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逃亡する巫女 1
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朱美が逃亡した責任を問われた神官長は悪びれる事なく・・。
「王があのような決断を公にするからですよ。」
「普通は王に求められたら・・・。」
「それは普通の貴族の娘の場合です。お話しましたよね、彼女は将軍府で育った娘だと。」
寵姫を強要されるよな形をヨシとするような娘ではない・・そんな事も解らない王に神官長はイライラしていた。
「それに・・ここだけの話ですが王妃も今回の件には関与していますね。」
「王妃がか?」
「ええ。」
それは厄介だと言う顔をしているが・・。
「西とは事を構えたくはない他言無用だ。巫女を追えそして連れ戻せ。」
「は!」
そう答えたのは神官長ではなく「鴉」という王の直属の間者達だった。
鴉はもと犯罪者の中でも死罪になるはずの人間の中で特殊な能力のたけた者を密かに鍛えて組織化した総称でもあった。
この存在を知るのは王と神官長のみ・・。
「巫女の姿を見た者は殺せ。」
「は!」
「王よ!それは・・。」
神官長は、王のやり方を常々問題視していた近年は特にひどい。
貴族に対してだけでなく、庶民にいたるまでなにかと締め付けるような法を作り王族を敬えと命令する事しかしない。
そんな事では、国民はついてこないと神官長は諫めるが聞く耳を持たない王は今回も酷い命令を下している。
神は、何故あの異質な巫女を選ばれたのか・・神官長には解らない。
年々・・王族の加護は弱くなっている事だけは事実で同時に神殿の力もまた同じだった。
「神殿から神の使いで追う事はできないのか?」
「神使いの鳥は私だけでなく巫女にも従います・・巫女が帰らないと言えばそれを助ける
事はあっても邪魔はしないでしょうから。」
「あのものは真に巫女だという事か?」
「はい。」
王にすれば自分に従わない巫女など必要は無いと思っていた。
権力者は、一人でいい・・その考えは変わらないし変えようがない。
王族があってのこの国であり国民は自分の為に存在している駒でしかないそう思う王は崩れかけているこの国を見誤っていく。
それが大きな戦に発展するとも思わずに・・。
そのころ朱美は、荷台から降り涼音が用意していた男装をして街を歩いていた。
石畳みの街は、小さな露店が拡がる大広間につながりその奥は港になっている。
「港まで行けば船に乗れるな。」
「そうですね。」
しかし、その港付近には黒い影を感じて「追ってか?」と思い踵を返すとお腹が減った事もあり酒場へ向かった。
港付近の酒場は、24時間経営していて情報も飛び交うと兄から聞いた事があった朱美は空いている席に座り食べ物を注文した。
パンに肉や香味野菜が挟まれた物を頬張りながら周囲の会話に耳を澄ませて聞き耳を立てる。
「また税金が引き上げられるってさ。」
「内陸の通行税の事か。」
「ああ、行商人はきついよ。」
「なのに西との貿易は無税だろ?お貴族様がやってる仕事には税金をかけない。」
「庶民は水でも飲んでろと言うのか!」
「お前が飲んでるのは酒だ!」
「おおかーちゃんに怒られるな。」
平等ではないこの国の政治についてよく兄も嘆いていたが貴族達は、自分達は優遇されている
今の王の執政を歓迎している。
この現状を危険な状態だと言うのは、両将軍くらいだった。
店をでて路地を歩き馬を手に入れようと革袋に入っている金貨を数えて馬を扱う店に
行き馬を二頭手に入れる。その馬をはしらせ街道にでれば検問をしている黒い服を着た兵士らしき人が何人もいた。
「王があのような決断を公にするからですよ。」
「普通は王に求められたら・・・。」
「それは普通の貴族の娘の場合です。お話しましたよね、彼女は将軍府で育った娘だと。」
寵姫を強要されるよな形をヨシとするような娘ではない・・そんな事も解らない王に神官長はイライラしていた。
「それに・・ここだけの話ですが王妃も今回の件には関与していますね。」
「王妃がか?」
「ええ。」
それは厄介だと言う顔をしているが・・。
「西とは事を構えたくはない他言無用だ。巫女を追えそして連れ戻せ。」
「は!」
そう答えたのは神官長ではなく「鴉」という王の直属の間者達だった。
鴉はもと犯罪者の中でも死罪になるはずの人間の中で特殊な能力のたけた者を密かに鍛えて組織化した総称でもあった。
この存在を知るのは王と神官長のみ・・。
「巫女の姿を見た者は殺せ。」
「は!」
「王よ!それは・・。」
神官長は、王のやり方を常々問題視していた近年は特にひどい。
貴族に対してだけでなく、庶民にいたるまでなにかと締め付けるような法を作り王族を敬えと命令する事しかしない。
そんな事では、国民はついてこないと神官長は諫めるが聞く耳を持たない王は今回も酷い命令を下している。
神は、何故あの異質な巫女を選ばれたのか・・神官長には解らない。
年々・・王族の加護は弱くなっている事だけは事実で同時に神殿の力もまた同じだった。
「神殿から神の使いで追う事はできないのか?」
「神使いの鳥は私だけでなく巫女にも従います・・巫女が帰らないと言えばそれを助ける
事はあっても邪魔はしないでしょうから。」
「あのものは真に巫女だという事か?」
「はい。」
王にすれば自分に従わない巫女など必要は無いと思っていた。
権力者は、一人でいい・・その考えは変わらないし変えようがない。
王族があってのこの国であり国民は自分の為に存在している駒でしかないそう思う王は崩れかけているこの国を見誤っていく。
それが大きな戦に発展するとも思わずに・・。
そのころ朱美は、荷台から降り涼音が用意していた男装をして街を歩いていた。
石畳みの街は、小さな露店が拡がる大広間につながりその奥は港になっている。
「港まで行けば船に乗れるな。」
「そうですね。」
しかし、その港付近には黒い影を感じて「追ってか?」と思い踵を返すとお腹が減った事もあり酒場へ向かった。
港付近の酒場は、24時間経営していて情報も飛び交うと兄から聞いた事があった朱美は空いている席に座り食べ物を注文した。
パンに肉や香味野菜が挟まれた物を頬張りながら周囲の会話に耳を澄ませて聞き耳を立てる。
「また税金が引き上げられるってさ。」
「内陸の通行税の事か。」
「ああ、行商人はきついよ。」
「なのに西との貿易は無税だろ?お貴族様がやってる仕事には税金をかけない。」
「庶民は水でも飲んでろと言うのか!」
「お前が飲んでるのは酒だ!」
「おおかーちゃんに怒られるな。」
平等ではないこの国の政治についてよく兄も嘆いていたが貴族達は、自分達は優遇されている
今の王の執政を歓迎している。
この現状を危険な状態だと言うのは、両将軍くらいだった。
店をでて路地を歩き馬を手に入れようと革袋に入っている金貨を数えて馬を扱う店に
行き馬を二頭手に入れる。その馬をはしらせ街道にでれば検問をしている黒い服を着た兵士らしき人が何人もいた。
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