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第四章 第二部
あの日の事実
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それからヴァウラさんは僕がこちらに来てからのことを説明してくれた。
僕がこの世界に下級管理者として来てしばらくの間、特に仕事もなく旅をしていた頃の話だけど、たまに力を発揮して何かをしたことがあった。その時には空に向かって「管理者に目を付けられない程度にしておく」とか「管理者に睨まれないように注意する」とか言っていた。うん、言っていた。それは覚えている。
ヴァウラさんは地球とこの惑星を行ったり来たりしてチェックしていた。元々は地球とさらに別の世界の担当だったけど、マイカがこっちに来てからは気をかけてくれていたらしい。下級管理者同士で融通し合って、管理する場所を交換することはよくあるらしい。
「それほど頻繁に地上を見ることはいたしません。ですが、なぜかは分かりませんが、私がケネス様の方を見る度にケネス様は私の方をじっと見てそのように口にされていました。背筋が凍るような思いがして、その度に私の膀胱が射貫かれたのです。運命としか思えません」
「射貫かれるなら、せめて別の場所にしようよ。別にハートを射貫きたいわけでもないけど」
「こちらの世界を見る時にはおむつをするようになりました。漏らすのは小さな方です。決して大きな方ではありません」
「それが知りたいわけじゃないから」
そこまで怖い? 自分ではどちらかと言えば大人しい方だと思うけど。何をし始めるか分からないとは言われたけど、それなりに真っ当だと思うよ。
「僕が原因と言えば原因かもしれないけど、うーん」
「はい、ケネス様に責任は一切ございません。あくまでこれは私個人のことです。ですが、もし少しでもお情けをいただけるのなら、これほどの喜びはないかと」
「そもそもメリットでもあ「あります!」
メリットでもあるのかと聞こうとしたら思いっきり被せられた。あるんだ。
「一番大きな理由としては、我々の仕事にはあまり変化がないことです」
「変化って、世界の維持管理の話だよね?」
「はい。維持管理の仕事は、長期的には色々とすることがありますが、短期的にはほぼありません」
「まあ、それはそうかも」
毎日何かの調整をしなければいけないようなら、そもそもその世界は危ないんじゃないかな。爆発寸前とか。
「そんな退屈なところにケネス様が颯爽と現れ、それまで灰色の人生を送り続けていたカローラ様の人生をあっという間にバラ色に変えたのです」
「ちょっとヴァウラ、灰色って何ですか? そこまで灰色でもなかったと思いますよ?」
聞いた限りでは、灰色とまでは言えないけど、あまり起伏がなかった人生だとカロリッタは言っていたね。カロリッタは全部知っているから。
「前世も含めれば六〇〇〇年以上男の気配がなく、することと言えば仕事だけ。料理も作れない。コンラート様でさえ誰かいい相手がいないかと心配されていたくらいです。ケネス様を逃せば次はないから何としてでも繋ぎ止めろと言われました。ケネス様が現れたことでみんながどれだけ安心したことか」
「そ、そんなことバラさなくてもいいじゃないですか……って、コンラートがそんなことを言っていたのですか?」
「はい。自分の娘のように気にされていました」
カローラがショックを受けている。六〇〇〇年かあ。エルフの寿命が一〇〇〇歳くらいだとして、それから五〇〇〇年。黙々と仕事をしていればストレスだって溜まるよね。そりゃ有給だって年単位で溜まるわけだ。
「そんなカローラ様でも上級管理者として実力は間違いありません。そのカローラ様が処置室でケネス様に為す術もなく好き勝手にされたのを目の当たりにし、ケネス様は何とすごい方かと一部で人気になっています」
「勝手に僕を人気に「ちょっと、処置室でって、どうして知っているのですか? 結界を何重にも張りましたよ?」
また被せられた。処置室って、僕が寝ていた時のことだよね? 意識が戻る前に。
「カローラ様、ひょっとすると建物内のほぼ全ての部屋には監視装置があるのをお忘れではないですか? 結界を張ろうが魔法を使おうが、監視の目はすり抜けられません」
「……」
やっぱりあるんだ。防犯のためか監視のためかは分からないけど。
「あの、ひょっとして、個室のことも?」
「はい、個室も寝室以外は監視されています。ですのでカローラ様が自室のリビングや執務室を使って、あられもない姿で自分の写真を撮っていたのも拝見しました。もちろん管理者全員が見た訳ではありませんが、その時の担当者は見ていました。私も一時期はその一人でしたので」
崩れ落ちるカローラ。うん、でも大丈夫。僕はその写真を一通り見たから。今は封印してあるけど。
「ヴァウラさん、結局あの時は何があったの?」
「言ってもよろしいのですか?」
「ずっと気になってはいたんだよね」
「カローラ様も嫌とは仰らないようですので問題ないでしょう。ではお話しします」
カローラは崩れ落ちているだけなんだけどね。
数分後、ヴァウラさんの説明が終わった。カローラは崩れ落ちたまま復帰していない。
さて、その内容だけど、正直なところ生々しかった。聞くべきだったという気分と聞くべきではなかったという気分が半々くらい。
僕は魂の修復と肉体の復元が終わって、意識が戻る前は処置室で全裸のまま上を向いて寝かされていた。そりゃ体を復元してもらった直後だからね。そこにこれまで男性経験のなかったカローラがキレて飛びついた。それから数時間は好き勝手されていたらしい。
でもしばらく経つと僕のステータスが向上し始め、少しずつ抵抗できるようになった。体が動いて、それが運動になったかららしい。その時は意識はなかったから起き上がることはなかったけれど、それでも手や腰が勝手に動くようになったらしい。それで分かるよね?
僕は意識がないまま上に乗ったカローラの腰を掴んだらしい。そしてステータスに物を言わせてアレを朝まで続けた結果、途中で意識がなくなって泡を吹いたカローラのステータスも性格も壊してしまったと。
さらに頑張りすぎた僕は魂が体から抜けかけたので勝手に動くのをやめ、目が覚めたカローラが慌てて魂を押し込めてくれたらしい。
「ううう……まさか子供が生まれた日に、これほどの辱めを受けるとは……」
あ、カローラが復活した。
「恥ずかしい性格なのは~今さらじゃないですか~」
「それは慰めになっていないですよ?」
まあカローラがおかしいのはカロリッタから聞いていたから、今さらって感じもするんだけど、カローラとしては見られていたというのが応えたようだ。
僕としては……まあ事実が分かってその点はすっきりした。良かったか悪かったかは横に置いておいて、覚えていないから恥ずかしいも何もないんだよね。
「それよりもセラは大丈夫? そんなに体を動かしてるけど」
「大丈夫みたいですよ? しばらく動いていなかったのでかなり鈍っています」
セラはさっそく棒を使ってストレッチをしている。飛んだり跳ねたりするのが好きな性格ではないけど、体を動かすのは好きだからね。キラもその点は一緒。さすがにお腹が大きくなってからは畑仕事は控えるようになった。その代わりに異空間の中を歩くようになった。
「それでケネス様、いかがでしょうか?」
「いかがって、ヴァウラさんを?」
「はい、もちろんです」
いかがと言われてもね。これ以上増やしてどうするの? もういっぱいいっぱいなんだけど。両手の指の数を超えたよ。
「妻にしろとか愛人にしろとか、そのようなことは申しません。たまにお時間のある時にちゃちゃっとお相手をしていただければ」
「ちゃちゃっとって、そんなチャーハンを作るみたいに言われても」
「チャーハン以下と思っていただいても問題ありません」
「それは安売りしすぎだって」
チャーハンって自分で美味しく作ろうとすると意外と難しいけど、どういう訳か簡単な料理の代表になるよね。
「でも、どうして僕なの? 管理者の中にも男性はいると思うけど」
「管理者の中にももちろん立派な方はいらっしゃいますが、世界の管理のために自分を捨てた方が多いですので。言い換えれば仕事中毒です。あまり面白い方がいないのが実情です」
「野心的な人は排除されるんだっけ」
前世で英雄と呼ばれるような人物は野心が大きすぎるからほぼ選ばれないらしい。それよりも目立たないけどコツコツと働いて貢献したような人たちがなるそうだね。
「はい。自分を捨てて世界のために働ける人物が集まっています」
「カローラもヴァウラさんも、かなり自分のために動いてない?」
「カローラ様はすでに壊れましたし、私もそろそろ限界に達しつつありますので」
「それは組織としてどうなの?」
「そういうものだと理解した上で働いています」
コツコツと真面目に働いていた人が亡くなると管理者としてスカウトされ、延々と世界に奉仕するという第二の人生を送る。そしてコツコツと働き続け、精神を病んで壊れたら転生してまた新しい人生を送る。
壊れるまで働いて辞めるのってどう? 使えなくなったら転生させればいいって、かなりブラックだと思うけど。壊れる前にカウンセリングを受けさせたり、長期の休暇を与えたりする必要があるんじゃないかな。
「この古式ゆかしい大和撫子はいかがでしょうか?」
「全然名前は大和撫子っぽくないけど」
「お望みであれば元の名前に戻しますが」
結局ヴァウラさんとのやり取りはタイムアップになった。終始押され気味だったので助かったけど、今後は今まで以上に遊びに来そう。
僕がこの世界に下級管理者として来てしばらくの間、特に仕事もなく旅をしていた頃の話だけど、たまに力を発揮して何かをしたことがあった。その時には空に向かって「管理者に目を付けられない程度にしておく」とか「管理者に睨まれないように注意する」とか言っていた。うん、言っていた。それは覚えている。
ヴァウラさんは地球とこの惑星を行ったり来たりしてチェックしていた。元々は地球とさらに別の世界の担当だったけど、マイカがこっちに来てからは気をかけてくれていたらしい。下級管理者同士で融通し合って、管理する場所を交換することはよくあるらしい。
「それほど頻繁に地上を見ることはいたしません。ですが、なぜかは分かりませんが、私がケネス様の方を見る度にケネス様は私の方をじっと見てそのように口にされていました。背筋が凍るような思いがして、その度に私の膀胱が射貫かれたのです。運命としか思えません」
「射貫かれるなら、せめて別の場所にしようよ。別にハートを射貫きたいわけでもないけど」
「こちらの世界を見る時にはおむつをするようになりました。漏らすのは小さな方です。決して大きな方ではありません」
「それが知りたいわけじゃないから」
そこまで怖い? 自分ではどちらかと言えば大人しい方だと思うけど。何をし始めるか分からないとは言われたけど、それなりに真っ当だと思うよ。
「僕が原因と言えば原因かもしれないけど、うーん」
「はい、ケネス様に責任は一切ございません。あくまでこれは私個人のことです。ですが、もし少しでもお情けをいただけるのなら、これほどの喜びはないかと」
「そもそもメリットでもあ「あります!」
メリットでもあるのかと聞こうとしたら思いっきり被せられた。あるんだ。
「一番大きな理由としては、我々の仕事にはあまり変化がないことです」
「変化って、世界の維持管理の話だよね?」
「はい。維持管理の仕事は、長期的には色々とすることがありますが、短期的にはほぼありません」
「まあ、それはそうかも」
毎日何かの調整をしなければいけないようなら、そもそもその世界は危ないんじゃないかな。爆発寸前とか。
「そんな退屈なところにケネス様が颯爽と現れ、それまで灰色の人生を送り続けていたカローラ様の人生をあっという間にバラ色に変えたのです」
「ちょっとヴァウラ、灰色って何ですか? そこまで灰色でもなかったと思いますよ?」
聞いた限りでは、灰色とまでは言えないけど、あまり起伏がなかった人生だとカロリッタは言っていたね。カロリッタは全部知っているから。
「前世も含めれば六〇〇〇年以上男の気配がなく、することと言えば仕事だけ。料理も作れない。コンラート様でさえ誰かいい相手がいないかと心配されていたくらいです。ケネス様を逃せば次はないから何としてでも繋ぎ止めろと言われました。ケネス様が現れたことでみんながどれだけ安心したことか」
「そ、そんなことバラさなくてもいいじゃないですか……って、コンラートがそんなことを言っていたのですか?」
「はい。自分の娘のように気にされていました」
カローラがショックを受けている。六〇〇〇年かあ。エルフの寿命が一〇〇〇歳くらいだとして、それから五〇〇〇年。黙々と仕事をしていればストレスだって溜まるよね。そりゃ有給だって年単位で溜まるわけだ。
「そんなカローラ様でも上級管理者として実力は間違いありません。そのカローラ様が処置室でケネス様に為す術もなく好き勝手にされたのを目の当たりにし、ケネス様は何とすごい方かと一部で人気になっています」
「勝手に僕を人気に「ちょっと、処置室でって、どうして知っているのですか? 結界を何重にも張りましたよ?」
また被せられた。処置室って、僕が寝ていた時のことだよね? 意識が戻る前に。
「カローラ様、ひょっとすると建物内のほぼ全ての部屋には監視装置があるのをお忘れではないですか? 結界を張ろうが魔法を使おうが、監視の目はすり抜けられません」
「……」
やっぱりあるんだ。防犯のためか監視のためかは分からないけど。
「あの、ひょっとして、個室のことも?」
「はい、個室も寝室以外は監視されています。ですのでカローラ様が自室のリビングや執務室を使って、あられもない姿で自分の写真を撮っていたのも拝見しました。もちろん管理者全員が見た訳ではありませんが、その時の担当者は見ていました。私も一時期はその一人でしたので」
崩れ落ちるカローラ。うん、でも大丈夫。僕はその写真を一通り見たから。今は封印してあるけど。
「ヴァウラさん、結局あの時は何があったの?」
「言ってもよろしいのですか?」
「ずっと気になってはいたんだよね」
「カローラ様も嫌とは仰らないようですので問題ないでしょう。ではお話しします」
カローラは崩れ落ちているだけなんだけどね。
数分後、ヴァウラさんの説明が終わった。カローラは崩れ落ちたまま復帰していない。
さて、その内容だけど、正直なところ生々しかった。聞くべきだったという気分と聞くべきではなかったという気分が半々くらい。
僕は魂の修復と肉体の復元が終わって、意識が戻る前は処置室で全裸のまま上を向いて寝かされていた。そりゃ体を復元してもらった直後だからね。そこにこれまで男性経験のなかったカローラがキレて飛びついた。それから数時間は好き勝手されていたらしい。
でもしばらく経つと僕のステータスが向上し始め、少しずつ抵抗できるようになった。体が動いて、それが運動になったかららしい。その時は意識はなかったから起き上がることはなかったけれど、それでも手や腰が勝手に動くようになったらしい。それで分かるよね?
