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27 答え合わせ
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「うん。僕も、僕も臣君ともっとちゃんと話したい。これまでが急すぎて、頭が追い付かないよ」
「はは、そうだよな」
僕は鼻をすすりながら、彼の太ももから降りた。
「あ、もう降りちゃうの?」
「うん。また後で乗るけど、今はちゃんと話したい」
「ふふ、乗ってくれるんだ? それは楽しみだな」
臣君が楽しそうに笑う。彼のこの笑顔をずっと見ていたい。本当に彼が好き。僕は臣君の隣に座り、手を握った。
「臣君はすごいよ。最初は僕と同じで、貧乏な家の高校生だったのに」
「アルファっていったら、金持ちが多いだろう。奈月に苦労はさせたくなかったから……」
「どんだけ、僕なの」
また涙がこぼれ落ちてきたので、ぐすっと鼻をすすった。すると臣君が僕の鼻にティッシュを当ててきた。やはり、介護の心得があると思った。僕はティッシュを受け取り鼻をすする。
「知ってるか? たった一人のオメガを見つけたアルファは最強なんだ。何が何でも番を幸せにしようと動ける原動力が身につく。奈月のおかげで俺は稼ぐことができたし、奈月を囲うって決めてたからこのマンションも手に入れられた」
「え? ここは社長してる義理のお父さんが購入したんじゃなくて?」
「そんなわけないだろ。奈月を幸せにするのに、人の金を頼ると思う?」
いろいろ頭が追い付かない。
「臣君、本当に大学一年生?」
「奈月が知ってるだろ? 奈月、俺のことずっと見てたじゃん」
「う、うん。ごめんなさい」
「怒ってないよ、嬉しいから。それに、ごめん。俺、すべて知ってた」
「え?」
「怒らないで聞いてほしい」
僕が臣君に怒ることなんで絶対ないのに……
「俺、奈月のこと、ミハッテマシタ」
ぼそっと言った語尾が片言だった。
「みは、ん? なんて言ったの?」
「見張ってました!」
「え、いつ? ストーカーしてた僕がそれに気づかないわけがないよ」
「え? ストーカー?」
「え、え?」
僕たちはいったい、今なんの暴露大会をしているのだろう。
「ぼ、僕は臣君見たさにバイト始めたし、バイト先に来る臣君と同じ大学の子が話している会話に聞き耳立てて、臣君がビューティフルフォーって呼ばれてることも知ってた」
「はは、またそれ? なんか昔のアニメ好きの子が同学年にいて、それで勝手にそう呼ばれだしたんだけど、なぜかそれが広まって。別に誰かとつるむつもりはなかったんだけどね」
「ん? 臣君は高校の時同様に、孤高のアルファ様目指してたの?」
「孤高の……それも、高校の時誰かが言い出したやつだよね」
臣君は笑った。
「奈月は案外、人の話ちゃんと聞いてるんだね」
「たぶん、臣君のことに関してだけレーダーが働くんだと思う」
「なにそれ、また可愛いこと言って」
臣君はいちいち僕の言葉を嬉しそうに聞いている。
「俺は、たった一人のオメガをもう見つけてる。そう言ったら、なぜかアルファ三人が俺に興味をもって、それで仲良くなった。今時童貞のアルファが珍しくて、同じアルファとして面白がってただけだと思うよ」
「童貞のアルファ、なんかすごいパワーワードだよね」
「なにそれ、奈月だって童貞じゃん。なんなら一生童貞じゃん。かわいそー」
「え? じゃあ僕の童貞卒業させてくれるの?」
「……」
「……」
自分で言って、ちょっと想像したら気持ち悪くなってきた。僕が臣君のお尻を……。うん、なんか違う。それに臣君は少しだけおびえている目をしていたので、若干引いた。
僕、臣君をそういう意味で襲わないよ?
