本当に愛する時

Estrella

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サラシア・カスティアン令嬢

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数多の精霊が住み、冷酷非情な皇帝が治める帝国。
オルレア帝国  首都  バルアン

3つの公爵家の内、騎士の家系として知られるカスティアン公爵家はある問題を抱えていた。
3女サラシア・カスティアンの婚約問題である。
公爵家ということもあり、姉2人と兄2人はかなりの美貌を誇るのだが、末のサラシアだけが地味な格好をしたまま社交界に出るので……

まぁモテない。

子宝に恵まれ子ども5人のうち4人は婚約者または配偶者がいるというのに何故……

と、カスティアン公爵家のサラシア以外全員が思っていた。
(使用人含めて)

サラシア・カスティアンが何故地味にしてるのか?
彼女は騒がしいのが大嫌いだからである。

そんなことは公爵家の皆知っていることだが、他家は違う。
特にカスティアン公爵家と聞いて婚約しようと名乗り上げるが、サラシアという実物を見た途端、断られるのだ。
頭を抱える両親をよそにサラシアは……

「本質も見抜けぬ輩に興味は湧きません。」

と一蹴。

それもそうだという兄2人と、でも婚約者が居ないのはちょっとという姉2人となんでもいいから婚約者をという両親。

だが使用人一同心を込めてこう言うだろう。
「サラシアお嬢様は騎士になりたいからきっと結婚はしないであろう。」と。

表向き

内心は
「あんな他人に興味無いのに誰が来たって婚約するわけが無い!」

である。

波乱万丈な日々を送るのか、誰かと愛し合う日々は来るのか、
はたまたオルレア帝国にこの令嬢を愛する人はいるのか。


見物である。
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