僕は意識がないまま上に乗ったカローラの腰を掴んだらしい。そしてステータスに物を言わせてアレを朝まで続けた結果、途中で意識がなくなって泡を吹いたカローラのステータスも性格も壊してしまったと。
さらに頑張りすぎた僕は魂が体から抜けかけたので勝手に動くのをやめ、目が覚めたカローラが慌てて魂を押し込めてくれたらしい。
「ううう……まさか子供が生まれた日に、これほどの辱めを受けるとは……」
あ、カローラが復活した。
「恥ずかしい性格なのは~今さらじゃないですか~」
「それは慰めになっていないですよ?」
まあカローラがおかしいのはカロリッタから聞いていたから、今さらって感じもするんだけど、カローラとしては見られていたというのが応えたようだ。
僕としては……まあ事実が分かってその点はすっきりした。良かったか悪かったかは横に置いておいて、覚えていないから恥ずかしいも何もないんだよね。
「それよりもセラは大丈夫? そんなに体を動かしてるけど」
「大丈夫みたいですよ? しばらく動いていなかったのでかなり鈍っています」
セラはさっそく棒を使ってストレッチをしている。飛んだり跳ねたりするのが好きな性格ではないけど、体を動かすのは好きだからね。キラもその点は一緒。さすがにお腹が大きくなってからは畑仕事は控えるようになった。その代わりに異空間の中を歩くようになった。
「それでケネス様、いかがでしょうか?」
「いかがって、ヴァウラさんを?」
「はい、もちろんです」
いかがと言われてもね。これ以上増やしてどうするの? もういっぱいいっぱいなんだけど。両手の指の数を超えたよ。
「妻にしろとか愛人にしろとか、そのようなことは申しません。たまにお時間のある時にちゃちゃっとお相手をしていただければ」
「ちゃちゃっとって、そんなチャーハンを作るみたいに言われても」
「チャーハン以下と思っていただいても問題ありません」
「それは安売りしすぎだって」
チャーハンって自分で美味しく作ろうとすると意外と難しいけど、どういう訳か簡単な料理の代表になるよね。
「でも、どうして僕なの? 管理者の中にも男性はいると思うけど」
「管理者の中にももちろん立派な方はいらっしゃいますが、世界の管理のために自分を捨てた方が多いですので。言い換えれば仕事中毒です。あまり面白い方がいないのが実情です」
「野心的な人は排除されるんだっけ」
前世で英雄と呼ばれるような人物は野心が大きすぎるからほぼ選ばれないらしい。それよりも目立たないけどコツコツと働いて貢献したような人たちがなるそうだね。
「はい。自分を捨てて世界のために働ける人物が集まっています」
「カローラもヴァウラさんも、かなり自分のために動いてない?」
「カローラ様はすでに壊れましたし、私もそろそろ限界に達しつつありますので」
「それは組織としてどうなの?」
「そういうものだと理解した上で働いています」
コツコツと真面目に働いていた人が亡くなると管理者としてスカウトされ、延々と世界に奉仕するという第二の人生を送る。そしてコツコツと働き続け、精神を病んで壊れたら転生してまた新しい人生を送る。
壊れるまで働いて辞めるのってどう? 使えなくなったら転生させればいいって、かなりブラックだと思うけど。壊れる前にカウンセリングを受けさせたり、長期の休暇を与えたりする必要があるんじゃないかな。
「この古式ゆかしい大和撫子はいかがでしょうか?」
「全然名前は大和撫子っぽくないけど」
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