25 / 25
24.
しおりを挟む
今朝の目覚めは良かった気がする。
侍女に起こされずに起きたし、鳥は囀ってるし、天気も良い!
何て事ない日常が一番尊いんだよ。それに、心のゆとりが確実に生まれてる。から、ね?そろそろ行動に移そうと思うんだ。ーーいいかな?ねぇ、ルゼリフィア、ルゼ……いない!ていうか私がルゼリフィリアなんだし。うん。事後承諾でも良いよね?
苦手なルゼパパも毎晩、気持ち良い事してくるバロットも居ない!遠征かな?
なんでバロットは毎回ルゼリフィアと最後までしないんだろう。騎士道で、ルゼパパに許してもらうまで致しません的な?詳しい会話は分からないけど、感覚共有て言うの?愛されている感覚と甘さと気持ち良さで居心地は良いんだけど、本当に照れてしまう。
私が出ると、確実にバロットに遊ばれてしまうし。普段のルゼリフィアと比べられて、バレ……はしないんだろうけど、ルゼの恋人と途中まででも致しちゃうのは罪悪感あるし。まぁ、私は全面に出られるかは運もあるからなぁ。
考え事をしている内に侍女達に着飾られ、鏡を見つめると、赤金色の豪奢な髪は梳られ、艶やかに清楚に編み込まれサイドにゆるふわにして流してある。
アルド様は強くてきつくて感情的な女より控えめで芯はあるけど儚げな女性が好きなのよね。公式ファンブックによると。アルド様のお姉様がそんな感じで。神殿巫女のお姉様がアルド様のお母様代わりでもあり、姉で時に親友、良き理解者でもある。アルド様は恋もしてらしたとか。
アルド様のお姉様!私に御利益下さい!今日はアルド様の誤解を解きに行きたくて。アルド様が大好きなお姉様に寄せてもらえる様、仕上げました!
イメージチェンジ大成功、だよね?
まぁ、ルゼリフィアの豪奢、派手、華美な美人さは最早どうしようもないんだけど、中身は私だし!清純さで言えば毒婦(ピンク頭、自称ライド様の妹)より、私の方が勝ってる、と思うの。前世から考えると処女歴長いし、この間まで処女だったし。
赤金色の瞳にけぶる睫毛、妖しく美しいんだけど、薄化粧かつ、ここポイント!
現代化粧法を侍女さんに伝授しちゃった。秘技、お姉様寄せ垂れ目メイク。
ルゼリフィアまんま悪役の釣り目だから。いや、凛とした美人なんだけどね。
「凄いですわ!いつものルゼリフィア様も素敵ですが、メイク一つでここまで変わられるんですね」
「ルゼリフィア様が、こんな画期的なメイク術をお知りだなんて」
「バロット様もお喜びにーー」
「っ!」
な、なんで、そこでバロットなのよ!鉄面皮のルゼリフィアの顔が赤面する。熱い、熱くなってきちゃった。
「バロットの為ではないな。私は今から用事がある為、出掛けるが供は必要ない。馬車の用意だけしてくれ」
「御当主様も、バロット様もご不在ですが、城の護りも強固でございます。人員は十分にございます。精鋭を付けられませんか?」
侍女頭に問われるが、断る。
「言ってなかったが、これは極秘任務だ。供は必要ない」
「極秘任務でしたか。失礼致しました。ルゼリフィア様、御武運を」
うん。戦いに行く訳じゃないんだけど、話し合いだけど
「ああ、行ってくるーー」
ルゼリフィアの話し方、板についてきたよね?
侍女に起こされずに起きたし、鳥は囀ってるし、天気も良い!
何て事ない日常が一番尊いんだよ。それに、心のゆとりが確実に生まれてる。から、ね?そろそろ行動に移そうと思うんだ。ーーいいかな?ねぇ、ルゼリフィア、ルゼ……いない!ていうか私がルゼリフィリアなんだし。うん。事後承諾でも良いよね?
