16 / 71
第二章 男を誘う
16 二度目の訪問
しおりを挟む
ヒートが終わった今、またすぐに動き出さなくてはならない。
たった一度の性交で妊娠するのは無理だった。確実に孕むためには、毎週誰かと寝るくらいのことをしなければいけないと、爽は考えを改めた。
いよいよ週末、行動に移る。
隆二の連絡先は聞いていないし爽のも伝えていない。だから、もう会うことはない。
知らない男の子供を孕みたい爽にとって、一度寝た相手とまた寝るのはリスクしかなかった。もしかしたら隆二もそう思っているかもしれない。普通に考えたら、一度でいいと誘って処女を捧げた相手に執着されたら怖いだろう。
お互いにいい思いをしてそれで終わり。そうなっているはずだ。爽は、新しい男を漁るという目的をしっかりと意識した。
しかし初めての飲み屋で薬を使われたことから、知らないところは怖いと思ってしまい、安全性を考えバー御影へ向かっていた。隆二に会わないことを願って。
「いらっしゃいませぇ」
「こんばんは」
「あ、爽君」
バーの店主みかげが、控えめに挨拶をする爽に微笑みかけてきた。
「え、あ、俺のこと覚えていてくれたんですか?」
「もちろんです」
みかげに誘導されてカウンターに座る。今の時間は二十一時、そろそろ人がいる時間だと想定して爽はこの時間を狙った。
案の定、何人か一人で来ている男がいる。辺りを物色するように見渡している爽に、みかげが気さくに話しかけてくる。
「あれから、どうしていたの?」
「えっと、なにかと忙しくって」
「ふふ、そう。で、どうだった? 彼は君のお眼鏡にかなった?」
「彼?」
みかげは今日もノンアルコールのドリンクをそっと爽の前に置いた。こういうところが、常連客達は居心地がいいのだろう。まだ二回目の爽だが、ここに通い詰めてしまう人の気持ちがわかった気がした。礼を言い、グラスを受け取り一口飲んだ。
「隆二さんだよ。一緒にお店を出ていったでしょ」
「あっ、あの人ってかなりここ来ていますか? 会うのはなんとなく気まずいかな……」
みかげが名前を言うということは、かなりの常連だろうか。
「ああ、彼はあの日以来ここには来ていないよ。そんなに頻繁に来る人じゃなかったから」
「良かった! 今日は新しい出会いを求めてきたんです!」
「えっと、隆二さんもかなりの人だと思うんだけど、爽君は気に入らなかったかな? 爽君からしたらオジサンか」
「まさか! そんなこと思っていませんけど、俺の求める条件とは違ったから」
爽の言葉に、みかげが不思議な顔をした。
「えっと、条件って。差し支えなければ聞いてもいい? 他におすすめできる人がいるかもしれないし」
「なんか生意気すいません。できればあまりハイスペックじゃない人がいいかも。でもここに来る人って、やっぱりそれなりの人しかいないんですか? ただの平社員とか」
「はは、条件ってソコ? 確かに隆二さんじゃ、その条件には当てはまらないもんね」
みかげが笑いながら、目の下に手を持っていった。涙が出るほどおかしい条件だったのだろうか?
爽には会社員だと名乗ったが、隆二は平社員ではないらしい。どんな仕事をしているか聞いていなかったので知らない。聞きたくもない。真実を言わないのがワンナイトのマナーなのだろうと改めて爽は思った。本気の相手だったら、仕事について嘘をつく必要はないのだから……
文字通り爽はただ遊ばれた。それでいいはずなのに、なぜか心がぎゅっとした。
「そんなに笑わなくても……俺、ハイスペックな人、苦手なんです。だから平凡なベータ男性がいいなと思って。でも、こんな素敵なところには平凡な人が出入りしないですよね……。やっぱり俺は町の居酒屋くらいの場所に行った方がよさそう」
落ち込んでいるような爽の言葉に、今度は慌てるみかげ。
「ちょ、ちょっと待って。爽君はオメガで番がいないんだから、そんな危険な場所はだめだよ。相原にも言われたからここに来たんでしょ? 大丈夫。そういう人もいるから、ね、ああ、そうだ、そこにいるお客さんは、確か大手証券会社勤務だったけど、まだ役職がない気がしたなぁ」
「大手証券会社……それはもうハイスペックに片足突っこんでいませんか? いや、むしろハイスペックでしかないような?」
みかげが、紹介したいと言った彼を手招きした。男は花に群がる蜂のごとく、手招きしているみかげの元に来ると、自然と爽の隣に立った。
「みかげさん、なんですか? この子を俺に紹介してくれるとか?」
「そうだよ、丈君ならまだ若いし、そこまでのスペックもないからいいかと思って」
丈と呼ばれた男は、好意的な視線を爽へと向けてきた。微笑みかけてきたので、爽も愛想よく会釈した。
「なにそれ、若いのは認めるけど、俺そこそこ持ってるよ」
「ふふ、そういうのは、いいから。丈君、こちらは爽君。まだ十代だから、君みたいな二十代の貴重な男の子には優先して紹介してあげる。爽君は会社員の安定した彼氏をお望みだからね」
「ああ、安定なら任せて! 隣に座ってもいいかな?」
安定した彼氏は求めていない。
だが、それを伝えたところ、今の状況をどう説明していいかわからない爽は黙って聞いていた。隣に来るという丈にダメとは言えないので「どうぞ」と隣に促す。
「とにかく、爽君! まずは誰かと話してみて。会話を楽しむことができたら、他のお店でも楽しめると思うから、ここではその練習だと思ってね。丈君は安全だよ」
「さっきから、みかげさん酷い。お酒を楽しみに来ているのもあるけどさ、可愛い子と楽しみたいじゃん。練習相手って……」
「いいでしょ、バーデビューした子に手取り足取り教える権利を、マスター自ら与えてあげたんだからね。ははは」
楽しそうに丈に説明したみかげは、笑いながら他の常連客の元に行った。爽は紹介された手前、申し訳なく思い丈に言う。
「なんか、すいません。俺に付き合わせてしまって」
「ううん。みかげさんが勧めてくるなんてよっぽどだし、俺で良ければ楽しくお酒飲もう!」
「ふふ、お願いします」
みかげから見たら、爽は本気の彼氏を探しにきているオメガだと思ったのだろう。爽から見ても、みかげの言う通り丈は良い人そうに見えた。みかげが安全とあらかじめ言うくらいだから安全な男なのだろうが、ここは居心地が良すぎて爽はもう駄目だと思った。
ひっかけたい男は、ただ子種を提供してくれる人。いい人と出会ってお付き合いしたいわけではない。もし本気で友達なり彼氏を見つけるにはここはいいかもしれないが、今はそんなことに時間を費やしている暇はない。
今夜は最後の思い出に、丈とただ会話を楽しむことにした。
金曜の夜をつぶしたところで、まだ土曜の夜がある。明日こそ、出会いを求めて安い居酒屋に行くことに決めた。それがだめなら、嫌だけど安全のために会社のお見合いシステムを使って、一晩相手をしてくれる人を早急に探すしかない。
爽にはタイムリミットがある。もうどこで誰を探すとか、わがままは言えない。
――お遊びは今日でおしまいだ。
たった一度の性交で妊娠するのは無理だった。確実に孕むためには、毎週誰かと寝るくらいのことをしなければいけないと、爽は考えを改めた。
いよいよ週末、行動に移る。
隆二の連絡先は聞いていないし爽のも伝えていない。だから、もう会うことはない。
知らない男の子供を孕みたい爽にとって、一度寝た相手とまた寝るのはリスクしかなかった。もしかしたら隆二もそう思っているかもしれない。普通に考えたら、一度でいいと誘って処女を捧げた相手に執着されたら怖いだろう。
お互いにいい思いをしてそれで終わり。そうなっているはずだ。爽は、新しい男を漁るという目的をしっかりと意識した。
しかし初めての飲み屋で薬を使われたことから、知らないところは怖いと思ってしまい、安全性を考えバー御影へ向かっていた。隆二に会わないことを願って。
「いらっしゃいませぇ」
「こんばんは」
「あ、爽君」
バーの店主みかげが、控えめに挨拶をする爽に微笑みかけてきた。
「え、あ、俺のこと覚えていてくれたんですか?」
「もちろんです」
みかげに誘導されてカウンターに座る。今の時間は二十一時、そろそろ人がいる時間だと想定して爽はこの時間を狙った。
案の定、何人か一人で来ている男がいる。辺りを物色するように見渡している爽に、みかげが気さくに話しかけてくる。
「あれから、どうしていたの?」
「えっと、なにかと忙しくって」
「ふふ、そう。で、どうだった? 彼は君のお眼鏡にかなった?」
「彼?」
みかげは今日もノンアルコールのドリンクをそっと爽の前に置いた。こういうところが、常連客達は居心地がいいのだろう。まだ二回目の爽だが、ここに通い詰めてしまう人の気持ちがわかった気がした。礼を言い、グラスを受け取り一口飲んだ。
「隆二さんだよ。一緒にお店を出ていったでしょ」
「あっ、あの人ってかなりここ来ていますか? 会うのはなんとなく気まずいかな……」
みかげが名前を言うということは、かなりの常連だろうか。
「ああ、彼はあの日以来ここには来ていないよ。そんなに頻繁に来る人じゃなかったから」
「良かった! 今日は新しい出会いを求めてきたんです!」
「えっと、隆二さんもかなりの人だと思うんだけど、爽君は気に入らなかったかな? 爽君からしたらオジサンか」
「まさか! そんなこと思っていませんけど、俺の求める条件とは違ったから」
爽の言葉に、みかげが不思議な顔をした。
「えっと、条件って。差し支えなければ聞いてもいい? 他におすすめできる人がいるかもしれないし」
「なんか生意気すいません。できればあまりハイスペックじゃない人がいいかも。でもここに来る人って、やっぱりそれなりの人しかいないんですか? ただの平社員とか」
「はは、条件ってソコ? 確かに隆二さんじゃ、その条件には当てはまらないもんね」
みかげが笑いながら、目の下に手を持っていった。涙が出るほどおかしい条件だったのだろうか?
爽には会社員だと名乗ったが、隆二は平社員ではないらしい。どんな仕事をしているか聞いていなかったので知らない。聞きたくもない。真実を言わないのがワンナイトのマナーなのだろうと改めて爽は思った。本気の相手だったら、仕事について嘘をつく必要はないのだから……
文字通り爽はただ遊ばれた。それでいいはずなのに、なぜか心がぎゅっとした。
「そんなに笑わなくても……俺、ハイスペックな人、苦手なんです。だから平凡なベータ男性がいいなと思って。でも、こんな素敵なところには平凡な人が出入りしないですよね……。やっぱり俺は町の居酒屋くらいの場所に行った方がよさそう」
落ち込んでいるような爽の言葉に、今度は慌てるみかげ。
「ちょ、ちょっと待って。爽君はオメガで番がいないんだから、そんな危険な場所はだめだよ。相原にも言われたからここに来たんでしょ? 大丈夫。そういう人もいるから、ね、ああ、そうだ、そこにいるお客さんは、確か大手証券会社勤務だったけど、まだ役職がない気がしたなぁ」
「大手証券会社……それはもうハイスペックに片足突っこんでいませんか? いや、むしろハイスペックでしかないような?」
みかげが、紹介したいと言った彼を手招きした。男は花に群がる蜂のごとく、手招きしているみかげの元に来ると、自然と爽の隣に立った。
「みかげさん、なんですか? この子を俺に紹介してくれるとか?」
「そうだよ、丈君ならまだ若いし、そこまでのスペックもないからいいかと思って」
丈と呼ばれた男は、好意的な視線を爽へと向けてきた。微笑みかけてきたので、爽も愛想よく会釈した。
「なにそれ、若いのは認めるけど、俺そこそこ持ってるよ」
「ふふ、そういうのは、いいから。丈君、こちらは爽君。まだ十代だから、君みたいな二十代の貴重な男の子には優先して紹介してあげる。爽君は会社員の安定した彼氏をお望みだからね」
「ああ、安定なら任せて! 隣に座ってもいいかな?」
安定した彼氏は求めていない。
だが、それを伝えたところ、今の状況をどう説明していいかわからない爽は黙って聞いていた。隣に来るという丈にダメとは言えないので「どうぞ」と隣に促す。
「とにかく、爽君! まずは誰かと話してみて。会話を楽しむことができたら、他のお店でも楽しめると思うから、ここではその練習だと思ってね。丈君は安全だよ」
「さっきから、みかげさん酷い。お酒を楽しみに来ているのもあるけどさ、可愛い子と楽しみたいじゃん。練習相手って……」
「いいでしょ、バーデビューした子に手取り足取り教える権利を、マスター自ら与えてあげたんだからね。ははは」
楽しそうに丈に説明したみかげは、笑いながら他の常連客の元に行った。爽は紹介された手前、申し訳なく思い丈に言う。
「なんか、すいません。俺に付き合わせてしまって」
「ううん。みかげさんが勧めてくるなんてよっぽどだし、俺で良ければ楽しくお酒飲もう!」
「ふふ、お願いします」
みかげから見たら、爽は本気の彼氏を探しにきているオメガだと思ったのだろう。爽から見ても、みかげの言う通り丈は良い人そうに見えた。みかげが安全とあらかじめ言うくらいだから安全な男なのだろうが、ここは居心地が良すぎて爽はもう駄目だと思った。
ひっかけたい男は、ただ子種を提供してくれる人。いい人と出会ってお付き合いしたいわけではない。もし本気で友達なり彼氏を見つけるにはここはいいかもしれないが、今はそんなことに時間を費やしている暇はない。
今夜は最後の思い出に、丈とただ会話を楽しむことにした。
金曜の夜をつぶしたところで、まだ土曜の夜がある。明日こそ、出会いを求めて安い居酒屋に行くことに決めた。それがだめなら、嫌だけど安全のために会社のお見合いシステムを使って、一晩相手をしてくれる人を早急に探すしかない。
爽にはタイムリミットがある。もうどこで誰を探すとか、わがままは言えない。
――お遊びは今日でおしまいだ。
135
あなたにおすすめの小説
トップアイドルα様は平凡βを運命にする【完】
新羽梅衣
BL
ありきたりなベータらしい人生を送ってきた平凡な大学生・春崎陽は深夜のコンビニでアルバイトをしている。 ある夜、コンビニに訪れた男と目が合った瞬間、まるで炭酸が弾けるような胸の高鳴りを感じてしまう。どこかで見たことのある彼はトップアイドル・sui(深山翠)だった。 翠と陽の距離は急接近するが、ふたりはアルファとベータ。翠が運命の番に憧れて相手を探すために芸能界に入ったと知った陽は、どう足掻いても番にはなれない関係に思い悩む。そんなとき、翠のマネージャーに声をかけられた陽はある決心をする。 運命の番を探すトップアイドルα×自分に自信がない平凡βの切ない恋のお話。
伯爵家次男は、女遊びの激しい(?)幼なじみ王子のことがずっと好き
メグエム
BL
伯爵家次男のユリウス・ツェプラリトは、ずっと恋焦がれている人がいる。その相手は、幼なじみであり、王位継承権第三位の王子のレオン・ヴィルバードである。貴族と王族であるため、家や国が決めた相手と結婚しなければならない。しかも、レオンは女関係での噂が絶えず、女好きで有名だ。男の自分の想いなんて、叶うわけがない。この想いは、心の奥底にしまって、諦めるしかない。そう思っていた。
運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー
白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿)
金持ち社長・溺愛&執着 α × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω
幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。
ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。
発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう
離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。
すれ違っていく2人は結ばれることができるのか……
