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第四章 第一部
ラーシ市と魚(一)
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ラーシ市は典型的な海沿いの町だった。ここからは海を渡って南東にあるクルディ王国のリーグ市まで船が出ている。
「さあ閣下、向こうに茂みが。先客もいますよ」
「この前からそのパターンが多いけど、変な性癖が出てない?」
「いえ、屋外がいいとか他人に見られたいとか、そのようなことはありません。閣下とだからです」
そう強調されてもやることは一緒だからね。あ、やるがダブルミーニングになった。
◆ ◆ ◆
ちょっと高級な宿屋に入って少しゆっくりしたら食堂で夕食にしよう。少し疲れたから。理由は想像にお任せします。祖国が近付いたからかもしれないけど、ジェナがやや浮ついている気がする。
「海と言えば魚介類。ユーヴィ市ではなかなか手に入らないから」
「一つお聞きしますが、海や川が遠い場所で魚を飼って増やすことはできないのですか?」
「できなくはないけどね。捕った魚を一時的に入れておく生け簀はできるけど、増やすのはなかなか難しいよ」
養殖というのは簡単にできるものじゃないから。ユーヴィ市は海から遠いから水を替えるのも大変。それにどれだけ気を付けていても病気が発生することもある。まあ僕が大森林の西まで行って大量に汲んでくればいいかもしれないけど、それもねえ。
まあ地球では野菜工場はできていたし、細胞を培養して増やす培養肉も出てきていたから、いずれはどんな肉も作られるかも。これはジェナの言っている飼って増やすのとは違うけど。
ユーヴィ市で魚が手に入るようになればありがたいのは間違いないけど、今でも増えた食材に対して料理の腕が追い付いていない人が多いから、そこに魚を持ち込んだら混乱が大きくなる可能性もある。
「多くの人がもう少し料理に慣れてからかなあ。肉よりも種類が多いし調理は難しいから」
「ちなみに閣下は肉と魚ではどちらの方がお好きですか?」
うーん、こんな究極の選択ってあったね。肉と魚とどちらかしか食べてはいけないならどうするかとか。
「魚かなあ。種類の問題だね。この世界に来る前は、食肉なら牛、豚、山羊、羊、馬、猪、熊、鹿、蛇、蛙、鰐、鶏、アヒル、カモ、ガチョウ、七面鳥あたりは食べたことがあるけど、魚は種類がもっとあるから」
「これまでどれくらいの種類を食べたことがあるのですか?」
「ええっと……アイナメ、アイブリ、アカメ、アジ、アトランティックサーモン、アナゴ、アマゴ、アマダイ、アユ、アンチョビ、アンチョベータ、イカナゴ、イタチザメ、イシダイ、イトウ、イナダ、イラブチャー、イワシ、イワナ、ウグイ、ウツボ、ウナギ、ウマズラハギ、エイ、オイカワ、カサゴ、カジキ、カツオ、カマス、カレイ、カワハギ、カンパチ、キス、キハダ、キングサーモン、ギンザケ、ギンダラ、キンメダイ、クエ、グルクン、クロダイ、コイ、ゴリ、ゴンズイ、サクラダイ、サクラマス、サケ、サバ、サヨリ、サワラ、サンマ、シイラ、シシャモ、シタビラメ、シマアジ、シマダイ、シラウオ、スケトウダラ、スズキ、ソウダガツオ、タイ、タチウオ、ダツ、タブ・ガーナード、タラ、チヌ、ツバス、ティラピア 、テッポウウオ、デンキウナギ、ドジョウ、トビウオ、トラギス、ナマズ、ニジマス、ニシン、ニベ、ノーザンパイク、ノドグロ、ハゼ、ハタハタ、ハマチ、ハモ、ヒメマス、ヒラ、ピラニア、ヒラメ、ピラルクー、ビワマス、フグ、フナ、ブラウントラウト、ブラックバス、ブリ、ブルーギル、ブルックトラウト、ベニザケ、ホッケ、ボラ、マゴチ、マス、マグロ、マコガレイ、マダイ、マナガツオ、ママカリ、マンボウ、ムロアジ、メカジキ、メジナ、メバチ、メバル、メルルーサ、ヤツメウナギ、ヤマメ、レイクトラウト、ワカサギ……くらいかな」
五十音順に考えたけど、抜けているようなそうでないような。東南アジアで熱帯魚っぽいのをいくつか食べたけど、名前までは覚えてない。ちなみに鯨も食べたことはあるけど魚じゃないから入れていない。タコとかイカとかナマコとかもね。
「……何かの呪文かと思いました」
「まあよく食べたね。とりあえず知っている名前を挙げたけど、海のも川のも入ってるし、成長すると名前の変わる出世魚というのもいるし、別名とか総称とかも混じっているかも」
「閣下がいかに魚がお好きかが分かりました。私も魚の料理ができるように精進します」
「その前に食事だね」
◆ ◆ ◆
「カルパッチョは初めて食べた気がします」
「そうだろうね。うちでもほとんどが焼くか揚げるか蒸すかするからね」
魚にもよるけど、特に川魚は生で食べると危ないものが多いから、ほとんど火を通している。
カルパッチョって本家イタリアでは生の牛ヒレ肉を使った料理だけど、日本ではサケなどを使ったものが多い。それがイタリアに逆輸入されて、イタリアで和食の人気が高まったせいもあって、魚を使ったカルパッチョも見かけるようになった。ちなみにさっき食べたのは赤身魚を使ったものだった。
ジェナはフェリン王国に来る前はクルディ王国でそれなりの期間活動していたそうだけど、カルパッチョは食べたことがなかったらしい。彼女がクルディ王国を出てから広まったのかもしれない。あちこちに異世界人はいそうだからね。
もう一つ食べたのはムニエルで、こちらは白身魚を使っていた。振りかけられていたのは僕の知っているレモンじゃなかったけど、あれは何だったんだろう? レモンでもユズでもカボスでもスダチでもなかった。レモンっぽかったけど。
しばらくするとシェフらしい人が食後のお茶を持ってやって来た。ついでに聞いてみようか。
「いかがでしたか?」
「ええ、美味しかったです。カルパッチョは良い魚とチーズを使っていますね」
「魚はその日に揚がった新鮮な物を使っております。チーズはずっと北にあるラマタ男爵領から取り寄せているもので、その中から当店の料理に一番合うものを選んでおります。マジックバッグを使って運び、一番料理と合うタイミングでお出ししています」
「あのあたりも山が近くて良いミルクが採れますね」
「はい、一に素材、二に保存状態、三に料理人の腕でございます」
謙遜しているように見えるけど、それだけの素材を使えるだけの店ってことでもあるね。
「なるほど。ところで一つ聞きたいのですが、ムニエルに振りかけられていたのは、普通のレモンではないと思いますが、教えていただくことはできますか?」
「はい。隠すほどのものでもありません。お待ちください」
そう言うとシェフは一度下がって、すぐにレモンを手に持ってやって来た。そのレモンは少し大きめで丸みを帯びていて……
「ひょっとしてマイヤーレモンですか?」
「お、ご存じでしたか。単にマイヤーやメイヤーとも呼ばれるようです。普通のレモンに比べれば酸味は落ちますが、独特な香ばしさが面白く、当店ではこれをよく使っております」
名前もそもままだった。こっちにもあるんだね。あるいは知っている誰かが名前を付けたか。
「今日北の方からこちらに来たばかりですが、それは町中で購入できますか?」
「ええ、市場で普通に手に入ります。朝なら間違いなく扱っている店はあります」
「そうですか。ありがとうございます」
それから二言三言話をするとシェフは戻って行った。
「閣下は違いが分かったのですね」
「普通のレモンにしては酸味が少なかったし、独特なスパイシーさが口に残ったからね。他の調味料と混ぜ合わせているからかもしれないと思ったけど」
「私もそのあたりの細かなところまで気が付くようになりたいのですが、どのようにすればいいのでしょうか?」
「どのように、ねえ……」
「さあ閣下、向こうに茂みが。先客もいますよ」
「この前からそのパターンが多いけど、変な性癖が出てない?」
「いえ、屋外がいいとか他人に見られたいとか、そのようなことはありません。閣下とだからです」
そう強調されてもやることは一緒だからね。あ、やるがダブルミーニングになった。
◆ ◆ ◆
ちょっと高級な宿屋に入って少しゆっくりしたら食堂で夕食にしよう。少し疲れたから。理由は想像にお任せします。祖国が近付いたからかもしれないけど、ジェナがやや浮ついている気がする。
「海と言えば魚介類。ユーヴィ市ではなかなか手に入らないから」
「一つお聞きしますが、海や川が遠い場所で魚を飼って増やすことはできないのですか?」
「できなくはないけどね。捕った魚を一時的に入れておく生け簀はできるけど、増やすのはなかなか難しいよ」
養殖というのは簡単にできるものじゃないから。ユーヴィ市は海から遠いから水を替えるのも大変。それにどれだけ気を付けていても病気が発生することもある。まあ僕が大森林の西まで行って大量に汲んでくればいいかもしれないけど、それもねえ。
まあ地球では野菜工場はできていたし、細胞を培養して増やす培養肉も出てきていたから、いずれはどんな肉も作られるかも。これはジェナの言っている飼って増やすのとは違うけど。
ユーヴィ市で魚が手に入るようになればありがたいのは間違いないけど、今でも増えた食材に対して料理の腕が追い付いていない人が多いから、そこに魚を持ち込んだら混乱が大きくなる可能性もある。
「多くの人がもう少し料理に慣れてからかなあ。肉よりも種類が多いし調理は難しいから」
「ちなみに閣下は肉と魚ではどちらの方がお好きですか?」
うーん、こんな究極の選択ってあったね。肉と魚とどちらかしか食べてはいけないならどうするかとか。
「魚かなあ。種類の問題だね。この世界に来る前は、食肉なら牛、豚、山羊、羊、馬、猪、熊、鹿、蛇、蛙、鰐、鶏、アヒル、カモ、ガチョウ、七面鳥あたりは食べたことがあるけど、魚は種類がもっとあるから」
「これまでどれくらいの種類を食べたことがあるのですか?」
「ええっと……アイナメ、アイブリ、アカメ、アジ、アトランティックサーモン、アナゴ、アマゴ、アマダイ、アユ、アンチョビ、アンチョベータ、イカナゴ、イタチザメ、イシダイ、イトウ、イナダ、イラブチャー、イワシ、イワナ、ウグイ、ウツボ、ウナギ、ウマズラハギ、エイ、オイカワ、カサゴ、カジキ、カツオ、カマス、カレイ、カワハギ、カンパチ、キス、キハダ、キングサーモン、ギンザケ、ギンダラ、キンメダイ、クエ、グルクン、クロダイ、コイ、ゴリ、ゴンズイ、サクラダイ、サクラマス、サケ、サバ、サヨリ、サワラ、サンマ、シイラ、シシャモ、シタビラメ、シマアジ、シマダイ、シラウオ、スケトウダラ、スズキ、ソウダガツオ、タイ、タチウオ、ダツ、タブ・ガーナード、タラ、チヌ、ツバス、ティラピア 、テッポウウオ、デンキウナギ、ドジョウ、トビウオ、トラギス、ナマズ、ニジマス、ニシン、ニベ、ノーザンパイク、ノドグロ、ハゼ、ハタハタ、ハマチ、ハモ、ヒメマス、ヒラ、ピラニア、ヒラメ、ピラルクー、ビワマス、フグ、フナ、ブラウントラウト、ブラックバス、ブリ、ブルーギル、ブルックトラウト、ベニザケ、ホッケ、ボラ、マゴチ、マス、マグロ、マコガレイ、マダイ、マナガツオ、ママカリ、マンボウ、ムロアジ、メカジキ、メジナ、メバチ、メバル、メルルーサ、ヤツメウナギ、ヤマメ、レイクトラウト、ワカサギ……くらいかな」
五十音順に考えたけど、抜けているようなそうでないような。東南アジアで熱帯魚っぽいのをいくつか食べたけど、名前までは覚えてない。ちなみに鯨も食べたことはあるけど魚じゃないから入れていない。タコとかイカとかナマコとかもね。
「……何かの呪文かと思いました」
「まあよく食べたね。とりあえず知っている名前を挙げたけど、海のも川のも入ってるし、成長すると名前の変わる出世魚というのもいるし、別名とか総称とかも混じっているかも」
「閣下がいかに魚がお好きかが分かりました。私も魚の料理ができるように精進します」
「その前に食事だね」
◆ ◆ ◆
「カルパッチョは初めて食べた気がします」
「そうだろうね。うちでもほとんどが焼くか揚げるか蒸すかするからね」
魚にもよるけど、特に川魚は生で食べると危ないものが多いから、ほとんど火を通している。
カルパッチョって本家イタリアでは生の牛ヒレ肉を使った料理だけど、日本ではサケなどを使ったものが多い。それがイタリアに逆輸入されて、イタリアで和食の人気が高まったせいもあって、魚を使ったカルパッチョも見かけるようになった。ちなみにさっき食べたのは赤身魚を使ったものだった。
ジェナはフェリン王国に来る前はクルディ王国でそれなりの期間活動していたそうだけど、カルパッチョは食べたことがなかったらしい。彼女がクルディ王国を出てから広まったのかもしれない。あちこちに異世界人はいそうだからね。
もう一つ食べたのはムニエルで、こちらは白身魚を使っていた。振りかけられていたのは僕の知っているレモンじゃなかったけど、あれは何だったんだろう? レモンでもユズでもカボスでもスダチでもなかった。レモンっぽかったけど。
しばらくするとシェフらしい人が食後のお茶を持ってやって来た。ついでに聞いてみようか。
「いかがでしたか?」
「ええ、美味しかったです。カルパッチョは良い魚とチーズを使っていますね」
「魚はその日に揚がった新鮮な物を使っております。チーズはずっと北にあるラマタ男爵領から取り寄せているもので、その中から当店の料理に一番合うものを選んでおります。マジックバッグを使って運び、一番料理と合うタイミングでお出ししています」
「あのあたりも山が近くて良いミルクが採れますね」
「はい、一に素材、二に保存状態、三に料理人の腕でございます」
謙遜しているように見えるけど、それだけの素材を使えるだけの店ってことでもあるね。
「なるほど。ところで一つ聞きたいのですが、ムニエルに振りかけられていたのは、普通のレモンではないと思いますが、教えていただくことはできますか?」
「はい。隠すほどのものでもありません。お待ちください」
そう言うとシェフは一度下がって、すぐにレモンを手に持ってやって来た。そのレモンは少し大きめで丸みを帯びていて……
「ひょっとしてマイヤーレモンですか?」
「お、ご存じでしたか。単にマイヤーやメイヤーとも呼ばれるようです。普通のレモンに比べれば酸味は落ちますが、独特な香ばしさが面白く、当店ではこれをよく使っております」
名前もそもままだった。こっちにもあるんだね。あるいは知っている誰かが名前を付けたか。
「今日北の方からこちらに来たばかりですが、それは町中で購入できますか?」
「ええ、市場で普通に手に入ります。朝なら間違いなく扱っている店はあります」
「そうですか。ありがとうございます」
それから二言三言話をするとシェフは戻って行った。
「閣下は違いが分かったのですね」
「普通のレモンにしては酸味が少なかったし、独特なスパイシーさが口に残ったからね。他の調味料と混ぜ合わせているからかもしれないと思ったけど」
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「どのように、ねえ……」
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