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28 お互いの真実
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大学で広められた噂とは――
臣君は貧乏なシンデレラを救うために、頑張ってお金を稼いで王子様になろうとしている……
って、貧乏な町工場のオメガだからってさ、灰かぶってないよ。シンデレラって……そういう意味で僕外野に言われていた?
今更ながら、なぜシンデレラって言われたのか理解した。
誰も臣君につけ入るスキはない、そういう噂をアルファ友達たちがばらまいて、金持ちアルファを狙うオメガやベータを遠ざけたみたい。臣君が僕だけに矢印が向いていることを、周囲に知らしめた。
それから、臣君は自然と王子と呼ばれるようになっていたらしい。
――だから、僕たちカフェで祝福されたのか。
童貞アルファが王子様になって、シンデレラに告白する。そういう流れにいつの間にかなっていた。恥ずかしすぎる。
「じゃあ、臣君は最初から僕を狙ってるって、そう周囲に伝えていたの?」
「伝えていたわけじゃないけど、俺があの道を同じ時間通るのは、目当ての子があのカフェにいるから。そういうのもなんとなく噂され始めた」
僕が臣君を見すぎていたのかもしれない。
「ええ、恥ずかしい。僕が臣君のストーカーしてただけなのに、周りに変な誤解させてごめんね」
「いや、それだけどさ。俺、奈月があのカフェいるの初日から知ってたよ」
「え……なんで? なぜばれた……。だったら、初めから声かけてくれたらよかったのに」
「声かけたら、カフェにいる女の子たちの噂の餌食になりそうで……。俺の想い相手が奈月ってことまでは知られてなかったと思うんだよね。俺、カフェの中見たら一瞬で奈月に目が奪われる自信しかないもん。もう少しだけ外堀埋めたかったから必死だったんだ」
どんだけ臣君は僕だけなの。嬉しすぎて、いますぐ抱き着きたい。外堀ってなんだろう。そうだ! 僕だって言わなくちゃいけないことがある。
「僕は、あのバイトは臣君の通学路で、毎朝同じ時間に通学するのを調べたから、あそこでバイトしてたの。しかも、その時間帯だけフロアーに出られるように操作してた。明美ちゃんと乙葉君に頼んでそれができたんだけど」
「うん。知ってたよ」
「え? そこも知ってるの? え、なんで?」
「だって、乙葉君は俺の知り合いだから」
「え……」
どういうこと?
「俺のスパイなの。俺が奈月をただ放置してるとでも思った?」
「え、え、え」
なぜか臣君がニヤッと笑った。その笑顔も素敵すぎて、僕は驚きながらも彼に見とれてしまった。
臣君は貧乏なシンデレラを救うために、頑張ってお金を稼いで王子様になろうとしている……
って、貧乏な町工場のオメガだからってさ、灰かぶってないよ。シンデレラって……そういう意味で僕外野に言われていた?
今更ながら、なぜシンデレラって言われたのか理解した。
誰も臣君につけ入るスキはない、そういう噂をアルファ友達たちがばらまいて、金持ちアルファを狙うオメガやベータを遠ざけたみたい。臣君が僕だけに矢印が向いていることを、周囲に知らしめた。
それから、臣君は自然と王子と呼ばれるようになっていたらしい。
――だから、僕たちカフェで祝福されたのか。
童貞アルファが王子様になって、シンデレラに告白する。そういう流れにいつの間にかなっていた。恥ずかしすぎる。
「じゃあ、臣君は最初から僕を狙ってるって、そう周囲に伝えていたの?」
「伝えていたわけじゃないけど、俺があの道を同じ時間通るのは、目当ての子があのカフェにいるから。そういうのもなんとなく噂され始めた」
僕が臣君を見すぎていたのかもしれない。
「ええ、恥ずかしい。僕が臣君のストーカーしてただけなのに、周りに変な誤解させてごめんね」
「いや、それだけどさ。俺、奈月があのカフェいるの初日から知ってたよ」
「え……なんで? なぜばれた……。だったら、初めから声かけてくれたらよかったのに」
「声かけたら、カフェにいる女の子たちの噂の餌食になりそうで……。俺の想い相手が奈月ってことまでは知られてなかったと思うんだよね。俺、カフェの中見たら一瞬で奈月に目が奪われる自信しかないもん。もう少しだけ外堀埋めたかったから必死だったんだ」
どんだけ臣君は僕だけなの。嬉しすぎて、いますぐ抱き着きたい。外堀ってなんだろう。そうだ! 僕だって言わなくちゃいけないことがある。
「僕は、あのバイトは臣君の通学路で、毎朝同じ時間に通学するのを調べたから、あそこでバイトしてたの。しかも、その時間帯だけフロアーに出られるように操作してた。明美ちゃんと乙葉君に頼んでそれができたんだけど」
「うん。知ってたよ」
「え? そこも知ってるの? え、なんで?」
「だって、乙葉君は俺の知り合いだから」
「え……」
どういうこと?
「俺のスパイなの。俺が奈月をただ放置してるとでも思った?」
「え、え、え」
なぜか臣君がニヤッと笑った。その笑顔も素敵すぎて、僕は驚きながらも彼に見とれてしまった。
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