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魔王
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「お願い、私の可愛い子どもたち……人間を皆殺しにするのよ!」
ジゼルは腐った世界を滅ぼすために、人間と対峙した。そして遂には、ジゼルを召喚した国を滅ぼした。
「貴方には、たっぷり世話になったわね。とりあえず、そのペニスは使い物にならなくしてあげるわ」
淫紋が浮かび上がった時、何かの縁がぶつりと切れたような気がした。それは神官長がジゼルの心を縛り付けていた魔術であったと、オークと愛し合うようになって、ようやく気が付いた。
自分らしくない言葉、自分らしくない行動。神殿から出て遠方に赴く度に、なぜ神官長に「愛している」「オーウェン様の子を身籠りたい」などと心にもないことを言ったのかと、我に返ることが多かった。
神官長は魔術でジゼルの心を支配していたのだ。それは神官長の射精を受けることで、より強く心を縛られた。けれども、聖女として稀有な力を持ったジゼルにとって、それは完全な術ではなかった。
(私は、神官長オーウェンを愛しているの……? だから、こんなにも、あの男を欲しているというの……?)
しかし、その術は、ジゼルを疑心暗鬼にさせ、心をズタズタに切り裂いた。
(これで、何もかも終わり。私は、自由になるの)
因縁は根本から断ち切らなければならない。
ジゼルは笑顔で神官長のアレを踏み潰し、子供たちに神官たちのアレを食わせた。
「この悪魔め……!」
「盲言ね。笑わせないで。私を変えてしまったのは、貴方たちでしょう? ……私は解放者よ。もう2度と、聖女を召喚させないわ!」
ジゼルが過去出産した子供は、全て探し出させた。
「ママ、逢いたかった……」
僧侶として育てられた娘は、涙で目を潤ませながら、その殆どがジゼルのもとへ行くことを望んだ。僧侶とは名ばかりで、その実態は神官の性処理を担っていたらしい。
まだ幼いというのに、処女を喪失している娘が大半だった。
「大切に育てると言ったのは嘘だったのね……!」ジゼルは激怒して、娘たちをレイプした老神官をオークたちに食わせた。
神官長と神官たちは全裸にされた後「これは復讐よ。手紙に書いてある通りに、私たちに貢ぎ物をしなければ、人間界に侵攻をするわ」と、ジゼルからの親書を持って国から追放された。手紙に書かれている貢ぎ物は穀物など多岐に渡った。
「あぁ、私ったら何て優しいのかしら? 御情けで、私が着ていた服と同じものを着させてあげる」それは聖女の正装だった。
男たちにとっては、さぞかし屈辱的な服装であったことだろう。股間を葉っぱなどで隠しながら、這う這うの体で、母国へと戻っていった。
その結果、軍隊が大挙して押し寄せたが、ジゼルによって強化されたオークの群れに大敗を喫した。
そして、オークたちへの貢ぎ物が始まった。貢ぎ物の中には、若い女、子供や若い男も含まれていた。
若い女はオークに凌辱され、孕まされる運命だった。
子供や若い男の一部はジゼルの娘に見初められ、夫となった幸運な男もいたが、それは一握りの幸運な人間の話で、大半は屠殺され、オークたちの食卓へ上った。
そのため、人間界ではジゼルのことを「魔王」と呼ぶようになった。
ジゼルは腐った世界を滅ぼすために、人間と対峙した。そして遂には、ジゼルを召喚した国を滅ぼした。
「貴方には、たっぷり世話になったわね。とりあえず、そのペニスは使い物にならなくしてあげるわ」
淫紋が浮かび上がった時、何かの縁がぶつりと切れたような気がした。それは神官長がジゼルの心を縛り付けていた魔術であったと、オークと愛し合うようになって、ようやく気が付いた。
自分らしくない言葉、自分らしくない行動。神殿から出て遠方に赴く度に、なぜ神官長に「愛している」「オーウェン様の子を身籠りたい」などと心にもないことを言ったのかと、我に返ることが多かった。
神官長は魔術でジゼルの心を支配していたのだ。それは神官長の射精を受けることで、より強く心を縛られた。けれども、聖女として稀有な力を持ったジゼルにとって、それは完全な術ではなかった。
(私は、神官長オーウェンを愛しているの……? だから、こんなにも、あの男を欲しているというの……?)
しかし、その術は、ジゼルを疑心暗鬼にさせ、心をズタズタに切り裂いた。
(これで、何もかも終わり。私は、自由になるの)
因縁は根本から断ち切らなければならない。
ジゼルは笑顔で神官長のアレを踏み潰し、子供たちに神官たちのアレを食わせた。
「この悪魔め……!」
「盲言ね。笑わせないで。私を変えてしまったのは、貴方たちでしょう? ……私は解放者よ。もう2度と、聖女を召喚させないわ!」
ジゼルが過去出産した子供は、全て探し出させた。
「ママ、逢いたかった……」
僧侶として育てられた娘は、涙で目を潤ませながら、その殆どがジゼルのもとへ行くことを望んだ。僧侶とは名ばかりで、その実態は神官の性処理を担っていたらしい。
まだ幼いというのに、処女を喪失している娘が大半だった。
「大切に育てると言ったのは嘘だったのね……!」ジゼルは激怒して、娘たちをレイプした老神官をオークたちに食わせた。
神官長と神官たちは全裸にされた後「これは復讐よ。手紙に書いてある通りに、私たちに貢ぎ物をしなければ、人間界に侵攻をするわ」と、ジゼルからの親書を持って国から追放された。手紙に書かれている貢ぎ物は穀物など多岐に渡った。
「あぁ、私ったら何て優しいのかしら? 御情けで、私が着ていた服と同じものを着させてあげる」それは聖女の正装だった。
男たちにとっては、さぞかし屈辱的な服装であったことだろう。股間を葉っぱなどで隠しながら、這う這うの体で、母国へと戻っていった。
その結果、軍隊が大挙して押し寄せたが、ジゼルによって強化されたオークの群れに大敗を喫した。
そして、オークたちへの貢ぎ物が始まった。貢ぎ物の中には、若い女、子供や若い男も含まれていた。
若い女はオークに凌辱され、孕まされる運命だった。
子供や若い男の一部はジゼルの娘に見初められ、夫となった幸運な男もいたが、それは一握りの幸運な人間の話で、大半は屠殺され、オークたちの食卓へ上った。
そのため、人間界ではジゼルのことを「魔王」と呼ぶようになった。
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