」
「そう? でもジェナがそう言うのならそうなんだろうね」
意外に自分の写真ってあまり見ないからね。証明写真くらい?
「うーん、これについては僕には身に覚えがないので、今のところ何とも言えませんね」
「私としては君が始祖様の生まれ変わりと分かれば、喜んで長老の座を譲ろうと思うのだが。実は始祖様だったとか、生まれ変わりだったとか、そのような事実はないかな?」
生まれ変わったけど元々は日本人だから。前世はエルフじゃないし。
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