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こんが

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「え」

「どうした?鯖でも空に浮かんでたのか?」

「うわぁ失礼だ」

…あれ、鯖が空に浮かぶ…どこかで聞いた事がある気がする。

何だったのだろう。

何となく辺りを見回すとコンロの上に本が置いてあるのが見えた。

なにかの文庫に見えた。

あぁ、どっかの文豪の言った言葉だったか。

つまり、ちあきは本を読むのか。

それとも何かで見ただけなのか。

憶測は良いとしてちあきについて知れて良かった。

…あれ、ちあきって…苗字は、

「ねぇ、ちあき。苗字って何?」

ちあきは瞬きせず固まった。

少し考える素振りをして口を開いた。

「こんが」

初めて聞く苗字だった日本に存在するのだろうか。

まあ、アニメのキャラなのでどんな苗字だろうと変わらないのけど。

「そうなんだ。珍しい苗字だ…ね」

唐突の眠気に意識がぐらつく。

ちあきはまた焦った顔をして肩を揺すっていた。
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