248 / 278
第四章 第二部
森の仲間たち(結局素材ではなかった)
しおりを挟む
再度異空間から出てジェナと二人で森を歩く。オークが出てきたらオークたちに、ゴブリンが出てきたらゴブリンたちにその都度相手をしてもらいながら先に進む。
「そろそろ二〇〇人くらいだね。どこまで増えるかなあ」
「この森の広さを考えればまだ少ないでしょうね」
「サニティに着くまでに会えるのはごく一部だろうね」
ここまではオークの方が多くてゴブリンがやや少なめかな。コボルドにはまだ会っていないけど、オークもゴブリンもコボルドは見たことがあるそうだから、そのうち出てくるだろうね。
まあ普通に考えたら数百キロ四方はある森の中にいるのが二〇〇人だけということはあり得ない。実際にはその何十倍もいるはず。たまたまこれまでに二〇〇人に会ったというだけで。この森にいる全員を救えるとは思わないけど、できる限りはなんとかしてあげたいと思う。
でも別に出会った全員を連れていくつもりはない。一度話をしてみて、それでこの森を出たいと思っているなら誘うだけ。それにその気になればいつでも戻れるからね。
「っと、あれがコボルドかな?」
「はい、二本足で立って歩く犬のような姿です」
向こうの木の陰からこちらを覗いているのは犬っぽい生き物。でも色々な種族が混じってそう。あの覗き方は頭のいい証拠だね。
うちにいる馬のテノールとバスがかつてはそうだったけど、柱の陰からこっち伺うような、顔だけ出す格好。普通ならあのような覗き方はしないと思う。おそらく気が弱いんだと思う。オークやゴブリンたちは堂々と現れたから。
コボルドはドイツあたりの民話に出てくる妖精や小人のこと。ドイツ語だとコボルトだけど。日本のゲームなどでは二足歩行の犬の姿が多いようだけど、爬虫類のような人型の生物のこともある。
邪悪かどうかという違いはあるけど、ゴブリン、コボルド、ノーム、ドワーフ、エルフ、ニス、ブラウニー、レプラコーンなどは、ヨーロッパのそれぞれの地域で妖精や小人を表す単語だから、意外とどの姿って決まっている訳でもなくてバリエーションが多かったりする。
ちなみに目の前にいるコボルドはシベリアンハスキーかアラスカン・マラミュートかサモエドか、そのような顔が二足歩行している姿。色は薄いのも濃いのもいる。
「僕の言っていることが分かる人は右手を挙げて」
「ガウ?」
言葉が分かるという前提で声をかける。言葉が分かるかどうかを判別するにはこれが一番簡単だと分かった。
オークでもゴブリンでもそうだったけど、ある程度の知能があれば手を挙げる。たまに右手と左手を間違えることもあるけど、それは仕方がない。お互いに顔を見合わせてパラパラと手を挙げ始める。
「手を下ろしても大丈夫だよ。この異空間の中にはこの森から出て安全な場所に行きたいと言っているオークとゴブリンが二〇〇人くらいいるんだけど、みんなはどう?」
「ガウン?」
僕が異空間への出入り口を見せながらそう言うと、コボルドたちは顔を見合わせた。
やっぱり僕には彼らの言葉は分からないけど、ガウガウと話し合っている。大きなモフモフした犬が立って話しているのを見るとそれはそれで和む。
結果として、そこにいたコボルドたちの意見が揃うにはそれほど時間はかからなかった。
◆ ◆ ◆
「それで、みんなには少し人里から離れた場所で、畑仕事をしてもらおうと思うんだけど、どう思う?」
「フゴッ」
「ウガッ」
「ガウッ」
車座になったオークやゴブリン、コボルドたちと話をする。銭湯で体をきれいにしてから着替えさせ、今は地面にゴザを敷き、そこに座って話しながら食事をしている。
オークは短い牙のある猪で、人ほど器用じゃないけど、太い蹄のような指でフォークやスプーンをそれなりに使うことができる。
ゴブリンは妖精が魔物になった存在で、やや尖った耳が横に伸びている。そして皮膚の色は緑色とも灰色とも茶色とも呼べない璃寛茶のような色をしている。手先はかなり器用。
コボルドは見た目は二本足で歩く大型犬で、手先の器用さはオークと同じくらい。人間でも髪や肌の色が違うように、毛の感じが微妙に違う。
