女冒険者ミレイアの秘密【完結】

ちゃむにい

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9※スヴェン視点

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人間ではないことを隠すため、母親に人間のことを学んだ。最初はミレイアと同じ冒険者になろうと思っていた。しかし、勉強のために町に見に行った時に見かけた、物作りに興味を覚えて、気が付いたら弟子入りして職人になっていた。

物作りは楽しかった。時間を忘れて没頭した。

「お前、冒険者になるんじゃなかったの?」
「……そうだった」

連絡がなく、心配して様子を見に来た母親に、呆れたように指摘され、ようやくスヴェンは本来の目的を思い出した。

「こんないい物、貰っていいのかい? お前は手先が器用で、才能あるね。このまま逃げられた女のことなんて忘れて、堅実に人として生きる道もあるんじゃないかい? 応援するよ」

お礼に母親に売り物の髪飾りを何個か贈ったら、毎日付けているみたいで、父親に嫉妬され「こんな物を作って俺の女の気を引く暇があるなら、早くお前の女を捕まえてこい!」と叱咤激励された。

それもその通りだと思い、人間としては出逢ったばかりだったが、スヴェンは思い切ってミレイアに「恋人になって欲しい」と告白した。ミレイアは驚いた顔をしていたが「私でいいなら」と恋人になってくれた。

ミレイアはずっとスヴェンの隣で笑っていた。幸福な時間はあっという間に過ぎていった。

(あぁ、嬉しいな。仕事の話をしているだけなのに、ミレイアが笑ってくれる)

スヴェンはミレイアと恋人になれて、充実した毎日を過ごしていた。

(そろそろ結婚してくれって言おうかな? 人間って何か月付き合ったら、結婚していいいんだろう?)

仕事で得たお金で宝石を購入し、婚約指輪を作って用意した。この時まで、ミレイアとの交際は順調だと思っていた。子作りは結婚してからだと聞いていたから、抱きたくなっても我慢した。

だが、ミレイアは手紙だけを残して、居なくなってしいまった。

(俺が必死でミレイアを探している間に、ミレイアは色んな男を咥え込んでいたのか……)

魔狼は通常、いったん番となった雌と雄は生涯を共に過ごす。
スヴェンはミレイアの浮気に、嫉妬の炎を燃やした。ミレイアを巣穴に連れて帰ると、強引に種付けをした。スヴェンはミレイアとの交尾に、興奮した。

(やっぱり俺は魔狼だ。魔狼は好きな雌は奪う。それ以外の生き方は出来ない)

巣穴はこの日のために安全な場所を探したが、見張りは恥をしのんで父親に頼み、仲の良い姉妹を一時的に借りた。

(後はミレイアを孕ませるだけだ。きっと、あの五つ子がまたミレイアの腹に戻ってきてくれるはず。今度こそ、俺は俺の家族を守るんだ……!)

スヴェンは自分の群れを作るため、ミレイアとの交尾に執着した。



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