【R18版】豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜

自来也

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第156話 エル 集合

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「んで、何か話したい事があったんじゃないの?」
図書館で偶然会ったような気もするが…ずっと寝ていたらしいし何か僕に用でもあった?

「転生者様は珍しいので少しお話をしてみたかったのです。図書館で出会ったのは偶然でございます。いつかは出会うとは思っていましたけど」

「そんな感じ?なんかふわっとしてるね。それで悪いんだけど、今僕依頼の真っ最中なんだよね。ちょっと図書館戻って良い?」

「勿論でございます。私もガルドーンに会いに行きますので」

何か深刻な話でもあると思ったから地下室来たのに何も無かったな…
僕達は地上に戻りノアちゃんを探しにいった。

「あの辺りにいますね。奥の方です」

エルが言う通りノアちゃんは奥の部屋で読書中、随分と真剣に読んでるな。何読んでるんだろ。

「何か良い本見つかった?」

「のわ!!ショウさん!この部屋の本結構やばいっす!でも内容も良いっす!」

「この方発情してらっしゃいますね。とても健康的で宜しいかと」

「は…発情なんかしてないっすよ!誰なんすかこの人!」

「申し遅れました。七聖竜のエル・ドラグマと申します。しかし確かに発情してると思うのですが…」

「この人は七聖竜の中でもダントツぶっちぎりの最強の竜だよ。発情してるのは間違いないね」

「なんすか間違いないねって…すこしデリカシーが無いんじゃないっすか…?まあ別に良いっす!この本はエッチっす!はい!借りていくっす!」

もう開き直るしか無いよね。なんか絶対だもんこの人。

「僕達ガルドーンに挨拶に行くけどノアちゃんも行く?」

「作者には会いたいっすけど…まだ本選ぶっす!」

まあ来たばっかりだしね。

そして二人でガルドーンの部屋を尋ねる。爺さんも今や大先生だからな。小説書くの楽しくて仕方ないだろ。

「ガル爺ー、エル連れてきたよー」

「お久しぶりですねガルドーン、お変わりないですか?」

ガルドーンはエルを見て一瞬固まり…
「エル!?何してるんじゃ!目隠さんか!!」
慌ててなにやら小踊りをしている。爺さん元気だな。

「いえいえ、ショウ様のおかげであの忌々しいクソ魔眼とはおさらばでございます」

クソ魔眼?どんどん本音が出てきたね。

「そ、そうか…。焦ったわい、また世界が崩壊するかと…」

「崩壊したらしたで私が時を戻すので平気でございます」

「そういう問題じゃないじゃろ…」
世界壊したの?サキエル爆弾みたいな竜作ったんだな…。

「ガル爺調子どう?新作書けてる?」

「絶好調じゃな、販売に備えてサインも練習しておるぞ」
調子乗ってんなぁ…。まあ良いんだけど。

「素晴らしい本でございます。それを言いに来ました。それでは私も続きが気になるので戻るでございます」

エルはそれだけ言うとアッサリと読書に戻って行った。
静かな竜なのかな?

「しかし驚いたわい、エルが地上に出てくるなんて何十年ぶりじゃろうか」

「そんなに出てこないの?」

「そうじゃな…。ワシらが活発に動いておるから何か気になったんじゃろ、ショウのせいじゃな」

「僕のせいって何?まあ良いじゃん、爆弾お目目もなんとかなったし」

「それ以外にも色々あるぞエルは…まあ攻撃性はないからの、目さえどうにかなれば安全じゃろ」

サキエル…お前ってほんとバカ…。

「僕も図書館回ってくるね。ガル爺も執筆作業がんばって」

「ショウに貰ったこの万年筆があればいくらでもかけるわい」

ガル爺に挨拶をし、僕は図書館を見て回る。
しかしヒナタの姿が見えないけど…また子供達と遊んであげてるのかな?

外を見にいくと案の定子供と遊ぶヒナタ。相変わらず楽しそうだ。

「おーい、ヒナター、様子見に来たよー」

「あ!ショウさん!来てたんですね!」
子供と遊んでいたヒナタは遊びを中断して僕の方に走ってきた。

「遊んでて良いのに、子供達待ってるよ?」

「まあ大丈夫ですよ、私も少し休憩したいなって思ってたんです」

「今は何の遊びしてたの?」

「宝探し鬼ごっこです!私が考えたんですよ!」
説明を聞いてみると普通の追いかけっこと基本は同じなのだが、タッチで鬼が交代になるわけでは無い。

鬼は捕まえた人の体をまさぐり、誰かが持っているコインを探すというゲーム。

逃げる側はどこかでコインを仲間に渡したりして鬼を撹乱する、完全に鬼が不利じゃない?

「なんか鬼だけすごい仕事ない?あと女の子とか身体触られるの嫌がったりしないの?」

「流石に女の子の身体触ったりしませんよ、女の子がコインを持っていたらタッチで終了です、私は体にちゃんと隠しますけど」

「それ別にコイン持ってる人にタッチしたら勝ちで良く無い?」

「良く無いですよ?」

ん?良く無いの?なんで僕がおかしい事言ったみたいになってんの?

「ヒナタも女の子なんだからタッチで終了で良く無い?」

「良く無いですよ?」

だからなんで?しかもその服のどこに隠すの?ブラウスにスカートじゃん。

「うーん、なんかよく分からないんだけど少し見学してみていい?なんかスッキリしないんだよね」

「良いですよ!ショウさんもやりたくなったら混ざって下さいね!」

そして宝探し鬼ごっことやらの様子を見守る僕…。

「捕まえた!どこに隠したんですか?ここですか?ここですか?」

「ちょっとくすぐったいよぉ!僕は持ってないからね!」

「この前もそうやってウソついてましたね!ズボンの中ですか!?」

「ちょっとヒナタお姉ちゃんくすぐったいってばぁ!本当に持ってないよぉ!」

うーん……まあ楽しそうだからいいか…

そして次は男の子が鬼に…

「コインは私が持ってますよぉ!!」
言っちゃうの!?何で!?意味が分からないよ!

「本当に!?待てー!」

「あらまー捕まっちゃいました!」

「どこだー!どこに隠したーまたスカートの中だな!」

「ちょっと、やめ!もう少し左の方!いや!もう少し…強めに探して!」

うーん…まあ子供の遊びだからな…結局鬼でも無い子供達に揉みくちゃにされてどこからかコインが出てきたらしくまた鬼が交代になった。

コイン本当にどこから出た?

子供の遊びだからな…僕が参加したら酷く大変な事になりそうだ…。

僕はこの子供達限定の遊びをしばらく眺めていたのだった…。

「おーい、僕は図書館戻るからねー!また遊びに来るよー」

「あ!はーい!また来てくださいねー」

随分と楽しそうだな…毎日こんな遊んであげてるのか?子供が大きくなったらどうするんだろ?

図書館に戻ると丁度ノアちゃんが階段を降りてくるところだった。結構借りたな。お気に入りは見つかった?

「ショウさん!帰るっす!残りの休みは部屋でこの本を読むっす!自分の部屋で!」

あ、うん…観光みたいな事言ってなかった?買い物だっけ?

「早く帰るっす!」

「まあ良いけど…じゃあ地下室に降りて…」

(私もご一緒致します。よろしいでしょうか?)
どこから!?慣れないなこれ。

「まあ良いけど、じゃあ地下室で移動しようか」

(アルカリスの町ですか?それでは行きます)

次の瞬間、僕達は町の入り口に立っていた…
なに?そんな事もできるの?

「転移は得意でございます」

「うわっ!なんすか?ってここアルカリスじゃないっすか!」

「エルが運んでくれたみたい…」

「なんでもありっすね…じゃあ私はこれで!お世話になったっす!」
本を抱えて走っていくノアちゃん…なんかすごい急いでるけど何かあんの?

「あの方は爆発寸前でございます。きっと部屋に帰ったらすぐに…」

「うん、まあそれ以上は大丈夫だよ…。それでこの町で何かしたいの?」

「ショウ様が宜しければユニークスキルを見せて頂きたいのでございます。とても興味がございます」

エルの興味を引くって結構名誉な事なんじゃなかろうか。じゃあなんで転移したの?別に地下室で移動すれば良かったじゃん。

「大丈夫だよ、じゃあ降りようか」
そして地下室に降りると既に入り口付近に立っているエル…この距離くらい歩けば良いのに。

「七聖竜のみんなも呼んだら楽しそうだね。あんまり全員揃うって無いんじゃない?」

「確かにそうでございます。呼んでみましょう」
ん?共鳴?だっけ?でもみんなそれぞれやる事があるんじゃ…。

「おわっ!なんなのじゃ!ここはショウの地下室か!?」

「え?ショウくん!会いたかったよ!」

「なんじゃ?これはエルの仕業じゃな…無茶するのう…」

「なに!?やっばぁ!ここショウの地下室じゃね?急になんだし!」

「どあっ!なんやねん急に!お?エル!?お前起きとったんか!?」

「な!急になんでありんす!!ビックリするでありんす!!」

「皆さん、お久しぶりですね。お変わりないですか?」

七聖竜、プライマルセブンが全員揃った…。
エル結構無茶苦茶すんじゃん…。
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