銀鷲と銀の腕章

河原巽

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38.いない者たち

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「あ……」

 馬車から姿を現した女性を見てカレンの唇から知らず音が漏れた。
 その態度をおかしく思ったのか、隣のレグデンバーが足を止めて様子を窺ってくるのがわかる。しかし視線を正面から外すことは出来なかった。

 傍目から見てもおかしい挙動だったのかもしれない。
 不自然に立ち止まり、自身を凝視するカレンに女性の方も気が付いたようだ。
 その死にかけたような瞳がカレンをカレンと認識したとき、一瞬にして爛々とした光を灯したのは一目瞭然だった。店の中に入ろうとする恰幅の良い男性の腕を引いて口を開いた。

「お待ちになって伯爵様。面白いものがございますわ」

 その声に男性が金髪の女性を振り返る。

「どうしたね、イヴリン。欲しいものでも見つけたのか」
「私にではなく、伯爵様によろしいものかと」
「ほう」

 イヴリンと呼ばれた女性がか細い指でカレンを指し示す。その動きを追った男性の目がぴったりとカレンに向けられ、背中にぞくりと寒気が走る。

「ふん?」

 訝しげな男性に女性が艶やかな笑みを形作った。

「元は子爵家の生まれ、今は市民として暮らす娘ですわ。そこいらの小娘よりは作法を知っておりますから、お側に侍らせるには都合がよろしいのではなくて?」

 そこまで聞いた伯爵は大袈裟に眉を上げた。合点がいったらしい。
 かつてイノール家のタウンハウスで会っていること、たった今隣に連れ立っている女の娘であることを。

「……なるほど」

 そう呟いたのは伯爵ではなく、かつて母だった人を見据えるレグデンバーだった。続けて彼は言葉を発する。

「カレンさん、別の道を行きますか? それとも今日はもうお戻りになりますか?」

 空気を断ち切るような問い掛けにすとんと肩の力が抜けた。予想外の邂逅に息を詰めていたことにようやく気付く。
 レグデンバーの気遣いに溢れた眼差しがこちらに向けられているだけで息がしやすくなる心地だった。

「……このまま散策を続けても構いませんか?」
「もちろんです、参りましょう」

 宝飾店の前に佇む二人などまるで存在しないかのような振る舞いでカレンを促してくる。それならば、とカレンも余計なものは目に入れないようにして、敢えてそのまま真っ直ぐに進路を取る。
 一歩一歩踏みしめる足に力を込め、背筋を伸ばす。顔を俯けることは絶対にしない。そう心に決めて、ただ歩み続けた。
 じっとり絡み付く視線を無視して宝飾店の前を過ぎようとしたそのとき、唐突にカレンの片腕がぐいと強く握られた。誰の仕業かなどと誰何するまでもない。

「伯爵様の前を通るのに随分な態度だこと。市井で暮らすと行儀作法も忘れてしまうのかしら?」

 平然とやり過ごすはずだったのに、カレンの身体は強張って動けずにいた。
 物心がつく頃には恨み辛みを聞かされていた。抱き締められた記憶などひとつもない。この身体的接触が母子にとって片手で数えられるものだと彼女はわかっているのだろうか。

「その手をお離し下さい。貴族による市民への強制はいかなる場合も認められていない、と以前もお伝えしたはずです」

 カレンと母の間に立ったレグデンバーの声が重く響く。

(第二騎士団は貴族に関わると仰っていたから……)

 だから取り締まる態度も厳しいのだろうか。
 まるで他人事のように頭の中でぼんやり考えていると、腕の圧迫感が消え去っていった。

「あら、いつぞやの騎士様かしら。ごきげんよう」

 濃い紅を引いた唇に弧を描いて母だった人は笑う。それを面白くなさそうに見つめていたのが伯爵だった。

「ふん、騎士風情が生意気な。無礼であることに違いはないだろう。頭のひとつも下げずに横切ろうだなど図々しいにも程がある」
「お言葉ですがデメリ伯爵、並びにイノール子爵夫人。貴族名鑑に名を連ねる貴族にはその旨通達されているはずですが。国王陛下認可の憲章に背くのであれば、第二騎士団員として看過するわけにはいきません」

 デメリと呼ばれた伯爵が鼻を鳴らす。一方でカレンの母イヴリンは穏やかな態度を崩さない。

「騎士様、私は家も持たない哀れな娘に働き口を取り計らおうと思っただけですのよ」

 そうして残酷な笑みをカレンに向けて続けた。

「あなた、伯爵様のお屋敷で奉公なさい。元々のお役目をきちんと果たさなくては。ね?」

 そんな優しい語り口調ですらカレンの記憶にはない。
 ふるふると身体の芯から震えが起こる。カレンを売るためならば何でもするのか、と。

「そうだな、イヴリンのツテならば贔屓してやらんこともない」

 まんざらでもなさそうな言い草と粘ついた眼差しが限界を超える引き金だった。

「……そのようなお話は私には無用です」

 掠れ気味ではあったが、ちゃんと音になった。

「私は今、王城でお仕事をいただいております。国のために日夜砕身されている皆様をお支えする大切なお役目です。住む場所もお給金もちゃんと保障されています」

 イヴリンがあからさまに面白くなさそうな表情を浮かべる。王城勤めとなれば下手な口出しは出来ないからだ。
 居場所を知られるのは痛手となるかもしれないが、今の自分に誇りを持っていることを知らしめておきたい。
 身売りを体良く奉公と呼ぶなど、真面目に勤めている人々に対する侮辱だ、と憤る気持ちもカレンの背中を後押ししていた。

「それはそれは随分なご身分ですこと」

 冷めた瞳で吐き捨てる。見慣れた瞳だ。

「お城でお勤め出来るだなんて、教育の賜物かしらね。あなたはその教育をどこで受けたのかしら。恩知らずなあなたにはわからない?」

 自分自身のどこにこんな感情が眠っていたのだろう。明確な怒りが沸いてくるのを感じる。

「二度と顔を見せるなと仰ったのはあなた方ではありませんか」
「あぁ、逃げ出したあなたは自分さえ良ければ構わないのね。伯爵様にも伯爵様のご子息にもご迷惑が飛んでいるというのに」

 話が噛み合わない。
 あの日、父だった人に髪を掴まれ引き倒されたカレンに追い打ちのような憎しみの眼差しを向けてきたこの女性は、子爵の『イノール家に娘はいない』という言葉に反論すらしなかった。
 少なくとも、彼女の血を引いていることは確実であるはずなのに。
 不意にリース院長の言葉が脳裏に蘇る。

『貴族とは時には親を時には子を、残酷な形で利用しようと立ち回るものです。血の繋がりよりも自らの利を選ぶことも珍しくありません』

(……こういうことを仰っていたのね)

 イヴリンにとって、カレンはただの駒。
 戦況を変えるために用いられる駒のひとつに過ぎないのだ。

「……私には関係のない話です」
「何ですって?」

 冷え切った声に怯んでしまいそうだった。
 と同時にカツンと靴を鳴らす音が聞こえ、はっと隣を仰ぎ見る。真剣な顔つきのレグデンバーは、それでもどこか温もりを帯びた眼差しでカレンを見下ろしている。
 大丈夫だ、と思った。
 今のカレンの生き方を見てくれている人たちがいる。彼らは誰一人としてカレンを否定しない。

「私は私の人生を歩んでいます。そちらの都合に振り回されるいわれはありません」
「おかしなことを言うわね。を生み出しているのは誰なのかしら。あなたのその黒髪ではなくて?」
「望んで黒髪に生まれたわけではありません!!」

 とうとう言ってしまった、胸に秘め続けたカレンの本音。
 何故この髪は紫黒色を纏っているのか。
 父よりも母よりもずっとずっと感じていたのはカレン自身だ。

 こんな声の荒げ方は生まれて初めてかもしれない。レグデンバーの前でみっともない姿を晒してしまったことを恥ずかしく思うが、積もり積もったものにこれ以上行く先を遮られたくなかった。

「身の置き方を変えたいのであれば、子爵にご相談するなりご自身で変えるなりして下さい」

 見限ったはずのカレンを利用しようと考えないで欲しい。そんな願いを込めた忠告だった。

「それはどういう意味かな、お嬢さん。まるでイヴリンが不幸に身を置いているような口ぶりだ」

 言いたいことを出し切ったカレンが一息つく間もなく、伯爵が追い打ちを掛けてきた。ねっとりとした口調に威圧的な色を濃く滲ませて。

「彼女は喜んで私に同伴してくれているものだと思っているのだけれどね。片田舎に引き篭もるよりも王都にいる方が楽しいと。なぁ、イヴリン?」

 恨みがましくカレンを睨め付けたイヴリンが媚びた笑顔で伯爵に振り返った。ふふふ、と耳障りのいい笑い声と共に。

「私は妻を娶れず、三男は子爵家当主の道を絶たれ。なかなか心の傷は癒えないものだがお嬢さんはこんなとき、どんな埋め合わせが効果的だと思う?」

 こちらに向けられている目が絡み付くようで気持ち悪い。
 カレンに一切知らされずにいた縁談を斬り捨てた本人がどの口でそんなことを言うのか。彼らの言い分は勝手なものばかりだ。

「その件に関してはこちらで預かりましょう」

 しばらく無言を貫いていたレグデンバーが突然声を発した。それもこの問題に関わり合いを持つことを宣言するように。
 見上げた精悍な横顔はイヴリン、続いてデメリ伯爵へと視線を移していく。

「貴族間の交際、取引に於いても強制行為は認められておりません。一方が不利益を被るような事態であれば第二騎士団が介入いたします」
「それはまた大層な言われようだ。私とイヴリンの間柄は互いの好意で成り立っているものと認識しているが」
「でしたら、お二人はどうぞご自由に。流れた縁談の補填をお望みであればデメリ家とイノール家で話し合いの場を。懸念があるようでしたら第二騎士団員が立ち会いを務めます」

 デメリはあからさまに顔を顰める。

「お偉いものだね、騎士様とやらは。個人の縁談にまでずかずか踏み込んでくるとは」
「第二騎士団副団長ドノヴァ・レグデンバーとして貴族の横暴な振る舞いを坐視ざししない、それだけの話です」

 副団長という地位、それとも侯爵家の家名が効いたのだろうか。
 横暴と断じられたデメリは益々顔を歪ませて閉口した。イヴリンに至っては興味をなくしたような白けた目をしている。

「デメリ伯爵だけではありません。イノール子爵夫人、あなたもお忘れなきよう」
「あら、何のことかしら」
「あなたとカレンさんの繋がりは既に断たれています。彼女を巻き込むことは不当な行為であり、脅迫や強制が続くのであれば法の裁きを受けてもらわねばなりません」

 そこまで大袈裟な話になるとはカレンも思っていなかった。
 子爵家から離籍したとしても血の繋がりは消せないのだと。だから説得で母の気持ちが変わってくれれば、と淡い期待を抱いていたくらいだ。
 彼女もきっと深刻には考えていなかったのだろう。

「まぁ、怖いわね。騎士様のお言葉こそ脅迫のようですわ」
「失礼、大事なことを言い忘れていました」

 イヴリンの皮肉など意に介さず、レグデンバーは続ける。

「カレンさんはいずれ私が妻として迎え入れる心づもりの女性です。無謀な画策などなさらぬように」

 目を瞠るイヴリンの動向を確認するよりも先にカレンの眼前にレグデンバーの大きな掌が差し出された。

「さぁ、行きましょう」

 直前の言葉にカレン自身も驚きを隠せずにいたが、仰いだ彼の表情はどこまでも穏やかで優しくて、手を重ねることに躊躇いはなかった。

「では、失礼」

 カレンの手を取ったレグデンバーが恭しく頭を下げる。カレンも今一度母だった人を視界に収め、一礼した。
 頬に突き刺さる視線は憎悪に染まっている。しかしどうあっても説得出来ないのなら、カレンにはもう尽くす手はない。彼女とその夫がカレンをいない者としたように、カレンの人生にも両親と呼べる人たちはいなかったのだと割り切るしかなかった。

 指先にレグデンバーの掌の温もりを感じながら、デメリとイヴリンの前を通り過ぎた。
 歩を進めるにつれて肩の力が抜けていくのがわかる。と同時に往来で恥部を晒すような口論をしてしまったことにも気付いてしまう。
 さほど多くないとは言え、行き交う人々の目が遠巻きにこちらを見つめている。

「少し予定を変えましょうか」

 背後に届かないよう潜められた声で提案される。
 別れを告げたばかりの二人がいるこの通りを衆目を集めたまま散策出来るほど豪胆ではない。
 手と手を重ねたまま素直にレグデンバーに従った。
 
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