16 / 48
16.大通りの外れにて
しおりを挟む
針を動かすたびに光沢を帯びた白い糸がランプの光を反射する。
ソフィアに案内された商店で購入したのは指二本程度の幅を持った真っ青なリボン。さり気なく聞き出した彼女好みの色を選んだ。
「贈る相手は髪の長い方なのね?」などと推理をしていたので、自分が贈られる張本人だとは気付いていないようだった。
そんなやりとりを思い出して、くすりと笑みが漏れる。針先が青地に描くのは散りばめられた白い小花。周囲に優しい笑顔を振りまくソフィアの印象を花で表現してみた。
(今頃ソフィアも頑張っているのかしら)
じっくりと時間を掛けてハンカチを選んでいた親友を思い出す。一人きりで頑張りたいから、と助言に頼らずに取り組む姿勢を見せていた。
カレンは手元のリボンに目を落とす。細幅の生地に刺繍をするのは初めてのことで、カレンにとっても挑戦の作品となる。しっかりと木枠で固定してピンと張ったリボン。そこに最初の一針を入れる瞬間は緊張した。要領が掴めればすいすいと針は泳いでいく。
結ぶ際の邪魔にならないよう、中央を避けて両端にだけ施すので仕上がりまで時間は掛からない。しかしソフィアに贈るのは、彼女がハンカチの刺繍を終えたときと決めている。
今このときの自身と同じように、ソフィアも刺繍を楽しんでいて欲しい。そんな気持ちで針を進めた。
◇◇◆◇◇
「カレン、おつかいを頼んでもいいかい?」
「はい、何でしょう?」
声を掛けられたのは夕方当番の日、いつもより早めに出勤したときのことだった。夕食に向けて忙しなく動く料理人のうちの一人がカレンの姿を認めるや否や、そう尋ねてきたのだ。
「夕食に使うチーズが足りなくてね、配達人が量を間違えたみたいなんだ。ちょっと工房まで取りに行ってきてくれるかい?」
カレンよりずっと年配の料理人が申し訳なさそうな表情を浮かべる。
料理がなくてはカレンの仕事はないも同然なので即諾して引き受けた。一転してにこやかな顔つきで礼を述べた料理人は、思い出したように手近な棚をガサゴソと漁り出す。ややあって引きずり出してきたのは、工房までの地図が描かれた小さなメモだった。
「大通りを外れた場所にあるからわかり辛くてね。地図の通りに行けば迷うことはないから」
手渡されたメモに視線を走らせて逡巡する。
(大通りの外れ……大丈夫かしら)
父であるイノール子爵と出くわすことがないように大通りの利用はずっと避けてきた。今ここで通ることに問題はないだろうか。
地図には貴族も訪れる大通りから脇の道に逸れた場所に目当ての工房が記載されている。これを見る限りでは大通りをそう長く歩かずに済むようだが、先日修道院でリースに注意を促されたばかりでもある。
思いを巡らせながらふと頭を上げると、料理人たちは休む間もなく働いている。ここでカレンが断れば、彼らは別の誰かを探しておつかいを頼まなくてはならないのだろう。
余計な手間を掛けさせることになるし、何よりも手隙のカレンが今更引き受けないことの不自然さが際立ってしまう。
「わかりました。行ってきます」
「そんなに重たくはないはずだから頼んだよ」
色々な思いを飲み込んで笑顔で受け答えると、料理人が相好を崩して仕事に戻っていく。
外に出るなら必要ないだろう、と頭に巻いたばかりの三角巾を外す。丁寧に畳んでポケットにしまい、地図を持って食堂を後にした。
職員用の門を潜って城壁に沿った石畳を歩く。直に辿り着いたのは合同訓練が披露された王城前広場だった。大勢の市民が詰めかけて賑わいを見せていた広場には今は数名の騎士の影しかなく、その静謐さが美しい景観と相まって厳かな空気を醸し出している。
半円形の広場から放射状に伸びた道筋のうち、正門から真正面に続く道が王都の大通りへと繋がっている。綺麗に整えられたその道を慎重な足取りで歩いていると、大通りの方から見るからに豪奢な馬車が正門に向かって走ってきた。
軽快な車輪の音を立てて通り過ぎていく馬車を横目に見たカレンはこれが本来の王城前広場の姿であることを実感し、自分には縁遠い世界のようだとも思った。
もし。
もし父の持ってきた縁談が成立していたら。
この髪の色が厭われることもなく、伯爵の後妻に入っていたとしたら。
先程のような立派な馬車に乗って社交の場に立ったり、あるいはこの道を通って登城することもあったのだろうか。
想像の中の自分はつまらない顔をしていた。
誰かと一緒に美味しいケーキを食べることも、肩を並べて買い物に出掛けることも、軽い冗談で笑い合うこともなかったのではないかと思う。
たとえ贅沢な暮らしを約束されたとしても、荒れた指先で得た給金の方がカレンにはずっと重く価値のあるものだ。
馬車に揺られて移動するよりも、一歩一歩硬い地面を踏みしめて歩く今の自分の方が生きる喜びに溢れている。
しばらく歩くと手入れの行き届いた街路樹が並び、その向こうに立派な門構えの商店が散見するようになった。馬車が二台すれ違っても余裕がありそうな道は茶やオレンジといった明るい色合いの石畳が敷き詰められており、華やかに街を彩っている。
大通りに入ったことに気付いたカレンはメモを取り出して地図を確認する。いくらか進んだところに隣の通りに入る道がある。帽子屋の看板を右に曲がる、と添え書きされているので顔を上げて再び歩き出す。
初めての大通りは目に楽しいものだった。通りに面した店舗の壁には大きなガラス窓が設えられており、様々な商品が展示されている。ドレス、靴、銀細工、食器。そのいずれもが繊細で美しかった。
「帽子……ここだわ」
目当ての看板を見つけたカレンは帽子屋脇のほっそりとした横道を迷いなく右折する。さほど長くないその道を抜けると大通りと遜色ない街並みが広がっていた。
清潔な道路には木の葉一枚落ちておらず、立ち並ぶ店舗の壁にはシミひとつ見当たらない。それぞれの店の前には見目良く身なりを整えた屈強な男が直立不動している。
するりと掠めた風に芳しい香りが乗っていて、ここが飲食店街であることをようやく悟った。まだ夕食には少し早い時間のせいか、客らしい人影はない。
一方、足を進めた先の工房は賑わいを見せていた。飲食店街にある工房だからか店内は驚くほど明るく、ピカピカに磨かれたケースにはずらりとチーズが並んでいる。
カレンが配達の数量が間違っていた旨を切り出すと、店員は狼狽した様子で奥へと引っ込んだ。やがてバスケットに詰められたチーズと伝票を手に戻り、カレンが恐縮してしまうくらいに頭を下げられる。食堂の料理人からは煮込みの仕上げに使うと聞かされているため、まだ調理には十分に間に合う時間なのだが、そう伝えても謝罪は続いた。
「二度と同じ過ちは繰り返しませんので、どうかこれからもご贔屓に」
別れ際の言葉と平身低頭な態度に、あぁそうか、と納得した。
カレンはあくまでおつかいの者で、背後にいる雇い主は王城の機関。小さな失敗が信用問題に繋がり、今後の取引にも影響を及ぼすことになるのだろう。
途端に身の引き締まる思いを抱く。食堂職員の制服を着ている限り、カレンの振る舞いは自身の責任だけに留まらない。
(みっともない真似は出来ないわね)
物珍しそうに辺りを見回すことを控え、来た道を引き返すことにする。背後からカラカラと車輪の音が近付いても振り返らず、そっと道端に寄ってやり過ごす。美しい装飾の馬車が追い越していったのを確認して、また歩く。
あと少しで大通りへ戻る横道に辿り着こうかというとき、通り過ぎたはずの馬車がカレンの行く先で停車した。道の真ん中で止まったことを不審に思い、さすがにそちらの様子を窺うと慌てた素振りで降りてきた御者が恭しく扉を開いた。
ほっそりした足首に次いで鈍く艶めく焦げ茶色のドレスがするりと現れる。そして前屈みで馬車を降りてきたのは、カレンの見知った金髪の女性だった。
ソフィアに案内された商店で購入したのは指二本程度の幅を持った真っ青なリボン。さり気なく聞き出した彼女好みの色を選んだ。
「贈る相手は髪の長い方なのね?」などと推理をしていたので、自分が贈られる張本人だとは気付いていないようだった。
そんなやりとりを思い出して、くすりと笑みが漏れる。針先が青地に描くのは散りばめられた白い小花。周囲に優しい笑顔を振りまくソフィアの印象を花で表現してみた。
(今頃ソフィアも頑張っているのかしら)
じっくりと時間を掛けてハンカチを選んでいた親友を思い出す。一人きりで頑張りたいから、と助言に頼らずに取り組む姿勢を見せていた。
カレンは手元のリボンに目を落とす。細幅の生地に刺繍をするのは初めてのことで、カレンにとっても挑戦の作品となる。しっかりと木枠で固定してピンと張ったリボン。そこに最初の一針を入れる瞬間は緊張した。要領が掴めればすいすいと針は泳いでいく。
結ぶ際の邪魔にならないよう、中央を避けて両端にだけ施すので仕上がりまで時間は掛からない。しかしソフィアに贈るのは、彼女がハンカチの刺繍を終えたときと決めている。
今このときの自身と同じように、ソフィアも刺繍を楽しんでいて欲しい。そんな気持ちで針を進めた。
◇◇◆◇◇
「カレン、おつかいを頼んでもいいかい?」
「はい、何でしょう?」
声を掛けられたのは夕方当番の日、いつもより早めに出勤したときのことだった。夕食に向けて忙しなく動く料理人のうちの一人がカレンの姿を認めるや否や、そう尋ねてきたのだ。
「夕食に使うチーズが足りなくてね、配達人が量を間違えたみたいなんだ。ちょっと工房まで取りに行ってきてくれるかい?」
カレンよりずっと年配の料理人が申し訳なさそうな表情を浮かべる。
料理がなくてはカレンの仕事はないも同然なので即諾して引き受けた。一転してにこやかな顔つきで礼を述べた料理人は、思い出したように手近な棚をガサゴソと漁り出す。ややあって引きずり出してきたのは、工房までの地図が描かれた小さなメモだった。
「大通りを外れた場所にあるからわかり辛くてね。地図の通りに行けば迷うことはないから」
手渡されたメモに視線を走らせて逡巡する。
(大通りの外れ……大丈夫かしら)
父であるイノール子爵と出くわすことがないように大通りの利用はずっと避けてきた。今ここで通ることに問題はないだろうか。
地図には貴族も訪れる大通りから脇の道に逸れた場所に目当ての工房が記載されている。これを見る限りでは大通りをそう長く歩かずに済むようだが、先日修道院でリースに注意を促されたばかりでもある。
思いを巡らせながらふと頭を上げると、料理人たちは休む間もなく働いている。ここでカレンが断れば、彼らは別の誰かを探しておつかいを頼まなくてはならないのだろう。
余計な手間を掛けさせることになるし、何よりも手隙のカレンが今更引き受けないことの不自然さが際立ってしまう。
「わかりました。行ってきます」
「そんなに重たくはないはずだから頼んだよ」
色々な思いを飲み込んで笑顔で受け答えると、料理人が相好を崩して仕事に戻っていく。
外に出るなら必要ないだろう、と頭に巻いたばかりの三角巾を外す。丁寧に畳んでポケットにしまい、地図を持って食堂を後にした。
職員用の門を潜って城壁に沿った石畳を歩く。直に辿り着いたのは合同訓練が披露された王城前広場だった。大勢の市民が詰めかけて賑わいを見せていた広場には今は数名の騎士の影しかなく、その静謐さが美しい景観と相まって厳かな空気を醸し出している。
半円形の広場から放射状に伸びた道筋のうち、正門から真正面に続く道が王都の大通りへと繋がっている。綺麗に整えられたその道を慎重な足取りで歩いていると、大通りの方から見るからに豪奢な馬車が正門に向かって走ってきた。
軽快な車輪の音を立てて通り過ぎていく馬車を横目に見たカレンはこれが本来の王城前広場の姿であることを実感し、自分には縁遠い世界のようだとも思った。
もし。
もし父の持ってきた縁談が成立していたら。
この髪の色が厭われることもなく、伯爵の後妻に入っていたとしたら。
先程のような立派な馬車に乗って社交の場に立ったり、あるいはこの道を通って登城することもあったのだろうか。
想像の中の自分はつまらない顔をしていた。
誰かと一緒に美味しいケーキを食べることも、肩を並べて買い物に出掛けることも、軽い冗談で笑い合うこともなかったのではないかと思う。
たとえ贅沢な暮らしを約束されたとしても、荒れた指先で得た給金の方がカレンにはずっと重く価値のあるものだ。
馬車に揺られて移動するよりも、一歩一歩硬い地面を踏みしめて歩く今の自分の方が生きる喜びに溢れている。
しばらく歩くと手入れの行き届いた街路樹が並び、その向こうに立派な門構えの商店が散見するようになった。馬車が二台すれ違っても余裕がありそうな道は茶やオレンジといった明るい色合いの石畳が敷き詰められており、華やかに街を彩っている。
大通りに入ったことに気付いたカレンはメモを取り出して地図を確認する。いくらか進んだところに隣の通りに入る道がある。帽子屋の看板を右に曲がる、と添え書きされているので顔を上げて再び歩き出す。
初めての大通りは目に楽しいものだった。通りに面した店舗の壁には大きなガラス窓が設えられており、様々な商品が展示されている。ドレス、靴、銀細工、食器。そのいずれもが繊細で美しかった。
「帽子……ここだわ」
目当ての看板を見つけたカレンは帽子屋脇のほっそりとした横道を迷いなく右折する。さほど長くないその道を抜けると大通りと遜色ない街並みが広がっていた。
清潔な道路には木の葉一枚落ちておらず、立ち並ぶ店舗の壁にはシミひとつ見当たらない。それぞれの店の前には見目良く身なりを整えた屈強な男が直立不動している。
するりと掠めた風に芳しい香りが乗っていて、ここが飲食店街であることをようやく悟った。まだ夕食には少し早い時間のせいか、客らしい人影はない。
一方、足を進めた先の工房は賑わいを見せていた。飲食店街にある工房だからか店内は驚くほど明るく、ピカピカに磨かれたケースにはずらりとチーズが並んでいる。
カレンが配達の数量が間違っていた旨を切り出すと、店員は狼狽した様子で奥へと引っ込んだ。やがてバスケットに詰められたチーズと伝票を手に戻り、カレンが恐縮してしまうくらいに頭を下げられる。食堂の料理人からは煮込みの仕上げに使うと聞かされているため、まだ調理には十分に間に合う時間なのだが、そう伝えても謝罪は続いた。
「二度と同じ過ちは繰り返しませんので、どうかこれからもご贔屓に」
別れ際の言葉と平身低頭な態度に、あぁそうか、と納得した。
カレンはあくまでおつかいの者で、背後にいる雇い主は王城の機関。小さな失敗が信用問題に繋がり、今後の取引にも影響を及ぼすことになるのだろう。
途端に身の引き締まる思いを抱く。食堂職員の制服を着ている限り、カレンの振る舞いは自身の責任だけに留まらない。
(みっともない真似は出来ないわね)
物珍しそうに辺りを見回すことを控え、来た道を引き返すことにする。背後からカラカラと車輪の音が近付いても振り返らず、そっと道端に寄ってやり過ごす。美しい装飾の馬車が追い越していったのを確認して、また歩く。
あと少しで大通りへ戻る横道に辿り着こうかというとき、通り過ぎたはずの馬車がカレンの行く先で停車した。道の真ん中で止まったことを不審に思い、さすがにそちらの様子を窺うと慌てた素振りで降りてきた御者が恭しく扉を開いた。
ほっそりした足首に次いで鈍く艶めく焦げ茶色のドレスがするりと現れる。そして前屈みで馬車を降りてきたのは、カレンの見知った金髪の女性だった。
126
あなたにおすすめの小説
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
『有能すぎる王太子秘書官、馬鹿がいいと言われ婚約破棄されましたが、国を賢者にして去ります』
しおしお
恋愛
王太子の秘書官として、陰で国政を支えてきたアヴェンタドール。
どれほど杜撰な政策案でも整え、形にし、成果へ導いてきたのは彼女だった。
しかし王太子エリシオンは、その功績に気づくことなく、
「女は馬鹿なくらいがいい」
という傲慢な理由で婚約破棄を言い渡す。
出しゃばりすぎる女は、妃に相応しくない――
そう断じられ、王宮から追い出された彼女を待っていたのは、
さらに危険な第二王子の婚約話と、国家を揺るがす陰謀だった。
王太子は無能さを露呈し、
第二王子は野心のために手段を選ばない。
そして隣国と帝国の影が、静かに国を包囲していく。
ならば――
関わらないために、関わるしかない。
アヴェンタドールは王国を救うため、
政治の最前線に立つことを選ぶ。
だがそれは、権力を欲したからではない。
国を“賢く”して、
自分がいなくても回るようにするため。
有能すぎたがゆえに切り捨てられた一人の女性が、
ざまぁの先で選んだのは、復讐でも栄光でもない、
静かな勝利だった。
---
【完結】灰かぶりの花嫁は、塔の中
白雨 音
恋愛
父親の再婚により、家族から小間使いとして扱われてきた、伯爵令嬢のコレット。
思いがけず結婚が決まるが、義姉クリスティナと偽る様に言われる。
愛を求めるコレットは、結婚に望みを託し、クリスティナとして夫となるアラード卿の館へ
向かうのだが、その先で、この結婚が偽りと知らされる。
アラード卿は、彼女を妻とは見ておらず、曰く付きの塔に閉じ込め、放置した。
そんな彼女を、唯一気遣ってくれたのは、自分よりも年上の義理の息子ランメルトだった___
異世界恋愛 《完結しました》
【完結】初恋相手に失恋したので社交から距離を置いて、慎ましく観察眼を磨いていたのですが
藍生蕗
恋愛
子供の頃、一目惚れした相手から素気無い態度で振られてしまったリエラは、異性に好意を寄せる自信を無くしてしまっていた。
しかし貴族令嬢として十八歳は適齢期。
いつまでも家でくすぶっている妹へと、兄が持ち込んだお見合いに応じる事にした。しかしその相手には既に非公式ながらも恋人がいたようで、リエラは衆目の場で醜聞に巻き込まれてしまう。
※ 本編は4万字くらいのお話です
※ 他のサイトでも公開してます
※ 女性の立場が弱い世界観です。苦手な方はご注意下さい。
※ ご都合主義
※ 性格の悪い腹黒王子が出ます(不快注意!)
※ 6/19 HOTランキング7位! 10位以内初めてなので嬉しいです、ありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。
→同日2位! 書いてて良かった! ありがとうございます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。
【完結】ルイーズの献身~世話焼き令嬢は婚約者に見切りをつけて完璧侍女を目指します!~
青依香伽
恋愛
ルイーズは婚約者を幼少の頃から家族のように大切に思っていた
そこに男女の情はなかったが、将来的には伴侶になるのだからとルイーズなりに尽くしてきた
しかし彼にとってルイーズの献身は余計なお世話でしかなかったのだろう
婚約者の裏切りにより人生の転換期を迎えるルイーズ
婚約者との別れを選択したルイーズは完璧な侍女になることができるのか
この物語は様々な人たちとの出会いによって、成長していく女の子のお話
*更新は不定期です
*加筆修正中です
二度目の初恋は、穏やかな伯爵と
柴田はつみ
恋愛
交通事故に遭い、気がつけば18歳のアランと出会う前の自分に戻っていた伯爵令嬢リーシャン。
冷酷で傲慢な伯爵アランとの不和な結婚生活を経験した彼女は、今度こそ彼とは関わらないと固く誓う。しかし運命のいたずらか、リーシャンは再びアランと出会ってしまう。
【完結】婚約破棄寸前の令嬢は、死んだ後に呼び戻される
四葉美名
恋愛
「サラ! ようやく僕のもとに戻ってきてくれたんだね!」
「ど、どなたでしょう?」
「僕だ! エドワードだよ!」
「エドワード様?」
婚約者でこの国の第1王子であるエドワードにダメなところをさんざん注意され、婚約破棄寸前の伯爵令嬢のサラ。
どうせ明日には婚約破棄されるのだからエドワードに魔術トラップを仕掛けて驚かそうとしたところ、大失敗して死んでしまった。
「本当に私って馬鹿! 本当に大馬鹿!」
そんな自分の愚かさを反省しエドワードの幸せを願って死んだはずなのに、目覚めると目の前にはエドワードだと名乗る別人がいた。
なんとサラは死んでから30年後に、エドワードによって魂を呼び戻されてしまったのだ。
これは不器用な2人がすれ違いながらいろんな意味で生まれ変わって幸せになる、成長恋愛ストーリーです。
設定ゆるめです。他サイトにも掲載しております。 本編&番外編すべて完結しました。ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる