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4-07.皇女の嫉妬
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「どういうことかしら」
俺を体育館倉庫に連れ込んだ犯人は、低い声で言った。
「それは俺の台詞だ」
「いいえ私の台詞です。これは一体、どういうことなのかしら」
彼女は簀巻きにされた俺の耳元で、ドンと足を鳴らした。
下着、下乳、蔑むような目。絶景である。
「私は、何?」
哲学だろうか。
「私は、あなたの何?」
「それは」
「妻です」
ほう、どうやら俺に喋らせる気は無いと。
「省みてください」
目を閉じ、省みる態度を見せる。
「英雄色を好むという言葉が有ります。私は何人増えようが許容しましょう。しかし私に対する扱いが、あまりにもおざなりだと思うのです」
……なるほど、理解した。
確かにカリンに対する俺の態度は最悪だった。
口説く。
謎の頼み事をする。
新しい女を連れてくる。
抗議される。
ひと撫でして黙らせる。
新しい女を連れて歩いている。
大体こんな感じだ。
相手によっては刺されても文句を言えまい。
「俺が悪かった」
「……あら、あっさりと謝罪するのね」
「望みを言え。なんでも叶えると誓う」
「なんでも?」
「ああ、淫キャに二言は無い」
目を閉じたまま、彼女の言葉を待つ。
「既成事実を作りましょう」
「別に構わんが、良いのか?」
雰囲気で分かる。彼女は首を傾けた。
「その選択をした場合、次の瞬間には小鳥が鳴いている。そして貴様の出番は、そこで終わりだ」
「規制の厳しい雑誌みたいなことを言うのね」
「無論だ。俺達は十八歳未満なのだから」
「道理ね……」
納得してくれたようだ。
「デートしましょう」
「分かった。どこに行く?」
「冥界」
「ほう、それは楽しみだ」
俺とて初めて行く場所は心が躍る。
冥界のデートスポット。果たしてどのような場所なのだろうか。
「今から行くわよ」
「急だな。授業は良いのか」
「私と授業、どちらが大事なの?」
「カリンに決まっているじゃないか」
「そういうことよ。しっかりエスコートして貰いますからね」
エスコート?
何も知らない冥界で、どうやって……?
「現在、最高到達階層は3階層です」
完全に理解した。
つまりこれは……。
エロトラップダンジョンデート、ということか。
俺を体育館倉庫に連れ込んだ犯人は、低い声で言った。
「それは俺の台詞だ」
「いいえ私の台詞です。これは一体、どういうことなのかしら」
彼女は簀巻きにされた俺の耳元で、ドンと足を鳴らした。
下着、下乳、蔑むような目。絶景である。
「私は、何?」
哲学だろうか。
「私は、あなたの何?」
「それは」
「妻です」
ほう、どうやら俺に喋らせる気は無いと。
「省みてください」
目を閉じ、省みる態度を見せる。
「英雄色を好むという言葉が有ります。私は何人増えようが許容しましょう。しかし私に対する扱いが、あまりにもおざなりだと思うのです」
……なるほど、理解した。
確かにカリンに対する俺の態度は最悪だった。
口説く。
謎の頼み事をする。
新しい女を連れてくる。
抗議される。
ひと撫でして黙らせる。
新しい女を連れて歩いている。
大体こんな感じだ。
相手によっては刺されても文句を言えまい。
「俺が悪かった」
「……あら、あっさりと謝罪するのね」
「望みを言え。なんでも叶えると誓う」
「なんでも?」
「ああ、淫キャに二言は無い」
目を閉じたまま、彼女の言葉を待つ。
「既成事実を作りましょう」
「別に構わんが、良いのか?」
雰囲気で分かる。彼女は首を傾けた。
「その選択をした場合、次の瞬間には小鳥が鳴いている。そして貴様の出番は、そこで終わりだ」
「規制の厳しい雑誌みたいなことを言うのね」
「無論だ。俺達は十八歳未満なのだから」
「道理ね……」
納得してくれたようだ。
「デートしましょう」
「分かった。どこに行く?」
「冥界」
「ほう、それは楽しみだ」
俺とて初めて行く場所は心が躍る。
冥界のデートスポット。果たしてどのような場所なのだろうか。
「今から行くわよ」
「急だな。授業は良いのか」
「私と授業、どちらが大事なの?」
「カリンに決まっているじゃないか」
「そういうことよ。しっかりエスコートして貰いますからね」
エスコート?
何も知らない冥界で、どうやって……?
「現在、最高到達階層は3階層です」
完全に理解した。
つまりこれは……。
エロトラップダンジョンデート、ということか。
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