今のところこの三種族はお互いに言葉が通じない。やはり種族の壁は大きいらしい。でもまったく理解できない訳でもなさそうで、ジェスチャーを交えることで、なんとかコミュニケーションが取れるようだ。
この三種族は僕の言葉は理解できる。でも僕には彼らの言葉は知解できない。だから僕は彼らのジェスチャーを見て判断する。僕が彼らのジェスチャーを理解できると喜んでくれるけど、別に遊んでいる訳じゃないからね。
これまでの経緯を彼らから聞くと、やはり代を重ねるごとに次第に頭が良くなってきたらしい。そしてそれがいつだったかはさすがに覚えていないそうだけど、森で暮らすエルフたちとも交流を持ちたいと思うようになっていたそうだ。でもそれができなかった。
エルフとしては魔物がそんなことを考えているとは想像すらしていない。エルフは徹底した引きこもり種族だからね。町ではどうやっても手に入らない物は外に買いに行くけど、自分たちで作れるものは何でも町の中で作る。ほとんどのエルフは町から出ない。出るのはわずか数パーセントだけ。
魔物たちは自分たちもエルフと同じだと伝えようとして、見様見真似で自分たちで作った服を着て町に近づいた。でもそれでも気づいてもらえずに矢を射かけられた。それは仕方がない。布地で作られた服じゃないから、エルフから見れば服には見えない。
エルフたちは魔物たちが近寄らないように城壁の上から攻撃するし、森を出て人の町に向かおうとする者は寄ってきた魔物を敵だと見なす。オークたちが持っていた棒は殴りつける武器にしか見えない。つまりどうやっても接点ができなかった。
僕が考えたのは、今の段階で無理して接点を持たなくてもいいということ。一日二日で人の考えはコロッと変わるものでもない。一人二人ならともかく、集団の心理というのはそう簡単には変わらない。なら別の方法を考える。
ここに来た彼らには、ナルヴァ町の西側にある改造農地をいくつか任せることにした。弱みや立場に付け込むわけじゃないけど、なかなかあの農地で働いてくれる人がいない。そのようなことを言ったら、ぜひ自分たちに任せてほしいと。役に立つところを見せたいと。
「それなら、しばらくの間は生活するのはこの異空間にして、農地に働きに行ってもらう、それでいいね?」
「フゴフゴッ」
「ウガッガッ」
「ガウガウ」
今のこの空間は、地面と空とどこまでも続く平原。ここに彼らの家を建て、魔物専用の町にする。
「閣下、彼らは人と上手くやれると思いますか?」
「いきなりは無理だろうね。でもいずれは大丈夫だと思うよ」
「魔物を狩っていた身としては、なかなか難しいと思いますが」
「それはそれ、フェリン王国には魔物がほとんどいないんだよ」
「はい、魔獣ばかりですね。魔物は南部のあたりで少し見かけたくらいです」
つまり、フェリン王国の人たちは魔獣は知っていても魔物はほとんど知らない。つまり話にしか聞いたことがないという人が多い。
「だから魔物と言われても実は実感がない。そもそも魔物よりも魔獣の方が何十倍も恐ろしいと聞いているからね。もちろん魔物のことを知らないのに必要以上に怖がる人もいるとは思うけど」
知らないから怖がる人はもちろんいると思う。でも魔獣よりも怖くなて、実際に麦や野菜などを育てていて、彼らが育てたものを自分たちが実際に口にしていたと知ったらどうなるか。それでも条件反射的に拒絶する人はいると思うけど、多くはそうでないと思いたい。
「魔物を見たことがないので怖さが分からない。魔物は魔獣ほどは怖くないと言われている。怖さが分からないなら実際に見せてみよう。それで怖くなければ大丈夫。そういうことでしょうか?」
「そうそう。森に入るまではジェナだってすぐに斬りかかろうとしたでしょ? でもこうやって話を聞くくらいになったんだから、実際に怖がった経験がない人なら意外と慣れるのは早いと思うよ」
森に入る前までは魔物を見たらすぐに剣を抜いていたのに、今は僕の隣でオークたちに囲まれてお茶を飲んでいる。
「このような格好を見れば、毒気が抜かれたと言いますか……」
「そのためのこの外見だよ」
器用にハンバーガーとポテトを食べている彼らを見たジェナは完全に毒気が抜かれていた。これなら人前に出しても問題なさそうだけど、もう少し時間をかけて準備をしないとね。
「そろそろ二〇〇人くらいだね。どこまで増えるかなあ」
「この森の広さを考えればまだ少ないでしょうね」
「サニティに着くまでに会えるのはごく一部だろうね」
ここまではオークの方が多くてゴブリンがやや少なめかな。コボルドにはまだ会っていないけど、オークもゴブリンもコボルドは見たことがあるそうだから、そのうち出てくるだろうね。
まあ普通に考えたら数百キロ四方はある森の中にいるのが二〇〇人だけということはあり得ない。実際にはその何十倍もいるはず。たまたまこれまでに二〇〇人に会ったというだけで。この森にいる全員を救えるとは思わないけど、できる限りはなんとかしてあげたいと思う。
でも別に出会った全員を連れていくつもりはない。一度話をしてみて、それでこの森を出たいと思っているなら誘うだけ。それにその気になればいつでも戻れるからね。
「っと、あれがコボルドかな?」
「はい、二本足で立って歩く犬のような姿です」
向こうの木の陰からこちらを覗いているのは犬っぽい生き物。でも色々な種族が混じってそう。あの覗き方は頭のいい証拠だね。
うちにいる馬のテノールとバスがかつてはそうだったけど、柱の陰からこっち伺うような、顔だけ出す格好。普通ならあのような覗き方はしないと思う。おそらく気が弱いんだと思う。オークやゴブリンたちは堂々と現れたから。
コボルドはドイツあたりの民話に出てくる妖精や小人のこと。ドイツ語だとコボルトだけど。日本のゲームなどでは二足歩行の犬の姿が多いようだけど、爬虫類のような人型の生物のこともある。
邪悪かどうかという違いはあるけど、ゴブリン、コボルド、ノーム、ドワーフ、エルフ、ニス、ブラウニー、レプラコーンなどは、ヨーロッパのそれぞれの地域で妖精や小人を表す単語だから、意外とどの姿って決まっている訳でもなくてバリエーションが多かったりする。
ちなみに目の前にいるコボルドはシベリアンハスキーかアラスカン・マラミュートかサモエドか、そのような顔が二足歩行している姿。色は薄いのも濃いのもいる。
「僕の言っていることが分かる人は右手を挙げて」
「ガウ?」
言葉が分かるという前提で声をかける。言葉が分かるかどうかを判別するにはこれが一番簡単だと分かった。
オークでもゴブリンでもそうだったけど、ある程度の知能があれば手を挙げる。たまに右手と左手を間違えることもあるけど、それは仕方がない。お互いに顔を見合わせてパラパラと手を挙げ始める。
「手を下ろしても大丈夫だよ。この異空間の中にはこの森から出て安全な場所に行きたいと言っているオークとゴブリンが二〇〇人くらいいるんだけど、みんなはどう?」
「ガウン?」
僕が異空間への出入り口を見せながらそう言うと、コボルドたちは顔を見合わせた。
やっぱり僕には彼らの言葉は分からないけど、ガウガウと話し合っている。大きなモフモフした犬が立って話しているのを見るとそれはそれで和む。
結果として、そこにいたコボルドたちの意見が揃うにはそれほど時間はかからなかった。
◆ ◆ ◆
「それで、みんなには少し人里から離れた場所で、畑仕事をしてもらおうと思うんだけど、どう思う?」
「フゴッ」
「ウガッ」
「ガウッ」
車座になったオークやゴブリン、コボルドたちと話をする。銭湯で体をきれいにしてから着替えさせ、今は地面にゴザを敷き、そこに座って話しながら食事をしている。
オークは短い牙のある猪で、人ほど器用じゃないけど、太い蹄のような指でフォークやスプーンをそれなりに使うことができる。
ゴブリンは妖精が魔物になった存在で、やや尖った耳が横に伸びている。そして皮膚の色は緑色とも灰色とも茶色とも呼べない璃寛茶のような色をしている。手先はかなり器用。
コボルドは見た目は二本足で歩く大型犬で、手先の器用さはオークと同じくらい。人間でも髪や肌の色が違うように、毛の感じが微妙に違う。
今のところこの三種族はお互いに言葉が通じない。やはり種族の壁は大きいらしい。でもまったく理解できない訳でもなさそうで、ジェスチャーを交えることで、なんとかコミュニケーションが取れるようだ。
この三種族は僕の言葉は理解できる。でも僕には彼らの言葉は知解できない。だから僕は彼らのジェスチャーを見て判断する。僕が彼らのジェスチャーを理解できると喜んでくれるけど、別に遊んでいる訳じゃないからね。
これまでの経緯を彼らから聞くと、やはり代を重ねるごとに次第に頭が良くなってきたらしい。そしてそれがいつだったかはさすがに覚えていないそうだけど、森で暮らすエルフたちとも交流を持ちたいと思うようになっていたそうだ。でもそれができなかった。
エルフとしては魔物がそんなことを考えているとは想像すらしていない。エルフは徹底した引きこもり種族だからね。町ではどうやっても手に入らない物は外に買いに行くけど、自分たちで作れるものは何でも町の中で作る。ほとんどのエルフは町から出ない。出るのはわずか数パーセントだけ。
魔物たちは自分たちもエルフと同じだと伝えようとして、見様見真似で自分たちで作った服を着て町に近づいた。でもそれでも気づいてもらえずに矢を射かけられた。それは仕方がない。布地で作られた服じゃないから、エルフから見れば服には見えない。
エルフたちは魔物たちが近寄らないように城壁の上から攻撃するし、森を出て人の町に向かおうとする者は寄ってきた魔物を敵だと見なす。オークたちが持っていた棒は殴りつける武器にしか見えない。つまりどうやっても接点ができなかった。
僕が考えたのは、今の段階で無理して接点を持たなくてもいいということ。一日二日で人の考えはコロッと変わるものでもない。一人二人ならともかく、集団の心理というのはそう簡単には変わらない。なら別の方法を考える。
ここに来た彼らには、ナルヴァ町の西側にある改造農地をいくつか任せることにした。弱みや立場に付け込むわけじゃないけど、なかなかあの農地で働いてくれる人がいない。そのようなことを言ったら、ぜひ自分たちに任せてほしいと。役に立つところを見せたいと。
「それなら、しばらくの間は生活するのはこの異空間にして、農地に働きに行ってもらう、それでいいね?」
「フゴフゴッ」
「ウガッガッ」
「ガウガウ」
今のこの空間は、地面と空とどこまでも続く平原。ここに彼らの家を建て、魔物専用の町にする。
「閣下、彼らは人と上手くやれると思いますか?」
「いきなりは無理だろうね。でもいずれは大丈夫だと思うよ」
「魔物を狩っていた身としては、なかなか難しいと思いますが」
「それはそれ、フェリン王国には魔物がほとんどいないんだよ」
「はい、魔獣ばかりですね。魔物は南部のあたりで少し見かけたくらいです」
つまり、フェリン王国の人たちは魔獣は知っていても魔物はほとんど知らない。つまり話にしか聞いたことがないという人が多い。
「だから魔物と言われても実は実感がない。そもそも魔物よりも魔獣の方が何十倍も恐ろしいと聞いているからね。もちろん魔物のことを知らないのに必要以上に怖がる人もいるとは思うけど」
知らないから怖がる人はもちろんいると思う。でも魔獣よりも怖くなて、実際に麦や野菜などを育てていて、彼らが育てたものを自分たちが実際に口にしていたと知ったらどうなるか。それでも条件反射的に拒絶する人はいると思うけど、多くはそうでないと思いたい。
「魔物を見たことがないので怖さが分からない。魔物は魔獣ほどは怖くないと言われている。怖さが分からないなら実際に見せてみよう。それで怖くなければ大丈夫。そういうことでしょうか?」
「そうそう。森に入るまではジェナだってすぐに斬りかかろうとしたでしょ? でもこうやって話を聞くくらいになったんだから、実際に怖がった経験がない人なら意外と慣れるのは早いと思うよ」
森に入る前までは魔物を見たらすぐに剣を抜いていたのに、今は僕の隣でオークたちに囲まれてお茶を飲んでいる。
「このような格好を見れば、毒気が抜かれたと言いますか……」
「そのためのこの外見だよ」
器用にハンバーガーとポテトを食べている彼らを見たジェナは完全に毒気が抜かれていた。これなら人前に出しても問題なさそうだけど、もう少し時間をかけて準備をしないとね。
1
あなたにおすすめの小説
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる