【R18版】豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜

自来也

文字の大きさ
82 / 228

第82話 古城 おばけ嫌い 

しおりを挟む
ゼルの話からすると勇者の暴走を止めるために魔王がいるらしい。
すごい事聞いちゃったな。誰にも言えないよこんな事。

無いとは思いたいけど、ホノカが危険分子みたいに見られるのは嫌だしなぁ。

とりあえず今まで通り生活しよう。最近依頼の要請は来ないけど自分から依頼受けにいくか。

「ねぇルナ、僕依頼受けにいくんだけどどうする?」
ルナはゼルと別れた後にガル爺を元の場所に送り、二日ほどこの地下室に滞在している。

「そうじゃのう、妾も行こうかの、暇じゃし」
暇なの?今までこんなにいた事あったっけ?

「子供というか分身体は良いの?毎回その為に帰ってたじゃん」

「良いわけないじゃろ、ただまだ帰ってこないと思うのじゃ。あと数日くらいはヒマじゃのう」
ビーフジャーキーをムシャムシャしながら答えるルナ。ダラダラしてんなぁ、でも帰る気はあるのね。

まずギルド行くか。
なんかギルドに来るの久しぶりな気がするけどみんな元気かな。
ルナを連れて僕はギルドの扉をくぐった。

「こんにちはー何か依頼無いですか?平和的で僕じゃなくても全然達成できるヤツ」

「ショウさん!依頼を受けに来るの久しぶりじゃないですか!?どこ行ってたんですか?」
ユキさんに会うと帰ってきた感があるな。しかし魔王と風呂入ってましたなんて言えないし…

「ルナの知り合いに会いに?的な?みたいな?」
完璧な偽装だ、突っ込みが入る余地はない。

「まあショウさんが無事で帰って来てくれれば良いですよ。お疲れ様でした。それで依頼ですね。ちょっと待ってくださいね」
優しさを感じる…この人が女神でいいよもう。

「ショウよ、依頼は派手なヤツで良いぞ、妾もいるんじゃから。」
派手な依頼なんて嫌だよ。やるなら一人でやって。

「今ある依頼で派手なのはちょっと…これなんかどうですか?南に小さな古城があるんですけどそこに魔獣が住み着いたらしいんです。近くの村から夜な夜な不気味な声が聞こえるという依頼ですね」

「分かったのじゃ、それ行くぞショウよ」
まあルナがいるから楽かも、魔獣が村を襲う前に解決しよう」

「ありがとうございます!そしてお願いなんですけど…その村で作られているワインなんか買ってきて貰えたらなぁ…なんて。もちろんお金は払います!」
こっちが本命か?まあそんな事ないよね。ユキさんに限って…ないよね?

「ちなみに魔獣はゴーストかも知れないので気を付けてくださいね」

…え?

依頼の古城は地下室で1時間ほど…はぁ、気が重い…
なんとなくすぐに到着したくないのでルナに乗らずのんびり移動している。

「イヤだなぁゴーストとか僕苦手なんだよ」
お化けとかそういったものは怖い、普通に受けなきゃ良かったと後悔してるよ。

「ゴーストなんか敵ではないのじゃ、お主ビビりじゃのう…あーかわいそ」
なんだ急に煽るじゃないか、やんのか?

「そんな事よりショウはあの受付嬢と仲が良いみたいじゃのう、向こうもまんざらでは無さそうじゃが?」
いきなり何だよ、確かに気になってるけど…

「何?ヤキモチ?可愛いとこあんじゃん」
とりあえず今はそれどころではない、魔獣かゴーストか、それが気になってしょうがない。

「バ、バカを言うでない!妾がヤキモチ?そんなもん焼くワケないじゃろ!肉は焼くがの!」
なんかキレがねぇなぁ…ボキャブラリー息してないよ?

「ほれ!あれじゃろ、碌でも無い事を言ってるうちに見えてきたのじゃ!」
話振ってきたのルナじゃん…魔獣だといいなぁ…

古城というかもう廃墟に近い、ボロボロの壁にはツタが絡みついており、長年使われていないのが見て取れる。

「本当に行くの?大砲でぶっ飛ばしちゃだめ?」

「いやそれでも良いがそれをしてしまうと殆どの依頼が大砲ドーンで解決してしまうじゃろ…バカの所業じゃ…」
まあ確かにそうだけど…原因っぽいヤツを片っ端から吹き飛ばすとか確かにバカそのものだな…

「明るいうちに行こう、夜になったら僕寝るんだ。暖かいベッドで」

「お主今回結構ひどいのぅ…」

中に入ると意外に明るい、これなら案外大丈夫かも。
「まずは原因の魔獣かゴーストを探すのじゃ。まあ地下じゃの、行くぞ」

「地下から気配すんの?地下に住んでるヤツなんてロクなヤツいないよ。」

「そうじゃな…きっと地下で暖かいベッドで眠るんじゃろな…」

地下に降りる階段を見つけて降りていく僕たち、地下室で行けば良いじゃんと言ったがすぐ終わるから付いてくるのじゃと言われてしまった。

地下に明かりは無くルナの魔法で辺りを照らして進む。
すると手に何か生暖かいものが急に触れた。

「ぎゃーす!!」
僕は柄にもなく叫び声を上げてしまった…

「急に叫ぶなびっくりするじゃろ!怖がってるようじゃから手を握ってやったまでじゃ!ほれ!行くぞ!」
僕の手を引いてスタスタ歩くルナ、少し顔が赤い?気のせい?

「ここら辺だと思うのじゃが…」
辺りを見渡しても何もいないようだ。よし、帰ろう。
もう十分だよ。大砲ドーンでバカ扱いされても平気だから。ドーンで帰ろう。

帰ろうとルナの手を引いた時、青白い光が宙を舞い、僕達の方に向かってきた。

「ぎゃーす!!!!」
僕は叫びながらルナに抱きつく、あれ?ちょっと柔らかい。

「そのクセが強い叫び声が逆に怖いからやめるのじゃ!!おい!!どこを触っておる!離すのじゃ!」

「何してるでありんす?こんなところで」

この独特の喋り方…
え?トコヨ?こっちのセリフなんだが?

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!

石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。 クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に! だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。 だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。 ※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

転生?したら男女逆転世界

美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。 ※カクヨム様にも掲載しております

処理中です...