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34 新婚生活
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臣君はしっかりと服を着ていて、シャンプーのいい匂いがしてる。僕はそのまま意識を失ったらしい。
だって、アルファの長い射精で終わりかと思いきや、なぜか臣君のスイッチが入ってそこから、めちゃくちゃ激しい抱かれ方をした。
あんな激しかったのに、爽やかな臣君。すべてを整えているのに、それを崩したくなる。
僕は意識を失ったのに、いつの間にか石鹸のにおいに包まれていてパジャマも来ていた。きっと彼が僕をお風呂に入れてくれて、そしてパジャマまで着せてくれている。足元はもこもこの靴下。
臣君は介護の腕を上げた。服だけではなく足元まで僕のケアのぬかりがない。
ベッドに座って僕の頭を撫でてる臣君。ご飯のいい匂いがするから、僕を起こしにきたのだろう、の割には笑顔でずっと僕を撫でている。じっと彼を見て僕は言った。
「臣君、好き。大好き」
「俺もだよ、奈月。ああ、幸せすぎる!」
臣君が頭を抱えて悶えている。
「そういうの、もういいから。今度こそ起きてご飯食べよ。おなかすいたー!」
「そうだね」
僕はベッドの中から臣君に手を伸ばした。すると臣君が僕の手を握って、なぜかいやらしい触り方してくる。
「もう、しないよ。さすがにご飯……」
「しまった! 奈月のあざと技をまた喰らうところだった…ほんと風俗行きを止めて良かった」
「なにそれ。確かに僕は技を磨いて淫乱になれと言われたけど、その前に臣君に堕ちちゃったから、技なんて習得してないよぉ」
「いや、俺にしか効かない技をお前は習得した」
「ん?」
「何をしても、どんな姿も、すべてが俺にとっては奇跡で愛おしい」
え、それが僕の技? 技の名前ながくない? なんて技なのか結局わからない。
僕が何をしても臣君が悶えるので、技なんか必要ないみたいだ。
こんなに熱烈に求められると、臣君をもっともっと幸せにしたい。笑顔にしたい。もっと気持ちよくなってほしい。そう思って彼とエッチをすると自然に何かを習得していった気はするけど。
僕は起き上がって臣君にキスをした。臣君もそれにこたえて僕を抱きしめる。彼に抱きしめられて僕は――
「さ、ごはんごはん!」
「ふふふ、奈月可愛すぎるだろ。ああ、今日は来客あるからちゃんと着替えようか」
「え? こんな年末に?」
「ああ、後でヒカルさんが来る」
「え、おじさん?」
臣君が僕の服を一式出してきた。あのまま臣君の家にこもっているから、家に服など取りに行っていない。臣君がネットで僕の服を一通り購入してくれたのを僕は着用する。というか、着せられた。服を脱がすのも早いけど、着せるのも早かった。やはり介護の知識が……
僕たちは臣君が宅配で頼んだお弁当とお味噌汁を食べた。臣君はすっかりセレブな人になってしまって、高級割烹から仕出しが届いたのにはびっくりした。
「おいしいねぇ」
疲れた体に染み渡るおいしさ! 僕の顔を見て目の前に座る臣君は笑った。
「奈月の手料理も食べてみたいな。叔父さんと一緒に暮らしてる時は奈月も作ってたんだろ?」
「うん。最初はおじさんが作ってくれてたけど、だんだん僕も料理を覚えて、順番に作ってたよ。でも、僕の食事は普通の庶民のごはんだよ?」
「俺だって庶民のご飯食べてきたんだから、きっと一緒だよ。今は時間がもったいないから紹介されたとこの飯をデリバリーしてるけど、本当は自炊したいんだよね」
「ふふふ、この高級料理には勝てないけど、頑張るね!」
「頑張んなくていいよ。でも、一度は奥さんの作ったご飯食べてみたいな」
きゅんとした。僕は今、とてつもなく幸せだった。これが世にいう新婚生活というやつなのかな。照れる!
「あ、そういえばおじさんいつ来るの? というかおじさん借金返して今なにしてるんだろ。家に戻ったってことかな。僕が臣君と番になった報告、は臣君がしてくれたんだよね」
「そのすべてを会ってから話そう。俺たちのことは伝えてはあるよ」
「そっか」
その時玄関のチャイムが鳴った。
だって、アルファの長い射精で終わりかと思いきや、なぜか臣君のスイッチが入ってそこから、めちゃくちゃ激しい抱かれ方をした。
あんな激しかったのに、爽やかな臣君。すべてを整えているのに、それを崩したくなる。
僕は意識を失ったのに、いつの間にか石鹸のにおいに包まれていてパジャマも来ていた。きっと彼が僕をお風呂に入れてくれて、そしてパジャマまで着せてくれている。足元はもこもこの靴下。
臣君は介護の腕を上げた。服だけではなく足元まで僕のケアのぬかりがない。
ベッドに座って僕の頭を撫でてる臣君。ご飯のいい匂いがするから、僕を起こしにきたのだろう、の割には笑顔でずっと僕を撫でている。じっと彼を見て僕は言った。
「臣君、好き。大好き」
「俺もだよ、奈月。ああ、幸せすぎる!」
臣君が頭を抱えて悶えている。
「そういうの、もういいから。今度こそ起きてご飯食べよ。おなかすいたー!」
「そうだね」
僕はベッドの中から臣君に手を伸ばした。すると臣君が僕の手を握って、なぜかいやらしい触り方してくる。
「もう、しないよ。さすがにご飯……」
「しまった! 奈月のあざと技をまた喰らうところだった…ほんと風俗行きを止めて良かった」
「なにそれ。確かに僕は技を磨いて淫乱になれと言われたけど、その前に臣君に堕ちちゃったから、技なんて習得してないよぉ」
「いや、俺にしか効かない技をお前は習得した」
「ん?」
「何をしても、どんな姿も、すべてが俺にとっては奇跡で愛おしい」
え、それが僕の技? 技の名前ながくない? なんて技なのか結局わからない。
僕が何をしても臣君が悶えるので、技なんか必要ないみたいだ。
こんなに熱烈に求められると、臣君をもっともっと幸せにしたい。笑顔にしたい。もっと気持ちよくなってほしい。そう思って彼とエッチをすると自然に何かを習得していった気はするけど。
僕は起き上がって臣君にキスをした。臣君もそれにこたえて僕を抱きしめる。彼に抱きしめられて僕は――
「さ、ごはんごはん!」
「ふふふ、奈月可愛すぎるだろ。ああ、今日は来客あるからちゃんと着替えようか」
「え? こんな年末に?」
「ああ、後でヒカルさんが来る」
「え、おじさん?」
臣君が僕の服を一式出してきた。あのまま臣君の家にこもっているから、家に服など取りに行っていない。臣君がネットで僕の服を一通り購入してくれたのを僕は着用する。というか、着せられた。服を脱がすのも早いけど、着せるのも早かった。やはり介護の知識が……
僕たちは臣君が宅配で頼んだお弁当とお味噌汁を食べた。臣君はすっかりセレブな人になってしまって、高級割烹から仕出しが届いたのにはびっくりした。
「おいしいねぇ」
疲れた体に染み渡るおいしさ! 僕の顔を見て目の前に座る臣君は笑った。
「奈月の手料理も食べてみたいな。叔父さんと一緒に暮らしてる時は奈月も作ってたんだろ?」
「うん。最初はおじさんが作ってくれてたけど、だんだん僕も料理を覚えて、順番に作ってたよ。でも、僕の食事は普通の庶民のごはんだよ?」
「俺だって庶民のご飯食べてきたんだから、きっと一緒だよ。今は時間がもったいないから紹介されたとこの飯をデリバリーしてるけど、本当は自炊したいんだよね」
「ふふふ、この高級料理には勝てないけど、頑張るね!」
「頑張んなくていいよ。でも、一度は奥さんの作ったご飯食べてみたいな」
きゅんとした。僕は今、とてつもなく幸せだった。これが世にいう新婚生活というやつなのかな。照れる!
「あ、そういえばおじさんいつ来るの? というかおじさん借金返して今なにしてるんだろ。家に戻ったってことかな。僕が臣君と番になった報告、は臣君がしてくれたんだよね」
「そのすべてを会ってから話そう。俺たちのことは伝えてはあるよ」
「そっか」
その時玄関のチャイムが鳴った。
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