思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいαの溺愛、身分差ストーリー
★ハッピーエンド作品です
※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏
※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m
※フィクション作品です
※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです
白銀オメガに草原で愛を
phyr
BL
草原の国ヨラガンのユクガは、攻め落とした城の隠し部屋で美しいオメガの子どもを見つけた。
己の年も、名前も、昼と夜の区別も知らずに生きてきたらしい彼を置いていけず、連れ帰ってともに暮らすことになる。
「私は、ユクガ様のお嫁さんになりたいです」
「ヒートが来るようになったとき、まだお前にその気があったらな」
キアラと名づけた少年と暮らすうちにユクガにも情が芽生えるが、キアラには自分も知らない大きな秘密があって……。
無意識溺愛系アルファ×一途で健気なオメガ
※このお話はムーンライトノベルズ様にも掲載しています
「オレの番は、いちばん近くて、いちばん遠いアルファだった」
星井 悠里
BL
大好きだった幼なじみのアルファは、皆の憧れだった。
ベータのオレは、王都に誘ってくれたその手を取れなかった。
番にはなれない未来が、ただ怖かった。隣に立ち続ける自信がなかった。
あれから二年。幼馴染の婚約の噂を聞いて胸が痛むことはあるけれど、
平凡だけどちゃんと働いて、それなりに楽しく生きていた。
そんなオレの体に、ふとした異変が起きはじめた。
――何でいまさら。オメガだった、なんて。
オメガだったら、これからますます頑張ろうとしていた仕事も出来なくなる。
2年前のあの時だったら。あの手を取れたかもしれないのに。
どうして、いまさら。
すれ違った運命に、急展開で振り回される、Ωのお話。
ハピエン確定です。(全10話)
2025年 07月12日 ~2025年 07月21日 なろうさんで完結してます。
【完結】end roll.〜あなたの最期に、俺はいましたか〜
みやの
BL
ーー……俺は、本能に殺されたかった。
自分で選び、番になった恋人を事故で亡くしたオメガ・要。
残されたのは、抜け殻みたいな体と、二度と戻らない日々への悔いだけだった。
この世界には、生涯に一度だけ「本当の番」がいる――
そう信じられていても、要はもう「運命」なんて言葉を信じることができない。
亡くした番の記憶と、本能が求める現在のあいだで引き裂かれながら、
それでも生きてしまうΩの物語。
痛くて、残酷なラブストーリー。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
2026/01/23 19:00 アルファポリス版限定SS公開予定
累計で6300♡いいねと累計ポイント285000突破の御礼SSになります
『聖クロノア学院恋愛譚 』記憶を失ったベータと王族アルファ、封印された過去が愛を試すまで
るみ乃。
BL
聖クロノア学院で、記憶と感情が静かに交差する。
「君の中の、まだ知らない“俺”に、触れたかった」
記憶を失ったベータの少年・ユリス。
彼の前に現れたのは、王族の血を引くアルファ・レオンだった。
封じられた記憶。
拭いきれない心の傷。
噛み合わない言葉と、すれ違う想い。
謎に包まれた聖クロノア学院のなかで、
ふたりの距離は、近づいては揺れ、また離れていく。
触れたいのに、触れられない。
心を開けば、過去が崩れてしまう。
それでも彼らは、確かめずにはいられなかった。
――やがて、学院の奥底に眠る真実が、静かに目を覚ます。
過去と向き合い、誰かと繋がることでしか見えない未来がある。
許し、選びなおし、そしてささやかな祈り。
孤独だった少年たちは、いつしか「願い」を知っていく。
これは、ふたりの愛の物語であると同時に、
誰かの傷が、誰かの救いへと変わっていく物語。
運命に抗うのは、誰か。
未来を選ぶのは、誰なのか。
優しさと痛みが交差する場所で、物語は紡がれる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる