初めては好きな人と

riiko

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33 幸せな時間… R18

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「ん……、はぁ、んん、も、朝?」

 臣君がもぞもぞ動いたので、それに合わせて僕の目が開いた。

「はは、お昼だよ、そろそろおなかすいた? おはよう」
「おは、よ。んん、でも、まだ臣くん、たべたい」

 僕を後ろから抱きしめて寝ていた臣君は、しっかりと僕の中に入っていた。
臣君は起きても、じっと僕の中にいたのかな? 僕が少し後ろをふりむくと、臣君が色っぽい声を出した。

「はっ、あっ、な、奈月。じゃ、もう一回だけしてから食事にする?」

 僕は彼の唇にキスをすると、それを合図に彼が口内をむさぼった。

「うん、あっ、ん」

 臣君が後ろから動き出した。彼の塊が熱く固く僕を貫くから、僕の腰も動く。水音が寝室に響いていた。

「あ、い、イっちゃう。両方はだ、ダメ」

 僕の朝立ちしてる部分をしっかり握り、後ろからは臣君の分身が僕を貫く。体が不安定な位置のままが嫌で、僕がそっとうつぶせになると、そのまま臣君は僕のお腹を支えて、膝立ちにさせる。僕はベッドに手をついた。

「ああ!」

 うなじを噛まれた。彼の番になってうなじがより鮮明に、そこをなめられるだけで敏感に感じてしまう。白濁がぽたぽたとシーツを濡らした。先に僕が達すると、臣君は笑った。

「はやいよ」
「だ、だって」

 臣君はそこから容赦なく腰を振る。

「ふぁっ!」

 気持ちいい。最初ほどはもう痛みはなくなったけど、日を増すごとに、どんどん深いとこに到達している気がする。僕はどうにかなりそうだった。

「あ、ああ臣君、も、イってる」
「大丈夫。奈月は前から出さなくてもまたイけるよね」
「あ、あ、ああ、んん」
「奈月の中に、出すよっ」
「熱い……はぁん」

 臣君が僕の中ではじけた。
 ああ、なんて幸せな朝なんだろう。もう昼らしいけど……。
 僕たちは結婚して、発情期には彼と番になった。そのまま年末のお休みに入ったので、ヒートが明けても臣君とずっと二人きりで過ごしていた。
 夜は臣君からお誘いがきてさんざん抱かれるけど、朝は僕から誘うことが多い。なんか、幸せすぎて、初めてエッチを知って、臣君から離れたくない。

 臣君が僕の中に長い射精をしている。
 アルファはオメガを逃さないために、本来はオメガを孕ますことにたけているからなのか射精が長い。僕の中にずっと彼の子種が入り続けている。
 大学は退学手続きしたし、これからの僕はオメガとしてたったひとりのアルファと過ごす幸せを手に入れた。

「臣君、ほんと好き。僕のいろんな初めてをもらってくれてありがとう」
「いきなり、どうしたの?」

 膝をつくのが疲れてきた。おなかを臣君が支えてるから別に疲れることもないけど、ちょっとごろんとしたくて、ううんって声を出しながらまた横になった。臣君は笑いながら、手助けをしてくれて僕を支える。その間もずっと抜けないけど……。
 位置を変えるたびに、僕の中で動く臣君にまた感じちゃう。

「あっん、あ、臣君は僕の王子様だなって思って。あながちシンデレラって呼ばれたの間違ってないよね」
「ああ、それ? まぁ奈月は俺にとってたった一人の相手だしね」
「ふふ、僕を借金苦から救い出してくれて、僕と結婚してくれて、きっと、ここにはもう臣君の子供もきてるかもしれない。すべてが僕にとって初めて過ぎて、僕幸せ。あっ、また、いきなり動かないで」

 臣君がぴくっと動いた。温かい子種が僕の中に入り込んで、どんどんおなかが膨れてくる。

「それなんだけど、俺は奈月とまだまだ二人きりで過ごしたいから、妊娠は大学卒業してからにしない? それにヒートのときにヒカルさんから連絡あったんだ」
「え?」

 腰を少しだけ揺らしながら、臣君が饒舌に語りだした。今? ここで語るの? え、余韻は……? というか臣君ったら、僕の中で射精してる最中に、そんなリアルな話をするの? 叔父の名前とか、なえるよ。

「大学の退学は取り消して復学できることになったって連絡だった。ヒカルさんも、借金返し終わって都内に戻ってる。でも奈月のヒートが重なって会えないから俺が要件聞いといた」
「そうなの? おじさん無事?」

 と聞き返す僕も、なんだかだけど。

「ああ。大学退学のことも俺は知らなかったよ。でもそこは解決したから、奈月のヒートの時は避妊薬ずっと飲ませてたんだ。また大学に戻るし、奈月は判断能力落ちてたから、妊娠させるにしても、二回目のヒートから奈月の意思を聞こうと思ってた。ヒカルさんにもちゃんと嫁にしたって挨拶してないし」

 確かに一人で過ごすヒートは、こんなに乱れたことがなかった。
 大好きな人と過ごすと何もかもが変わるらしい。すべてを臣君にゆだね切って幸せな記憶しか残ってなかった。

「うん、でも、その話、あとで服を着てからにしようよ。僕、まだ臣君が中にいるときに、さすがにおじさんの話は」
「はは、それもそうだね」

 二人で笑ってから体制を戻して抱き合ってキスをして、繋がっていた。幸せな朝だった。って、昼だけど。
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