苦手なルゼパパも毎晩、気持ち良い事してくるバロットも居ない!遠征かな?
なんでバロットは毎回ルゼリフィアと最後までしないんだろう。騎士道で、ルゼパパに許してもらうまで致しません的な?詳しい会話は分からないけど、感覚共有て言うの?愛されている感覚と甘さと気持ち良さで居心地は良いんだけど、本当に照れてしまう。
私が出ると、確実にバロットに遊ばれてしまうし。普段のルゼリフィアと比べられて、バレ……はしないんだろうけど、ルゼの恋人と途中まででも致しちゃうのは罪悪感あるし。まぁ、私は全面に出られるかは運もあるからなぁ。
考え事をしている内に侍女達に着飾られ、鏡を見つめると、赤金色の豪奢な髪は梳られ、艶やかに清楚に編み込まれサイドにゆるふわにして流してある。
アルド様は強くてきつくて感情的な女より控えめで芯はあるけど儚げな女性が好きなのよね。公式ファンブックによると。アルド様のお姉様がそんな感じで。神殿巫女のお姉様がアルド様のお母様代わりでもあり、姉で時に親友、良き理解者でもある。アルド様は恋もしてらしたとか。
アルド様のお姉様!私に御利益下さい!今日はアルド様の誤解を解きに行きたくて。アルド様が大好きなお姉様に寄せてもらえる様、仕上げました!
イメージチェンジ大成功、だよね?
まぁ、ルゼリフィアの豪奢、派手、華美な美人さは最早どうしようもないんだけど、中身は私だし!清純さで言えば毒婦(ピンク頭、自称ライド様の妹)より、私の方が勝ってる、と思うの。前世から考えると処女歴長いし、この間まで処女だったし。
赤金色の瞳にけぶる睫毛、妖しく美しいんだけど、薄化粧かつ、ここポイント!
現代化粧法を侍女さんに伝授しちゃった。秘技、お姉様寄せ垂れ目メイク。
ルゼリフィアまんま悪役の釣り目だから。いや、凛とした美人なんだけどね。
「凄いですわ!いつものルゼリフィア様も素敵ですが、メイク一つでここまで変わられるんですね」
「ルゼリフィア様が、こんな画期的なメイク術をお知りだなんて」
「バロット様もお喜びにーー」
「っ!」
な、なんで、そこでバロットなのよ!鉄面皮のルゼリフィアの顔が赤面する。熱い、熱くなってきちゃった。
「バロットの為ではないな。私は今から用事がある為、出掛けるが供は必要ない。馬車の用意だけしてくれ」
「御当主様も、バロット様もご不在ですが、城の護りも強固でございます。人員は十分にございます。精鋭を付けられませんか?」
侍女頭に問われるが、断る。
「言ってなかったが、これは極秘任務だ。供は必要ない」
「極秘任務でしたか。失礼致しました。ルゼリフィア様、御武運を」
うん。戦いに行く訳じゃないんだけど、話し合いだけど
「ああ、行ってくるーー」
ルゼリフィアの話し方、板についてきたよね?
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に相応しいエンディング
無色
恋愛
月の光のように美しく気高い、公爵令嬢ルナティア=ミューラー。
ある日彼女は卒業パーティーで、王子アイベックに国外追放を告げられる。
さらには平民上がりの令嬢ナージャと婚約を宣言した。
ナージャはルナティアの悪い評判をアイベックに吹聴し、彼女を貶めたのだ。
だが彼らは愚かにも知らなかった。
ルナティアには、ミューラー家には、貴族の令嬢たちしか知らない裏の顔があるということを。
そして、待ち受けるエンディングを。
ヒロインだと言われましたが、人違いです!
みおな
恋愛
目が覚めたら、そこは乙女ゲームの世界でした。
って、ベタすぎなので勘弁してください。
しかも悪役令嬢にざまあされる運命のヒロインとかって、冗談じゃありません。
私はヒロインでも悪役令嬢でもありません。ですから、関わらないで下さい。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~
プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。
※完結済。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる