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第138話 ガルドーン 書籍化
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「依頼お疲れ様でした!」
僕はボタン一つ押すだけの簡単な依頼を達成し、ギルドに戻ってきた。
「どうでしたか?キングベアーの討伐は」
「すごい大きい熊に大砲を撃ち込んだら消えました」
「まぁそうですよね…次の依頼も受けますか?」
「緊急性がないならまた今度来ます。とりあえず休もうかなと…」
そういやガル爺の本って結構溜まったかな。
七聖竜ガルドーン、人型になる時は年齢を好きに決められるのにも関わらず爺さんになっている物好きの爺さん。
前に万年筆をプレゼントしたところ自伝に近い小説を書き出し、これが面白い。
ちょっと会いに行ってみるか。
「ちょっと七聖竜に会いに行って来ます、きっと楽しい本が出来ているはずなので」
「本ですか?面白い本だったら是非見せて下さいね」
ユキさんに期待していて下さいと返事をし、ガル爺の元へ地下室を走らせる。
きっと前にいた崖にいるだろう。徘徊でもしてなければ動いてないはず。
僕の読みは的中し、ガル爺はいつもの場所に座っていた。
「おーいガル爺ー、本できたー?」
「おぉ、ショウか、出来ておるぞ。どれも自信作じゃよ。ちょっと付いてくるがよい」
ガル爺は崖の洞窟に本を溜めているらしく、僕は竜化したガル爺に捕まり崖を降りた。
おいおい…なんだこの量…。
「どうじゃ?どれから読む?オススメはこのマーメイドちゃんとの…」
「いや多くない?紙とかどうしたのこれ」
「紙なんざ簡単に作れるじゃろ…なんでもかんでもユニークスキルに頼るお主じゃ無いんじゃから…」
急に毒吐くじゃん…しかし反論のしようもない。
「何冊あるの?というかこんなに思い出あるの?見た目爺さんなのに…」
「恋に見た目は関係無いんじゃよ、ちなみに3500冊ほどあるぞ」
どうやって全部読めと?読み終わったらもう自分がガルドーンだって勘違いしそうなんだが。
「半分以上は創作じゃがの、筆が乗ってしまったのじゃ。少し性的表現が多いものもあるぞ?ショウにとっては教科書みたいなもんじゃろ」
「知識はあんだよこちとら!実践経験がないだけ!舐めないで欲しいねぇ!」
「そういうヤツに限って本番では何も出来ないんじゃよ…」
今日のガル爺の言葉は心に刺さるな…。
じゃあオススメのヤツをと数冊貸してもらい、地下室で読む事にした。
ガル爺は風呂で酒を飲むらしい、まあゆっくりしていってくれ。
そして初めの一冊を読み終わった僕…。
やっべぇこれ超面白い…宿屋の娘の物語なのだが、エッチなハプニングもあり個性的なお客との絡みもあり…恋愛要素まである…。
普通に続きが気になるな…。
僕は結局最終巻まで一気に読んでしまった。
満足だ…。
良かった、最終的に武器屋の青年と結婚できて。奴隷商に感度3000倍になる媚薬を飲まされた時はどうなるかと思った…。
そういえばこの前エリザが思い出絵本とかいうの持ってたな。宝ではあるけど絵と文字がついた本自体は作成可能なのか?
「おーいサキエルー来たまえ」
「なんですか?最近女の子の前で大変な事になったショウさん」
呼べば来る、呼ばなくても来る神。今回は一言多いオマケ付き。
「おいまさか見てたのか?」
「見てませんよ?ショウさんがすごい早いなんて知る由もありません」
別に僕は普通だよ!多分?きっとだ!
「忘れなさい。あと勝手に見ないで下さい」
「偶然ですよ?偶然覗いたらなんかもうあんな…ふふっ…」
何笑ってんの?住所教えてよ、吹き飛ばしてやるから。コネ使って神になったヤツはどうしようもねぇなぁ!ふふっじゃねぇよ腹立つ。
「それは良いとして!!この地下室で本って作れるの?なんかそれっぽいの無いの?」
「本ですか?まあ元があればなんとか?この前の恋愛シミュレーションでしたっけ?あんな感じに最高の物語があればできますよ」
最高?あのクソゲーがか?まさか…
「なぁあのゴミみたいな物語作ったの君?」
「ゴミとはなんですか!面白かったでしょ!?」
途中から先に進むの面倒になったよ。
「ま、まあ素人には分からないですよね。とりあえず元の物語があって…本作成の機械でも出せば良いんじゃないですか?」
「そんなのあった?」
「今できました。じゃあ私はお酒貰って帰りますね。忙しいので」
サキエルはどこからか大きなバッグを取り出し酒を大量に詰めて帰って行った。
盗賊みてぇな野郎だな。
ステータスを確認すると本作成機という頭の悪い名前の機械が追加されている。複製も可能らしいが毎回ポイントがかかるようだ。
「機械自体は500ポイントで複製は10冊で1ポイントか…最近ポイントのガバが目立つな…」
試しに宿屋の娘の本を機械にセット、2冊複製でボタンを押すと見事なハードカバーの本が作成された。
おぉ…ガル爺さん喜ぶんじゃないかこれ…。
中を捲ると挿絵が追加され、文字も綺麗に揃っている。宿屋の娘のイメージがピッタリだ!
うわっ!このシーン良いよね!お?このシーンはちょっと肌色が多いのでは…最高かよ…。
挿絵はものによってギリギリRー15といったところか。爺さんの妄想の話という事を忘れればとても良い!アウトな場所もあるけど僕が触れなければ永遠のRー15だ!
僕は風呂で酒を飲む文豪爺さんに本を見せに行く。
「ガル爺!これ見て!ガル爺の物語が書籍化したよ!」
「ん?おぉ!そんなに綺麗な本になったのか!?しかしワシは本を書いたので書籍化はもうしてるんじゃが…」
にこやかに中をペラペラと捲るガル爺、濡れないのその本?なんか水弾いてない?
「最高じゃな…感無量じゃよ…中に描いてある絵もワシのイメージにピッタリじゃ…」
ガル爺の妄想のラッキースケベの絵ね、可愛い女の子とかが書いてたらショウ君もっと嬉しい。
「もっといっぱい作ってみんなに見せてあげようよ!」
「お?良いのう!しかし人気でるかのう…」
やってみないと分からない。お金は取らないけどね!
僕はボタン一つ押すだけの簡単な依頼を達成し、ギルドに戻ってきた。
「どうでしたか?キングベアーの討伐は」
「すごい大きい熊に大砲を撃ち込んだら消えました」
「まぁそうですよね…次の依頼も受けますか?」
「緊急性がないならまた今度来ます。とりあえず休もうかなと…」
そういやガル爺の本って結構溜まったかな。
七聖竜ガルドーン、人型になる時は年齢を好きに決められるのにも関わらず爺さんになっている物好きの爺さん。
前に万年筆をプレゼントしたところ自伝に近い小説を書き出し、これが面白い。
ちょっと会いに行ってみるか。
「ちょっと七聖竜に会いに行って来ます、きっと楽しい本が出来ているはずなので」
「本ですか?面白い本だったら是非見せて下さいね」
ユキさんに期待していて下さいと返事をし、ガル爺の元へ地下室を走らせる。
きっと前にいた崖にいるだろう。徘徊でもしてなければ動いてないはず。
僕の読みは的中し、ガル爺はいつもの場所に座っていた。
「おーいガル爺ー、本できたー?」
「おぉ、ショウか、出来ておるぞ。どれも自信作じゃよ。ちょっと付いてくるがよい」
ガル爺は崖の洞窟に本を溜めているらしく、僕は竜化したガル爺に捕まり崖を降りた。
おいおい…なんだこの量…。
「どうじゃ?どれから読む?オススメはこのマーメイドちゃんとの…」
「いや多くない?紙とかどうしたのこれ」
「紙なんざ簡単に作れるじゃろ…なんでもかんでもユニークスキルに頼るお主じゃ無いんじゃから…」
急に毒吐くじゃん…しかし反論のしようもない。
「何冊あるの?というかこんなに思い出あるの?見た目爺さんなのに…」
「恋に見た目は関係無いんじゃよ、ちなみに3500冊ほどあるぞ」
どうやって全部読めと?読み終わったらもう自分がガルドーンだって勘違いしそうなんだが。
「半分以上は創作じゃがの、筆が乗ってしまったのじゃ。少し性的表現が多いものもあるぞ?ショウにとっては教科書みたいなもんじゃろ」
「知識はあんだよこちとら!実践経験がないだけ!舐めないで欲しいねぇ!」
「そういうヤツに限って本番では何も出来ないんじゃよ…」
今日のガル爺の言葉は心に刺さるな…。
じゃあオススメのヤツをと数冊貸してもらい、地下室で読む事にした。
ガル爺は風呂で酒を飲むらしい、まあゆっくりしていってくれ。
そして初めの一冊を読み終わった僕…。
やっべぇこれ超面白い…宿屋の娘の物語なのだが、エッチなハプニングもあり個性的なお客との絡みもあり…恋愛要素まである…。
普通に続きが気になるな…。
僕は結局最終巻まで一気に読んでしまった。
満足だ…。
良かった、最終的に武器屋の青年と結婚できて。奴隷商に感度3000倍になる媚薬を飲まされた時はどうなるかと思った…。
そういえばこの前エリザが思い出絵本とかいうの持ってたな。宝ではあるけど絵と文字がついた本自体は作成可能なのか?
「おーいサキエルー来たまえ」
「なんですか?最近女の子の前で大変な事になったショウさん」
呼べば来る、呼ばなくても来る神。今回は一言多いオマケ付き。
「おいまさか見てたのか?」
「見てませんよ?ショウさんがすごい早いなんて知る由もありません」
別に僕は普通だよ!多分?きっとだ!
「忘れなさい。あと勝手に見ないで下さい」
「偶然ですよ?偶然覗いたらなんかもうあんな…ふふっ…」
何笑ってんの?住所教えてよ、吹き飛ばしてやるから。コネ使って神になったヤツはどうしようもねぇなぁ!ふふっじゃねぇよ腹立つ。
「それは良いとして!!この地下室で本って作れるの?なんかそれっぽいの無いの?」
「本ですか?まあ元があればなんとか?この前の恋愛シミュレーションでしたっけ?あんな感じに最高の物語があればできますよ」
最高?あのクソゲーがか?まさか…
「なぁあのゴミみたいな物語作ったの君?」
「ゴミとはなんですか!面白かったでしょ!?」
途中から先に進むの面倒になったよ。
「ま、まあ素人には分からないですよね。とりあえず元の物語があって…本作成の機械でも出せば良いんじゃないですか?」
「そんなのあった?」
「今できました。じゃあ私はお酒貰って帰りますね。忙しいので」
サキエルはどこからか大きなバッグを取り出し酒を大量に詰めて帰って行った。
盗賊みてぇな野郎だな。
ステータスを確認すると本作成機という頭の悪い名前の機械が追加されている。複製も可能らしいが毎回ポイントがかかるようだ。
「機械自体は500ポイントで複製は10冊で1ポイントか…最近ポイントのガバが目立つな…」
試しに宿屋の娘の本を機械にセット、2冊複製でボタンを押すと見事なハードカバーの本が作成された。
おぉ…ガル爺さん喜ぶんじゃないかこれ…。
中を捲ると挿絵が追加され、文字も綺麗に揃っている。宿屋の娘のイメージがピッタリだ!
うわっ!このシーン良いよね!お?このシーンはちょっと肌色が多いのでは…最高かよ…。
挿絵はものによってギリギリRー15といったところか。爺さんの妄想の話という事を忘れればとても良い!アウトな場所もあるけど僕が触れなければ永遠のRー15だ!
僕は風呂で酒を飲む文豪爺さんに本を見せに行く。
「ガル爺!これ見て!ガル爺の物語が書籍化したよ!」
「ん?おぉ!そんなに綺麗な本になったのか!?しかしワシは本を書いたので書籍化はもうしてるんじゃが…」
にこやかに中をペラペラと捲るガル爺、濡れないのその本?なんか水弾いてない?
「最高じゃな…感無量じゃよ…中に描いてある絵もワシのイメージにピッタリじゃ…」
ガル爺の妄想のラッキースケベの絵ね、可愛い女の子とかが書いてたらショウ君もっと嬉しい。
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