「は、話をもとに戻そうか?」
「ああ、そうだな。えっと、アルファの友達たちが、噂をばらまいたんだ」
「噂?」
「はは、そうだよな」
僕は鼻をすすりながら、彼の太ももから降りた。
「あ、もう降りちゃうの?」
「うん。また後で乗るけど、今はちゃんと話したい」
「ふふ、乗ってくれるんだ? それは楽しみだな」
臣君が楽しそうに笑う。彼のこの笑顔をずっと見ていたい。本当に彼が好き。僕は臣君の隣に座り、手を握った。
「臣君はすごいよ。最初は僕と同じで、貧乏な家の高校生だったのに」
「アルファっていったら、金持ちが多いだろう。奈月に苦労はさせたくなかったから……」
「どんだけ、僕なの」
また涙がこぼれ落ちてきたので、ぐすっと鼻をすすった。すると臣君が僕の鼻にティッシュを当ててきた。やはり、介護の心得があると思った。僕はティッシュを受け取り鼻をすする。
「知ってるか? たった一人のオメガを見つけたアルファは最強なんだ。何が何でも番を幸せにしようと動ける原動力が身につく。奈月のおかげで俺は稼ぐことができたし、奈月を囲うって決めてたからこのマンションも手に入れられた」
「え? ここは社長してる義理のお父さんが購入したんじゃなくて?」
「そんなわけないだろ。奈月を幸せにするのに、人の金を頼ると思う?」
いろいろ頭が追い付かない。
「臣君、本当に大学一年生?」
「奈月が知ってるだろ? 奈月、俺のことずっと見てたじゃん」
「う、うん。ごめんなさい」
「怒ってないよ、嬉しいから。それに、ごめん。俺、すべて知ってた」
「え?」
「怒らないで聞いてほしい」
僕が臣君に怒ることなんで絶対ないのに……
「俺、奈月のこと、ミハッテマシタ」
ぼそっと言った語尾が片言だった。
「みは、ん? なんて言ったの?」
「見張ってました!」
「え、いつ? ストーカーしてた僕がそれに気づかないわけがないよ」
「え? ストーカー?」
「え、え?」
僕たちはいったい、今なんの暴露大会をしているのだろう。
「ぼ、僕は臣君見たさにバイト始めたし、バイト先に来る臣君と同じ大学の子が話している会話に聞き耳立てて、臣君がビューティフルフォーって呼ばれてることも知ってた」
「はは、またそれ? なんか昔のアニメ好きの子が同学年にいて、それで勝手にそう呼ばれだしたんだけど、なぜかそれが広まって。別に誰かとつるむつもりはなかったんだけどね」
「ん? 臣君は高校の時同様に、孤高のアルファ様目指してたの?」
「孤高の……それも、高校の時誰かが言い出したやつだよね」
臣君は笑った。
「奈月は案外、人の話ちゃんと聞いてるんだね」
「たぶん、臣君のことに関してだけレーダーが働くんだと思う」
「なにそれ、また可愛いこと言って」
臣君はいちいち僕の言葉を嬉しそうに聞いている。
「俺は、たった一人のオメガをもう見つけてる。そう言ったら、なぜかアルファ三人が俺に興味をもって、それで仲良くなった。今時童貞のアルファが珍しくて、同じアルファとして面白がってただけだと思うよ」
「童貞のアルファ、なんかすごいパワーワードだよね」
「なにそれ、奈月だって童貞じゃん。なんなら一生童貞じゃん。かわいそー」
「え? じゃあ僕の童貞卒業させてくれるの?」
「……」
「……」
自分で言って、ちょっと想像したら気持ち悪くなってきた。僕が臣君のお尻を……。うん、なんか違う。それに臣君は少しだけおびえている目をしていたので、若干引いた。
僕、臣君をそういう意味で襲わないよ?
「は、話をもとに戻そうか?」
「ああ、そうだな。えっと、アルファの友達たちが、噂をばらまいたんだ」
「噂?」
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