【R18版】豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜

自来也

文字の大きさ
219 / 228

⭐︎第207話 アカネとの一日 前編

しおりを挟む
彼女を作るぞ!と意気込んだ僕だったがなんとも決心が付かない。
今まで色んな女の子と共に時間を過ごし…誰が一番と言われると…。

どうしたものかと気分転換に町を歩いているとブレイズのメンバーと出会った。

「ショウさんじゃないか!なんか久しぶりだな!」
カムイさん相変わらず元気だなぁ。頼れる兄貴って感じだよね。

「あまりこうやって町で見る事はないのう、いつも地下からひょこっと出てくるからの」

「そうですねぇ…少し違和感しすらありますね…」

「ショウさんは暇してるの?暇なら一緒に依頼行かない?久しぶりにさ!」

ブレイズとの冒険か…この世界に来て初めて出会ったのがこの人達だったな…。
あの頃は今みたいに知り合いも多くなくて実は不安だったっけ。

「いいね!久しぶりに行こうか!」

「え、本当に?やった!リーダー!ショウさんが付いてきてくれるって!今日は楽勝だね!」

アカネちゃんもいつも元気だよなぁ。最初に出会った時は死にかけの怪我してたんだよね。なんか懐かしい。

「ショウさんが来てくれるなら心強い、だが俺達も結構強くなったんだぞ、ショウさんほどじゃないけどな」

僕はボタン押すだけだけどね。

「それで、どんな依頼なんですか?」

「ポイズントードの討伐じゃな、毒を吐き出すカエルじゃよ。ワシらのパーティーにはシンシアがおるからの、毒を喰らってもすぐに解毒して貰えるのじゃよ」

「解毒は得意ですからね、任せて下さい」

「私とリーダーはあんまり出番ないかもね、シルバ爺さんの魔法で焼き払っちゃえばお終いかな」

じゃあ僕も大してやる事ないかな…。

そんなこんなで無かった先にいたでっけぇカエル、気持ち悪い上に毒を振り撒く鬼畜っぷり。

「それじゃいくぞい、ヴォルカニック・インフェルノ」

そして一瞬で蒸発するカエル…正直他の人達が異常に強いだけでブレイズもかなり強いのでは…まあA級だし…。

「終わったっすね…じゃあみんなでお風呂入ってご飯にしますか!!」

「久しぶりだな!だが毎度毎度申し訳ない…今度何かお礼を…」

「いやいや、前も言いましたけどスキルポイントになるんで十分見返りは貰ってますから」

実際の所最近はポイントなんて名ばかりで使うより溜まる方が早いのだが…。

そのまま全員で地下に降りて風呂からのご飯、ご飯は思い出のカレーライスだ。

「くぅ!これだよこれ!やっぱり美味いなぁ!」

「ここの酒も久しぶりじゃのう、やはり最高じゃわい」

「ここのお風呂もやはり最高ですね、肌ツヤが違います…」

「ショウさん!食べ終わったら…ちょっとだけでいいから遊びにいかない…?ダメかな…?」

ん?なんか珍しく大人しいアカネちゃん、新鮮すぎる。

「良いよ!でもここメンバーだと麻雀になるような…」

「い、いや、俺達は…そうだ!釣りをして新鮮な魚で酒が飲みたいな!ショウさん!良いか?」

「そうじゃのう、釣りは良いもんじゃ」

「そうですね。私はお魚料理の研究をしますわ」

そう?まあそれはそれで良いけど…。

それから食事が終わり不自然にみんな釣りに向かう、そして残された僕とアカネちゃん。
なんか二人っきりって新鮮だね。

「ショウさん!ちょっとだけ待ってて!」

そう言ってパタパタと走ってどこかへ向かうアカネちゃん、数分で帰ってきたが…

「おぉ…すごい似合うね!」

「へへっ、前に貰った服だよ!汚れちゃうから冒険には着ていけないんだけどね!」

いつもの冒険用の服も若干露出が高いがやはり戦闘服は戦闘服、今の服装はシンプルなTシャツに黒いミニスカート、ラフな格好が良く似合う。

引き締まっていて…こうまじまじと見ると綺麗な脚で…。

「あの…見てもらえるのは嬉しいんですけど…ちょっろ恥ずかしいかなーなんて…」

「あ!ごめんね!綺麗な脚だなって!」

本音って怖いね、口から勝手に出たりするんだもの。

「綺麗な脚かぁ、へへっ」

少し照れるアカネちゃん、あれ、こんなに可愛かった?

「それでどこ行く?最後に来たの麻雀大会だっけ?」

「そうだね、えーっと…そうだなぁ…水族館だっけ?あそこ行ってみたいかも!」

「良いね!行こうか!」

水族館ってたまに魚入れ替わってるんだよな。毎回毎回飽きさせないよ。

「ショウさんと二人って初めてかな?」

しばらく水族館を楽しみ、終盤に差し掛かるタイミングでアカネちゃんがそんな事を口にした。

「うん、僕もずっと思ってたよ、なんか新鮮だね」

「ショウさんの周りっていつも色んな人いるもんね!綺麗な女の子とかも多いし…」

「アカネちゃんだって可愛いじゃん」

「ショウさん…色んな女の子に言ってるでしょ…それ…。でも嬉しいよ!ありがとう!」

色んな人に言うというか僕の周りに美人が多いから仕方ないのよ。海は広いねって言ってるのと一緒。

「あのさ…改めて言うんだけどね…ショウさん。あの時助けてくれてありがと!ショウさんはいなかったら私も…みんなもどうなっていたか…」

最初になんたらウルフに襲われてた時か、あの時は必死だったな…。

「でね…あの…御礼してないなーって思ってて…」

「御礼なんて良いよ、僕も色々助けて貰ったし、みんながいなかったら最初の町にも入れたかどうか…」

「それでも!ちゃんと御礼したいからさ…。こんな事しか出来ないけど…!」

急にアカネちゃんの顔が近くなり、次の瞬間唇に温かい感触…あれ…。

今キスされたのか?遅れて心臓がバクバク言うんだけど。

「うわぁー、思ってたより恥ずかしいな…。ごめんね、私なんかで…」

「う?ううん?良いよ全然!うん!全然良いと思う!!」

顔を赤くして俯くアカネちゃんは可愛くて…気がついたら僕は勢いで抱き寄せていた。

「きゃっ!しょ、ショウさん!?あの…これって」

驚いたアカネちゃんの声で我に返り手を離す。我を失う事ってあるんだ実際!

「ご、ごめん!あのですね!下心とかじゃなくてですね!可愛くてつい…!」

「可愛い!?私は別に嫌じゃなかったよ!あ、あのさ!せっかくだしさ、せっかくだから今日だけ恋人のフリとかしない?楽しそうだしさ!だめかな…?」

この可愛い子と恋人のフリ?良いのか!?良いな!良いと思う!!

「良いと思います!!恋人のフリ!良いじゃないですか!」

「ショウさんもそう思う!?じゃあ今から一日恋人ね!じゃあもう一周行こうか!それっ!」

可愛い掛け声で腕を絡ませるアカネちゃん、うわぁドキドキするよこれ。

しかしフリかぁ…フリだよなぁ。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

転生?したら男女逆転世界

美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。 ※カクヨム様にも掲載しております

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

処理中です...