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肉便器にした男(5)※ディオン視点
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「だが、ドミニク先生はどうするんだ? 認めたくはないが、コレットの好きな男はあいつだろ?」
元々あの2人は結婚前提に付き合っていたのだ。そこに横やりを入れたのは俺たちだ。
俺たちの手が付いたことは知っているはずなのに、先生はコレットを手放さないし、コレットの熱も冷めることなく、先生に向かっている。
むしろコレットに至っては、俺たちという障害があるせいか、より燃え上がっているぐらいだ。何度も諦めさせようとしたが、その関係性を崩すことは出来なかった。
「ああ、先生ですか? 確かにコレットには気持ちがあるみたいですが、ヴェロニカだって今妊娠3か月なんですよ?」
「そうなのか!? 先生、子供もいるのに不倫してんの!?」
「卒業後にコレットと結婚する約束をしていたみたいですけど、さすがに諦めたんでしょうね。結局あの男は、コレットよりヴェロニカを選んだんですよ」
「……そのことをコレットは知っているのか?」
「何度も言っていますが、恋に盲目なあまり、聞く耳を持ちませんね」
だろうなあ、と思う。
コレットのことだから、悔しがってはいるだろうけど。
「可哀想なコレット! あれだけ先生大好きだったのに……」
「僕たちが代わりに愛してあげますよ。あの男、今までさんざん女生徒に手を付けては妊娠させて、それを尻ぬぐいしたのって全部、ヴェロニカなんですよ。でも今回は先生も本気だったみたいで、さすがのヴェロニカも激怒していました」
「コレットが居なくなったところで、別の女と不倫するだけな気もするが……女の嫉妬は怖いねえ」
「ええ。先生はこってり絞られたみたいですが、特にお咎めなしみたいですし」
その後、とんとん拍子に結婚の話も進み、俺たちはコレットの親に挨拶に行った。コレットは最後まで結婚に反対の姿勢であったため、多少の反発があるかと思ったが、わりと大歓迎だった。
「コレットの母親、泣いて喜んでいたな」
「あっちはあっちで、コレットの悪い評判を聞いていたでしょうしね。コレットをお願いしますって言われたよ」
「で、これは?」
「家ですよ、僕たちの」
結婚式は無事に執り行われた。
妻が1人、夫は5人という異例中の異例だったためか、周囲の好奇の視線は痛いほど浴びたが。
「はぁ♡ あ♡ あー♡ 2人どーじなんて無理ぃ♡ あッあッ♡」
式が終わってから、すぐに俺たちは新居に向かい、コレットと交わった。薄く化粧が施されたコレットは、本当に可愛かった。
コレットは朝になるまで、いやらしく鳴き、初夜は滞りなく終わった。
その数か月後、コレットは妊娠して、額の宝玉は黒色に光った。腹の中の子は、俺の子だった。
「なんで、あんたの子供なんかぁ……先生の子供が欲しかったのにぃ……」
しくしくと泣き続けるコレットに、「俺は嬉しいぞ」とまだ出てない腹を撫で、サミュエルは「次は僕の子供頼むね」とにっこり微笑むのだった。
その後も、5人の夫から寵愛を受け、コレットは15人もの赤子を生んだ。なぜかほとんどが男児だった。最後のほうには「また男児なの?」とコレットも不満そうにしていたが、そのすべてが高い魔力を持ち、夭折せずに成人となったので、コレットは奇跡の女と呼ばれるようになった。
元々あの2人は結婚前提に付き合っていたのだ。そこに横やりを入れたのは俺たちだ。
俺たちの手が付いたことは知っているはずなのに、先生はコレットを手放さないし、コレットの熱も冷めることなく、先生に向かっている。
むしろコレットに至っては、俺たちという障害があるせいか、より燃え上がっているぐらいだ。何度も諦めさせようとしたが、その関係性を崩すことは出来なかった。
「ああ、先生ですか? 確かにコレットには気持ちがあるみたいですが、ヴェロニカだって今妊娠3か月なんですよ?」
「そうなのか!? 先生、子供もいるのに不倫してんの!?」
「卒業後にコレットと結婚する約束をしていたみたいですけど、さすがに諦めたんでしょうね。結局あの男は、コレットよりヴェロニカを選んだんですよ」
「……そのことをコレットは知っているのか?」
「何度も言っていますが、恋に盲目なあまり、聞く耳を持ちませんね」
だろうなあ、と思う。
コレットのことだから、悔しがってはいるだろうけど。
「可哀想なコレット! あれだけ先生大好きだったのに……」
「僕たちが代わりに愛してあげますよ。あの男、今までさんざん女生徒に手を付けては妊娠させて、それを尻ぬぐいしたのって全部、ヴェロニカなんですよ。でも今回は先生も本気だったみたいで、さすがのヴェロニカも激怒していました」
「コレットが居なくなったところで、別の女と不倫するだけな気もするが……女の嫉妬は怖いねえ」
「ええ。先生はこってり絞られたみたいですが、特にお咎めなしみたいですし」
その後、とんとん拍子に結婚の話も進み、俺たちはコレットの親に挨拶に行った。コレットは最後まで結婚に反対の姿勢であったため、多少の反発があるかと思ったが、わりと大歓迎だった。
「コレットの母親、泣いて喜んでいたな」
「あっちはあっちで、コレットの悪い評判を聞いていたでしょうしね。コレットをお願いしますって言われたよ」
「で、これは?」
「家ですよ、僕たちの」
結婚式は無事に執り行われた。
妻が1人、夫は5人という異例中の異例だったためか、周囲の好奇の視線は痛いほど浴びたが。
「はぁ♡ あ♡ あー♡ 2人どーじなんて無理ぃ♡ あッあッ♡」
式が終わってから、すぐに俺たちは新居に向かい、コレットと交わった。薄く化粧が施されたコレットは、本当に可愛かった。
コレットは朝になるまで、いやらしく鳴き、初夜は滞りなく終わった。
その数か月後、コレットは妊娠して、額の宝玉は黒色に光った。腹の中の子は、俺の子だった。
「なんで、あんたの子供なんかぁ……先生の子供が欲しかったのにぃ……」
しくしくと泣き続けるコレットに、「俺は嬉しいぞ」とまだ出てない腹を撫で、サミュエルは「次は僕の子供頼むね」とにっこり微笑むのだった。
その後も、5人の夫から寵愛を受け、コレットは15人もの赤子を生んだ。なぜかほとんどが男児だった。最後のほうには「また男児なの?」とコレットも不満そうにしていたが、そのすべてが高い魔力を持ち、夭折せずに成人となったので、コレットは奇跡の女と呼ばれるようになった。
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