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第277話
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ラインハルト王弟殿下とレギアス殿下が落ち着いたのは、分霊体のアモル神が顕現してから五分後の事だった。二人とも混乱状態にありながらも、俺たちに一つ一つ質問を投げかけ、目の前の女性がアモル神で間違いないという結論に至った様だ。
そして、落ち着いた二人が真っ先に抱いたのは、興奮と感動といった感情であった。二人とも自己紹介をする事も忘れ、今度はアモル神に矢継ぎ早に質問を投げかけていく。質問を投げかけられたアモル神は、嫌な顔をする事なく一つ一つ丁寧に答えていき、二人の知的好奇心を満たしていった。
「お恥ずかしながら、自己紹介を忘れていました。私の名は、ラインハルト・レゼルホルン・アイオリス。現国王の同腹の弟であり、副都レゼルホルンを統治しております」
「私の名はレギアス・アイオリス。現国王と王妃から生まれた子であり、副都レゼルホルンを統治している叔父上の、次期後継者として研鑽を積んでおります」
「ラインハルトにレギアス。二人とも良き名です。二人とも心身共に研鑽を積んでいて、よく鍛えられているのが分かります。勇者に力を授けた神である彼も、二人の事を褒めると思いますよ」
『ありがとうございます!!』
アイオリス王国が信仰するアモル神に褒められて、ラインハルト王弟殿下もレギアス殿下も子供の様に純粋に喜びの感情を示し、お褒めの言葉をくれたアモル神にお礼を言う。二人にとって、勇者に力を授けた神に褒められるというのが、一番嬉しかった褒め言葉だった様だ。
勇者に力を授けた神。細かい所までは俺も知らないが、戦と勝利を司っている神である事は、アモル神からの情報で教えられている。勇者に力を授けた神は、この世界の武力の頂点として崇められている戦神であったのだ。
この事を教えられた時、驚きと共に色々と納得した。勇者という称号に相応しい心身の強さを持っていた人間、そんな人間に力を授けた神は一体何を司っているのかと考えた時、自然と思い浮かべたのが魔法か戦の二つだった。魔法と戦以外を司っている神々も、神に相応しい強大な力を有している。だが勇者と相性の良い力となると、非戦闘系の力を司っている神々よりも、戦闘系の力を司っている神々の方だ。その事から、戦と勝利を司っている神が力を授けたのだろう。
「これからも心身の鍛錬を怠る事なく、勇者の残した信念や想いを守り続けていってください」
「はい、必ず」
「先祖の想いを忘れる事なく受け継ぎ、子や孫たち、さらに先の世代へとしっかりと伝えていきます」
「……ふふふ。勇者の信念や想いを今も受け継いでいる者がいると知れば、勇者の友であった彼ももの凄く喜ぶ事でしょう」
アモル神は勇者の末裔である二人が、勇者の残した信念や想いを受け継いでいる事に、嬉しそうに笑みを浮かべる。
そして、それを彼も喜ぶと言う。アモル神の言う彼とは、勇者に力を授けた神である、戦と勝利を司っている戦神の事だろう。アモル神と知り合いという事は、何時の日にか、その戦神とも会う機会があるのかもしれない。その時には、戦神にも勇者たちの物語を聞いてみたいものだ。
そして、落ち着いた二人が真っ先に抱いたのは、興奮と感動といった感情であった。二人とも自己紹介をする事も忘れ、今度はアモル神に矢継ぎ早に質問を投げかけていく。質問を投げかけられたアモル神は、嫌な顔をする事なく一つ一つ丁寧に答えていき、二人の知的好奇心を満たしていった。
「お恥ずかしながら、自己紹介を忘れていました。私の名は、ラインハルト・レゼルホルン・アイオリス。現国王の同腹の弟であり、副都レゼルホルンを統治しております」
「私の名はレギアス・アイオリス。現国王と王妃から生まれた子であり、副都レゼルホルンを統治している叔父上の、次期後継者として研鑽を積んでおります」
「ラインハルトにレギアス。二人とも良き名です。二人とも心身共に研鑽を積んでいて、よく鍛えられているのが分かります。勇者に力を授けた神である彼も、二人の事を褒めると思いますよ」
『ありがとうございます!!』
アイオリス王国が信仰するアモル神に褒められて、ラインハルト王弟殿下もレギアス殿下も子供の様に純粋に喜びの感情を示し、お褒めの言葉をくれたアモル神にお礼を言う。二人にとって、勇者に力を授けた神に褒められるというのが、一番嬉しかった褒め言葉だった様だ。
勇者に力を授けた神。細かい所までは俺も知らないが、戦と勝利を司っている神である事は、アモル神からの情報で教えられている。勇者に力を授けた神は、この世界の武力の頂点として崇められている戦神であったのだ。
この事を教えられた時、驚きと共に色々と納得した。勇者という称号に相応しい心身の強さを持っていた人間、そんな人間に力を授けた神は一体何を司っているのかと考えた時、自然と思い浮かべたのが魔法か戦の二つだった。魔法と戦以外を司っている神々も、神に相応しい強大な力を有している。だが勇者と相性の良い力となると、非戦闘系の力を司っている神々よりも、戦闘系の力を司っている神々の方だ。その事から、戦と勝利を司っている神が力を授けたのだろう。
「これからも心身の鍛錬を怠る事なく、勇者の残した信念や想いを守り続けていってください」
「はい、必ず」
「先祖の想いを忘れる事なく受け継ぎ、子や孫たち、さらに先の世代へとしっかりと伝えていきます」
「……ふふふ。勇者の信念や想いを今も受け継いでいる者がいると知れば、勇者の友であった彼ももの凄く喜ぶ事でしょう」
アモル神は勇者の末裔である二人が、勇者の残した信念や想いを受け継いでいる事に、嬉しそうに笑みを浮かべる。
そして、それを彼も喜ぶと言う。アモル神の言う彼とは、勇者に力を授けた神である、戦と勝利を司っている戦神の事だろう。アモル神と知り合いという事は、何時の日にか、その戦神とも会う機会があるのかもしれない。その時には、戦神にも勇者たちの物語を聞いてみたいものだ。
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