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第154話
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「……え~っと、今なんて言いました?」
「ダミアンの劇団が、ウォルターさんと賢者様の戦いを劇にしたいと」
「いえ、そちらも驚くべき事なんですが……。私がもう一度聞きたいのは、その前に言った事についてです」
「…………あのアホ共と王族たちが、ウォルターさんと賢者様の事を色々と嗅ぎまわっています、という事についてですか?」
「そう、それです。一体どういう事なんですか?」
「簡単に言えば、敵視と取り込みの二つですね。アルベルト……殿下に恥をかかせたと変に逆恨みしているアホ共が敵視で、王族たちの方は強力な護衛として取り込みたい、といった所ですね」
「恥をかかせたって、あの方々の頭の中は一体どうなってるんです?」
「あのアホ共が言うには、ウォルターさんが戦場に割り込まなくても、アルベルト殿下と自分たちで魔法使い共を倒せたと」
「ええ~」
「ウォルターさんの気持ちはよく分かります。ですが、自分たちの自尊心が傷つけられたからなのか分かりませんが、彼らは本心からそう思っているんです」
プライド高そうだったもんな~。めっちゃめんどくさい人たちに目を付けられたな~。そんな心の声が表情に出てしまっていたのか、俺の心情を悟ってくれたイザベラ嬢たちが、色々と声をかけて元気づけてくれる。
それに王族たちにも目を付けられているのというのは、殿下や側近たちに逆恨みされているというニュースよりも、さらに面倒くさい爆弾の様なニュースだ。小さい頃から、ジャック爺に王族たちのドロドロした話や、権力をもっているのをいい事に好き勝手した話など、本当に色々な話を聞いてる。そんな王族たちの護衛?ストレスで胃に穴が開くから絶対にやりたくない。
ジャック爺の若い頃の王族たちは真面だったそうだが、今の王族たちは長く平和が続いた事も影響して、王族としての責務を惰性で行っている。それに加えて、王族というこの国で最高の権力を使ってあれこれする事に味を占めている様で、下手に関わり合う事も止めた方がいいとジャック爺から言われる程だ。
「……はぁ~。とりあえず殿下たちや王族たちについての事は、今は置いておきます。それでもう一つの話の方が、王都でも指折りの劇団の方が、先日の戦いを劇団での劇にしたいんでしたっけ?」
「ええ、その様です。ただダミアンの話しぶりから感じるに、賢者様の戦いを中心にした劇にしたい様でしたけど」
「この国は魔法国家ですからね。ジャック爺とあの魔法使いの戦闘は、実に見応えがあって派手でしたからね。それだったら、いっその事俺の戦いは除外して、ジャック爺と奴の戦いのみに絞って劇にした方がいいと思いますけどね」
「ウォルターさんの戦いも、十分に派手で見応えがありましたけど……」
マルグリット嬢の言葉に、俺以外の皆がウンウンと首を縦に振って頷いている。確かに漆黒の爆炎や暗き闇といった派手さはあったが、ジャック爺と理知的な男が繰り広げた魔法戦闘の方が、見た目のインパクトは凄かったし強かった。特に記憶に残ったのは、漆黒の雷で形作られた蛇やワイバーンと、氷で形作られた鷲とドラゴンの戦いだろう。両者のぶつかり合いは、これぞ魔法って感じだったからな。
もう一週間も経っているが、王城勤めの魔法使いたちや貴族たちは、ジャック爺を王城から追い出した事を今頃後悔してるだろう。今も王城勤めだったなら、国の権威を高めたり、周辺国への牽制材料にもなっただろうに。まあ今更戻って来いと言われても、当の本人は日々の生活を自由に満喫しているから、王城勤めに戻る事はないだろう。
(それに今回の事で、ジャック爺を本気にさせるとどうなるか理解しただろう。ジャック爺が王城勤めに戻らなかったとしても、自業自得だと諦めてくれ)
「ダミアンの劇団が、ウォルターさんと賢者様の戦いを劇にしたいと」
「いえ、そちらも驚くべき事なんですが……。私がもう一度聞きたいのは、その前に言った事についてです」
「…………あのアホ共と王族たちが、ウォルターさんと賢者様の事を色々と嗅ぎまわっています、という事についてですか?」
「そう、それです。一体どういう事なんですか?」
「簡単に言えば、敵視と取り込みの二つですね。アルベルト……殿下に恥をかかせたと変に逆恨みしているアホ共が敵視で、王族たちの方は強力な護衛として取り込みたい、といった所ですね」
「恥をかかせたって、あの方々の頭の中は一体どうなってるんです?」
「あのアホ共が言うには、ウォルターさんが戦場に割り込まなくても、アルベルト殿下と自分たちで魔法使い共を倒せたと」
「ええ~」
「ウォルターさんの気持ちはよく分かります。ですが、自分たちの自尊心が傷つけられたからなのか分かりませんが、彼らは本心からそう思っているんです」
プライド高そうだったもんな~。めっちゃめんどくさい人たちに目を付けられたな~。そんな心の声が表情に出てしまっていたのか、俺の心情を悟ってくれたイザベラ嬢たちが、色々と声をかけて元気づけてくれる。
それに王族たちにも目を付けられているのというのは、殿下や側近たちに逆恨みされているというニュースよりも、さらに面倒くさい爆弾の様なニュースだ。小さい頃から、ジャック爺に王族たちのドロドロした話や、権力をもっているのをいい事に好き勝手した話など、本当に色々な話を聞いてる。そんな王族たちの護衛?ストレスで胃に穴が開くから絶対にやりたくない。
ジャック爺の若い頃の王族たちは真面だったそうだが、今の王族たちは長く平和が続いた事も影響して、王族としての責務を惰性で行っている。それに加えて、王族というこの国で最高の権力を使ってあれこれする事に味を占めている様で、下手に関わり合う事も止めた方がいいとジャック爺から言われる程だ。
「……はぁ~。とりあえず殿下たちや王族たちについての事は、今は置いておきます。それでもう一つの話の方が、王都でも指折りの劇団の方が、先日の戦いを劇団での劇にしたいんでしたっけ?」
「ええ、その様です。ただダミアンの話しぶりから感じるに、賢者様の戦いを中心にした劇にしたい様でしたけど」
「この国は魔法国家ですからね。ジャック爺とあの魔法使いの戦闘は、実に見応えがあって派手でしたからね。それだったら、いっその事俺の戦いは除外して、ジャック爺と奴の戦いのみに絞って劇にした方がいいと思いますけどね」
「ウォルターさんの戦いも、十分に派手で見応えがありましたけど……」
マルグリット嬢の言葉に、俺以外の皆がウンウンと首を縦に振って頷いている。確かに漆黒の爆炎や暗き闇といった派手さはあったが、ジャック爺と理知的な男が繰り広げた魔法戦闘の方が、見た目のインパクトは凄かったし強かった。特に記憶に残ったのは、漆黒の雷で形作られた蛇やワイバーンと、氷で形作られた鷲とドラゴンの戦いだろう。両者のぶつかり合いは、これぞ魔法って感じだったからな。
もう一週間も経っているが、王城勤めの魔法使いたちや貴族たちは、ジャック爺を王城から追い出した事を今頃後悔してるだろう。今も王城勤めだったなら、国の権威を高めたり、周辺国への牽制材料にもなっただろうに。まあ今更戻って来いと言われても、当の本人は日々の生活を自由に満喫しているから、王城勤めに戻る事はないだろう。
(それに今回の事で、ジャック爺を本気にさせるとどうなるか理解しただろう。ジャック爺が王城勤めに戻らなかったとしても、自業自得だと諦めてくれ)
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