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第3章 レジの向こう側
第3章 レジの向こう側
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蒼ヶ原中央商店街のドラッグストア。夕方のレジは、部活帰りの高校生で少し混んでいた。
「いらっしゃいませ~」
今井彩香は、笑顔を貼り付けたまま、機械のように手を動かしていた。
商業高校に入ってから、“しっかり者の彩香”という役割を演じるのが当たり前になっていた。
そんな時だった。
黒い作業ズボンの男の子が、レジに商品を置いた。
油の匂い。無口そうな目。だが、どこか真面目な雰囲気。
「ポイントカードお持ちですか?」
「……ない」
その声を聞いた瞬間、彩香は気づいた。
――守だ。
幼馴染なのに、学校が違うだけで、制服が違うだけで、こんなにも距離があるように感じる。
でも、胸の奥が少しだけ温かくなった。
「ありがとうございました」
守は軽く会釈して店を出ていった。
彩香はレジを打ちながら、胸の奥のざわつきを抑えられなかった。
――なんで、こんなに気になるんだろう。
幼馴染のはずなのに。
ただの友達のはずなのに。
その日の帰り道、白波坂で二人はまた会った。
何も言わず、同じ道を歩いた。
その沈黙が、なぜか心地よかった。
「いらっしゃいませ~」
今井彩香は、笑顔を貼り付けたまま、機械のように手を動かしていた。
商業高校に入ってから、“しっかり者の彩香”という役割を演じるのが当たり前になっていた。
そんな時だった。
黒い作業ズボンの男の子が、レジに商品を置いた。
油の匂い。無口そうな目。だが、どこか真面目な雰囲気。
「ポイントカードお持ちですか?」
「……ない」
その声を聞いた瞬間、彩香は気づいた。
――守だ。
幼馴染なのに、学校が違うだけで、制服が違うだけで、こんなにも距離があるように感じる。
でも、胸の奥が少しだけ温かくなった。
「ありがとうございました」
守は軽く会釈して店を出ていった。
彩香はレジを打ちながら、胸の奥のざわつきを抑えられなかった。
――なんで、こんなに気になるんだろう。
幼馴染のはずなのに。
ただの友達のはずなのに。
その日の帰り道、白波坂で二人はまた会った。
何も言わず、同じ道を歩いた。
その沈黙が、なぜか心地よかった。
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