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第169話
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階層主である牛や猪の魔物が消え去ると、薄っすらと光る肉をドロップした。ドロップした肉には質の高い魔力が宿っており、生の状態でもとても美味しそうに見えた。
俺たちは更にダンジョンの階層を進んでいき、次の階層主のいる二十階層へと辿り着き、二十階層の階層主を倒した。出て来た魔物は、牛の魔物と馬の魔物が五頭ずつに、羊の魔物が三頭であった。
十階層から二十階層の間で魔物たちも少しずつ強くなっていき、身体強化の魔法だけでなく、簡単な属性魔法まで使い始める様になっていった。それまでは突進などの単純な攻撃だったので避けやすかったが、属性魔法を使い始める様になってから動きが変わり、知能が上った事によって個体差も出てくる様にもなった。
特に厄介だったのは、地形や状況を上手く利用して、土や風の属性魔法で仕掛けてくる個体だった。自身の突進と合わせて発動したり、他の魔物たちと連携してきたりと、魔物たちの戦い方が巧みになり、確実に強くなっている事を実感させてきた。
「こうして実際に戦うと、野生の動物と魔物の違いが分かりますね」
「実戦を経験する事で初めて理解出来ました。とても良い経験になっています」
「動物はどこまでいっても動物じゃかなら。魔力を持たない動物と、魔力を持っている魔物とでは、生物としての格が一段階違うからの」
休憩を取りながら皆で話し合った結果、今日の所は二十階層で一旦ダンジョン攻略を終了しようとなった。イザベラ嬢たちは余力もあるし、まだまだ全然やれると言って反対をした。だがジャック爺やカトリーヌさんに、肉体的な疲労や魔力的な疲労だけではなく、精神的な疲労を考慮して引き際を間違えない事も大切だと言われ、イザベラ嬢たちも納得してくれた。
ただイザベラ嬢たちは、自分たちがダンジョン攻略に浮かれていた事や、客観的に見ても冷静ではなかった事に気付き、休憩中暫くの間しょんぼりとしていた。俺はイザベラ嬢たちの隣に座って寄り添い、手を優しく握りながら、一人一人としっかりと話をして励まし続けた。
そして俺の気持ちが通じてくれたのか、イザベラ嬢たちは元気を取り戻していき、何時も通りの素敵な笑顔を浮かべてくれた。そのまま流れる様な動きで俺の傍に近寄り、カトリーヌさんも加わった五人で俺の傍に寄り添い、暫くの間六人で一緒にのんびりとする。
(めっちゃ恥ずかしい!!)
俺は今、恥ずかしさで自分の顔が赤くなっているのと、緊張で心臓がバクバクしているのを自覚している。というのも、あの十階層での昼食の時から、イザベラ嬢たちやカトリーヌさんの事を女性としてかなり意識してしまっているからだ。励ましの時に寄り添ったのも、手を優しく握ったのも、めちゃくちゃ緊張して心臓がバクバクだった。
最初は、カトリーヌさんの様に皆して揶揄ってきているだけかと思っていた。だがカトリーヌさんを含めた五人共が、俺を揶揄っているのではないのが伝わってきてからは、食べさせてもらっているのがもの凄く恥ずかしくなった。
前世を通して彼女が一度もいない俺だが、ダンジョン内でのイザベラ嬢たちやカトリーヌさんの行動から、自分が少なからず好意的に見られているというのは理解した。ただそれが友人としてなのか、異性としてなのかが分からない。それを知ってしまう事で、ここまで築いていきた関係が崩れるのは怖い。だが今世は、何か行動しなかった事を後悔して死にたくない。
俺だってジャンやマークたちの様に、可愛い彼女とイチャイチャしながら青春を過ごしたい。愛し合って結婚して、子供を授かって立派に育てて、孫に囲まれて死にたい。その相手がイザベラ嬢たちだったら、俺はとても嬉しく思う。
(ダメならダメで潔く諦めて、友人として彼女たちと接していこう。彼女たちに迷惑だけはかけたくないからな)
俺たちは更にダンジョンの階層を進んでいき、次の階層主のいる二十階層へと辿り着き、二十階層の階層主を倒した。出て来た魔物は、牛の魔物と馬の魔物が五頭ずつに、羊の魔物が三頭であった。
十階層から二十階層の間で魔物たちも少しずつ強くなっていき、身体強化の魔法だけでなく、簡単な属性魔法まで使い始める様になっていった。それまでは突進などの単純な攻撃だったので避けやすかったが、属性魔法を使い始める様になってから動きが変わり、知能が上った事によって個体差も出てくる様にもなった。
特に厄介だったのは、地形や状況を上手く利用して、土や風の属性魔法で仕掛けてくる個体だった。自身の突進と合わせて発動したり、他の魔物たちと連携してきたりと、魔物たちの戦い方が巧みになり、確実に強くなっている事を実感させてきた。
「こうして実際に戦うと、野生の動物と魔物の違いが分かりますね」
「実戦を経験する事で初めて理解出来ました。とても良い経験になっています」
「動物はどこまでいっても動物じゃかなら。魔力を持たない動物と、魔力を持っている魔物とでは、生物としての格が一段階違うからの」
休憩を取りながら皆で話し合った結果、今日の所は二十階層で一旦ダンジョン攻略を終了しようとなった。イザベラ嬢たちは余力もあるし、まだまだ全然やれると言って反対をした。だがジャック爺やカトリーヌさんに、肉体的な疲労や魔力的な疲労だけではなく、精神的な疲労を考慮して引き際を間違えない事も大切だと言われ、イザベラ嬢たちも納得してくれた。
ただイザベラ嬢たちは、自分たちがダンジョン攻略に浮かれていた事や、客観的に見ても冷静ではなかった事に気付き、休憩中暫くの間しょんぼりとしていた。俺はイザベラ嬢たちの隣に座って寄り添い、手を優しく握りながら、一人一人としっかりと話をして励まし続けた。
そして俺の気持ちが通じてくれたのか、イザベラ嬢たちは元気を取り戻していき、何時も通りの素敵な笑顔を浮かべてくれた。そのまま流れる様な動きで俺の傍に近寄り、カトリーヌさんも加わった五人で俺の傍に寄り添い、暫くの間六人で一緒にのんびりとする。
(めっちゃ恥ずかしい!!)
俺は今、恥ずかしさで自分の顔が赤くなっているのと、緊張で心臓がバクバクしているのを自覚している。というのも、あの十階層での昼食の時から、イザベラ嬢たちやカトリーヌさんの事を女性としてかなり意識してしまっているからだ。励ましの時に寄り添ったのも、手を優しく握ったのも、めちゃくちゃ緊張して心臓がバクバクだった。
最初は、カトリーヌさんの様に皆して揶揄ってきているだけかと思っていた。だがカトリーヌさんを含めた五人共が、俺を揶揄っているのではないのが伝わってきてからは、食べさせてもらっているのがもの凄く恥ずかしくなった。
前世を通して彼女が一度もいない俺だが、ダンジョン内でのイザベラ嬢たちやカトリーヌさんの行動から、自分が少なからず好意的に見られているというのは理解した。ただそれが友人としてなのか、異性としてなのかが分からない。それを知ってしまう事で、ここまで築いていきた関係が崩れるのは怖い。だが今世は、何か行動しなかった事を後悔して死にたくない。
俺だってジャンやマークたちの様に、可愛い彼女とイチャイチャしながら青春を過ごしたい。愛し合って結婚して、子供を授かって立派に育てて、孫に囲まれて死にたい。その相手がイザベラ嬢たちだったら、俺はとても嬉しく思う。
(ダメならダメで潔く諦めて、友人として彼女たちと接していこう。彼女たちに迷惑だけはかけたくないからな)
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