転生10歳の織田信長

砂町銀座

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第2章・富国強兵基礎編

29話 売られた喧嘩は派手に買え!

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1550年11月

明智光秀
『そろそろ来ますよ、相手は退いても帰る場所が無いので、死ぬ気で来ます。我等もそんなに余裕はありません……』

織田信長
『俺も死ぬ気でやる。信行、林兄弟、津々木蔵人か…』


状況は
東から今川義元軍13,000
西から織田信行謀反軍3,500

それを迎え討つ織田松平連合
織田信長軍8,000(火薬銃)
松平竹千代軍5,000


信行軍は矢作川を渡らなければならないが、乙川との合流地点より上流で、中洲になっている場所がある。

そこだけ川幅は50mに満たず、中洲に堆積している、土砂や砂で水深も20cm程しかない。

そこは信行軍も地元の川なので良く知っていた。川が防御の役目を果たしていない。


「織田様、このままでは今川軍と挟み撃ちにされます!籠城も頭に入れるべきかと」
三河衆の若武者・石川数正が献策するも

「良いか石川殿、今川義元にとって三河衆に裏切られた思いが強い。籠城したら岡崎の城下町は焼かれ乱取りされるぞ。
人質の山田城代がどうなっても良いのか?と脅してみろ。きっと勝手にしろというだろうな」

「焼きますか!自分達が統治していた岡崎を…」


その時、轟音が響き渡った。織田信行軍の先鋒が矢作川を渡り、信長本陣2,000に火縄銃を撃ち掛けてきたのだ。

​「くっ!!!」
​石川は、火縄防御用の特殊鉄板に身を隠し歯を食いしばる。東からは今川義元の大軍、西からは信行の軍勢。まさに絶体絶命の窮地だった。


「火縄500も集めたか、勘十郎(信行)なかなかやるな。さて石川殿、儂の火薬銃部隊の攻撃を見てもらおう。」

信長の号令と共に、2,000挺の火薬銃が火を噴いた!

シーーーーーーン

「「「……………」」」

織田信長軍を除く今川、松平、信行謀反軍の兵士達。初めて目にする火薬銃の威力と轟音に言葉を失う。

最初の一撃2,000発で400~500人の謀反軍先鋒が倒れる。

『光秀、竹千代の側に500を残し、1,500で岡崎城を出て、中洲から矢作川を渡れ。』

『うっ!!退路を断つのですか?』

『主も言ってるだろ、売られた喧嘩はって…信行のみ殺すな、俺が殺る…何故だか知らんが俺の手で始末をつけねばならん!そんな精神状態になっている…』

『分かりました…お任せします』


先鋒大将をしていた林 秀貞の弟、林 通具みちとも。顔面、胴体に多数の弾丸を浴び、ピクリとも動かず34年の生涯に幕を閉じた。

「石川殿、火薬銃と火縄銃の違いは威力と命中率、そしてこれだ…撃て!」

「なんと!!!」

最初の強烈な一斉射撃で先鋒大将の林が討ち死に。意気消沈している謀反軍に非情な第2弾が放たれた!

「お、織田様…次の弾を撃つのに10秒も掛かっていませんが?」

「1分間に20発は撃てる。光秀と一益の名人級になると30近く撃つぞ。これが火縄銃との最大の違いだ。」

「もしや?8,000挺すべてですか?」

「ああ、籠城する必要等ないであろう。おっ!中央が崩れたぞ、終わったな。追い撃ちだ!撃て!」

「…これはもう、戦では無い…殺戮さつりくだ…」

「石川数正、聞け!お前は、この襲いかかってくる奴等に殺されたいか?お前だけじゃないぞ、罪なき岡崎の三河の、そしてお前の親兄弟、家族の命をコイツらに踏みにじられたいのか?殺らねば殺られる…それが戦だ…」


『殿!謀反人織田信行、捕らえました。その際、抵抗して来た津々木蔵人は某の槍で兜を叩き割り、昏睡状態になったところを串刺し、林秀貞は無数の弾丸を浴び蜂の巣です。』

『そうか、逃げたのは何人だ?』

『300人程かと、追い撃ちしますか?』

『捨て置け!謀反人を岡崎城へ連行しろ。それと1,500は儂の2,000に合流させ、今川軍の側面を突け!1点狙撃は一益に任せ、面制圧しろ!それで士気は崩壊する。いま岡崎城へ向かう!』

『アイアイサー!』



明智光秀に手足をキツク縄を打たれ、岡崎城内に転がされている謀反人・織田信行

「よお勘十郎!どうした?ぶるぶる震えて(笑)ん?顔が青いぞお前。」

竹千代
「兄上様、明智殿に聞きましたが、この謀反人!母親も同じ弟だとか?」

「ああそうだ。その実の弟が、よりによって今川義元との決戦を前に俺を裏切るとは…何かはあるか?勘十郎」

「なっ!!!だと、まさか殺すつもりか!」

「はあ?お前まだ自分の立場が分かってないのか?謀反人だぞ、磔か斬首だ。切腹は認めない。せめて実の兄の手であの世に送ってやろう。」

そう言うと信長は光秀から預かった、信行の刀を抜いた!

「!!や、やめろ!やめろーーー」

ボトッ!

実にあっさりと弟の首を落とした信長。振り返る事もなく

「竹千代!まだ今川義元が残ってる、行くぞ!お前の初陣だ!後見人は俺がやる」

「はい兄上様!」


主いわく、汝の敵を愛せよ…但し売られた喧嘩は

いよいよ今川義元と向き合います。
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