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第11章 強引な手と、確信犯の一言
第11章 強引な手と、確信犯の一言
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「手、小さいな」
「言うなぁぁぁぁ!!」
彩香は顔を真っ赤にして叫んだ。
その声は怒っているようで、でもどこか嬉しそうだった。
「うるさいっ!」
ぷいっと横を向いた彩香の頬は、夕陽より赤い。
守はその様子を見て、ふっと口元をゆるめた。
「……じゃあさ」
守が少しだけ身を寄せる。
彩香はビクッと肩を震わせた。
「な、なに……?」
守はニヤッと、完全に確信犯の顔で言った。
「お姫様抱っこがいい?」
「はぁぁぁぁぁぁ!?」
彩香の声が白波坂に響いた。
顔どころか耳まで真っ赤。
両手で顔を覆い、足をバタバタさせる。
「む、無理無理無理無理!!
なに言ってんの守!? バカなの!? 死ぬの!?」
「いや、さっき“うるさい”って言うから、
もっと静かに運んだろうかなって」
「運ばなくていいの!!
歩けるし!! 自分で歩くし!!」
彩香は全力で否定しながら、
守の袖をぎゅっと掴んでいた。
「……でも、嫌じゃないやろ?」
「っ……!」
彩香は固まった。
顔を覆ったまま、小さく震えている。
「き、嫌じゃ……ないけど……
でも……でも……
恥ずかしいに決まってるじゃん……!」
守はその言葉に、少しだけ目を細めた。
「じゃあ今日は手ぇつなぐだけにしとくわ」
「そ、それも恥ずかしいの!!」
「でも離さんで?」
「……離さないけど……」
彩香は小さく握り返した。
その手は震えていたけれど、温かかった。
白波坂の街灯が二人の影を重ねる。
幼馴染の距離は、もう完全に戻れないところまで近づいていた。
「言うなぁぁぁぁ!!」
彩香は顔を真っ赤にして叫んだ。
その声は怒っているようで、でもどこか嬉しそうだった。
「うるさいっ!」
ぷいっと横を向いた彩香の頬は、夕陽より赤い。
守はその様子を見て、ふっと口元をゆるめた。
「……じゃあさ」
守が少しだけ身を寄せる。
彩香はビクッと肩を震わせた。
「な、なに……?」
守はニヤッと、完全に確信犯の顔で言った。
「お姫様抱っこがいい?」
「はぁぁぁぁぁぁ!?」
彩香の声が白波坂に響いた。
顔どころか耳まで真っ赤。
両手で顔を覆い、足をバタバタさせる。
「む、無理無理無理無理!!
なに言ってんの守!? バカなの!? 死ぬの!?」
「いや、さっき“うるさい”って言うから、
もっと静かに運んだろうかなって」
「運ばなくていいの!!
歩けるし!! 自分で歩くし!!」
彩香は全力で否定しながら、
守の袖をぎゅっと掴んでいた。
「……でも、嫌じゃないやろ?」
「っ……!」
彩香は固まった。
顔を覆ったまま、小さく震えている。
「き、嫌じゃ……ないけど……
でも……でも……
恥ずかしいに決まってるじゃん……!」
守はその言葉に、少しだけ目を細めた。
「じゃあ今日は手ぇつなぐだけにしとくわ」
「そ、それも恥ずかしいの!!」
「でも離さんで?」
「……離さないけど……」
彩香は小さく握り返した。
その手は震えていたけれど、温かかった。
白波坂の街灯が二人の影を重ねる。
幼馴染の距離は、もう完全に戻れないところまで近づいていた。
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