コレット・アグリネスの誤算【完結】

ちゃむにい

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肉便器になった女(2)

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「兄様……ッ、もういきそう……!」
「俺もだ!」
「あんッ♡ ぁ♡ あぁッ!?♡ 出てる、中に出てるうううう!!♡」

5人の男のうち、2人は年子の兄弟だ。弟の名前はアラン。花好きが高じて、自分で作ったとかいう香水を常に振りかけており、とても良い花の香りがする。それを褒めると「本当ですか? 母様には男のくせにと叱られてばっかりなので、嬉しいです…」その笑顔は表裏がなく、好ましいものだ。柔らかな栗毛色の髪をしていて、性格は大人しく、仲は悪くない。
気弱なので兄の陰に隠れてばかりいるが、言いなりになるばかりではないようで「そんなこと侍女にやらせろよ」と言われても「いいえ、僕がやりたいんです」と言って手当をしてくれる。「あの4人を止められなくてすみません。兄とは違い、僕は妾腹なので……。何か欲しいものはありませんか?気休めにしかならないかもしれませんが、手配しますよ」と気遣ったりして、何かしと手助けをしてくれる。

ただ、年齢の割には幼い顔立ちをしているが、あそこは自己主張強すぎて可愛らしくない。
「僕、お花のお世話ばっかりしていたので、女の人としたことなくって……、童貞なんですけど……」と恥じらいながらも披露したそれは兄でさえ「薄々感じてはいたが、すごいもの持ってるな」と感嘆し、あきれ返るほどの巨根だった。
この兄弟は常に2人同時に女を抱くのが好みらしい。体を鍛えるのが趣味らしい筋肉隆々な兄が私を抱き上げ、前と後ろ2つの穴を兄弟が同時に使う事が多かった。

「コレット、良かったぞ……他の女とは比べ物にならない」

精液を奥に注ぎ込むようにして射精した兄のエドモンは熱に浮かされたように、聞こえるか聞こえないかぐらいの小声で睦言を耳打ちしながら、抱きしめた。口内に舌を滑り込ませ、息も出来ないほどに口内を荒らしていたが「はやく交代しろ」という他の男の言葉に、口惜しそうに離れていった。

観察していると、男たちにも力関係があるみたいで、この兄弟は5人の中で最も身分が低いようだった。他の3人、ディオンとマティアス、サミュエルは三大貴族の跡継ぎだ。その中でもっとも主導的役割を担っているのが、淡い蜂蜜色の瞳と豪奢な金の髪を持つ、サミュエルという名前の美しい男だ。愛想の良い男だが、その心のうちは淀んでいる。
数日前に彼は、私を縛り上げ、粗相をするところを笑って楽しんだ。さすがに他の数人は眉をひそめたが「ここには口うるさい父上もいないからねえ」と、やりたい放題だ。放課後は毎日のように男たちに抱かれ、日が沈むまで好きでもない男の腕の中で過ごした。

「ごめん、コレット。俺のために我慢してくれないか……」
「うん♡ 先生のためだもん……頑張るよ」

目を付けられた相手が、悪かった。
彼らは王族に連なる高貴な血筋で、今年学園に在籍している上級貴族の中で最も権力がある。
そもそもこの学園の創設目的は、彼ら上級貴族の子弟が通うためのものであり、男たちが言う通りに、学園の上層部は意のままに動くのだ。一言「気に入らない先生いるんだけど」と囁くだけで、先生は職を失ってしまうかもしれなかった。また愛し合っているとはいえ「生徒に手を出している」という弱みを握られている以上、言い逃れも出来なかった。
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