【R18版】豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜

自来也

文字の大きさ
138 / 228

第137話 解散 冒険者 えむえむ

しおりを挟む
「じゃあ僕は帰るね!今回も楽しかったよ!また誘ってね!」

翌朝、ゼルはそろそろ帰るとバイクに跨がって帰っていった。

「本当に速いのね、バイクって」
見送りに来ていたホノカ、結構あっさり別れたな。

「ホノカも欲しい?結構便利だよ?」

「いや、いらないわ。そ、その、ゼルが今度後ろに乗せてくれるって…言うから…」

ヒュー、乙女心じゃーん。

「それは良かった、是非仲良くしてくれ」

「ま、まあ友達だし?当たり前よ!」
なんか急に女の子だなぁホノカ…良い傾向?

地下室に戻るとシロにリディ、エリザが丁度起きてきたところだった。

「エリザ、ゼル帰っちゃったけど…」

「ん?我はリディの村に遊びに行くので心配なし!」
「お友達なので…あとあそこ超ヒマ」

エリザってまじで何してんの?四天王ぷらぷらしすぎでは?

朝食を取りエリザとリディは二人で楽しそうに帰っていった。
「ショウ君!またね!次は最後まで頑張ってね」
何を?僕はいつも全力だが?

「また遊び来る!期待されたし!!」

「そうだね、僕もまた近々遊びにいくかも」

じゃあ帰るか、ユウカが運転したいと言うので僕は朝風呂に向かう。
そして風呂から出た頃にはギルドに到着していた。

「じゃあ依頼があるから、またね、ショウ」
「今度またゼルが来る時連絡してね!」

もう恋する女の子じゃないか。良い事だ。
相手魔王だけど。

僕はどうしようかなぁ。みんな忙しそうだけど他の冒険者ってどんな事してるんだろ…


【冒険者レイ】

最近バイクのおかげで依頼がサクサクこなせます。
ショウ様の地下室には本当に驚かされますね。

今回の依頼はキツネの魔獣退治、近くの村が農作物をやられているらしく、人的被害が出る前にどうにかして欲しいという事でした。

どんな魔獣なのでしょう、狐の魔獣は珍しく、強さも未知数、最近は歯応えのある敵がいなくて少々消化不良ですからね。このくらい冒険しなくては。

村が見えて来ました、まずは話を…ん?
岩陰に子供?耳のようなものが生えているような…。

「そこで何をしているんですか?迷子でしょうか?」

「みゃ!!びっくりした!せっこは別に迷子じゃないかも!」

せっこ?迷子じゃないかもってどっちですか?
しかしこの耳…可愛らしい顔…可愛い…抱きしめたら怒りますかね?
そしてバイクの音に気が付かないあたり耳は飾り?

「まあ村が見える場所で迷子というのも無いと思いますけど…せっこさんはここで何をしているんですか?」

「せっこは名前じゃないかも!!なまえはえむえむ!」
えむえむ?ここら辺では聞かない名前ですね。略してドMみたいに言われませんか?

「えむちゃんは何をしていたんです?あとせっこってなんですか?」

「べ、べっつにー、何もしてないかも?見る自由は尊重するべきかもよ。あとせっこはせっこかも!人間も真似して拙者とか言うかも!」

うん?

「もしかしてえむちゃんは狐ですか?拙者じゃなくて拙狐でせっこ?」

「そう!拙狐!」
妙に分かりにくい上に無理があるので今すぐやめたらどうですかそれ…

「もしかしてあの村の農作物食べました?」

「ギクッ!何?食べてないかも…でももし食べてたらどうするの?縛り付けて刺す?」

「どうでしょう?でも私はその狐の魔獣を討伐に来た冒険者です」

「ガビーン…いや…でも拙狐食べて…ないかも…」
ガビーンですか…古ですね。

「でも正直になって一緒に謝りに行けば許します。本当に食べて無いんですね?」

「お腹すいてた…かも…」

「謝りに行った後にお腹いっぱい食べさせてあげます、本当はお腹が空いて食べちゃったんですよね?」

「うぅ…ごめんかも…拙狐謝りにいく…」

「じゃあ行きましょう、私の後ろに乗って下さい。私のバイクは速いですよ」

「ばいく?乗る!のるかも!」
それから後ろにしがみ付くえむちゃんと一緒に村まで行き、しっかり謝ったら村の人も分かってくれたようです。

正直この見た目で謝られて許さない大人はどうかと思います。子供の見た目にクリっとした目、キツネの耳に尻尾。あとでこっそり触りましょう。

えむちゃんは行くところが無いらしいので今私とギルドに向かっているのですが…少し気になる事が…。

「その小さな身体で農作物を荒らしてもそんなに被害出ないですよね?実は仲間がいるとかないですか?」

「仲間いないかも…ちょっと止まって、拙狐は実はそこそこ大きいかも」

変身するのでしょうか?美少女とかになったらショウ様に会わせるの少し嫌なんですけど…。

えむえむはバイクから飛び降り、どんどん大きくなっていく…。完全に獣の姿に変わったえむえむ…3メートル弱はあるのでは…。
そしてこれは魔獣?こんなに知能が高い魔獣なんて聞いたことがない。

「あの、えむちゃんは本当にえむえむという名前なんですか?あなたもしかして神獣でもっと長い名前とかないですか?」

「そうかも!神獣!拙狐ちょっと偉い!名前はあるけど…みんな覚えてくれないからえむえむで良い…」

「大丈夫ですよ、私は記憶力が良いので」

「本当!?じゃあね!拙狐の名前は… マジェスティック・ムーン・オブ・ミスティック・メイヘム・アンド・ミラージュ・フォックス・カリスマ・オブ・セレスティアル・サンクチュアリかも!」

誰ですか名付け親…これはM.Mで略したくなるのも分かりますね。

「すみません、よくわかりません」

「ガビーン」

「ではエムで良いですね、名前が長すぎて日が暮れてしまいます」

「私は冒険者のレイです。私の依頼の手伝いでもしますか?少なくともお腹は空かなくて済みますよ」

「冒険者のレイ!うん!行くかも!あっちの町まで行くの?競争するかも!!」
そしてすごいスピードで走り出すエム、かなり早いですが…

「私の黒麒麟の敵じゃ無いですね!」

「レイ早すぎるかも!!負けないかもー!!」

これはペットで良いんでしょうか?神獣をペットにするなんて…これは冒険ですね!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  ブックマーク・評価、宜しくお願いします。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

処理中です...