2 / 12
1
青薔薇
しおりを挟む
なるほど、こういうことね。
今まで気付くことすらなかった。
青いバラ
自然界ではなく人工のバラ
花言葉は『夢叶う』『奇跡』
あなたと出逢えたことは本当に奇跡でした。
私の声を聴いてくれたのは他でもない、あなたでした。
お互い、バラが好きなことを話しましたね。
あなたは、私にバラをプレゼントしようかと考えたとも聞きました。
そのときの私は、あなたの『想い』を素直に受け止めることができなかった。
ですが、あなたは言いました。
「今度はバラの花束を抱えて、『あなた』に逢いに行きます」
赤いバラ、白いバラ、そして、青いバラ。
バラにはいろいろあるけれど、今の私たちには青いバラが似合いそうね。
1分1秒でもタイミングがずれていたら
あなたの声が聴けなかったかもしれません。
穏やかな波のような癒しの声
多くを交わさなくても波長が合いました。
『美しいものにはトゲがある』
お互いの『トゲ』は深く、抜けるまでに時間がかかり、何度も茨の道を歩いてきましたね。
茨の道の先にあなたが。
どんな『道』を歩いてきたかを、ただただ受け止め、『トゲ』も受け止めました。
でも、あなたの『トゲ』は、あなたにしか抜けません。
無理やり抜いたら、真っ赤に染まってしまうから。
あなたの『瞳』はどこか虚ろで、今にも泣き出しそうでした。
けれど、あなたも覚悟を決めたのですね。
自らに、そして自らの過去に、向き合うことを。
あなたはあなたの過去をたくさん話してくれました。
ここで語るべきではないようなことまで。
あなたの『トゲ』はゆっくり、時間をかけて、抜けていきました。
『トゲ』が全て抜けた頃、ふと気付いたんです。
あなたの声に『ハリ』が戻ってきたことを。
それは、とても綺麗な青いバラでした。
手に取る人、誰しもを傷つけない、優しい、優しいバラでした。
青バラは、人々を想い続ける限り、永遠に枯れることはないでしょう。
今まで気付くことすらなかった。
青いバラ
自然界ではなく人工のバラ
花言葉は『夢叶う』『奇跡』
あなたと出逢えたことは本当に奇跡でした。
私の声を聴いてくれたのは他でもない、あなたでした。
お互い、バラが好きなことを話しましたね。
あなたは、私にバラをプレゼントしようかと考えたとも聞きました。
そのときの私は、あなたの『想い』を素直に受け止めることができなかった。
ですが、あなたは言いました。
「今度はバラの花束を抱えて、『あなた』に逢いに行きます」
赤いバラ、白いバラ、そして、青いバラ。
バラにはいろいろあるけれど、今の私たちには青いバラが似合いそうね。
1分1秒でもタイミングがずれていたら
あなたの声が聴けなかったかもしれません。
穏やかな波のような癒しの声
多くを交わさなくても波長が合いました。
『美しいものにはトゲがある』
お互いの『トゲ』は深く、抜けるまでに時間がかかり、何度も茨の道を歩いてきましたね。
茨の道の先にあなたが。
どんな『道』を歩いてきたかを、ただただ受け止め、『トゲ』も受け止めました。
でも、あなたの『トゲ』は、あなたにしか抜けません。
無理やり抜いたら、真っ赤に染まってしまうから。
あなたの『瞳』はどこか虚ろで、今にも泣き出しそうでした。
けれど、あなたも覚悟を決めたのですね。
自らに、そして自らの過去に、向き合うことを。
あなたはあなたの過去をたくさん話してくれました。
ここで語るべきではないようなことまで。
あなたの『トゲ』はゆっくり、時間をかけて、抜けていきました。
『トゲ』が全て抜けた頃、ふと気付いたんです。
あなたの声に『ハリ』が戻ってきたことを。
それは、とても綺麗な青いバラでした。
手に取る人、誰しもを傷つけない、優しい、優しいバラでした。
青バラは、人々を想い続ける限り、永遠に枯れることはないでしょう。
0
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
友人の結婚式で友人兄嫁がスピーチしてくれたのだけど修羅場だった
海林檎
恋愛
え·····こんな時代錯誤の家まだあったんだ····?
友人の家はまさに嫁は義実家の家政婦と言った風潮の生きた化石でガチで引いた上での修羅場展開になった話を書きます·····(((((´°ω°`*))))))
後悔などありません。あなたのことは愛していないので。
あかぎ
恋愛
「お前とは婚約破棄する」
婚約者の突然の宣言に、レイラは言葉を失った。
理由は見知らぬ女ジェシカへのいじめ。
証拠と称される手紙も差し出されたが、筆跡は明らかに自分のものではない。
初対面の相手に嫉妬して傷つけただなど、理不尽にもほどがある。
だが、トールは疑いを信じ込み、ジェシカと共にレイラを糾弾する。
静かに溜息をついたレイラは、彼の目を見据えて言った。
「私、あなたのことなんて全然好きじゃないの」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる